姫路でそとん壁を施工中!そとん壁に欠点はある?メリット・デメリット、色・仕上げ、費用など

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こんにちは。姫路でそとん壁を推奨しているクオホームの本田です。

今回は、長持ちする外壁材「そとん壁」のご紹介を。

そとん壁は白洲(シラス)を原料とした珍しい外壁材で、最近では姫路でも、建築家さんや自然素材を売りにしている会社さんがよく採用しています。

こんな感じの外壁です↓

そとん壁W126番グレー色。弊社クオホームの施工実績より。

 

そとん壁の事例紹介

池のほとりにある家

姫路市花田町の家

小野市市場町の家

弊社がそとん壁を推奨する理由を、メリット・デメリットと合わせてお伝えしていきます。

色のバリエーションや仕上げのラインナップそとん壁の価格についても紹介しますので参考にしてください。

動画を見る時間がない人は飛ばして記事を参考にしてください。

高千穂シラスの担当さんにそとん壁のメリットを動画で解説してもらいました。

そとん壁のメリットをお伝えしている動画です。

まずはこの動画を見て、そとん壁がどれほど良いものなのか?をイメージしてもらえればと思います。

11分ほどあるので、動画を見る時間がない場合は、飛ばして記事を参考にしていただいても結構です。

メリットのみの解説動画なので売り込み色が強かったと思いますが、そとん壁の素晴らしさは十分ご理解いただけたのではないかと思います。

そとん壁とは?特徴や色、仕上げバリエーションなど

「そとん壁」とは、九州南部の平地(シラス台地)にある白洲(シラス)を原料とした珍しい外装材で、高千穂シラス株式会社から販売されている自然素材100%の壁です。

シラス自体は火山の噴出物で、マグマセラミックと呼ばれている高純度無機質セラミック物質。

シラスの主成分の珪酸は、除湿剤の主原料にもなっていて、調湿効果に優れている性能を備えています。

そとん壁は、自然素材100%であるゆえに、建築家や、自然素材を強くアピールした建築会社に大変支持されています

鹿児島・霧島温泉にある「星野リゾート 界 霧島」でも、一部そとん壁が使用されているんですよ。

そんなそとん壁の特徴としては、まず、素材自体が天然のものであるため、色褪せがなく、長期に渡り美観を維持できます

色の種類は落ち着いた感じのものが多く、年配の方や和風の外観を好む方に、大変おすすめのラインナップが揃っています。

スーパー白洲そとん壁Wのカラーバリエーション

 

スーパー白洲そとん壁Wの仕上げバリエーション

また、そとん壁はシラスの2重構造によって水分を含みにくく、防水にも優れています(詳しくは後述します)。

白洲そとん壁のメリット

弊社クオホームで白洲そとん壁を推奨している理由として、以下のようなメリットがあるからです。

  • 防水性に優れ、メンテナンスがほぼ不要
  • 色の劣化がほぼない
  • クラック(ひび割れ)が発生しにくい
  • おしゃれなデザイン性
  • 断熱効果・保湿効果がある
  • ランニングコストが安い

簡単にまとめると、メンテナンス不要でエコ、長期で見た時の費用対効果に優れているといった感じです。

防水性に優れ、メンテナンスがほぼ不要

引用:高千穂シラス

そとん壁はシラス独自の特性を活かし、水を内部まで浸透させない構造になっています。

例えばモルタル壁の場合、10年20年経つと水が染み込んでくるため、防水加工や撥水加工のメンテナンスをしなければなりません。

一方、白洲そとん壁は防水性に優れており、20年以上経過してもメンテナンスが不要というメリットがあります。

そとん壁は、ほぼノーメンテナンスで性能を維持できる超高耐久の外装材と捉えて頂くとイメージしやすいかと思います。

色の劣化がほぼなく、長持ちする

「防水性が優れていても、色落ちや劣化でメンテナンスしないといけないのでは?」

と思った方

その点についても、心配いりません。

壁の着色には、無機顔料という”色がもともとついてる天然鉱物”を使って着色しているため、色褪せることがありません。

「原始人が壁に絵を描いた時と同じ仕組みで色をつけている」と、冒頭の動画でも語られているほど、長持ちするのです。

「長持ちする家」をコンセプトとしている弊社としても、推しポイントのひとつです。

クラック(ひび割れ)が発生しにくい

塗り壁はひび割れすると言われますが、

そとん壁の原材料であるシラスは、高純度無機質セラミック物質のため、クラック(ひび割れ)は発生しにくいとされています。(例外もあるので、デメリットの部分で後述します。)

万が一、ひび割れてしまった場合には、そとん壁の補修用キットが売ってますので、ご自身で補修できます。(3,000円程度)

断熱効果・保湿効果がある

そとん壁は、外気の温度の影響を受けにくく、断熱効果・保湿効果に優れています。

夏は暑くなく、冬は暖かい。結露によるカビの心配もいりません。

そとん壁を作った高千穂シラスさんによると、以下のような結果が出ています。

夏・・・気温35度、室内28度の場合、室内側壁表面の温度がモルタルに比べ1.5度低くなる

冬・・・気温0度、室内15度の場合、室内側壁表面の温度がモルタルに比べ3.1度高くなる

暖房は1度につき電気代が約7%節約でき、冷房は1度につき電気代が約10%節約できるということからも、そとん壁は光熱費の削減にもつながります。

さらに、そとん壁の断熱・調湿の相乗効果により

暖房時はモルタルと比べ最大約20%の節電

冷房時は土壁と比べ最大約15%の節電

となります。

※あくまでも目安です。

それだけでなく、壁内部が多孔質になっているため、吸音性が高く、モルタルや一般的なサイディングに比べ、遮音性にも優れているのもポイントです。

おしゃれなデザイン性

家を建てるなら、外観はこだわりたいですよね。

特に壁、外装は家をどう見せるかの重要なポイントです。

そとん壁は、左官屋さんが手作業で壁を塗るいわゆる”塗り壁”です。

その仕上がりは、自然由来の質感と、つなぎ目のない美しい外観を生み出してくれます。

家を建ててよかったと思える「おしゃれな家」を目指すことができるのです。

ランニングコストが安い

次項でも解説しますが、そとん壁の初期費用は高めです。

しかしその分、メンテナンス費用がほぼかからないため、ランニングコストが安くなります。

一般的な壁の塗り替えは、10年に一度塗り替えが必要だと言われています。

30坪のだと安くても100万円ほどかかるので、30年住むと壁の塗り替え代で300万円はかかる計算に。

これがそとん壁だと、ほぼ塗り替えが不要となるため、トータルコストで考えても安く収まるでしょう。

また、断熱効果と調湿効果による光熱費削減にもつながるので、年間支出はグッと減ります。

そとん壁のデメリットや注意点

メリットだけではなく、デメリットや注意点もしっかり理解してから検討してください。

初期費用が高い

先ほど軽く触れましたが、そとん壁は初期費用が高いです。

例えばモルタル壁が5,000円〜7,000円/平米に対し、そとん壁は15,570円/平米と約3倍近くかかります。(スーパー白洲そとん壁Wの下塗り+上塗り)

しかし、メリットでお話した、メンテナンス費用等のランニングコストが抑えられるメリットがあるので、初期費用を頑張れるなら、大きなデメリットとはならないでしょう。

仕上がりに差が出る場合がある

冒頭の動画でもありましたが、左官屋さんが手作業で壁を塗るため、個人のスキルで仕上がりに差が出ます

こればかりは仕方ないので、なるべく実績のある左官屋さんに依頼するしかありません。

また、作業時期の天候、気候によっても仕上がりが変わってきます。

しかし、そのムラも「味」だと思ってもらえれば、大きいデメリットとはならないかもしれませんね。

そとん壁の仕上げのイメージが違ったら?

クラック(ひび割れ)について

メリットの見出しではひび割れしにくいと言いましたが、以下の条件下ではひび割れする恐れがあります。

[1]構造剛性が低く、地震時や強風で動く建物
[2]木構造の場合、木材の吸放湿による伸収縮や曲がりが過度に大きい場合
[3]軟弱地盤上の建物で不同沈下が発生しやすい建物
引用:高千穂シラス

塗り壁である以上は、少なからずひび割れのリスクはあると認識しておいていただけると、後々トラブルにならないかと思います。

そとん壁の汚れや洗浄について

そとん壁は基本的に汚れにくい性質を持っています。

樹脂と異なり、カビの繁殖もせず、ほこりの付着もありません。

排気ガスや粉じんが影響して汚れとして目立つケースがあるかもしれませんが、その際はスポンジ等で軽くこするだけでも汚れが落ちます。

気になる汚れや手が届かない場所は、スチーム洗浄機や高圧洗浄機が使えます

ただし、水圧調整できるタイプで、弱い水圧から徐々に強めていくやり方がおすすめです。

そとん壁と長期優良住宅・フラット35などとの関係性

そとん壁を採用した場合、通気工法をしなくても結露しづらく、カビの心配もいりません。

しかし、長期優良住宅やフラット35を考えている場合は、通気工法を採用する必要があります。

長期優良住宅やフラット35に通気工法が必要な理由

通気工法とは、外壁材と透湿防水シートの間に、空気が流れる空間を確保する工法です。

これにより、室内や床下から壁内に入ってしまった水蒸気をスムーズに外部に排出することができるようになります。

通気工法を採用していない住宅では、水蒸気の排出がうまくいかず、壁内に残ったままになり、それが結露の原因になっていました。

結露と言っても、よく目にする窓回りの水滴ではなく「壁内結露」と呼ばれる、もっと危険な壁の中での結露です。

壁内結露が発生すると、カビが発生し、構造材を腐らせ、白蟻を呼び込む原因にもなります。

したがって、長期的な耐久性を重んじる長期優良住宅やフラット35で、通気工法が必須となっているのは当然と言えば、当然なんです。

そとん壁は、通気工法をしなくても結露しない??

実はそとん壁には、通気工法に頼らずに、水蒸気を外部に排出できる特性があります。

そとん壁の素材自体が、水蒸気をスムーズに通す特徴があるのです。

無理して余分に材料を使って通気工法にしなくても、内部結露のリスクは非常に少ないんですね。

しかし、だからと言って、長期優良住宅やフラット35の認定は取れないんです。

販売元である、高千穂シラスさんが、頑張って立証データなどを掲げて、国の認定を取ることができれば変わるのでしょうが・・・

現状では、そとん壁を使用すれば、通気工法でなくても結露しないと言っても通用しないので、長期優良住宅や、フラット35の認定を取るには、通気工法が必要です。

通気工法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

長期優良住宅って、する必要あるの?

『長期優良住宅にする必要があるのか』という質問をよく頂くのですが、

・耐震性能の確保と、断熱性能の一定のレベル維持を、第3者が保証している。
・将来、売却する際に、高く売れる可能性がある

という2つの理由で必要があると答えています

特に耐震性能を第3者が保証しているというのは、本当に大きいです。

気をつけなければいけないのは、耐震等級には「耐震等級3相当」という、曖昧な表現をする会社もあります。

耐震等級3相当というのは、実際は自社で検討しただけで、本当に耐震等級3の耐震性能があるのかは正式に認められていません。

「耐震等級3相当」では、長期優良住宅の認定はもらえないので要注意です。

おしゃれで長持ちする家を建てるなら、そとん壁はおすすめ

そとん壁は初期費用が高いのが一番のネックかもしれません。

しかし、長く住んだ時のメンテナンス費用や光熱費などを考えた際に、結果コストパフォーマンスに優れている塗り壁だと言えるでしょう。

デザイン性に長けているのも、そとん壁のいいところです(好みはあると思いますが)。

気をつけなければいけないのは、

長期優良住宅やフラット35の認定を取る場合は、通気工法は省略できないということ。

しかし、通気工法を安価で行うことができる建築会社であれば、無駄な費用を回収して十分お釣りがくるほど、「そとん壁」は、万人におすすめできる素晴らしい塗り壁です。

弊社クオホームではそとん壁を推奨しており、お客さまの予算やイメージに合わせて家づくりのプランを一緒に考えます。

姫路地域で新築、リフォームをお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはココをタップ
※「info@quohome.com」からご返答させて
頂きますので、ドメイン解除又は受信出来る様に
設定の確認お願いします。

最後に、そとん壁の施工現場の様子も動画に収めてありますので、よければ参考にしてください。

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