長持ち基礎の簡単チェック方法

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長持ちする家 研究家 瀬崎です。
基礎について。
昔と違い、木造住宅でも、工場での生産項目が増えてきました。
今や、柱や、はり、すじかいなどの構造材は、プレカット工場で加工する工事店がほとんどです。
加工場で、大工さんが何か月もかけて、きざみをすることは少なくなりました。
その方が、正確で、コストも安く、工期も短くなります。
しかし、依然として、基礎工事は現場での施工が主流です。
(クオホームではプレカット基礎工法という工場で基礎を作る工法を取り扱っております。
興味のある方には、詳しくご説明させて頂きますが、ここでは、一般的な基礎工法の話を続けさせて頂きます。)
基礎が、耐震性の面で重要だという事はみなさんわかっておられるはずです。
その重要な部分が、現場の施工にゆだねられているのです。
ここをしっかり管理することが、基礎を長持ちさせる、すなわち、耐震性の高い建物を建てるために最も大事な工程になります。
信頼できる工事店に工事を任せられれば、何もしなくてよいのですが、
「信用できない」「自分で管理したい」という方のために、簡単なチェック方法をお伝えします。
基礎は、鉄筋がコンクリートにしっかり覆われる事によって、長期に渡って性能を維持することができます。鉄筋の腐食を遅らせるためです。
これは、「かぶり厚さ」という点検項目になります。
つまり、「鉄筋を覆っているコンクリートの厚さ」を点検すると思って下さい。
コンクリートを打ち終わってしまうと、どれくらかぶり厚さが確保できていたかわかりませんので、コンクリートを打つ直前にチェックします。
型枠という、型の中にコンクリートを流し込みますので、その型の中心に鉄筋があるかを検査します。
鉄筋が中心にきている理想的な例↓
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建築基準法では、鉄筋から型枠までの内寸が4cm以上となっています。
これくらい、まっすぐに鉄筋が通っていれば、正直なところ測らなくてもいいくらいです。
鉄筋がどちらかに倒れていたり、ぐにゃぐにゃと蛇行していたりすると、要注意ですね。
4cmかぶり厚さが取れていない可能性があります。こういう箇所が頻繁に見られる工事店はおすすめできません。

気になっている工事店がありましたら、ぜひ、基礎現場を見に行ってください。

敷地に入って、メジャーで測ったりしたら怒られますが、この確認なら遠目で可能です。
型枠の中心にまっすぐに鉄筋が施工されているかを見るだけでいいのです。
もう一度いいます。ぜひ、基礎現場を見に行ってください。
*参考までに、いまだに立ち上がりの基礎幅が120㎜の基礎を施工している工事店がありますが、私の経験上、基礎幅120㎜では、かぶり厚さ40mmは確保できません。
検査するまでもありません。選択肢から外して下さい。
必ず150㎜以上の基礎を標準仕様にしている工事店に頼んで下さい。

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