長持ちする塗り壁 徹底比較「そとん壁」編 2017.12.16追記あり

 
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長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は長持ちする外壁 塗り壁 「そとん壁」編です。

そとん壁とは?

「そとん壁」とは、九州南部の平地を中心にあるシラスを原料とした珍しい外装材で、高千穂シラス株式会社から販売されています。

一部の建築家や、自然素材を強くアピールした建築会社に大変支持されています。
兵庫県三田市で、開催された里山住宅博でも、多数採用されておりました。

 

特徴として、まず、素材自体が天然のものですので、色褪せがなく、長期に渡り、美観を維持できます。

色の種類は落ち着いた感じのものが多く、年配の方や、和風の外観を好む方に、大変おすすめのラインナップが揃っています。

 

2,そとん壁の欠点は?

初期費用が他の塗り壁よりもかかります。
耐久性を考えると、決して高いとは思いませんが、初期費用を用意できない方にとっては、欠点と言えます。

また左官仕上げですので、問題となってくるのがひび割れです。

そとん壁でも、それは例外ではありません。
乾燥収縮によるクラック、下地の動きによるクラック、いずれのリスクもあります。

 

そとん壁のメンテナンスは?

ただ、そとん壁が素晴らしいのは、それが雨漏りに結びつきにくいという点です。
以下 高千穂シラスHPより引用↓

シラス独自の特性により、水を内部まで浸透させないようになっています。

つまり、ひび割れは美観上の問題であって、建物に深刻な影響を与える可能性が非常に低いということが言えます。

ようするに、ほぼノーメンテナンスで、性能を維持できる超高耐久の外装材と捉えて頂くとイメージしやすいかと思います。

その特性をおおいに生かして、外壁自体に水を散水して、室内の温度を下げる
「涼感空調システム クルクール」 というもの提唱していて、これが実に面白い。

冷暖房費削減に、どれくらい貢献するのか、ぜひとも採用してみたい工法です。

そとん壁って汚れるの??

次に、汚れの問題ですが、元々の色が、よごれの目立ちにくい色ですので、それほど問題にはならないかと思います。

むしろ、汚れることによって、「味」が出てきますので、このような風合いはサイディングでは絶対に得られないメリットと言えます。

 

問題となってくるのは、通気工法に対応させることです。

通気工法を採用しないと、長期優良住宅、フラット35などは利用できません。

なぜ、通気工法が必要なのか???

通気工法とは、外壁材と、透湿防水シートの間に、空気が流れる空間を確保する工法です。
これにより、室内や床下から壁内に入ってしまった水蒸気をスムーズに外部に排出することができるようになります。

通気工法を採用していない住宅では、水蒸気の排出がうまくいかず、壁内に残ったままになり、それが結露の原因になっていました。

結露と言っても、よく目にする窓回りの水滴ではなく、「壁内結露」と呼ばれる、もっと危険な壁の中での結露です。壁内結露が発生すると、カビが発生し、構造材を腐らせ、白蟻を呼び込む原因にもなります。

なので、長期的な耐久性を重んじる、長期優良住宅やフラット35で、通気工法が必須となっているのは当然と言えば、当然なんです。

 

実は、そとん壁は、通気工法をしなくても結露しない??

通気工法を採用しないと、壁内の水蒸気の排出がうまくいかず、壁内結露の原因となるという話をしましたが、実はそとん壁には、通気工法に頼らずに、水蒸気を外部に排出できる特性があります。

そとん壁の素材自体が、水蒸気をスムーズに通す特徴があるのです。
ですので、余分に材料を使って、通気工法にしなくても、内部結露のリスクは非常に少ないんですね。

ただ、だからと言って、長期優良住宅や、フラット35の認定は取れないんです。
販売元である、高千穂シラスさんが、頑張って立証データなどを掲げて、国の認定を取ってほしいですけどね・・・

現状では、いくらそとん壁を使用すれば、通気工法でなくても結露しないと言っても駄目なので、長期優良住宅や、フラット35の認定を取るには、通気工法が必要です。

長期優良住宅って、する必要あるの?

『長期優良住宅にする必要があるのか』という質問をよく頂くのですが、

・耐震性能の確保と、断熱性能の一定のレベル維持を、第3者が保証している。
・将来、売却する際に、高く売れる可能性がある

という2つの理由で必要があると答えています。

特に耐震性能を第3者が保証しているというのは、本当に大きいです。

耐震等級では、「耐震等級3相当」という、変な言い回しを使って、実際は、自社で検討しただけで、本当に耐震等級3の耐震性能があるのか、かなり怪しい宣伝活動をしている会社も多々ありますので、長期優良住宅の認定書は、その保険です。

「耐震等級3相当」では、長期優良住宅の認定はもらえませんからね。

まとめ

「そとん壁」を使用して、長期優良住宅やフラット35の認定を取るためには、必要のない通気工法を採用しなくてはなりません。

ですので、長期優良住宅や、フラット35を使おうと思っている方には、性能の向上に関係のない無駄な工事が必要な塗り壁ではあります。

しかし、通気工法を安価で行うことができる建築会社であれば、その無駄な費用を回収して十分お釣りがくるほど、「そとん壁」は、万人におすすめできる素晴らしい塗り壁です。

 

関連記事 ↓

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高千穂シラスの担当さんにそとん壁のメリットを動画で解説してもらいました。

この動画がそとん壁のメリットばかりをお伝えしている動画です。

ですので「売り込み色」が強いです^^。そう思いながら見て下さい。

 

そとん壁の仕上げのデメリットについて動画で解説してみました

2017.12.16追記そとん壁の仕上げのメリット、デメリットについて解説してみました。

最終的は左官仕上げ職人技になりますので仕上がりに多少のムラやクセがある事は知った上で採用しましょう。

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