気密が悪いのは窓の大きさのせい?

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こんにちは、クオホーム本田です。

ご質問がありましたので、それについてお答えしていきたいと思います。

【質問】

「こんばんは。いつも動画を拝見させていただいております。もうすぐ家が完成するのですが、気密性シートについて質問があります。

 

私のお願いしている工務店は、気密性・断熱性にすごくこだわっていて、完成した家はC値0.2から0.3台がいつも出ているということです。

 

私の家は2階リビングで延床40坪、大きな掃出し窓があり、今まで建ててきた家の中で一番大きいそうです。

 

構造見学会での気密測定でC値0.41という数値で私は納得しているのですが、工務店の社長があまり納得していなかったそうです。

 

やっぱり大きな窓が多いと気密性も悪くなりますよね?そういって社長を納得させたのですが。

 

工法としましては、リクシルのスーパーウォール工法、内側100、外断熱50のUa値0.34の物件です。」

 

 

窓が多いと気密性が悪くなりますよね、という事ですが、やはりそうなります。気密測定をしていると、やっぱり一番漏れるのはほぼほぼ窓ですね。

 

断熱工事でしっかり気密ができていても、その後漏れているのは確実に窓です。

 

サッシに関しては、やはり引き違い窓です。リビングから庭に出れるような大きい引き違い窓。

 

引き違い窓をすべて無くして、建てすべり窓をつけられるとわりと気密が高くなるんじゃないかなというのもありますし、内倒しの窓なんかも気密が高かったりはしますので、そういったものを考えられる事も大事かもしれませんね。

 

引き違い窓

 

縦スベリ窓

 

内倒し窓

 

 

まあ現実問題、掃出し窓をゼロにするってことはなかなかできないと思いますので、実際数値はそれくらいになるんじゃないかなというのもあります。ゼロには絶対ならないっていうことですよね。

 

今回大きい窓を使っているので、気密性が悪いっていうこともあるかもしれませんが。と言いましても、この0.41っていう数値、めちゃくちゃいいですよね。

 

C値1.6は頑張って切ってほしいなとは個人的に思ってるので、0.41となると、めちゃくちゃいいと思うんですよね。

 

で、この工務店さん側が納得してないという事で、後にもう少し何かされたのかは分からないですが、これ以上こだわる理由もないんじゃないかなと思います。

 

もちろん数字は大事ですが、0.41と0.2の数字の差があったとしても、体感温度がどれだけ変わるかというと、そんなに変わらないレベルなんです。

 

語弊があったら申し訳ないですが、ただそれにかけるコストや時間がどこに跳ね返ってくるかというと、やっぱり購入されるお客さんだと思います。

 

その数値に惑わされてすごく無駄なコストアップになる可能性が高いので、ある程度の基準値があればいいのではないかなという風に思います。

 

 

UH値0.34なんてめちゃくちゃいい家だと思いますし、C値0.41だとすごく快適になると思いますので、これ以上を求めてコストをかけるのはもったいないなという風に思いますので、ご質問者さんがされた行動は正解じゃないかなという風に思います。

 

窓が大きいからというよりは、掃出し窓が気密的に弱いかなっていうのはあります。それと考えられるのは窓のグレードですよね。

 

グレードによって気密性は若干変わってはきますので、それもちょっと注意して見られたほうがいいんじゃないかなという風に思います。

 

これ以上こだわってやられるっていうのは、言い方は悪いですが建築側のエゴになってしまうのではないかなと少し思います。

 

お施主さんが納得されてて、しかもC値0.41っていう数値で僕は全然大丈夫だと思います。

 

建築側は、その数値を見て今後に生かしていくなり、そういう考え方だったらいいんですけども、そこだけに一生懸命こだわってコストかけるというのも、レベルがありますよね。

 

その辺の度が超えてしまうと、お客さん自身が負担することになるので、それはどうかなという風に思っています。今回の質問でひとつのポイントとなるのが、窓の大きさというよりは掃出し窓にあるのかなと思います。

 

 

動画でも解説してみました

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