メラミン化粧板をキッチンに採用するメリットとは?デメリットやお手入れ方法と併せて徹底解説!

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キッチンについて考えるクオホームの本田です。

キッチンの天板(ワークトップ)には、ステンレスやセラミック、人工大理石などさまざまあります。

今回はその中でも傷や熱に強く、高いデザイン性に優れているメラミン化粧板について。

メラミン化粧板は天然素材の天板に比べれば、低コストで導入できるため比較的採用しやすい傾向があります。

この記事では、メラミン化粧板をキッチンに採用するメリットとデメリットを詳しく解説します。

お手入れ方法やメラミン化粧板の種類なども併せて解説しますので、最後まで読んでキッチン選びの参考にしてください。

メラミン化粧板の概要

「そもそもメラミン化粧板とは何か?」詳しく知らない方は、メラミン化粧板の概要について確認しておきましょう。

まずはメラミン化粧板の原材料である、メラミンについて紹介します。

メラミンとは?

「激落くん」と聞いてピンとくるひとは多いと思いますが、メラミンスポンジです。メラミンで出来ています。

メラミンとは、ホルムアルデヒドを混ぜ合わせて生成する合成樹脂のことです。メラミンは、一般的にこのメラミン樹脂のことを指します。

プラスチックの一種であるメラミン樹脂は、熱硬化性樹脂であり熱によって固まる性質が特徴的です。

熱硬化性樹脂とは、熱を加えることで固まる合成樹脂のことを指し、メラミン樹脂の特徴が当てはまります。

反対に汎用プラスチックは、加熱すると溶ける性質がある熱可塑性樹脂であり、熱硬化性樹脂のメラミン樹脂とは正反対の性質です。

耐久性が高く、表面に光沢があるためスポンジや食器・家具天板に使用するメラミン化粧板などに使われます

メラミン化粧板とは?

キッチンでも使用されるメラミン化粧板とは、耐久性のあるメラミン樹脂を流し込んだ天板です。

メラミン樹脂とフェノール樹脂を紙に含浸・乾燥させて何枚も重ね合わせ、高温・高圧で積層形成して生成されます。

プラスチック樹脂と紙を重ね合わせて作るため、紙に色や柄を印刷して木目や大理石調などバリエーション豊富なデザインを実現可能です。

木目や大理石調など豊富なデザイン性でキッチンを彩れるため、キッチンのテーブルの天板に使用されます。

メラミン化粧板をキッチンに採用するメリット

メラミン化粧板はキッチンのテーブルや天板に使用できますが、導入前にメリットとデメリットを確認しておくことが大切です。

メラミン化粧板をキッチンに採用すると、次のようなメリットが得られます。

  • 硬く傷つきにくい
  • 手入れしやすい
  • 熱に強い
  • コスパが良い
  • デザイン性が高い

それぞれのメリットを確認して、メラミン化粧板を採用すべきか検討しましょう。

硬く傷つきにくい

メラミン化粧板をキッチンに採用するメリットは、硬く傷つきにくい頑丈さです。

メラミン化粧板は表面硬度が高く、包丁や物で叩いても傷が入りにくいメリットがあります。

長く使用するキッチンには、傷が入りにくく頑丈なものを選んだ方が修理やメンテナンス費用がかかりずランニングコストをお得に抑えられます。

大きな鍋など重たいものをメラミン化粧板に置いても、ヒビ割れや破損が起こりにくいです。

手入れしやすい

メラミン化粧板を採用するメリットは、手入れのしやすさにあります。

メラミン化粧板は、耐薬品性が高く洗剤やシンナーで掃除をしても問題ありません。汚れが目立ちにくく、汚れてもサッと拭き取るだけで掃除しやすい点がメリットです。

また、耐汚染性も優れているため、コーヒーや油・ソースなどの汚れが付着しにくい特性があります。

油汚れやソースの跳ねが気になるキッチンにメラミン化粧板を採用すれば、掃除がしやすく手入れが楽です。

熱に強い

メラミン化粧板を採用するメリットは、熱に強いことです。

メラミン化粧板は熱に強く、揚げ物をしたフライパンをメラミン化粧板に置いておいても、20分くらいであれば焦げや痕がつきません。

人工大理石と同程度の耐熱性があるため、キッチンに最適な素材です。

コスパが良い

メラミン化粧板は、コスパが良いというメリットがあります。大理石などの天然素材をキッチンの天板やテーブルに採用すると、コストがかかります。

反面、人工物であるメラミン化粧板は、大理石や無垢材などの天然素材よりリーズナブルでコストが安いです。

大理石調のメラミン化粧板を採用すれば、コストを抑えて高級感を出すことができます

他にも天然木を用いた無垢材や突板はコストが高いですが、メラミン化粧板を採用すれば木目調の天板を安価に導入できます。

コストパフォーマンスの高さこそ、メラミン化粧板のメリットです。

デザイン性が高い

メラミン化粧板をキッチンに採用するメリットは、デザイン性が高いため自分好みのキッチンを実現できることです。

メラミン化粧板はカラーバリエーションやデザインの種類が豊富で、希望通りの雰囲気に合うキッチン天板を選べます。

自然なコンクリート柄や石目、木目調などさまざまなデザインがあり、キッチンを自分好みのデザインでキッチンを仕上げられます。

メラミン化粧板をキッチンに採用するデメリット

メラミン化粧板を採用すべきか悩んでいる方は、メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。

メラミン化粧板を採用するデメリットは、次の通りです。

  • 高すぎる熱には耐えられない
  • 天然素材に比べて安っぽい
  • つなぎ目が生じる
  • 修理ができない

それぞれのデメリットを確認して、メラミン化粧板を採用するメリットと併せて導入を検討しましょう。

高すぎる熱には耐えられない

メラミン化粧板を採用するデメリットは、高すぎる熱には耐えられないことです。耐熱性に優れたメラミン化粧板ですが、あまりに高すぎる熱には耐えられません。

例えば、火から降ろしたばかりのフライパンをメラミン化粧板に直接置くと、変色する可能性があるので要注意です。

メラミン化粧板は熱に強いメリットがありますが、鍋敷きなしでフライパンや鍋を直接置かないようにしましょう。

天然素材に比べて安っぽい

最近のメラミン化粧板は、一目で人工物とわからないデザイン性に優れた商品が多いです。

しかし天然素材の大理石調・無垢材と比較すると、どうしても安っぽい印象を受けてしまいます。

こだわりのキッチンに仕上げたい方は、実物を確認して導入を検討してください。

つなぎ目が生じる

メラミン化粧板を採用するデメリットは、つなぎ目が生じることです。メラミン化粧板をつなぎ合わせて作成するU字・L字キッチンの場合は、つなぎ目が生じてしまいます。

なぜなら、メラミン化粧板は硬い素材なので、加工に限界があるからです。柔らかい素材であれば削ってつなぎ目を隠すことも可能ですが、硬度が高いメラミン化粧板では削って加工ができません。

そのため、メラミン化粧板は大理石天板のように1枚板のつなぎ目がないビジュアルを再現するのが難しいデメリットがあります。

修理ができない

メラミン化粧板をキッチンに採用するデメリットは、修理ができないことです。硬く傷つきにくいメラミン化粧板は、傷が入った場合に削ったり埋めたりする補強ができません。

柔らかい素材のキッチンであれば、表面に傷やヒビが入った際に削ったり埋めたりと加工して、修復ができます。

硬度の高さが魅力的なメラミン化粧板は、傷やヒビが入っても修理ができないため新しいものと取り替えなければなりません

また、長年使用していると表面の柄が削れて、白くなってしまうケースもあるので要注意です。

汚れや傷が目立ちにくいメラミン化粧板は?

メラミン化粧板はさまざまな種類・デザインがありますが、特に汚れや傷が目立ちにくい種類を選べば、長期間使用しても綺麗な状態を保てます。

色では、黒や濃い単色のメラミン化粧板は、汚れや傷が目立ちやすい特性があります。そのため、下記のようなメラミン化粧板を選べば、汚れや傷が目立ちにくいです。

  • 木目
  • 石目
  • ムラのある柄
  • 薄い色

柄物や薄い色のメラミン化粧板は、汚れや傷が目立ちにくい特性があります。カラーコーディネートやデザインを選ぶ際の参考にしてくだささい。

メラミン化粧板の種類

メラミン化粧板を採用したい場合は、どのような種類があるのか把握しておくことが大切です。

メラミン化粧板は、「デザイン」と「機能」ごとにそれぞれ種類があります。メラミン化粧板の種類を把握して、自分好みのキッチンを作り上げましょう。

デザインの種類

メラミン化粧板は、人工物でありながら大理石や木目調などの、天然素材のような風合いを再現できます。

メラミン化粧板で使用できるデザインの種類は、次の通りです。

  • 木目調
  • 無地
  • ラメ入り
  • レザー調
  • 大理石調

木目調や大理石調だけでなく、ラメ入り・レザー調とさまざまなデザインのメラミン化粧板があります。

オフィスデスクに使用されるような無地の天板や、マット加工のあるものや光沢のあるものまでデザインはさまざまです。

自分好み雰囲気に合うメラミン化粧板を選んで、キッチンを仕上げましょう。

機能別の種類

メラミン化粧板には、さまざまな機能が搭載した商品が存在しますメラミン化粧板に付与されている機能として、次のようなものが挙げられます。

  • 指紋レス
  • スクラッチレス
  • 撥油
  • 抗ウィルス

不特定多数の人々が触るキッチンでは、「指紋レス」や「抗ウィルス」機能によって指紋やウィルスが付着しにくくなる機能がおすすめです。

また硬い素材で削っても傷がつきにくい「スクラッチレス」機能を採用すれば、小さい子どもやペットがいる家庭でもキッチンを綺麗に保ちやすくなります

「撥油」機能のメラミン化粧板を採用すれば、従来のメラミン化粧板より油を弾きやすいです。

各機能の種類を把握して、メラミン化粧板を選んでみましょう。

メラミン化粧板のお手入れ方法

メラミン化粧板を長く綺麗に使うためには、適切なお手入れ方法を実践する必要があります。

メラミン化粧板のお手入れ方法は、次の通りです。

  • 柔らかい布で水拭きする
  • 汚れが取れない場合は、中性洗剤で拭き取った後に水拭き
  • 水拭き後は乾いた布で乾拭きしておく

汚れが頑固で取れない場合は、ガラスクリーナーやエチルアルコール(薬用アルコール)などで拭きとるとキッチンを綺麗にできます。

もしくは、メラミンフォーム(メラミンスポンジ)で水拭きすると、頑固な汚れがついていても綺麗に拭き取れます。

シンナーを使うと、より汚れが取れやすいためお手入れが楽です。

メラミン化粧板のお手入れ方法を把握して、キッチンを長く保ちましょう。

メラミン化粧板のメリットデメリットを理解してから採用を検討すること

メラミン化粧板は強度や耐熱性に優れており、高いデザイン性とコストパフォーマンスが魅力的です。そのため、キッチンのテーブルや天板に導入すればさまざまなメリットを得られます。

しかし、反対にメラミン化粧板をキッチンに採用することでデメリットも生じるため、メリットと併せて確認しておくことが重要です。

多種多様なデザイン・機能の種類があるメラミン化粧板の中から、自分好みのメラミン化粧板を選んでみてください。

自分好みのキッチンに仕上げるために、メラミン化粧板の特徴を理解して導入を検討しましょう。

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