家を長持ちさせる「品質管理」

 

家を長持ちさせる「品質管理」

 

設計通りの材料を使用すること、施工標準書に従って正しく施工すること、その両方があって初めて家は、設計時に計算された性能を長期に渡って発揮することが可能になります。

いくら、性能の良い断熱材や、高強度の基礎・構造材等を使用しても、きっちりとした工事がなされていなくては、意味を持たないのです。

 

阪神大震災以後、みなさんの建築に関する知識は非常に高いものになり、安い材料や、低い性能の断熱材を使用している建築会社には、いくら安くても工事を依頼される方は少なくなりました。

 

では、どうやって価格を下げているかご存知ですか?

 

安さを売りにしている多くの建築会社は、一定レベルの仕様を保ちながら住宅価格を下げなければいけないという課題に、職人さんの工賃を下げる、現場監督の人数を少なくするといった方法を選択しています。

 

工賃を下げられた職人さんは、必要最低限の仕事しかしなくなりますし(できなくなる)、現場監督の人数が少なくなれば、それだけ、監督が現場をチェックする回数が減ります。気づかずに大事な施工ポイント見逃してしまう危険性も高まります。

 

 

強引なコストダウンによる品質低下の事例

 

事例その1 アンカーボルト


基礎でいうと、アンカーボルトの精度。
アンカーボルトは基礎と土台をしっかり固定する大変重要な部材です。土台の中心に、一定の間隔で真っ直ぐに立つように施工する必要があります。

一本でも設置を忘れたり、ずれたりすると、その部分は地震時に弱点になってしまいますし、土台の中心に設置できていない場合は土台を固定する力が1/3にまで下がってしまうという実験データもあります。

設計上で、耐震性能の最高等級である耐震等級3をクリアできていても、このような工事をしていては、実際の性能はそこまで期待できません。

事例その2  断熱材


断熱材でいえば、昔から使われているグラスウールは、安くて性能の良い、大変コストパフォーマンスにすぐれた商品ですが、家全体を連続して覆わないと効果はあまり期待できません。

また、壁の断熱材が天井まで届いていない、天井の断熱材が間仕切り壁の間に施工がされていないといった理由から、屋根からの熱がそのまま下に降りてきてしまうことも珍しくはありません。

つまり、多くの建築会社が採用しているグラスウールは、コストパフォーマンスに優れている反面、施工が非常に難しい断熱材と言えるのです。施工がしっかりできていなくては、断熱性能の最高等級、温熱環境4をクリアしていても、意味を持ちません。

 

上記2点に限っていえば、瑕疵保険の第3者検査の検査対象に入っていませんので、
あなたがチェックしない限りは建築会社へまかせることになります。

 

 

 

3つの基準における徹底した品質管理をお約束します

 

私たちの品質管理に関する考え方は、3つあります。

高性能で長持ちする仕様であることが大前提で、それにプラスして自社で施工管理が確実にできるものだけを採用する

現場監督は専門知識の豊富な
建築士の資格保有者のみ
に任せる

今の体制で満足いく
現場監督がお約束できる
年間12棟を上限とする

 

 

01. 高性能で長持ちし、施工管理が確実にできる仕様だけを採用する。

 

アンカーボルト

基礎工事では、フリークランクアンカーボルトという特殊な形状のアンカーボルトを採用しています。
当然、通常のアンカーボルトよりも価格はアップするのですが、それでも標準採用しているのには理由があります。

引用元:https://www.kaneshin.co.jp/

先程ご説明したように、アンカーボルトは、基礎の中心に設置されるのが理想です。それと同様、基礎コンクリートの中に施工する鉄筋も、鉄筋が劣化するのを遅らせるために、基礎の中心にあるのが理想なんです。

ここで、悩ましい問題がおきます。どちらも基礎の中心に施工しようとすると、互いがぶつかってしまい、どちらかをある程度犠牲にしないと、うまく施工できないんです。

この部分の施工管理は非常に難しく、いつもかなりの労力を費やしていました。この問題を簡単に解決してくれたのが、フリークランクアンカーボルトです。

アンカーボルトの先端部分が曲がっているため、鉄筋と干渉せずに、簡単にどちらも基礎の中心に施工することができるようになりました。

先程、ご説明したように、アンカーボルトは、基礎の中心に設置されるのが理想です。これは一例ですが、こうした取り組みの繰り返しによって、職人さんの技量や監督の管理能力に頼り切りにならず高品質の基礎を安定してご提供しております。

 

断熱材

また、断熱材で言えば、施工レベルの向上を数年かけて徹底しました。
すでにお伝えしたとおり、一般的に普及しているグラスウールは、高性能で価格が安く性能の劣化が少ないという多くのメリット引き換えに、施工が大変難しいと言われている扱いづらい材料です。弊社では、数年かけてグラスウールを完璧に施工できる技術を習得しております。

 

気密測定

断熱工事の施工レベルを計るものさしとして、【気密測定】があります。

専用の器械を用いて、家の隙間を測定する検査です。この数値が悪ければ、どんな断熱材を使っていても断熱性能の高い家にはなりません。すべての家で実施すべき検査だと私たちは思うのですが、実際に気密測定を行っている会社はほとんどありません。頼んでも断られる場合も有るようです。

弊社では、気密測定を全棟で実施しています。また測定結果は、平均してC値0.5以下をキープできております。少し調べて頂ければ、この数値がどれくらいすごいかがお分かりいただけると思います。

もっとも難しいと言われる繊維系の断熱材でC値0.5以下で施工できますので、たいていの断熱材は採用することができます。

オーナー様のご要望に合わせて最適なご提案をさせて頂きます。

 

02. 現場監督は専門知識の豊富な建築士の資格保有者のみに任せる

私たちは最新のコストパフォーマンスの高い商品を常に取り入れるようにしています。
そのため、職人さんが今まで扱ったことのないような商品を現場で使用することが少なくありません。
職人さんに正しい施工方法を伝える技量と、施工マニュアルでは不足している他の工事との取り合い部分の判断能力とを兼ね備えた建築士技術者に限り、現場監督の仕事を任しています。
すべては家を長持ちさせるという理念に基づいています。

 

 

03. 今の体制で満足いく現場管理がお約束できる年間12棟を上限とする

仕事を頂いたからといって何でもお受けするわけにはいきません。
しっかりした品質管理ができなければ、長持ちする家を提供することはできません。
それは、私たちの理念に反する事になります。
厳しく自分たちに基準を設けて守っていきたいと考えております。