ローコスト住宅を考えてる人ちょっと待って!1000万円の家で後悔する理由8選
高額な買い物になる住宅購入の費用を抑えられれば、住宅ローン返済の負担を軽減して無理なく生活できます。
しかし1,000万の家は安いがゆえに後悔する要因がいくつかあり、住宅購入で失敗するリスクが存在します。
住宅購入後に後悔しないためにも、1,000万の家を購入して後悔する理由を確認しておきましょう。
この記事では、1,000万の家の特徴と購入して後悔する理由を紹介します。1,000万の家を購入するメリットと後悔しないための注意点を併せて解説しますので、最後まで読んでローコスト住宅を購入するべきか検討してください。
1,000万の家の特徴
ローコスト住宅を検討している方は、1,000万の家の特徴を把握しておく必要があります。なぜなら、1,000万の家は相場よりかなり安いため、安いならではの理由が存在しているからです。
1,000万の家の特徴は、次のとおりです。
- プランが決まっている規格住宅
- 設備のグレードが低い
- コストパフォーマンスが高い
それぞれの特徴を確認して、1,000万の家を購入するべきか検討してください。
プランが決まっている規格住宅
1,000万の家は、プランが決まっている規格住宅です。基本的に間取りやデザインが決まっている規格住宅だからこそ、住宅価格を安く抑えられています。
1,000万の家を購入する際には、複数のプランの中から自分好みの間取り・デザインの規格住宅を選ぶ必要があり、注文住宅のような自由度はありません。
しかし規格住宅は、設計や建築のプロが「誰でも住みやすい住宅」を既製品として用意しており、間取りやデザインで失敗しにくいシンプルなものが多いです。
そのため1,000万の家だから悪いとは限らず、シンプルで住みやすいものも多く存在します。
設備のグレードが低い
1,000万の家の特徴は、設備のグレードが低いことです。
キッチンや洗面台・照明などの設備のグレードを抑えて、住宅建築費を削減しているため、最新モデルではなく型落ちモデルを使用しています。
そのため洗面台は鏡や収納が一体化しているユニット型や、キッチンはシンプルなシステムキッチンなどが多く、自分好みのこだわりの設備を利用したい方には不向きです。
ただし1,000万の家でも、こだわりたい箇所だけオプションでグレードアップすることも可能なので、お金をかければ自分好みの設備を導入できます。
コストパフォーマンスが高い
1,000万の家は「安かろう悪かろう」のイメージがありますが、実はコストパフォーマンスが高いです。
もちろんお金をかけるほど住宅性能やデザイン性を向上しやすいですが、1,000万台のローコスト住宅には品質を落とさずに価格のみを安くした住宅も存在します。
品質を落とさずに価格のみを下げている方法は、主に次のとおりです。
- 設備や資材をまとめて仕入れて、材料費を削減している
- 規格住宅を販売するため、人件費を削減できる
- 最小限の広報活動で販売するため、広告費を削減できる
ローコスト住宅は、大量に建設して販売するビジネスモデルなので、設備や資材をまとめて発注し材料費を安く抑えることが可能です。
さらに規格住宅を販売するため、注文住宅のように設計士と何度も打ち合わせをする人件費を削減できます。
また住宅建築にかかる人件費は、職人の日当を支払うことになるため、施工期間が短いローコスト住宅は人件費を削減しやすいです。
他にもモデルハウスやカタログによる広報活動を最小限に抑えて、広告費を削減しているため、品質を落とさずに価格のみを下げられます。
1,000万の家を購入して後悔する理由
ローコスト住宅の特徴を把握した後は、1,000万の家を購入して後悔する理由を確認しておきましょう。
1,000万の家で後悔する理由は、次のとおりです。
- 家が狭い
- 間取りの自由度が低い
- 部屋数が少ない
- 床が傷つきやすい
- 安っぽい
- 住宅の性能に不満がある
- 立地が悪い
- メンテナンス費用が高い
それぞれの理由を確認して、1,000万の家を購入してから後悔しないよう、家選びを慎重に行いましょう。
家が狭い
1,000万の家を後悔する理由として、家が狭いことが原因です。
1,000万の家は、予算の関係からどうしても狭くなりやすく、間取りが制限されています。そのため、ひとり暮らしや夫婦の二人暮らしであれば問題なくても、子どもの出産や成長に伴って家が手狭に感じることも多いです。
他にも物が増えたことによって、自由に使える空間が減って、家が狭く感じるケースもあります。
間取りの自由度が低い
1,000万の家で後悔する理由として、間取りの自由度の低さが要因になるケースが多いです。
1,000万の家は予算を抑えるために、無理やり狭い空間を分けて部屋数を増やしていたり、収納スペースが不足していたりと間取りに制限があります。
そのため世帯人数によっては収納スペースが足りず物が溢れかえったり、子どもが成長しても各部屋を用意できなかったりと、間取りによって不自由を感じるかもしれません。
部屋数が少ない
1,000万の家のデメリットは、部屋数が少ないことです。
部屋数を増やすには広い床面積が必要ですが、1,000万の家では広さが限られており、部屋数が少ない傾向にあります。
そのため、結婚や子どもの成長によって部屋数が足りなくなり、物がリビングや玄関に散乱する可能性があります。
部屋数が少ないと家全体が散らかる原因となるため、1,000万の家を購入してしまうのです。
床が傷つきやすい
1,000万の家を購入して後悔する理由は、床が傷つきやすいことです。
1,000万の家は床のコーティングがされていないことが多く、物を落としたり椅子を引きずったりすると、床が傷ついてしまいます。
標準プランで床がコーティングされていない場合は、追加料金を支払わないと床がボロボロになり、修繕リフォームで余計にコストがかかってしまいます。
安っぽい
1,000万の家は、予算を抑えるためデザイン性・設備のグレードが低い傾向にあり、安っぽい印象を受けます。
内装や外装がシンプルなデザインで、設備のグレードが低いため、どうしても安っぽく見えやすいです。
モデルハウスで見学した際には安っぽく見えなくても、広告用にオプション機能を贅沢に取り入れた住宅を展示しているケースが多いため、実際に購入した家は安っぽい印象を受けてしまいます。
そのため1,000万の家を購入してから、「思っていたより安っぽい」と後悔してしまうのです。
住宅の性能に不満がある
1,000万の家を購入して後悔する理由は、住宅の性能に不満があることです。
1,000万の家では、予算を抑えるために耐熱性や気密性・耐震性を向上させることができず、どうしても住宅性能が低くなります。
そのため夏は暑く冬は寒くなりやすく、地震への不安もあるため、住んでから後悔してしまうのです。
さらに遮音性が低い場合は、騒音トラブルに巻き込まれることもあり、快適な生活が送れない可能性もあります。
立地が悪い
1,000万の家を購入して後悔する理由として、立地の悪さが要因のケースがあります。
ローコスト住宅は家の建設費だけでなく、土地の購入費を抑えるために、駅から離れた立地や郊外に建設されることが多いです。
そのため日常生活で不便を感じて、1,000万の家を購入したことを後悔してしまうのです。
メンテナンス費用が高い
1,000万の家は初期費用を抑えられても、メンテナンス費用が高いデメリットがあります。
安い資材や設備を採用しているため、耐久性や強度が低い傾向にあり、短い周期で物が壊れやすいです。
そのため、家を購入してから修繕リフォームや設備の交換費用が発生し、メンテナンス費用の高さに後悔する可能性があります。
1,000万の家を購入するメリット
1,000万の家は、設備のグレードや間取りに制限がありますが、デメリットだけでなくメリットも存在します。
1,000万の家を購入するメリットは、次のとおりです。
- 浮いたお金を家具やインテリアに使える
- 住宅ローンを無理なく返済できる
- 掃除に時間がかからない
ローコスト住宅を購入するべきか悩んでいる方は、1,000万の家を購入するメリットとデメリットを比較検討しましょう。
浮いたお金を家具やインテリアに使える
1,000万の家を購入するメリットは、浮いたお金を家具やインテリアに使えることです。
通常の建売住宅を購入すれば3,000万円ほどの費用がかかり、注文住宅であれば4,000万や5,000万以上のコストがかかりますが、1,000万の家は住宅購入費を安く抑えられます。
そのため、浮いたお金を家具やインテリアに回せるため、こだわり抜いたインテリアや趣味のアイテムに囲まれた部屋で生活できます。
住宅ローンを無理なく返済できる
1,000万の家を購入するメリットは、住宅ローンを無理なく返済できることです。
現金一括払いで家を購入しない限り、ほとんどの方が住宅ローンを組んで家を購入します。住宅ローンの借入金額が多ければ、月々の返済額が多くなり返済期間も長くなるため要注意です。
場合によっては老後まで住宅ローン返済がかかる可能性もあり、収入が減ってからの返済に苦しむケースもあります。
1,000万の家であれば、借入金額を少なく設定して月々の返済額を少なくすることが可能です。毎月の住宅ローン返済に余裕があるため、生活を困窮させることなく自由な生活を送れます。
掃除に時間がかからない
1,000万の家を購入すれば、掃除に時間がかかりません。
1,000万の家は、延床面積や間取りが限られているため、時間をかけずに家中を掃除できます。
広い家であれば長時間かかる掃除も、1,000万の家であれば短時間で終わるため、空いた時間を他の家事や仕事へ有効活用できます。
1,000万の家を購入して後悔しないための注意点
1,000万の家を購入するべきか悩んでいる方は、次の注意点を押さえておきましょう。
- メンテナンスフリーの資材を採用する
- お金をかける優先順位を決めておく
- シンプルなデザインを採用する
- 水回りをまとめる
- 複数の業者を比較する
それぞれの注意点を押さえておけば、1,000万の家を購入して後悔するリスクを軽減できます。1,000万の家を購入して後悔しないために、各注意点を確認してから住宅選びを行いましょう。
メンテナンスフリーの資材を採用する
1,000万の家を購入して後悔しないために、メンテナンスフリーの資材を採用しましょう。
耐久性が高くメンテナンスフリーの資材を選べば、住宅購入後にかかるランニングコストを軽減できます。
1,000万の家を購入するデメリットの1つには、住宅購入後のメンテナンス費用が発生することが理由として挙げられるため、メンテナンスフリーの資材を採用することでデメリットを解消できます。
お金をかける優先順位を決めておく
1,000万の家で後悔しないために、お金をかける優先順位を決めておくことが大切です。
1,000万台ですべての要望を叶えることは難しいため「どこに予算をかけるべきか」お金をかける優先順位を決めておかなければなりません。
「立地にこだわりたい」「デザイン性にこだわりたい」など、人によって優先順位が違うため、家づくりにおいてどこにお金をかけるべきか決めておきましょう。
シンプルなデザインを採用する
1,000万の家を購入して後悔しないための注意点は、シンプルなデザインを採用することです。
凹凸があるデザインや複雑な外観は、設計や建築コストがかかり予算をオーバーしてしまいます。
できるだけシンプルで箱型の家を建てれば、設計・建築費を抑えられます。
水回りをまとめる
1,000万の家を購入して後悔しないために、水回りを一箇所にまとめて予算を浮かせましょう。
家中に水回りを複数箇所設ける場合は、配管を伸ばすコストがかかり予算をオーバーしやすいです。
水回りを一箇所にまとめておけば、建築費や設備にかかるコストを抑えて、他の箇所に予算を回せます。
複数の業者を比較する
1,000万の家で後悔しないために、複数の業者を比較するよう注意してください。
複数の業者を比較しなければ、適正価格での提案かを判断できません。複数の業者に見積もり依頼して、予算に合う業者を選ぶことで1,000万台の予算で後悔しない家づくりを実現できます。
しかし業者を比較する際には、見積もり価格だけでなく過去の実績や口コミ・担当者の対応から、信頼できる業者を見極めることが大切です。
30年住んだときのトータルコストで考えることも必要
1,000万の家は、安いだけでなくシンプルでコストパフォーマンスが高い特徴があります。
しかし間取りやデザインを自分好みに設計できる注文住宅と比べると、ローコスト住宅はどうしても制限が多いです。
人生で大きな買い物となる住宅購入を妥協するべきか、1,000万の家だけでなく複数のモデルハウスや住宅イメージを比較して検討しましょう。
ローコスト住宅でなくても、予算を抑えるコツを押さえておけば、自分好みの理想のマイホームを手に入れられる可能性があります。
下記の記事では、注文住宅で予算オーバーしたときに削るべきところを詳しく解説しているので、ローコスト住宅を採用するべきか悩んでいる方はぜひチェックしておきましょう。