快適な家の条件8つ!実現するための住宅性能や工夫を徹底解説
家を建てる際には、快適に暮らせる住宅性能や工夫を施すことが大切です。
せっかく家を建てるなら、快適な家を建てたほうが日々の生活で感じるストレスを軽減できます。
理想のマイホームを実現するために、快適な家の条件と工夫するべきポイントを押さえておきましょう。
本記事では、快適な家の条件を8つご紹介します。
快適な家を実現するために注意しておくべきポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
快適な家の条件8つ
快適な家の条件は、住む人によって異なります。
主に次のような条件を満たしている場合は、快適に感じやすいです。
- 暑くも寒くもない快適な温度
- 湿度が調整された綺麗な空気
- 匂いや騒音を気にしない環境
- 明るすぎたり暗すぎたりしない適切な照明
- 十分な広さと使い勝手の良さを兼ね備えた収納力
- 動きやすく生活しやすい間取りと動線
- 周囲の目を気にせずリラックスできるプライバシー
- 安心して暮らせる耐久性
各条件を確認して、快適な家を建てる際の参考にしましょう。
暑くも寒くもない快適な温度
年中一定の温度で過ごせたら最高だと思いませんか?
快適な家だと感じる条件は、暑くもなく寒くもない快適な温度が保てることです。
夏には涼しく冬には暖かくなる家は、寒さや暑さを感じにくく快適に過ごせます。
暑くも寒くもない室温を維持できる家であれば、不快に感じることなく快適な生活を実現できます。
湿度が調整された綺麗な空気
快適さを実感するには、温度だけでなく湿度が調整されていることが大切です。
湿気が多すぎるとジメジメして不快に感じ、少なすぎると喉や肌が乾燥してしまいます。
空間を快適に感じるためには、温度とあわせて湿度を調整することが大切です。
また湿度が高いと、結露が発生しカビやダニの原因となるため、家の衛生面や耐久面で問題が生じます。
さらに湿気の多い空気だけでなく、よどんだ空気も不快に感じやすいため、適度に換気する必要があります。
綺麗な空気を取り入れて湿度を調整した家は、快適に感じやすいです。
匂いや騒音を気にしない環境
匂いや騒音を気にしない環境は、快適に感じられるでしょう。
悪臭や騒音など五感を刺激しすぎる要素があると、リラックスできずストレスを感じてしまいます。
汗や料理の匂い、近隣の道路や家の騒音など、家の立地や環境によってはストレスのもととなる要因が多いです。
快適な家を建てたい際には、匂いや騒音を気にしない環境にするのも大切です。
明るすぎたり暗すぎたりしない適切な照明
嗅覚や聴覚だけでなく、視覚的なストレスを取り除くことで、快適な家を実現できます。
照明が明るすぎたり暗すぎたりすると、目が疲れてしまいます。
空間の用途や広さに応じて照明の明るさを調節することで、快適さを実感しやすいです。
十分な広さと使い勝手の良さを兼ね備えた収納力
快適な家を実現するためには、十分な広さと使い勝手の良さを兼ね備えた収納力が必要です。
物が溢れかえっている空間は、生活しにくく使いたいものもすぐに見つからないため、ストレスを感じてしまいます。
空間をスッキリとできる十分な収納力と、世帯住民に応じた十分な広さを兼ね備えた家こそ、快適さを実感できます。
動きやすく生活しやすい間取りと動線
快適な家を実現したい場合は、動きやすく家事や日常生活がしやすい間取りや動線にすることが大切です。
間取りや動線が不便だと、日常生活に支障を来す可能性があるため、不便に感じてしまいます。
対して間取りと動線が使いやすいと、生活がしやすく快適さを実感しやすいです。
周囲の目を気にせずリラックスできるプライバシー
近隣住民や通行人など周囲の目が気になる環境では、リラックスできません。
周囲の目を気にせずリラックスできるプライバシーが確保された環境を整えることで、快適な暮らしを実現できます。
快適な家を実現するには、近隣住民に生活を覗かれたり生活音が漏れたりする心配なく、リラックスできる環境が整っている必要があります。
安心して暮らせる耐久性
快適な家とは、安心して暮らせる耐久性が備わった住まいです。
地震や台風、津波などの災害リスクがある家は、常にリスクを心配しなければなりません。
さらに防犯対策が施されていない家では、強盗や空き巣などの心配がつきまとうため、リラックスして暮らせません。
快適な家を実現するためには、災害対策やセキュリティ対策を施した安心して暮らせる耐久性が必要です。
快適な家を実現する5つの住宅性能
快適な家を実現するためには、次の住宅性能を重視しましょう。
- 断熱性
- 気密性
- 防音性
- 換気性
- 耐震性
上記の5つの住宅性能が備わっている家は、快適に暮らせます。
快適な家を実現するために、5つの住宅性能について確認しておきましょう。
断熱性
断熱性とは、外気温の影響を通しにくくする住宅性能です。
断熱性が低い住宅は、外気温の影響を受けやすいので、夏は暑く冬は寒くなりやすいです。
夏の暑さや冬の寒さに影響されにくい家であれば、年中快適に暮らせます。
気密性
気密性とは、建物にどれだけ隙間が空いているかを表す住宅性能です。
気密性が高い住宅は、スキマが少ないため外気温の影響を受けにくいです。
また冷暖房で調整した室温が、家の外に逃げてしまうため空調効率が低下します。
快適な家を実現するためには、断熱性とあわせて気密性を高めることが大切です。
防音性
防音性に優れた家は、外の騒音や家の中の生活音が外に伝わりにくく、騒音トラブルを防げます。
快適な家の条件に「匂いや騒音を気にしない環境」があるように、騒音を気にする住環境はストレスを感じることが多いです。
快適な家を実現するためには、防音性を高めて騒音トラブルを防ぐことが大切です。
換気性
快適な家を実現するには、換気性を重視する必要があります。
気密性を高めると外気温の影響を受けにくく、冷暖房効率を向上できますが、よどんだ空気が室内に停滞してしまいます。
換気性を高めれば、室内のよどんだ空気を外に排出し綺麗な空気を供給することが可能です。
家全体の空気の流れをデザインし、優れた換気システムを取り付けることで、綺麗な空気を維持できます。
また換気性は、湿気や匂いを外に逃がす役割もあり、カビやダニ・悪臭を防ぐためにも重要です。
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耐震性
近年増えてきた地震。もうどこに住んでいても安全とは言えません。
安心して暮らせる快適な家を実現するために、耐震性を高めましょう。
日本は地震大国であり、いつ大きな地震が起きるかわかりません。
耐震性を高めておけば、大きな地震が起きた際に住宅への被害を軽減し、倒壊や半壊を防げます。
快適な家を実現する8つの工夫
快適な家を実現させるために、次の8つの工夫を実践しましょう。
- 高性能な冷暖房や換気・除湿システムを導入する
- 寝室やリビングを道路から離れた場所に設ける
- 十分な収納スペースを設ける
- 家事動線を意識した間取り設計を行う
- バリアフリーを意識する
- 浴室乾燥機を導入する
- 部屋の用途に応じた照明を採用する
- 手足が触れる場所は肌触りの良い素材を選ぶ
各工夫を実践することで、快適な家の条件を満たした理想のマイホームを手に入れられます。
ストレスなく快適に暮らせる住環境を手に入れるために、8つの工夫を実践しましょう。
1.高性能な冷暖房や換気・除湿システムを導入する
高性能な冷暖房や換気・除湿システムを導入すれば、室温や湿度を適切に調節できます。
快適な家の条件には「暑くも寒くもない快適な温度」と「湿度が調整された綺麗な空気」が含まれており、温度と湿度管理が重要です。
そのため高性能な冷暖房や換気・除湿システムを導入することで室内の温度や湿度を適切に管理し、冷暖房効率を向上させられます。
気密性と換気性能が高い家は冷暖房効率が高いため、光熱費を節約しながら快適な家を実現できます。
2.寝室やリビングを道路から離れた場所に設ける
快適な家の条件に「匂いや騒音を気にしない環境」があるように、騒音は日々の生活でストレスを感じる要素です。
寝室やリビングなど主な生活スペースを道路から離れた場所に設ければ、外の喧騒が聞こえにくいです。
大きな道路や繁華街が近隣にある場合は、夜中でも車の走行音や街の喧騒が聞こえてくるため、睡眠を妨げられる可能性があります。
寝室やリビングを道路から離れた場所に設ければ、騒音に悩まされるリスクを軽減できます。
3.十分な収納スペースを設ける
ウォークインクローゼットやシューズクロークなど、家の収納スペースを充実させることで、快適な住環境を整えられます。
快適な家の条件に「十分な広さと使い勝手の良さを兼ね備えた収納力」があるように、物を散乱させずに整理整頓できる収納スペースは、快適な家を建てる上で重要な要素です。
世帯人数や将来的に荷物が増えることを想定して、十分な収納スペースを確保した家をつくりましょう。
4.家事動線を意識した間取り設計を行う
家事動線を意識した間取り設計を行うことで、日常生活を快適に過ごせます。
快適な家の条件に「動きやすく生活しやすい間取りと動線」があるように、不便を感じずに生活できる間取りと動線を確保することが大切です。
快適な家を建てたい場合は、実際に暮らした際の家事動線をイメージして、動きやすい間取りを設計しましょう。
5.バリアフリーを意識する
快適な家を実現するには、バリアフリーを意識することが大切です。
家は長く暮らす住まいとなるため、老後の生活を想定してバリアフリー設計にしておくことをオススメします。
若い頃は階段の上り下りや段差など問題がなくとも、足腰が悪くなった老後では、車椅子で生活する可能性もあります。
せっかく家を建てるなら、老後まで住むことを想定してバリアフリーを意識した設計にしましょう。
6.浴室乾燥機を導入する
浴室乾燥機を導入すれば、雨の日でも洗濯物を干せるため不便を感じにくいです。
梅雨の時季は、洗濯物を外に干すことが難しく、部屋干しする必要があります。
また冬の時季は洗濯物が乾きにくく、生乾きの原因となるため、早く乾かす工夫が必要です。
浴室乾燥機を導入すれば、梅雨や洗濯物が乾きにくい冬の時季でも、問題なく洗濯物を乾かせます。
さらに浴室内の湿気を取り除く除湿・乾燥機能も備わっているため、カビを予防することも可能です。
7.部屋の用途に応じた照明を採用する
部屋の用途に応じた照明を採用することで、快適な家を実現できます。
快適な家の条件に「明るすぎたり暗すぎたりしない適切な照明」があるように、部屋の用途に応じて照明を調節することが大切です。
例えば、リビングは隅々まで照らせるように白色の照明にし、寝室やトイレはリラックスできるよう弱めの温白色の照明を採用すれば、部屋の用途に応じて明るさを調整できます。
8.手足が触れる場所は肌触りの良い素材を選ぶ
快適な家を実現したい方は、手足が触れる場所は肌触りの良い素材を選びましょう。
例えば、手が触れる場所はステンレスより天然木のほうが温かみがあり、冬に触っても冷たくて不快に感じる心配がありません。
足が触れる場所は、無垢材と合板フローリングでは感触が異なるため、できるだけ肌触りの良い素材を選ぶことが大切です。
快適な家を実現するために注意しておくべきポイント
快適な家を実現するために注意しておくべきポイントは、次のとおりです。
- 予算内に収まるよう家づくりの優先順位を決める
- 周辺環境や採光・風通しを確認する
- 水回りは慎重に決める
- 理想の暮らしを明確にイメージする
- 信頼できる業者と相談する
各注意点を確認して、マイホームを建てる際の参考にしてください。
予算内に収まるよう家づくりの優先順位を決める
マイホームを建てる際は、予算内に収まるよう家づくりの優先順位を決めておくことが大切です。
素材やデザイン・機能性などすべてを理想通りに仕上げるには、高額な費用が派生します。
予算オーバーを防ぐために、家づくりにおける優先順位を決めておき「ゆずれないこだわり」と「妥協できる点」を明確化しておきましょう。
周辺環境や採光・風通しを確認する
快適な家を実現するには、住宅性能や間取り・設計だけでなく、周辺環境や採光・風通しを確認しておく必要があります。
周辺環境の利便性や治安の良さ、近隣住民との相性によって、暮らしの快適さが大きく変わります。
また採光の入りにくい家は室内が暗くなり、洗濯物も乾きにくい特徴があるため要注意です。
風通しの良さによっても、湿気の溜まり具合が変わるため、家を建てる前に周辺環境と採用・風通しの良さを確認しておきましょう。
水回りは慎重に決める
快適な家を建てる際の注意点として、水回りは慎重に決めてください。
トイレや洗面所、キッチンなどの水回りは生活する上で頻繁に使用する場所なので、使いにくいと不便に感じる機会が多いです。
後から水回りを改修するには高額な費用と多くの時間が発生するため、家を建てる際には水回りは慎重に決めましょう。
理想の暮らしを明確にイメージする
快適な家を建てる際は、理想の暮らしを明確にイメージしてから間取りや仕様を決めて
ください。
生活動線や配線まで考えた設計で家を建てるためには、実際の暮らしを明確にイメージしなければなりません。
理想の暮らしを明確にイメージした上で、自分に合った快適な家を建てましょう。
信頼できる業者と相談する
快適な家を建てる際は、信頼できる業者と相談しましょう。
家づくりは人生において貴重なイベントとなるため、誰しも経験値が少ないです。
そのため家づくりのノウハウや知識がある業者に相談することで、快適な家を実現できます。
ハウスメーカーや工務店など施工業者選ぶ際には、複数の業者を比較検討することが大切です。
なお業者を比較する際は、見積価格だけでなく過去の実績や評判・口コミ・担当者の対応などを確認し、信頼できる業者を見極めることが大切です。
快適な家に住むために家づくりは慎重に行おう
快適な家に住むために、家づくりは慎重に行いましょう。
快適な家の条件を満たして、老後まで生活しやすい仕様・間取りで家を建てるには、さまざまな工夫が必要です。
断熱性や気密性を向上させ、高性能な冷暖房設備や換気・除湿システムを導入することで、室内の温度と湿度を適切に管理できます。
その他にも、匂いや騒音・明るさ・収納力など生活する上で不便を感じないよう、住宅性能や間取り・仕様を工夫する必要があります。
快適な家を建てたい方は、信頼できる業者を探して、家づくりの相談をしましょう。