無垢床を使うと気密が悪くなる??
こんにちは、クオホーム本田です。
今回ですね、ご質問がありましたのでそれについてお答えしていきたいと思います。
【質問①】無垢材と気密性について
お世話になります。毎回楽しく拝見させていただいています。
私は、現在他社にて建築中なのですが、疑問に思う事がありますので質問させていただきます。
床材として無垢(WOODONEのピノアース)を採用しています。無垢材というと調湿作用がありとてもいいのですが、その結果伸縮すると思います。その場合気密性はどうなのでしょうか。もし気密性が落ちる場合、どのような対処をすればよいのでしょうか。
仕様はツーバイフィー工法です。
【回答】
ご質問にもあるように、無垢床は伸びたり反ったりします。
伸縮した場合に気密性が落ちるのではと心配されていますが、これは間違った認識です。表面の見えてる床材自体が伸縮するだけであって、その下には構造用合板などが貼ってあります。
簡単に言うと、合板がだいたい20ミリ、24ミリ、28ミリぐらいの厚さがあります。その上に無垢材を貼っておりますので、伸縮するのはその無垢材だけです。
気密層というのは、合板の下なので、床材が伸縮しようがしまいが、全く気密とは関係ありません。床下も含めてちゃんと気密が取れているのであれば、無垢材が伸縮することによって気密が悪くなるという事はあまり考える必要はないかと思いますよ。
【質問②】窓エピソードNEOの遮熱と断熱の組み合わせについて
せっかくLow-eガラスにするなら、遮熱と断熱をうまく組み合わせた方が良いというYouTubeを拝見しました。
現在建築中の工務店の標準は遮熱なのですが、断熱に変更する事も可能だと言われました。しかし、どこをどうすればいいのか分かりません。
場所は兵庫県明石市で、1階リビングの一番大きな掃出し窓は南向きです。あとは縦滑りや横滑り、腰窓が東西北面にあります。2階は掃出し窓が南と東側にひとつずつと大きめ腰窓が南側に1ヶ所、西と北側に腰窓や横滑りです。角地で西側には何も無いので西日が当たります。北側と東側は隣家です。
この場合、YouTubeで言っていた南側断熱、東西北は遮熱で良いのでしょうか。よろしくお願いします。
【回答】
ご質問の内容を聞く限りでは、窓がかなりたくさんついてるなという印象を受けました。どこをどうすればいいのか分からないと書かれていますが、そこは、施工される会社が考えて提案しないといけない所だと思います。
ですので、まず工務店さんに『断熱と遮熱の話を聞いた』事を質問して頂いて、答えがきちんと返ってくるかどうかが大事だと思います。
例えば、南側をすべて断熱にしたのにきちっと遮蔽計画が出来てなかったとすると、夏場は確実にオーバーヒートしますし、南側に日当たりがないのに無駄に断熱にしてしまうと、結局中に入った熱をどんどん取り逃して、逆に冬場が寒くなったり・・・。
これはやっぱりオーナーさんが考えてもなかなか難しいと思いますし、やっぱりこういうのはですね、施工会社に考えてもらうのが一番じゃないかなと思います。
施工会社が出来ないのであれば、性能については期待が出来ないので、無難に全部遮熱にするほうがいいんじゃないかなと思います。
高気密・高断熱、窓をうまく使いたいと思われるのであれば、最初からそういった考え方を持たれている工務店さんに、話をされた方がいいのかなと思います。
そういう事をされた事がない会社に頼むのが一番恐いんです。
かじり聞きで、とりあえず南側は断熱窓で断熱したけど、全く遮蔽が出来ていない家になってしまったという事も結構多いんです。
質問者様は建築地が明石と書かれていますが、明石にも性能にこだわりを持たれた工務店さんは沢山あります。
本来はそういう会社に頼んでやってもらうのが一番かと思います。
かと言ってオーナーさんがむやみやたらに提案してしまうと、あんまり良い結果には繋がらないんじゃないかなと思いますので、その辺は少し考えてですね、やっていただいたほうがいいんじゃないかなという風に思います。
質問にあったように、北面に腰窓が付いている時点で、僕らが考えてる高気密・高断熱にはなりにくいんじゃないかなと思います。
もちろん悪い訳ではありませんが、性能部分を望んでいるのであれば、北面に腰窓があるのは、ちょっときついかなと思うのが僕の正直な感想です。
動画でも説明しています