下地探しの方法とは?センサーの仕組みや使い方を紹介!
DIYがはやっていますが、カーテンレールや棚を壁に取り付けようとしてうまく取り付けられなかったことはありませんか。うまく取り付けられない理由は、壁の中にある下地材に固定する必要があるからです。本記事では「下地を探す理由」と「下地材を探すためのツール」をご紹介します。壁の特性を理解することで、自分の部屋を楽しくカスタマイズできます。
下地探しとは?
下地探しとは、住宅の壁や天井を取り付けるための下地を探すことです。下地材が入っている間隔はおおよそ決まっていますが、壁の中に隠れているので、目視での確認ができません。そのため、ツールを使って下地探しをしなければなりません。
下地を探して何をするのか。壁に家具を直接固定ができます。固定する家具の例は…
- カーテンレール
- 棚
- タオルハンガー
- 家具転倒防止用の金具
- 手すり
この家具を支える時は下地材に直接ビスや釘を打ち込むか、石膏ボードにボードアンカーという金具をつけて固定します。ボードアンカーという金具は、下地材がないところにつけないと使うことができません。ビスや釘で家具を固定するにしても、ボードアンカーを使って固定するにしても、下地材の場所が必須です。
下地探しが必要な理由
下地探しが必要な理由は、家具などを取り付ける場合に石膏ボードに固定することができず、簡単に取れてしまう原因になるからです。多くの住宅には、壁や天井に石膏ボードが使われています。他に薄いベニヤなどが使われることもありますが、これらの薄い板状の建材にはビスや釘を保持する力がありません。
石膏ボードにいくら厚みがあっても、家具の固定はできません。石膏ボードは面で力を受けれますが、刺さっているものはボロボロを崩れてしまうので弱いです。石膏ボード自体を固定しているのは、下地材に特殊なビスで打ち付けています。そのビスは面で受けやすくなっているビスです。そのビスでも適切に使用しないと石膏ボードから外れてしまうほどビスを保持する力がありません。そのため、下地にビスを打ち込んで固定する必要があります。
下地センサーの仕組み
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下地センサーの仕組みは2つのタイプがあります。「壁に針を刺し探すタイプ」と「センサーを使って探すタイプ」の2つです。
- 壁に針を刺し探すタイプ
壁に針を刺し探すタイプは、既に家具の取り付け位置が決まっていて固定方法を検討するのに有効です。取り扱いはとても簡単です。木材よりも石膏ボードの方が針が刺さりやすいので、下地材に当たると刺さらなくなることで下地材の位置がわかります。簡単である以外のメリットとして、石膏ボードの厚みがわかるということがあります。厚みが分かることで、使用するビスのサイズを決めることができます。
デメリットとして、刺したポイントに下地材があるかどうかしか分からないことがあります。下地材が入っている間隔は決まっているので、おおよその場所は分かります。石膏ボードの横幅の寸法910mmの半分、455mm間隔に下地材は入っています。しかし、下地材のサイズは一度刺すだけでは分かりません。何度も刺す必要があるので、壁に複数穴をあける必要があります。
- センサーで探すタイプ
センサーで探すタイプは、家具の取り付け位置が決まっていなく下地材がある場所に取り付けようと思っている時に有効です。壁内部の静電容量の変化を読み取ることによって、下地材の位置を判別します。
静電容量は密度の違いによって変わってきます。そのため、空洞部分と下地部分を見極めることができます。また、上からなぞるだけなので、壁に傷つけずに下地の位置を判断できます。下地材のさいずを見極めることが容易です。しかしデメリットとして、石膏ボードの厚みを測ることはできないので、ビスのサイズを決めるのには使えません。
下地センサーの種類
日立センサーの種類は壁に針を刺すタイプの針式壁裏探知器と、センサーで探すタイプの電子式壁裏探知器の2種類があります。それぞれ強みが違うので組み合わせて使うことをおすすめします。
針式壁裹探知器 下地探しどこ太 どこ太マグネット付
針式壁裏探知機下地探しどこ太は、石膏ボード用です。マグネット付きのタイプは針の長さが35mmで、住宅で使われるには十分な性能があります。このマグネットは、石膏ボードの中の釘やビスがあるかどうかが判断できるものです。また、軽量鉄骨などの金属製の下地にも反応します。
下地探しどこ太は、不意に針が飛び出ない設計がされています。さらに、片手でできるロック機能が付いているので、安全な仕様となっています。サイズはとても小さくしっかり握れる大きさで、邪魔にならない大きさです。
電子式壁裹探知器
電子式壁裏探知機は、石膏ボードと木製の壁に使える下地センサーです。壁の裏にある金属、木材、プラスチックと空洞の違いを読み取ることができます。違いを読み取ると電子音を出しランプを点灯させることで、下地材があるかどうかを知らせることができます。
モデルによっては金属だけに反応するタイプもありますが、基本的に壁の裏に隠れている材質はわかることはできません。壁裏に隠れている下地材の寸法を出すことは得意です。しかし、石膏ボードの厚みを知ることはできません。針式壁裏探知機と組み合わせて使うことによってより正確に壁裏の構成が分かります。
針式壁裏探知機どこ太の使い方
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針式壁裏探知機どこ太の使い方は、簡単です。2ステップで使うことができます。
下地材にあたりをつけるには電池式壁裏探知機を使うことをおすすめします。アナログな方法として、壁をノックして帰ってくる音で判断ができます。下地材がない場合は、中の空洞でノックした音が反響し、ポワンとしたイメージで響きます。下地材がある場合は、音が反響せずに、音がすぐに帰ってきます。
どこだを突き刺す前にマグネットが反応するかどうかを確かめて、刺す場所に釘やビスがないか確かめてください。金属に刺すことは、針が折れる原因です。そして、下地材がなかった場合は、手応えがなく簡単に突き刺さります。下地材があった場合は、下地材のところまで簡単に刺さり、途中で刺さりにくくなるなります。
電子式壁裏探知機と組み合わせて使わない場合は、下地材があった場所から横にずらしながら刺していきましょう。そうすることで、下地のサイズを確認ができます。その際、壁に多く穴を開けることになるので、穴を開けたくない場合は、電子式壁裏探知機を組み合わせて使うことをおすすめします。
下地探しチェッカーどこ太を動画で解説してみました
まとめ
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下地センサーは、針式と電子式の2種類を組み合わせて使うことをお勧めします。電子式壁裏探知機で下地材のおおよその場所と、サイズを出して針式壁裏探知機で最終確認と石膏ボードの厚さを出しビスのサイズを決める。この二つはそれぞれの短所をそれぞれの長所で補うことができるので、より高い精度で下地探しができます。下地材を上手く利用して自分の部屋を楽しくカスタマイズしていきましょう。