姫路でパッシブデザインについて考える⑧(目標設定)

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姫路で高気密高断熱ない家を建てる方法について考えています。

住宅は当たり前ですが、正しい方法で、コストを掛ければ掛けるほど
家の性能は良くなって行きます。

しかし、実際はコストバランスも重要となってきますので、
ある程度の目標設定が必要になってきます。

その基準とするのが「年間暖冷房負荷」を基準として
室内環境として「室温」で評価していきます。

年間暖房負荷とは
「年間暖冷房負荷」とは、暖房負荷の年間積算値と冷房負荷の
年間積算値を合計したものです。

「暖房負荷」については、暖房時期に室温をある温度に
維持するために必要な暖房エネルギーの量、

「冷房負荷」については、冷房時期に室温をある温湿度に
維持するために必要な冷房エネルギーの量であり、
いずれも数値が小さければ、それだけ省エネルギー性能が
優れているものと評価されます。

年間暖冷房負荷の基準値は、1年間当たり・住宅の床面積1㎡当たりの
暖房及び冷房負荷の合計値の上限を、地域区分に応じて定めています。

年間暖冷房負荷(MJ/㎡・年)は次の式で求めます。

(引用元 http://jutaku.homeskun.com/legacy/syouene/syouene/Danrei.html)

難しいですよね? 要は・・・

簡単にいうと家を温めたり冷やしたりする時のエネルギー量
この数値が小さい方が性能が高い家となります。

この年間冷暖房負荷をどれくらいを目標にするのか?
これをある程度決めておく必要があります。

次に室温の目標値を一体いくらぐらいにするべきなのか?

まず体に感じる体温は何に影響を受けるか?

空気の温度
体に当たる平均放射温度
湿度
風速
服の着衣量
体からの発熱量

で変化していきます。

この中で本来は湿度調節も大事ですが、建築でコントロールする事が難しので
まずは「室内の空気温度」「放射温度」「風速」を注意して設計しています。

更に得重要なのは「室内の空気温度」ですが、一年中同じ温度にするのは困難なので、
具体的な設定温度「冬は20℃ 夏は27℃ぐらい」と設定するのが理想となります。

この温度にするために必要なエネルギー量が「年間冷暖房負荷」になります。

この温度を目標とするときに「健康性」という事を概念にすると、
冬の温度が健康に重大な影響を及ぼします。(ヒートショック)

温暖地域ではQ値1.9を目安とするとある一定の「断熱レベルと健康性」が
維持出来るというデータが出ていますので、ひとまずこれを目標としてみましょう。
(引用元 近畿大学 岩前教授)

次回は室内温度差について考えてみます。

 

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