性能の高い断熱材の有効な施工方法とは?
こんにちは、クオホーム本田です。
今回は、性能の高い断熱材が発表されたという事で、そちらの商品のご紹介と有効な使い方について少し解説していきたいと思います。
先日、こんなニュースが出ておりました。
旭化成建材から最高性能「ネオマゼウス」1月16日発売
ということで、旭化成さんから、熱伝導率0.018というですね、フェノール系の断熱材が発売されました。
もともとネオマフォームという断熱材が、旭化成さんの主力商品にあるんですけども、このネオマフォームという商品も、めちゃくちゃ性能が高いんです。
それのさらに上をいく熱伝導率0.018というネオマゼウスという製品が出ております。
こちらは断熱材として使う製品なんですが、値段が高いです。
ですので、コスパの事を考えると難しくなってくると思いますが、もしこういった断熱材を使われる場合、どういった使い方が有効なのかについて、少し解説していきたいと思います。
まず下記の図をご覧下さい。
青ライン箇所が、通常断熱材の入る位置になります。柱と柱の間に入る断熱材なので、柱の寸法分(大体105~120)の断熱材が入ります。これが内断熱ですね。
内断熱にプラスアルファの附加断熱をする場合、こういった性能の高い断熱材を使う事で、効果を発揮します。
薄くて性能が高い断熱材というのは、附加断熱で利用されるのが性能的に一番いい使い方です。
なぜかというと、家の全体的な性能を考える際、同じ壁構成の性能を取ろうと思うと、極力薄くて性能が高い方が壁の厚みが薄くなります。
特に外断熱に関しては、性能の低い断熱材を分厚く入れてしまうと、非常に施工性が悪く、現場で施工不良が起こりやすくなってきます。
ですので、外側に施工する断熱材は、薄くて性能の高い製品を使われる方が、非常に施工性も良く、家の性能のバランスが取りやすくなります。
そういった使い方をお勧めします。
もちろん、ネオマゼウスの断熱材自体を柱内に使う事もできますが、コスパの問題も出てくるので、附加断熱の外断熱材としてや、断熱材は欲しいけど厚みは欲しくない所に、ネオマゼウス、フェノバボード、ネオマフォームなどの性能の高い断熱材を使用するのが、現場的にもコスパ的にもいいのかなと思いますので、そういった使い方を考えてみてはいかがでしょうか。
動画でも解説してみました