おしゃれなテラスを庭につくろう!構成要素や活用方法を解説
テラスは、家に居ながら外の空気を味わえるリラックススペースです。
バーベキューやティータイム、子どもの遊び場と、さまざまな用途で使用できます。
さらにテラスがある家は、おしゃれな印象になり、外構デザインを装飾するアクセントとなります。
庭にテラスを設けたい方は、おしゃれにするアイテムと構成要素を確認しておきましょう。
本記事では、おしゃれなテラスを庭につくりたい方向けに、素材の種類や構成要素を詳しく解説します。
庭のテラスをおしゃれにするアイテムと活用方法をあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
テラスとは
カフェやレストランでよく見かけるテラスですが、店舗と住宅では意味合いが少し異なるものです。
カフェやレストランにあるテラスは「屋外に設けたテーブル席」を指しています。
対して、住宅のテラスは「1階スペースの延長として設けられる屋外スペース」であり、地面より1段高い位置に設置されます。
テラスは、庭の延長として設けられるため、室内からスムーズに出入りすることが可能です。
そのため「第2のリビング」として活用したり、バーベキューやティータイムを楽しんだり、リラックススペースとしての役割があります。
なお、テラスと混合されやすいスペースとして、次のようなものがあります。
- ベランダ
- バルコニー
- デッキ
それぞれの特徴を確認して、テラスとの違いを把握しましょう。
ベランダとの違い
ベランダは、建物から外に出た屋根のある屋外スペースです。
マンションやアパートでは、各部屋にベランダが設けられており、上階の屋外スペースが屋根代わりになっています。
戸建て住宅では、2階や3階など上階に設けられるケースが多いですが、屋根と手すりがあれば1でもベランダとして扱います。
テラスとベランダの違いは、手すりの有無です。
ベランダは上階に設けられることが多いため、落下防止の目的で手すりを設けていますが、テラスは建物内外をスムーズに移動できる場所なので、手すりがありません。
また、一般的にベランダよりテラスの方が広く設計されるケースが多いです。
バルコニーとの違い
バルコニーは、建物から外に出た屋根のない屋外スペースです。
バルコニーはベランダと混合されやすいですが、屋根の有無によって使い分けられます。
屋根がない分、日光が入りやすく洗濯物や布団を干したいときに最適です。
しかし、バルコニーには屋根がないため、洗濯物を干す際に雨が降らないか確認しておく必要があります。
なお、テラスとの違いとして、バルコニーは2階以上の上階に設置されることです。
テラスが1階部分に設置されるのに対して、バルコニーは2階や3階など建物の上階に設置されます。
デッキとの違い
デッキとテラスは、どちらも1階の外に設置されるスペースなので、混合されることが多いです。
テラスが庭の延長であるのに対して、デッキはリビングの延長スペースとして設けられます。
テラスは地面より1段高い位置に設置されますが、デッキはリビングと同じ高さなので、室内からの移動がよりスムーズです。
また、テラスは屋根の有無は自由ですが、デッキは屋根がないケースが一般的です。
船の甲板を意味するデッキは、天然木や樹脂木で造られることが多く、テラスはタイルやコンクリート、石材などで仕上げられます。
テラス素材の種類
おしゃれなテラスを造りたいなら、素材の種類にこだわることが大切です。
素材の風合いによって、デザイン性や機能性が変わります。
自分好みのテラスを設置するために、各部位の素材の種類を確認しておきましょう。
次の部位別に、素材を選ぶ必要があります。
- 屋根
- 柱
- 床材
それぞれ素材の特徴を解説するので、おしゃれなテラスを造る際の参考にしてください。
屋根の種類
屋根の素材は、主に次の2種類に分類されます。
素材 |
ポリカーボネート |
熱線遮断ポリカーボネート |
特徴 |
熱を通しやすい |
熱を通しにくい |
メリット |
洗濯物が乾きやすい |
冷暖房効率が上がる |
強度はガラスの約200倍、アクリル板の約20倍と非常に強いです。
そのため、雹(ひょう)が降った際も傷がつきにくく、屋根を壊さずに済みます。
また、屋根の素材によって遮熱性が違うため、好みと地域の気候に適したものを選ぶ必要があります。
なお、屋根の形も地面と平行な「フラット型」と、丸みのある「アーチ型」、木材の格子型の「パーゴラ型」など多種多様です。
屋根の種類 |
特徴 |
フラット型 |
スタイリッシュなデザインで視認性が高い |
アーチ型 |
丸みを帯びた屋根が優しい印象を与える。雨が流れやすい |
パーゴラ型 |
おしゃれでデザイン性が高い。雨がテラス内に入り込むため洗濯物には不向き |
柱の種類
テラスには屋根を支える柱が必要です。
柱の種類は、主に次の4種類あります。
柱の種類 |
特徴 |
標準モデル |
屋根の端に柱がついているタイプ。シンプルなデザインのテラスを造れる |
柱奥行き移動モデル |
柱が端ではなく家側についており、水道管などを設置する際の邪魔にならない |
柱なしモデル |
屋根を支える柱がなく、デザイン性が高い |
独立モデル |
家本体から切り離して柱を設置するため、外壁に手を加えない |
標準モデルは、シンプルなデザインでコストが低い特徴があります。
柱奥行き移動モデルや柱なしモデルは、デザイン性が高く、おしゃれなテラスを造りたい方におすすめです。
独立モデルは、外壁に手を加える必要がなく、近年人気がある柱の種類です。
床材の種類
テラスは、床材によって印象が大きく変わります。
テラスの床材に使用する素材は、主に次の3種類です。
床材の種類 |
費用相場 |
特徴 |
ウッドデッキ材 |
約18万~51万円 |
ナチュラルな雰囲気を演出できる |
土間コンクリート |
約15万~26万円 |
コストが低く、シックな印象に仕上がる |
石材・レンガ |
約19万~33万円 |
おしゃれでモダンなデザインに仕上がる |
人気が高い床材は、ナチュラルな印象を与えるウッドデッキ材です。
フローリングと同じ木材を使用すると、リビングの延長としてテラスを使えます。
土間コンクリートや石材・レンガは、シックでおしゃれなテラスを造りたい方におすすめです。
おしゃれなテラスの構成要素
おしゃれなテラスの構成要素は、次のとおりです。
- ルーフ
- 目隠し
- フロア
- ガーデンファニチャー
- 植物
- 照明
庭におしゃれなテラスを造りたい方は、テラスの構成要素を把握しておきましょう。
ルーフ
ルーフとは、屋根のことであり直射日光や雨を防ぐ役割があります。
テラスに洗濯物を干したり、外でバーベキューを楽しんだりするために、ルーフで日光や雨を防ぎましょう。
なお、ルーフには、主に次のような種類があります。
ルーフの種類 |
特徴 |
テラス屋根 |
建物に固定する屋根。耐久性が高く大雨や強風にも耐えられる |
オーニング |
キャンパス地の屋根。屋根を出し入れして、日光を調節できる |
シェード |
日よけに使われるもので、雨よけには向いていない |
オーニングは、カフェのようなおしゃれな雰囲気を演出できるため、デザイン性を重視したい方におすすめです。
シェードは、日よけとして使われる簡易的な屋根です。
耐久性や防水性を求めるなら、建物に固定するテラス屋根が適しています。
目隠し
目隠しは、テラスが外から丸見えにならないよう視界を防ぐものです。
主にフェンスやシェード、マルチクロスを使用して、目隠しを作ります
フェンスやシェードの柄をおしゃれなものに選べば、テラスのデザイン性を向上させて、自分好みの外構を実現できます。
また半透明のパネルを採用すれば、プライバシーを保護しながらテラス独自の開放的な雰囲気を損ないません。
フロア
フロアは、床材のことで高さを家の床面と揃えることが大切です。
テラスと家の高さが異なると、段差が生まれてしまいます。
フロアの高さを家と統一しておくことで、バリアフリーな構造にでき、小さな子どもや高齢者が安心してテラスを行き来できるのです。
また、ウッドデッキ材を採用する場合は、リビングと同質の木材を採用することで、視覚的なつながりを演出できます。
テラスと家が視覚的につながっていると、床面積が広く見えるため開放感を演出できます。
ガーデンファニチャー
ガーデンファニチャーは、テラスをリビングのようにくつろげる空間にするための家具のことです。
テーブルやソファーを設置することで、テラスをゆったりとくつろげる特別な空間に仕上げられます。
テラスをナチュラルな雰囲気にしたい場合は木製のガーデンファニチャーを、シックな雰囲気と耐久性を求めるならアイアン製がおすすめです。
ガーデンファニチャーはテラスに出しっぱなしになるので、プラスチック製のものを選べば、汚れても丸洗いできてお手入れしやすいです。
植物
テラスに植物を置けば、カフェのようなおしゃれな雰囲気に仕上げられます。
室内には置きにくい大きな植物もテラスであれば設置できます。
また、背の高い植物を置けば、目隠しの代わりとなり、プライバシーを保護することが可能です。
照明
テラスに照明を設置することで、光の陰影によっておしゃれな雰囲気を演出できます。
おしゃれな照明を設置すれば、ロマンチックな雰囲気を演出し、夜にお酒を楽しむ空間としてテラスを映えさせます。
また、照明は転倒防止の安全性を防犯性を高める効果もあり、夜でも安心してテラスを出入りすることが可能です。
庭のテラスをおしゃれにするアイテム3選
庭のテラスをおしゃれにするアイテムとして、次のようなものが挙げられます。
- チェアー
- ブランケット・ラグ
- キャンドル・ランタン
テラスを過ごしやすくおしゃれな空間に仕上げるため、必要なアイテムを用意しましょう。
チェアー
庭のテラスにおしゃれなチェアーを設置すれば、ゆったりとくつろげる憩いの空間を実現できます。
クッション性が高いチェアーや、アイアン製のデザイン性を重視したチェアーなど、機能性やデザイン性を重視することが大切です。
また、テラスや外壁のデザインと統一感をもたせることで、おしゃれな雰囲気に仕上げられます。
ブランケット・ラグ
ブランケットやラグは、テラスをおしゃれにするアイテムの1つです。
色や柄のあるブランケットやラグを用意することで、視覚的におしゃれな雰囲気を実現できます。
また、ブランケットやラグは防寒対策になり、寒い日にテラスでくつろぐ際に活用できます。
キャンドル・ランタン
キャンドルやランタンは、照明とは異なる幻想的な雰囲気を演出するアイテムです。
香り付きのキャンドルを設置すれば、カフェやバーのようなおしゃれ空間を実現できます。
キャンドルやランタンの揺れる灯りで、テラスをおしゃれな雰囲気にしましょう。
おしゃれな庭の活用方法
おしゃれな庭の活用方法は、次のとおりです。
- バーベキューやディナーを楽しむ
- 洗濯物や布団を干すスペースとして活用する
- 子どもやペットの遊び場にする
- ガーデニングスペースにする
- くつろぎスペースにする
テラスを庭に設けることで、さまざまな用途で活用できます。
上記の活用方法を参考に、おしゃれなテラスを設置して庭を有効活用しましょう。
バーベキューやディナーを楽しむ
庭におしゃれなテラスを設置すれば、バーベキューやディナーを楽しめます。
バーベキューは、屋内では匂いや煙がこもるので、なかなか実践できません。
庭にテラスがあれば、家族や友人を呼んで室内では実践しにくいバーベキューや燻製パーティーなどを開催できます。
また、たまにはテラスでディナーを楽しめば、普段とは違うロマンティックな雰囲気で食事を味わえます。
洗濯物や布団を干すスペースとして活用する
テラスは家の外にある空間なので、洗濯物や布団を干すスペースとして活用することが可能です。
ベランダでは干しにくい布団でも、面積が広いテラスであれば、問題なく干せます。
また屋根が広いテラスであれば、雨が降っても洗濯物が濡れるリスクが低いです。
<h3>子どもやペットの遊び場にする
テラスは家と庭をつなぐ屋外スペースであり、子どもやペットの遊び場として活用できます。
テラスは、家から簡単に出入りできるため、少しだけ外で遊びたいときに便利です。
また、テラスの床材はウッドデッキ材やタイルなので、庭より足が汚れにくいです。
小さなビニールプールを設置したり、テントを広げてアウトドア気分を楽しんだり、子どもやペットが喜ぶ遊び場として活用できます。
ガーデニングスペースにする
テラスは、雨風や日光が入りやすい場所なので、ガーデニングスペースとして有効的です。
テラスに四季折々の植物を置けば、室内から緑や花を観賞できます。
また、テラス内を緑溢れるリラックススペースにすることで、読書やティータイムを優雅な気分で楽しめます。
くつろぎスペースにする
テラスは、室内では味わえない風や外気温を堪能できる空間です。
読書やティータイム、日光浴などを楽しめるくつろぎスペースとして、テラスを活用しましょう。
自然の香りや街の音、夜風など五感を刺激し、室内とは異なるリフレッシュタイムを過ごせます。
休日に一息するくつろぎスペースとしてテラスを活用するために、ソファーやブランケットなどおしゃれアイテムを用意しておきましょう。
庭におしゃれなテラスを設けて、有意義な時間を過ごそう
庭におしゃれなテラスを設けると、バーベキューやディナーなどを楽しめるアウトドア空間として活用できます。
他にも、子どもやペットの遊び場、ガーデニングスペースに読書を楽しむくつろぎスペースなど、テラスの活用方法はさまざまです。
おしゃれなテラスを実現するために、チェアーやブランケットなどのアイテムを用意し、自分好みの空間に仕上げてください。
おしゃれな照明やキャンドルを設置すれば、夜のテラスを幻想的な空間に仕上げられます。
庭におしゃれなテラスを設けたい方は、本記事でご紹介したおしゃれアイテムや構成要素を参考に、自分好みの空間を造りましょう。