スキップフロアはやめたほうがいい?後悔しないようにチェック!
姫路でスキップフロアについて考える、クオホームの本田です。
空間を広く見せておしゃれな雰囲気を演出できるスキップフロア。
「空間を有効活用できる家を建てたい!」「おしゃれな家に住みたい!」と、新築住宅を建てる際にスキップフロアの導入を検討する方は多いです。
しかし、ただ「おしゃれにしたいから」と考えなしにスキップフロアを取り付けることは、やめたほうがいいでしょう。
スキップフロアにはメリットもありますが、デメリットも存在する設計のため、何も考えずにプランを立ててしまうと後悔する可能性があるからです。
そこで今回は、スキップフロアはやめたほうがいいのか?デメリットを解消する対処法を交えて解説します。
時間がある方は、スキップフロアの6つの注意点について解説した動画もぜひ見てみてください。
You Tube動画:スキップフロアの家ってどうなの?6つの注意点を解説して見ました
そもそもスキップフロアとは?
スキップフロアとは、同じ階層に複数の高さでフロアを作る設計です。ステップフロアとも言われたりします。
「中二階」と言えばパッとイメージできるかもしれません。
同じ階層に短い階段を作り、床の高さを変えることで空間を分けます。1階に少し高い位置のフロアを作ると「1.5階」、2階に少し高低差を付けたフロアを作ることを「2.5階」と呼ばれる構造です。
スキップフロアを作れば同じ階層でありながら、異なるフロアを生み出して、オシャレで開放的な空間を演出します。
住宅建築の際にはスキップフロアの導入を検討する方もいますが、中には「やめたほうがいい」と言われるケースも多いです。
次の章では、「なぜスキップフロアはやめたほうがいいのか」デメリットについて解説します。
スキップフロアはやめたほうがいい?6つのデメリット
スキップフロアはやめたほうがいい?と言われる理由に、6つのデメリットが関係しています。
- 空調効率が悪い
- 段差が増える
- 掃除が大変になる
- 建築費用が高額になる
- プライバシーを確保できない
- 匂いや音が充満しやすい
後悔しないためにも、それぞれのデメリットを確認して、スキップフロアを導入すべきか検討してみてください。
空調効率が悪くて後悔
スキップフロアは空調効率が悪いからやめたほうがいい、という見方があります。
スキップフロアは同じ階層に段差を作る設計なので、空間が連続して広がり、巨大なワンルームのような間取りです。
そのため、エアコンで空調を管理することが難しく、空調効率が悪くなります。
広いワンルームの空調を管理するには、時間と電力が必要です。
例えば、リビングにスキップフロアを設置した場合、空間全体を快適な気温にするまでに長い時間がかかります。
エアコンも25畳用のような大きいものを用意する必要が出てきますね。広さによってはそれでも足りないかもしれません。
段差が増えて老後に後悔
スキップフロアを設置すると、家の中に段差が増えてしまいます。
そのため、バリアフリーに適さず、将来を考えるならスキップフロアはやめたほうがいいという見方も。
スキップフロアは段差を付けて、空間を分ける構造。若い頃は気にならない段差でも、老後まで住み続ける家では将来スキップフロアが負担になることも…。
また、スキップフロアの種類によっては階段を設置するものも多く、老後は階段の上り下りがしんどくなります。
子どもがいる家庭の場合は、スキップフロアの段差によって転倒や衝突など怪我をする危険性も心配です。
スキップフロアを導入すると段差が増えるため、バリアフリーに適しておらず将来を見越してやめたほうがいいと言われます。
老後に後悔するのは体力的にも精神的にもきついですから、よく考えて設計する必要がありますね。
掃除が大変で後悔
スキップフロアを設置すると、掃除の手間が増えます。
段差が生じるスキップフロアは、お掃除ロボットでは対応できないため、自分で掃除しなければいけません。
また、コード付き掃除機の場合、可動範囲が限られているので広い空間ができるスキップフロアは掃除がしにくいです。
階段の上り下りが増えるため、スキップフロアがある家は重たい掃除機を持ち運ぶ手間が増えてしまいます。
将来、階段も掃除してくれるお掃除ロボットが出回ってくれれば、いいのでしょうけども。
建築費用が高額で後悔
スキップフロアを導入すると、建築費用が高額になります。
具体的な金額は条件によって変わるのですが、大体100万円〜200万円ほど上乗せされるイメージでいいと思います。
ただでさえ高額な買い物となる住宅購入の際には、できるだけ建築費用を抑えたいと考える方が多いでしょう。
予算に余裕があればスキップフロアを導入しても問題ありませんが、できるだけ建築費用を抑えたい方にとって余分な出費が増えるだけです。
住宅建築費用を抑えたい方は、スキップフロアはやめたほうがいいです。
プライバシーを確保できず後悔
スキップフロアは、壁が少ない構造になるためプライバシーを確保しづらくなります。
子どもの成長を見守ったり家族間の交流を増やしたりできるスキップフロアですが、1人の時間が欲しい時には不向きです。
また、子どもが成長して思春期が訪れたとき、家の開放感を嫌がられるかもしれません。
スキップフロアをどう使うか?よく考えてから設計したほうが良いですね。
匂いの充満や音の響きで後悔
スキップフロアは広いひと部屋となるため、匂いが充満しやすく、音もこもったり響いたりします。
LDKにスキップフロアを設置すると、料理の匂いやリビングの生活音がスキップフロアに流れてしまいます。
部屋を独立できないスキップフロアは、匂いや音が充満して不快に感じることも…。
また、スキップフロアを書斎にすると、他の部屋からの生活音で仕事や勉強がしにくいです。
スキップフロアは匂いや音が充満しやすいため、やめたほうがいいと言われます。
スキップフロアは本当にやめたほうがいい?メリット4選
スキップフロアはデメリットがある反面、メリットが4つあります。
- 開放感ある空間を演出できる
- 空間を有効活用できる
- 収納スペースが増える
- 家族間の交流が増える
デメリットとメリットの双方を確認して、スキップフロアを導入すべきか考えてみてください。
開放感ある空間を演出できる
スキップフロアを設置すれば、開放感ある空間を演出できます。
なぜなら、壁がないことにより、視覚的に広く感じるからです。
また、空間ごとに部屋の用途が分かれるため、室内にメリハリが生まれて開放感を演出できます。
開放感を演出したい際に吹き抜けを検討する方も多いですが、吹き抜けは上階の床面積が減ってしまうので、床面積を確保したい場合は不向きです。
しかし、スキップフロアであれば床面積を減らすことなく、開放的な空間を演出できます。
そのため、開放感ある空間を求めて、スキップフロアを導入する方が多いです。
空間を有効活用できる
スキップフロアを設置すれば、空間を有効活用できます。
室内の空間が限られている住宅では、いかに空間を有効活用できるかが大切です。
スキップフロアは高さ制限がある住宅でも、2.5階のような部屋を作り、限られた空間を有効活用できます。
またスキップフロアは延床面積に加算されません。そのため、税務上の対策をしながら空間を活用できます。
本来であればデッドスペースとなる空間も、スキップフロアにすれば部屋として活用できるのです。
住宅内の空間を有効活用したい方は、スキップフロアの導入を検討してみましょう。
収納スペースが増える
スキップフロアは子ども部屋や客間にする以外にも、収納スペースとして活用できます。
間取り的にデッドスペースとなる空間をスキップフロアにすれば、収納スペースとして有効活用可能です。
住宅内の収納スペースを増やせば、物の散乱を防いでおしゃれな空間を演出できます。
「生活感を隠してオシャレな家にしたい」「クローゼットや収納スペースを充実させたい」と考えている方にとって、スキップフロアは収納スペースを増やせる理想的な設計です。
収納スペースが多い住宅を建てたい方は、スキップフロアの導入を検討してみてください。
家族間の交流が増える
スキップフロアがあれば、家族間の交流が増えます。
リビングにスキップフロアを設置して、子ども部屋にすればリビングから子どもの姿を視認可能です。
巨大なワンルームとなるスキップフロアは、家族間の交流を増やせる最適な構造でしょう。
家族の存在を近くに感じて、交流を増やせるスキップフロアは、ファミリー層の新居にオススメです。
これについてもデメリットとどう向き合うか、かと思います。
スキップフロアのデメリットを解消する対処法
スキップフロアはやめたほうがいいと言われても、どうしても導入したい人はデメリットを解消する対処法を実行してみましょう。
- 断熱性・気密性が高い住宅を建てる
- バリアフリー対策を講じる
- コードレス掃除機を購入する
- 間仕切りを設置する
デメリットを解消できれば、スキップフロアはやめたほうがいいと言われる理由がなくなります。
断熱性・気密性が高い住宅を建てる
スキップフロアのデメリットを解消するために、断熱性・気密性が高い住宅を建てましょう。なぜなら、スキップフロアを導入すると空調効率が悪くなるため、室温を逃さない断熱性・気密性が高い住宅が向いているからです。
外気温の影響を受けず、室温を快適に保つ断熱性・気密性が高い住宅であれば、最小限の空調管理で快適な生活が送れます。
空調効率が悪いスキップフロアを導入する際には、断熱性・気密性が高い建築プランを検討してみてください。
バリアフリー対策をとる
スキップフロアは段差が生じてしまうので、バリアフリー対策が必要です。
老後も階段の上り下りが楽にできるよう手すりを設置したり、高低差が少ない段差で設計しましょう。
住宅建築当初の利便性で考えるのではなく、老後の生活を想定して住宅設計を行うことで、スキップフロアを導入しても不便を感じにくい住宅を建てられます。
将来の老後を見据えてバリアフリー対策を講じておくことが、後悔せず長く住める家を建てられます。
コードレス掃除機を購入する
スキップフロアは段差により掃除がしにくいため、コードレス掃除機がオススメです。
コードレス掃除機であれば、広い空間でもコンセントの位置を気にせずに掃除ができます。
また近年は軽量のコードレス掃除機が多いため、段差の持ち運びが楽です。
スキップフロアを設置する際には。コードレス掃除機を購入して掃除対策をしておきましょう。
間仕切りを設置する
スキップフロアを導入してプライバシーの確保が難しい場合は、間仕切りを取り付ける選択肢もあります。
建築時点で間仕切りを取り付けておけば、子どもが成長した際にもプライバシーを確保できます。
また、間仕切りがあれば匂いや音の充満を防げるので、匂いや音が充満しやすいデメリットも解消可能です。
後々にリフォームで間仕切りを設置することもできますが、スキップフロアが欲しい方は住宅建築当初から間仕切りを設置しておきましょう。
スキップフロアが欲しい場合は断熱性能の高い設計にするのがおすすめ!
スキップフロアは空調効率が悪く、エアコンの効きが悪いデメリットがあります。スキップフロアは空調効率が悪いから、やめたほうがいいと言われることも多いです。
それでもスキップフロアが欲しい場合は、断熱性能の高い設計で家を建てましょう。
断熱性能が高い設計で家を建てれば、外気温の影響を受けにくく室温を逃がしにくいため、スキップフロアの空調効率の悪さを解消できます。
姫路エリアで断熱性能が高い家を建てたいと思っているのであれば、ぜひ弊社クオホームにご相談ください。
クオホームでは、高断熱高気密住宅を意識した家造りを行っており、スキップフロアを設置しても空調効率が高い設計で家を建てられます。
エアコンの空調管理を最大限に発揮できる断熱性能の高い家を建てれば、スキップフロアのデメリットを解消して快適な生活を送れるでしょう。
また、高断熱高気密住宅について詳しく知りたい場合は、以下の記事を読んで、住宅建築の参考にしてみてください。
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