土地あり必見!建て替えにかかる費用相場や建て替え費用を抑えるコツ

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建て替えはリフォームと異なり、既存住宅を取り壊して新しい住宅に建て直す大掛かりな工事です。

既に住宅を所有している場合は新しく土地を購入せずとも、既存住宅を解体することで新居を建て替えられます

しかし、建て替えには高額な費用がかかるため「どのくらいの費用がかかるのか?」と、気になってしまうのはないでしょうか?
そこでこの記事では、建て替えにかかる費用相場について詳しく解説します。

また、建て替えの際に必要な「解体工事」は工務店に依頼するべきかを解説した動画もありますので、参考にしてみてください。

You Tube動画:解体工事の依頼先は工務店の方が良い?

「土地あり 建て替え」の定義について

建て替えの際には、住宅が建っている土地を所有しているかが重要です。
「土地あり」と言われる物件は、土地を所有している住宅のこと。
「土地なし」は、借地といって所有権が他人にある土地を借りることを指します。

借地にはオーナーによってさまざまな条件がありますが、オーナーの許可があれば、住宅を建てたり建て替えしたりも可能です。

この記事では「土地あり」の建て替えについて解説しますので、現在の土地を所有しているのであれば参考にしてください。

【土地あり】住宅の建て替えにかかる日数や実際の流れ

住宅を建て替える際には、一度解体して土地を更地に戻さなければいけません。その後、所有している土地に新しい住宅を建て直すまでに、さまざまな工程が必要です。

住宅の建て替えを検討している方は、建て替えにどのような手順を踏むのか確認しておきましょう。
建て替える際の流れは、次の通りです。

  1. 建て替え計画を立てる
  2. 業者を探す
  3. 業者に建て替え計画を相談する
  4. 仮住まいや資金調達を考えておく
  5. 業者と工事請負契約を締結する
  6. 仮住まいへ引っ越し
  7. 解体工事着工
  8. 地盤調査、地盤改良工事
  9. 新築住宅の建設工事着工
  10. 工事完工、引き渡し

まずは「どのような家に建て替えるのか」「予算はどれくらいにするのか」など、建て替え計画を立てます。
次の解体工事・住宅建築工事を依頼する工務店やハウスメーカーなど、建設業者を探してください。

多くの業者から信頼できる業者を見つけるために、できるだけ複数社の実績や見積もりを比較検討しておきましょう。「この業者に建て替えを依頼したい」と思える業者を探して、建て替え計画を相談します。

住宅建築のプロと建て替え計画を再考した後は、仮住まいの用意が必要です。建て替えは10ヶ月〜1年半ほど長期間かかる工事。工事規模によって、建て替えの期間は変わりますが、工事中は自宅に住めないため仮住まいを用意しなければいけません

親族や知人の家に仮住まいできるか相談したり、私生活に支障を来さないエリアで賃貸住宅に引っ越しましょう。

仮住まいを確保したら、業者と工事請負契約を締結して、既存住宅の解体が始まります。土地を更地に戻したら、地盤調査・地盤改良工事を行い新築住宅建設の準備完了です。

新築住宅の建設が完工すれば、決済を完了して新たな住宅を引き渡されます。

【土地あり】住宅を建て替える際の費用相場

土地を所有している場合で、住宅を建て替える際に「どれくらいの費用がかかるのか」が知りたい部分かと思います。

国土交通省が実施した2021年度の「住宅市場動向調査」によると、建て替えの平均費用相場は次の通りでした。

建て替え資金平均金額:3,299万円
自己資金の平均金額:1,828万円
自己資金率平均:55.4%
建て替えの住宅ローン取得世帯:47.8%

引用:令和3年度 住宅市場動向調査

約半数の方は住宅ローンを借りて、建て替えを行っています。
また、自己資金率の平均が55.4%であることを踏まえると、建て替え費用の約半額をローンで支払っている方は多いです。

具体的に、建て替えにはどのくらい費用がかかるのか、見積もり内訳別に相場を確認しておきましょう。

解体工事費用内訳

解体工事費用は、構造や広さによって解体工事費用は異なります。
構造別の解体工事費用相場は次の通りです。

木造:3~5万円/坪
鉄骨造:5~7万円/坪
RC(鉄筋コンクリート)造:6~8万円/坪

ブロック塀やガレージがあれば、取り壊して資材を撤去する手間がかかるため、解体工事費用は更に高額です。
住宅構造や設備によって解体費用は異なるので、費用相場はあくまで参考程度に留めておいてください。

住宅建築費用内訳

フラット35利用者調査によると、全国の住宅建築にかかった平均所要資金は次の通りです。

注文住宅:3,572万円
土地付き注文住宅:4,455万円

土地ありの住宅を建て替える際には、土地を既に購入しているため注文住宅の平均相場3,572万円が参考になります。

土地の購入資金がかからない分、土地を新たに購入する「土地付き注文住宅」より平均所要資金が883万円安いです。

また住宅建築費用は、設備のグレードや構造によって変わるため、どのような自宅に建て替えたいかで費用が変わります。建て替え前にできるだけ複数の業者に見積もりを依頼して、費用目安を把握しておきましょう。

諸費用相場

建て替えの際に必要な諸費用の相場は、次の通りです。

印紙税:相場1万円ほど
登録免許税:所有権保存登記であれば3万円が相場
不動産取得税:「固定資産税評価額×税率」計算。2024年3月31日までの期間は税率が3%に軽減、本来の税率は4%
火災保険料、地震保険料:相場は15万から25万円ほどになります。
住宅ローン手数料:相場は数万から数十万円と契約内容や借入金額によって変動
仮住まいの費用:相場が100万円以上かかることもある

建て替えの際には、新しく住宅を所有するためさまざまな税金がかかります。また、仮住まいの用意が必要なため、引っ越し費用や初期費用で高額な費用が必要です。

諸費用相場を参考に、建て替えの際に必要な資金を用意しておきましょう。

面積別の建て替え費用相場

建て替え費用は、住宅の面積によって大きく変動します。
面接別の建て替え費用相場は、次の通りです。

20坪:1,500万円〜2,500万円
30坪:2,500万円〜3,500万円
40坪:3,500万円〜4,500万円

建て替え住居の面積によって費用が変動するため、広めの家を建て替える際には計画的な資金計画が必要です。

面積別の建て替え費用相場を参考に、所有している土地の面積から、どの程度の費用が必要か確認しておいてください。

【土地あり】住宅の建て替えにかかる費用内訳

先程、費用相場を解説した通り、建て替え費用は次の3つの内訳に分類されます。

  • 解体工事費用
  • 住宅建築費用
  • 諸費用

それぞれがどのような費用なのかを確認して、建て替えに必要な資金を準備をしておきましょう。

解体工事費用

 

建て替えの際には一度土地を更地するため、解体工事をしなければいけません。
そのため、既存住宅を解体して土地を更地にするための費用が必要です。

建て替えは既存住宅を解体して、新しく住宅を建て直すため高額な費用がかかります。

住宅建築費用

既存住宅の解体工事が終わった後は、新しい住宅を建設しなければいけません。
つまり、新築住宅を建てるのと同じく、住宅建築費用がかかります。

土地ありの場合は、既に土地を所有しているため、新築住宅を建てるより土地購入費用がかかりません。しかし、新築住宅を建設する費用はかかるため、先程紹介した費用相場を参考に資金準備をしておいてください。

諸費用

建て替えには税金や業者への手数料など、さまざまな諸費用がかかります。
建て替えにかかる諸費用の内訳は、次の通りです。

印紙税

工事請負契約書に課税される税金です。住宅ローンを借りる際には、 金銭消費貸借契約書にも課税されます。

登録免許税

建て替えた後の新居を登記登録する際に必要な税金。

不動産取得税

新しく家を所有した際に課税される税金。建て替えは新居を所有することになるため、納税義務が発生します。

火災保険料、地震保険料

火災や震災によって住宅に損害があった際に備える保険料です。

住宅ローン手数料

住宅ローンを組む際に、金融機関へ支払う手数料です。

仮住まいの費用

建て替えの際に暮らす仮住まいの費用です。仮住まいの家賃や引越し費用などが発生します。

多くの方が住宅ローンを組んで建て替えるため、金融機関への手数料や金銭消費貸借契約書に課税される印紙税も必要です。
諸費用だけでも数百万円と高額な費用がかかるため、内訳を確認しておいてください。

【土地あり】住宅の建て替え費用を抑えるコツ

高額な費用が必要となる住宅の建て替え。できるだけ費用を抑えたいと考える方は、次のコツを押さえておきましょう。

  • 複数社の見積もりを比較検討する
  • 建て替えのタイミングを調整する
  • シンプルな構造やグレードの検討

それぞれのコツを押さえれば、高額な建て替え費用を削減できます。予算内に建て替えを行うために、3つのコツを確認しておきましょう。

複数社の見積もりを比較検討する

住宅の建て替え費用を抑えるために、複数社の見積もりを依頼して比較検討してみてください。

なぜなら、1社や2社だけに見積もりを依頼しても、最安値で建て替えできる業者を見つけにくいからです。
複数社の見積もりを比較検討することで、最安値で対応してくれる業者や予算内で建て替えを依頼できる業者を選別できます。

とはいえ、見積もり査定額だけで業者を選ぶと、サービスの質や対応が不十分なこともあるので注意しましょう。
見積もりは業者によって項目が異なるため、見積もりに記載されていない追加料金がないか確認しておいてください。

業者選びの際には、見積もりを比較検討するだけでなく、口コミや実績を基に信頼できる業者を探すことが大切です。
できるだけ費用を抑えたい方は、予算内で建て替えができる業者を探してみてください。

建て替えのタイミングを調整する

建て替え費用を抑えるには、仮住まいにかかる費用を削減することが大切です。
仮住まいにかかる費用は、引越し費用や初期費用を合わせて100万〜150万円ほどかかります。

引越し費用を抑えるため、引越し業者の閑散期である11月〜2月ごろに建て替えを始めましょう。
引越し費用は時期によって大きく変動するため、できるだけ最安値で仮住まいへ移れるタイミングを見計らってみてください。

高額な引越し費用を削減できれば、諸費用を抑えて建て替えができます。

シンプルな構造やグレードの検討

住宅建築費用を抑えられると、建て替え費用を安くできます。
新しい住宅はできるだけシンプルな構造で、設備のグレードも不要なものは安く抑えましょう。

すべてを妥協して予算内に収めるのではなく、こだわりたいポイントと妥協していいポイントを見極めることが大切です。

例えば、住宅構造にこだわりたい場合は不要な設備のグレードを抑えたり、こだわりたい設備がある場合はシンプルな造りで間取りを設計したりと優先順位を決めてみてください。

抑えられる箇所は削減して建て替えを行うことで、予算内での建て替えを実現できます。

建て替えの予算が足りないときはリフォームの検討も

建て替えには高額な費用が必要です。
解体工事費用や住宅建築費用・諸費用まで合わせると、数千万円の高額な工事となります。

建て替え費用を抑えたい方は、できるだけ費用を削減するために複数社に見積もりを依頼して比較検討してみてください。
また、引越し費用を抑えるために引越し業者の閑散期を狙ったり、住宅の優先順位を決めて抑えられる箇所は節約したりしてみましょう。

建て替え費用相場を確認して、どうしても予算が足りないときにはリフォームを検討することも大切です。
リフォームで設備や老朽化・破損箇所を修繕できれば、建て替えより低予算で住宅を綺麗にできます。

建て替えとリフォームどちらにすべきか悩んだ方は、下記のそれぞれの違いとメリット・デメリットを解説した記事を読んで、リフォームを検討してみてください。

弊社クオホームは、姫路エリアで工務店を営んでいます。姫路エリアで建て替えやリフォームを検討している方は、お気軽にご相談ください。

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