「家賃がもったいないからと言って家を購入するバカって頭悪いよね」説は正しい?持ち家と賃貸どちらがお得なのか
持ち家にすべきか?賃貸にすべきか?を考えるクオホームの本田です。
住まいを探す際に「持ち家か賃貸どちらにすべきか」で、悩むのは誰しもあるのではないでしょうか。
持ち家のメリットと、賃貸物件に住み続けるメリットはそれぞれあるため、どちらが最適な選択かわからないですよね。
一部ネット上では「家賃がもったいないからと言って、家を購入するバカって頭悪いよね」と言われる賃貸派の主張が話題になっていることもあり、「持ち家を購入するのはバカなのかな?」と不安に思う方もいるでしょう。
大切なのは、自分が持ち家か賃貸どちらが向いているのか、それぞれのメリットを比較検討し、知ることです。
この記事では、「家賃がもったいないからと言って、家を購入するバカって頭悪いよね」説は正しいのか、詳しく解説します。
持ち家派と賃貸派それぞれの主張を比較してみますので、最後まで読んで住宅選びの参考にしてみてください。
また、不動産と建築のプロが「持ち家と賃貸どちらが得をするのか」を考えた動画がありますので、住宅選びで悩んでいる方はぜひご視聴ください。
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「家賃がもったいないからと言って、家を購入するバカって頭悪いよね」説は正しい?
「家賃がもったいないからと言って、家を購入するバカって頭悪いよね」という説は、どうなの?と言う部分について。
持ち家派からみると「毎月家賃を支払うくらいなら、住宅ローンを組んで持ち家を購入した方がいいよね」といった意見があります。また、持ち家派には以下のような意見があります。
持ち家派
- マイホームを持ちたい
- 老後の住まいを確保したい
- 持ち家は資産になる
- 社会的信用に上がる
しかし、「家を購入するバカって頭悪い」と感じる賃貸派の意見は、次の通りです。
賃貸派
- 持ち家だと自腹でメンテナンスやリフォームをしなければいけない
- 家を購入すると固定資産税や不動産取得税など税金がかかる
- 諸費用やランニングコストを考えると、持ち家より賃貸の方がお得
- 家を購入すると引越しがしにくい
持ち家派と賃貸派どちらにも考えがあり、それぞれのメリット・デメリットがあります。
「家賃がもったいないからと言って、家を購入するのはバカ」説が正しいのか判断するためには、自分が持ち家と賃貸どちらのライフスタイルが合っているかを確認しなければなりません。
生涯賃貸暮らしをするべきか、持ち家を購入するべきかで悩んでいる方は、それぞれの主張やメリットを比較検討してみましょう。
持ち家派の主張・メリット
持ち家の方がいいと考える主張・メリットは、次の通りです。
- 家賃を支払い続けるより住宅を購入した方が得をする
- マイホームが持てる
- 老後の住まいを確保できる
- 持ち家は資産となる
- 家の増改築など自由度が高い
- 社会的信用が上がる
それぞれの主張を詳しく解説しますので、住宅購入の参考にしてみてください。
家賃を支払い続けるより住宅を購入した方が得をする
持ち家派の主張としては「家賃を支払い続けるより住宅を購入した方が得をする」と考えます。
本当に得なのか?
例えば家賃12万円・4LDKのマンションに家族4人で住んでいたと仮定して、30年間住むと4,320万円、40年住むと5,760万円になります。(共益費や火災保険などは含むとする)
地域などにもよりますが、同グレードの家を購入するとなると、おおよそ3,000万円〜4,000万円ほどで購入できます。維持費や諸経費などを入れても5,000万円以内には収まりそうです。
さらに賃貸の場合は当然ですが、支払ったお金は、一切自分の元には戻ってきません。
しかしこれが持ち家となると、のちに売却をすることができます。一戸建てであれば、家が老朽化したとしても、土地には価値が残ります。
財産にならない賃貸に4,000万〜5,000万円払うのか、5,000万円で家を購入し、かつ財産にもなる持ち家にするかを考えたら、持ち家を買った方がお得なのは言うまでもありません。
マイホームが持てる
持ち家派には「マイホームが持てるから賃貸より住宅を購入したい」という主張があります。
マイホーム購入に憧れを持っている方や、結婚や出産を機に持ち家を購入しようと考える方もいるでしょう。
賃貸物件はあくまで「借りている住まい」なので、「自分の家を持ちたい!」と考えている方には物足りないのです。
なお、総務省が2018年に実施した土地統計調査によると、総住宅数6,240万7,000戸に対して持ち家数は3,280万2,000戸でした。
日本の持ち家住宅率は61.2%であり、過半数が賃貸ではなく持ち家に住んでいます。マイホームへの憧れから賃貸より持ち家の方がいいと考える方が約6割もいるのが現状です。老後の住まいを確保できる
賃貸に支払う家賃で持ち家を購入すれば、老後の住まいを確保できます。
若い頃は収入が安定しており賃貸で暮らせても、定年後の年金暮らしでは収入が減ってしまうでしょう。
収入が減った老後に家賃を支払い続けるより、持ち家を購入して安定した生活を求める方がいます。
収入が減少する老後に家賃を支払わずに生活したい方は、賃貸より持ち家の方が向いているかもしれません。
持ち家は資産となる
持ち家派の主張としては、「賃貸と違って持ち家は資産になる」というメリットがあります。
賃貸物件では家賃を支払い続けても、あくまで住居を借りている状態です。
しかし、持ち家は住居の所有権を取得できるため、自分の資産として運用できます。
子供に家を譲渡・相続したり、賃貸物件として貸し出して家賃収入を得たりと運用方法はさまざまです。
また、持ち家が不要になった場合は、売却して資金化できます。
このように賃貸より費用対効果が高いのも持ち家のメリットと言えるでしょう。
家の増改築など自由度が高い
賃貸は住居の所有権がないため、リフォームや増築などを自由に行えません。
しかし持ち家であれば、自分の好きなようにリフォームや増築をすることができます。
インテリアにしても「壁に穴を開けられない」といった不自由な制限がないため、家に関する自由度が高いです。
社会的信用が上がる
賃貸より持ち家の方が「社会的信用が上がる」と考えている主張があります。
実際、金融機関からお金を借りたりローンを組もうとした際に、持ち家のほうが社会的信用を得られます。家を担保にできるからです。
賃貸派の主張・メリット
賃貸の方がお得だと考える主張・メリットは、次の通りです。
- 維持費がかからない
- 引越しがしやすい
- ライフスタイルに応じて住まいを変えられる
それぞれのメリットを確認して、賃貸住宅に住み続けるべきか検討してください。
維持費・メンテナス費用がかからない
賃貸派には、「持ち家より維持費がかからない」という主張があります。
持ち家を所有する際には不動産取得税や登録免許税がかかり、毎年、固定資産税や都市計画税を支払い続けなければいけません。
更に持ち家であれば、設備や外壁が故障・破損した際に、実費で修繕リフォームをする必要があります。しかし、賃貸であれば、管理会社や大家さんが修繕リフォームを行うため、メンテナンス費用がかかりません。
賃貸派としては、家賃と住宅ローン返済額だけを比較するのではなく、高額な出費となる維持費を想定すると賃貸の方がお得だという主張です。
しかし生涯コストで考えるとなると、結局は賃貸のほうが高くつきますので、この辺は人それぞれの考え方次第かなとも思います。
引越しがしやすい
賃貸派は「引越しがしやすいので持ち家より賃貸の方がいい」と考えています。
持ち家の場合、転勤やライフスタイルの変化が起きた際に引越しが難しいです。
例えば仕事の都合や近隣トラブルが起きた際など、住居を替えたいタイミングで自由に引越しができる利点があります。
しかし持ち家の場合は生活の自由が制限されるため「お隣さんと相性悪いから引っ越そう。。」と思っても、すぐに引っ越せないのが現実です。
いつでも引っ越せる環境にいたいのであれば、賃貸のほうが良いでしょうね。ライフスタイルに応じて住まいを変えられる
賃貸派の主張として、「ライフスタイルに応じて住まいを変えられる」ため、持ち家より賃貸に住み続けたいと考えている方がいます。
老後の生活を想定せずに持ち家を購入すると、将来は階段の上り下りや段差で生活に支障をきたす可能性があり、改築の必要が出てきます。
しかし、賃貸物件に住み続けている場合は、老後にバリアフリーを求めて「バリアフリーに特化した物件」に引越すことが可能です。
他にも1人暮らしの際にはワンルームの物件、夫婦2人暮らしの際には1LDK、家族が増えると2LDKや3LKDなどライフスタイルの変化に応じて、住まいを変えていけます。
賃貸物件はライフスタイルに応じて住まいを変えていけるため、持ち家より利便性が高いと考える主張があります。
とはいえ最近では、バリアフリーを想定した家づくりというのも当然ありますから、ここだけにフォーカスして決めるのも少し違うかなとは思います。
持ち家か賃貸どちらにすべきか悩んだ際の「200倍の法則」とは?
持ち家と賃貸には、それぞれのメリットがありデメリットが存在します。
「持ち家か賃貸どちらにすべきか」と悩んだ際には、「200倍の法則」を活用してみましょう。
200倍の法則とは、家賃の200倍で同程度の物件を購入できると想定して、持ち家か賃貸どちらにすべきか見極める考え方です。
例えば
4人家族が暮らせる3,500万円の一軒家と同程度の賃貸物件に住む場合は「3,500万円÷200=17万5,000円」の計算で、毎月17万5,000円の家賃がかかります。
賃貸で毎月17万8,000円支払い続けるのがもったいないと感じる場合は、3,500万円支払って持ち家にしたほうがいいという考え方です。
持ち家か賃貸で悩んだ際には、シミュレーションを参考に200倍の法則を活用してみるのも面白いと思いますよ。
持ち家か賃貸どちらにすべきか悩んだ際の判断ポイント
持ち家派と賃貸派の主張を比較検討しても、「自分がどちらのライフスタイルが向いているか分からない」と、悩む方もいるでしょう。
持ち家か賃貸どちらにすべきか悩んだ際の判断ポイントを確認して、最適な住まいを見つけてください。
持ち家が向いているケース
次のポイントに当てはまる方は、賃貸より持ち家の方が向いています。
- 老後の生活に備えたい
- 自由に家を改築したい
- 家を資産として活用したい
- 自分好みの一戸建てが欲しい
持ち家は定年までを目処にローンを組めば、老後はローンの支払いを気にせず暮らせます。現役の頃にローン返済を済ませて、老後の生活に備えたい方は持ち家が向いているでしょう。
「老後は安い家賃のマンションに住めばいい」と思うかもしれませんが、現代の高齢化社会において、必ずしも希望の条件の賃貸物件が見つかるとは限りません。入居審査がなかなか通らないこともあるため、老後も高い家賃を払わざるを得ないケースもあります。
また、持ち家は間取りを自由に設計でき、その後の増改築も可能です。
「自分好みの一戸建てが欲しい」「自分好みのおしゃれな家に住みたい」と考えている方は、ぜひ持ち家を検討してください。
賃貸が向いているケース
次のポイントに当てはまる方は、持ち家より賃貸の方が向いています。
- 固定資産税に悩まされたくない
- 多額のローンを組むのに抵抗がある
- 色々な場所で暮らしてみたい
住宅や土地を所有すると毎年、固定資産税の支払いが必要になります。固定資産税に悩まされたくない方は、賃貸住宅がおすすめです。
また、住宅購入の際に多額のローンを組むのに抵抗がある方も、賃貸の方が向いています。
賃貸に住み続ければ、高額なローンを組むことなく毎月の家賃を支払うだけで生活が可能です。
ほかにも賃貸であれば、気軽に引越しができるので色々な場所で暮らすことができます。色々な場所で暮らしてみたいといった人は、持ち家より賃貸の方が向いているでしょう。
生涯コストで考えるなら、圧倒的に持ち家がおすすめ
「家賃がもったいないからと言って、家を購入するバカって頭悪いよね」という説は、人によって異なります。
持ち家と賃貸には、それぞれのメリットとデメリットがあり、「どのようなライフスタイルを選ぶか」で選択が変わります。
決め手は何に比重をおくか。
例えば、持ち家には賃貸に出したり、売却したりという選択肢も取ることができるため、毎月家賃を支払って何も残らない賃貸よりはるかに価値があります。
また、持ち家には固定資産税や維持費などもかかりますが、30年40年、同グレードの地域・間取りで賃貸に住み続けるのでは、持ち家のほうがトータルコストは圧倒的に安くなります。
つまり、生涯コストで考えるなら、賃貸より持ち家がおすすめです。
ただし、条件はあります。それは、維持費の少ない建て方を採用することなんです。
これを知らない人は200万円近くものお金を無駄にしてしまうかもしれません。
詳しく知りたい方はこちらから。↓↓↓