ロトブラースとは?透湿防水シートの耐久性の違いや選び方を徹底解説!

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家を建てる際には、壁内の結露被害を防止するために、透湿防水シートの設置が必要です。

透湿防水シートは、大雨でも雨風の侵入を防ぎながらも壁内の湿気を外に逃がす効果があります。
数多くの防水シートが販売されている中で、Rothoblaas(ロトブラース)の透湿防水シートは高い性能を備えた商品が多いです。

住宅建設を検討している方や透湿防水シート選びで悩んでいる方は、Rothoblaas(ロトブラース)の特徴を確認しておきましょう。

この記事では、Rothoblaas(ロトブラース)の特徴をおすすめの製品例8つと併せて解説します。
マイクロポーラスとモノリティックの違いや防水シートを選ぶ際のポイントを紹介しますので、最後まで読んで防水シート選びの参考にしてください。

ロトブラースとは?

Rothoblaas(ロトブラース)は、北イタリア本社から100国以上に展開する多国籍企業です。
主に、木構造建材・高所安全システムの開発から販売までを手掛けています。接合金物・遮音・気密などの幅広い製品で、住宅建築をサポートしており、2019年に日本で活動を開始しました。

本記事では、Rothoblaas(ロトブラース)が開発・販売している透湿防水シートについて解説します。

なお「Rothoblaas(ロトブラース)」公式ホームページは、日本語対応していませんが、英語や中国語・イタリア語など9ヵ国語に対応しています。

参照元|Rothoblaas(ロトブラース)公式ホームページ

動画でもわかりやすく解説しています。

透湿防水シートとは?

そもそも透湿防水シートとは、外壁の下地に使われ、防水しながら湿気を逃すシート状の防水材です。

壁内に結露が発生してしまうと、カビや腐食が起きて建物が劣化してしまいます。濡れることで起こる躯体の劣化や、耐久性・耐震性の低下を防ぐために、調湿・防カビ対策が必要です。

透湿防水シートを壁内に使用することで、湿気を通して壁内で発生する結露を防止できます。

透湿防水シートは、結露による建物の腐食や劣化を防ぐために必要な設備です。

ロトブラースのメンブレイン・テープ・シーリングとは?

カタログを参考にメンブレイン(シート状材料)・テープ・シーリングは、次のような作用があります。

  • 気密層により建物の気密性を向上させる
  • 防風層により建物の防風邪・防水材を保護する

住宅購入を予定している方は、ロトブラースのメンブレイン・テープ・シーリングの特徴を把握して、導入するべきか検討しましょう。

気密層により建物の気密性を向上させる

ロトブラースのメンブレイン・テープ・シーリングは、気密層により建物の気密性を向上させる効果があります。

気密性は、建物内部の空気と湿気を外に逃さないようにする重要な性能です。夏の涼しい空気を外に逃さず、冬には温かい空気と湿度を外に逃さず、年中快適な住環境を実現できます。

さらに、気密性が高い住宅は、冷暖房効率や換気効率が良いため省エネ性が高いです。

ロトブラースのメンブレイン・テープ・シーリングを導入すれば、気密層を作り出し建物の気密性を向上させられます。

防水層により建物を水分と風から守ります

ロトブラースのメンブレイン・テープ・シーリングは、防水層により建物を守ります。

防風層は気密層と異なり、壁の内部への雨風の侵入を防ぐことが目的です。建物に使用されている防風・防水材を保護し、耐久性の低下を防ぐ役割があります。

ロトブラースのメンブレイン・テープ・シーリングを導入すれば、防風層によって建物を長持ちさせることが可能です。

ロトブラースの製品例

ロトブラースのカタログを参考に、製品例をいくつか紹介します。

  • TRASPIR EVO UV 210
  • TRASPIR EVO 160
  • TRASPIR 135
  • CLIMA CONTROL 80
  • FLEXI BAND
  • FLEXI BAND UV
  • FLEXI BAND UV 210
  • WINDOW BAND
  • HERMETIC FOAM

それぞれの製品例を確認して、ロトブラースの透湿防水シートを採用するべきか検討してください。

TRASPIR EVO UV 210

「TRASPIR EVO UV 210」は、特殊ポリマーを使用したモノリティック構造の透湿防水シートです。

欧州耐火基準B-sd,d0クラスと防火性が高く、長期間にわたる耐久性を実現します。また耐UV性も優れており、直射日光にさらされ続ける壁面の劣化を防ぐことが可能です。

通気性にも優れており、壁内の湿気を外に逃して結露の発生を抑制できます。

TRASPIR EVO 160

「TRASPIR EVO 160」は、高通気性のモノリティック構造の透湿防水シートです。

B-s1,d2延焼挙動が備わっており、火災の際に延焼を防ぐ自己消火性があります。紫外線を1000時間照射する人口劣化試験に合格するほど、高い耐UV性を兼ね備えており、長時間日光にさらされる外壁の劣化を軽減することが可能です。

大雨の際にも防風層により建物への浸水を防ぎ、二重テープ構造による高い気密性を誇るため、建物内の住環境を快適に維持できます。

TRASPIR 135

「TRASPIR 135」は、「3D NET」と呼ばれる3層のメンブレン構造の透湿防水シートです。

「TRASPIR 135」は、次のような3段構造により高い透湿性を実現しています。

  • 上部層/PP不織布
  • 中間層/PP通気性フィルム
  • 下部層/PP不織布

PP不織布は、滑り止めと耐久性を向上させる役割があり、中間層のPP通気性フィルムによって、壁内に発生する結露を防止します。

CLIMA CONTROL 80

「CLIMA CONTROL 80」は、水蒸気に反応して可変する透湿抵抗メンブレインを採用した透湿防水シートです。

PA特殊フィルムが、建物の湿度状況に応じて可変するサポートを行っています。気温や湿度によって水蒸気の透湿を制限するため、結露を防止しながらも雨風の侵入を防ぐことが可能です。

透明のフィルムなので設置しやすく、直接建物の下部構造へ貼り付けるのに適しています。

FLEXI BAND

「FLEXI BAND」は、高粘着の汎用性が高い片面テープです。

あらゆる場所に貼り付けられるよう接着性と耐久性を兼ね備えたテープで、ホコリが多い場所や湿った場所であっても長期間の粘着力を実現します。

なお「FLEXI BAND」は、健康被害の原因となるガスの発生を抑制する特殊配合で生成されており、安全性の高いテープです。

FLEXI BAND UV

「FLEXI BAND UV」は、高いUV安定性と耐熱性を兼ね備えた汎用片面テープです。

UV安定性と耐老朽性を誇り、「FLEXI BAND」の高い接着力はそのまま維持しています。

120度まで耐えられる耐熱性が付与されており、高温になりやすい場所でも溶けることなく接着することが可能です。

機械や設備が入り組んだ場所でも、柔軟な性質を活かして接着し、透湿防水シートの設置をサポートできます。

FLEXI BAND UV 210

「FLEXI BAND UV 210」は、モノリティック透湿防水シート「TRASPIR EVO UV 210」と同じ素材の片面テープです。

「TRASPIR EVO UV 210」と併用して使用することで、美観を損ないません。同じくTRASPIR EVO UV 300」にも使用でき、高い耐久性を実現できます。

焼熱挙動B-S1,D0が付与されており、火災の際の延焼を自然に防げます

WINDOW BAND

「WINDOW BAND」は、開口部に使用する自己拡張シーリングテープです。

空気や水滴が入り込まないように、3重構造のテープが窓やドアのスキマをふさぎ、防音・断熱性を向上させます。

また6〜15mmのスキマをテープでふさぐだけでなく、蒸気バリアとして防水性・気密性を発揮できます。

HERMETIC FOAM

「HERMETIC FOAM」は、優れた遮音性を付与する弾性シーラントフォームです。

IFTローゼンハイム研究所の認定を受けており、63dbまでの騒音を遮音できます。独立気密構造のシーラントフォームであり、硬化後に一部切除しても防水性・気密性を維持できます。

「HERMETIC FOAM」は高い弾性を持っているため、木材や建物の形状に合わせて形を変え、高い気密性を実現可能です。

マイクロポーラスとモノリティックの違い

透湿防水シートには、マイクロポーラスとモノリティックと呼ばれる製品があります。
どちらも見た目は薄いシートで変わりはありませんが、細かい顕微鏡で見たときの断面が異なります。

それぞれの特徴を確認して、マイクロポーラスとモノリティックの違いを把握しておきましょう。

マイクロポーラス

マイクロポーラスとは、細かい繊維が重なって圧縮された紙状のシートです。

繊維が細かいため、水は通さないが水蒸気などの細かい粒子は通す特徴があります。そのため、透湿防水シートとしての役割を果たし、建物の劣化・腐食を防げます。

質感の特徴としては、表には撥水材・裏に補強材が使用されていますが、触るとフワフワした触感のシートです。

モノリティック

モノリティックは、樹脂の1枚のペラペラのシート状になっています。モノリティックはマイクロポーラスとは違い、一枚の単層のシートになっています。

表面に補強と滑り止めのために厚めの不織布を貼り付けており、裏面には補強で薄く不織布を貼り付けています。

中の樹脂製のシートによって、水を通さず透湿効果を発揮する作用を実現しています。

日本で主流はマイクロポーラス

日本の外壁の下地に使用しているのは、マイクロポーラスです。
モノリティックは、日本では主流ではなくヨーロッパではよく使用されています。

現在は国産の商品は少ないですが、今後はモノリティックの需要も増える見込みがあり、価格帯も揃っていく可能性が高いです。

重要なポイントは、マイクロポーラス・モノリティックの特徴を理解して、目的と用途に合った使い分けをすることです。
防水シートは国産・外国産にこだわらず、耐久性や価格帯で選ぶ必要があります。

マイクロポーラスは、安く作れるため数が圧倒的に多い特徴があり、モノリティックは1枚のシートなので性能が高い製品が多いです。

防水シートを選ぶポイント

外壁の下地に設置する透湿防水シートは雨水や結露だけでなく、黄砂や花粉に晒されるため、耐久性が重要です。

防水シートを選ぶ際には、耐久性や耐熱性・耐UV性など、過酷な環境でも透湿性能を維持し続けられる製品を選びましょう。

ロトブラースの透湿防水シートは、耐久性・耐熱性・耐UV性に優れた商品が多いです。透湿防水シート選びに悩んだ際には、ロトブラースの商品を選択肢の1つとして検討しましょう。

家を建てる際には耐久性が高い透湿防水シートを選ぼう!

家を建てる際には、耐久性が高い透湿防水シートを選ぶ必要があります。壁の中に湿気が溜まれば、結露が発生してカビや腐食の原因になります。

透湿防水シートを設置すれば、雨風を防ぎながらも壁内の湿気を外に逃して、結露による被害を抑制可能です。

ロトブラースの透湿防水シートは、高い耐久性・耐熱性を兼ね備えた商品が多く、家を長持ちさせられます。

透湿防水シート選びに悩んだ際には、ロトブラースの製品と合わせて耐久性が高いシートを探しましょう。

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