マッハシステムとは?特徴や電気代・後悔しないためのポイントを徹底解説!

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年中快適な室内空間で過ごすためには、空調設備や省エネ性に特化した家を建てたいものです。
マッハシステムを導入すれば、年中快適な室温で暮らせます。

しかしマッハシステムを導入する際には、省エネ性や電気代がどのくらいかかるのか知らなければ、後悔してしまう可能性があります。
マッハシステムを導入するべきか悩んでいる方は、省エネ性や導入するメリットを確認しておきましょう。

この記事ではマッハシステムの特徴を詳しく解説します。導入するメリットや後悔しないためのポイントを併せて解説しますので、最後まで読んでマッハシステムを導入するべきか検討しましょう。

マッハシステムとは?

マッハシステムは、次世代型の全館換気空調設備です。省エネ性を最大限活かすために、住宅に合わせた設計で空調換気設備を施工します。

家庭用エアコン1台が備え付けられた空調ユニットで、粉塵や花粉などの有害物質を取り除き、新鮮な空気を快適温度に整えて、小型送風機により家の中の空調を管理します。

そのため、年中快適な室温を実現し健康的な生活を実現可能です。マッハシステムを導入するべきか悩んでいる方は、下記の特徴を確認しておきましょう。

  • 最先端の全館換気空調設備
  • 高気密高断熱住宅の換気問題を解決できる
  • 高い省エネ性で光熱費を節約できる

それぞれの特徴を解説します。

最先端の全館換気空調設備

マッハシステムは、最先端の全館換気空調設備により健康的で快適な室内環境を実現可能です。
マッハシステムの全館換気空調設備には、次のような設備が搭載されています。

空調設備の種類 機能
空調ユニット 外からの新鮮な空気と循環空気を混ぜ合わせ、室内を快適な温度に調整します。
吹出口 空調ユニットで生成した清潔な空気が送られてきます。
排気口 生活で排出する酸化炭素や臭いなどを、室外に排出します。
コントローラー 各部屋の吹出口の風量を調整します。
床下 床下や天井裏なども室内と同様に換気空調をして、一定の温度に調整します。

マッハシステムの全館換気空調設備では、建物内の全部屋の空調を管理するだけでなく、床下や天井裏なども室内と同じく快適で綺麗な空気を循環させることが可能です。

そのため、冬場に暖房で暖かくても足元が冷えるような問題を解決し、快適な室内環境を実現します。

高気密高断熱住宅の換気問題を解決できる

マッハシステムを導入すれば、高気密高断熱住宅の換気問題を解決できます。

高気密高断熱住宅では、高い気密性・断熱性により冬でも暖かく夏には涼しい室内環境で、快適に過ごすことが可能です。

しかし高気密高断熱住宅では、気密性の高さから室内で発生した二酸化炭素や生活臭が室外に排出されにくく、淀んだ空気が溜まりやすかったです。

マッハシステムでは建物全体の給気・排気をコントロールできるため、高気密高断熱住宅であっても淀んだ空気を室内に溜め込まず、新鮮な空気を循環させられます。

高い省エネ性で光熱費を節約できる

マッハシステムの高い省エネ性で、光熱費を節約できます。空調ユニットによって有害物質を取り除いた新鮮な空気を室内に給気し、快適な温度に調整して建物全体へ送り出します。

外から給気する空気を快適な温度に調整してから室内に取り入れているため、冷暖房消費を抑えることが可能です。

マッハシステムはエアコン1台で家中の空調をコントロールし、24時間空調を実施するにも関わらず、ランニングコストを抑えながら高い省エネ性を発揮します。
そのため、光熱費を抑えながら快適な空間で生活することが可能です。

マッハシステムで実現できる4つの計画換気

マッハシステムを導入すれば、次の4つの計画換気を実現できます。

  • 人の呼気や臭い等を排出するための換気
  • 局所換気
  • 全館換気
  • シックハウス対策としての換気

上記の計画換気を実現するために、マッハシステムの導入が必要です。「なぜ高気密高断熱住宅に換気が必要なのか」疑問に思っている方は、それぞれの計画換気の必要性を確認して、マッハシステムの導入を検討してください。

人の呼気や臭い等を排出するための換気

マッハシステムを導入すれば、人の呼気や匂い等を排出するための換気を実現できます。

人々が生活する家では、呼吸により二酸化炭素が放出されます。人々が生み出す二酸化炭素の量は、安静時で1時間あたり15リットル程度であり、1時間につき20〜30立方メートルの換気を行わなければ室内から排出されません。

従来の家では隙間風や換気扇による換気で、人の呼気や臭いなどを排出できていましたが、高気密高断熱住宅では気密性が高く十分な換気ができない可能性があります。

マッハシステムを導入することで高い気密性を担保しながら、二酸化炭素や臭いを室外に排出することが可能です。

局所換気

局所換気とは、臭いや湯気・煙などが発生している間だけ換気を行うことを指します。

キッチンのレンジフードやお風呂場の換気扇などが局所換気に該当し、換気を必要なときのみ実施することで、光熱費を抑えながら綺麗な室内環境に保つことが可能です。

マッハシステムを導入すれば、各部屋の換気システムをコントロールできるため、局所換気を実現できます。

全館換気

全館換気とは、全部屋で一定量の換気を実施することを指します。

湿気によるカビやダニの被害を抑えるためにも、全館換気を実施し除湿することが大切です。排気量は換気システムによって異なりますが、シックハウス対策として0.5換気に合わせているケースが多いです。

またマッハシステムを導入すれば、全部屋だけでなく床下や天井裏までを換気し、見えない箇所に発生する湿気を取り除けます。
そのため、床下や天井裏にカビやダニ・腐食が生じるリスクを軽減して、建物を長持ちさせることが可能です。

シックハウス対策としての換気

マッハシステムは、シックハウス対策としての換気を実現する機能が備わっています。

建築部材や家具から発生する揮発性有機化合物を排出することを目的としており、シックハウス症候群による体調不良を防止します。

シックハウス対策に関する法令は2003年7月1日に建築基準法より施工されており、現在では居住用の建物を建てる際にシックハウス対策が義務付けられました。

マッハシステムでもシックハウス対策が施されているため、長く住んでも体調不良を起こすことなく健康的な生活を送れます。

マッハシステムを導入するメリット

マッハシステムを導入するべきか悩んでいる方は、次のメリットを確認しておきましょう。

  • 年中快適な室温で健康に暮らせる
  • 省エネ効果によりランニングコストを抑えられる
  • フルオーダーで全館空調を実現できる
  • リフォームにも対応可能

マッハシステムを導入することで、上記のようなメリットが得られるため、快適で経済的な生活を送れます。
それぞれのメリットを解説しますので、マッハシステムを導入するべきか検討する材料にしてください。

年中快適な室温で健康に暮らせる

マッハシステムを導入するメリットは、年中快適な室温で健康に暮らせることです。

玄関からトイレ・浴室・各部屋までの空調を管理し、快適な室温を維持できるため、夏には涼しく冬には暖かい空気を家中に循環させられます。

空調ユニットにより粉塵や花粉などの有害物質を取り除いた新鮮な空気を給気できるため、健康的な室内環境を維持できます。

さらに急激な温度変化は建物の構造体や配管・家具などを傷める原因となり、冬場のヒートショックにもつながるため危険です。

マッハシステムは建物の劣化やヒートショックを防ぎ、健康的な生活を維持できるメリットがあります。

省エネ効果によりランニングコストを抑えられる

マッハシステムを導入するメリットは、省エネ効果によりランニングコストを抑えられることです。

エアコン1台で家中の空調を管理できるマッハシステムですが、24時間空調換気をしていてもランニングコストは低いです。

高気密高断熱住宅にマッハシステムを導入すれば、より冷暖房効率を向上させ高い省エネ性を発揮します。

マッハシステムは、省エネ効果により冷暖房消費を抑えて、ランニングコストを抑えられる節約効果が期待できます。

フルオーダーで全館空調を実現できる

マッハシステムのメリットは、フルオーダーで全館空調を実現できることです。

一般的な全館空調は、システムユニットを設置する際に場所を選ぶため、自分好みの間取りで家を設計できません。

しかしマッハシステムであれば、従来の全館空調より設置場所の制限が少なく、間取り優先で家を建てられます。

大きな吹き抜けや広いリビングなど開放的な間取りを設計しても、全館空調を実現させられるため、家中を快適な室温に調整できます。

リフォームにも対応可能

マッハシステムは新築建設時だけでなく、リフォームにも対応可能です。

既存の全館空調に満足していない場合は、現状の施工状態を生かしながらマッハシステムを導入できます。

既存の高気密高断熱住宅だけでなく、一般住宅でもマッハシステムの導入と同時に断熱・気密性を向上させるリフォームを施すことで、より効果的に全館空調を扱えます。

現在の間取りを変えることなく、空調システムを設計するため、最小限のリフォームでマッハシステムを導入可能です。

マッハシステムの省エネ性能

「実際マッハシステムを導入するとどの程度電気代を節約できるの?」
「マッハシステムの省エネ性はどのくらい?」
など疑問に思う方は、マッハシステムの省エネ性能を確認しておきましょう。

マッハシステムの省エネ性能を確認するために、次のデータを解説します。

  • マッハシステムを導入した場合の電気代目安
  • マッハシステムの電気代実証データ

既存の全館空調との省エネ性能を比較して、マッハシステムを導入するべきか検討しましょう。

マッハシステムを導入した場合の電気代目安

全館空調マッハシステムを採用した約40坪の家で、次の家電を利用した場合の電気代を測定しました。

  • エアコン1台
  • 熱交換器1台
  • 送風機15台

結果、暖房を頻繁に使用する2月で電気代合計が6,000円ほど、エアコン稼働が少ない5月で約1,350円でした。

エアコンと換気にかかる電気代は年間で30,000〜50,000円程度なので、従来の家の電気代に比べて安い傾向にあります。

マッハシステムの電気代実証データ

アイ・ホーム株式会社が実施した、マッハシステムの電気代実証データを紹介します。

こちらの実証では65坪のマッハシステム体育館で、エアコン稼働が多い7〜8月の夏と12〜1月の冬の電気代を測定しました。

測定期間 2016年7月1日〜7月31日 2016年8月1日〜8月31日 2016年12月1日〜12月31日 2017年1月1日〜12月31日
1ヶ月あたりのエアコン電気代 2,401円 3,059円 2,150円 3,795円
1日平均の電気代 77円 99円 69円 122円

引用元|アイ・ホーム株式会社「マッハシステムの実証」

65坪の建物で月々の電気代が夏場で2,400〜3,000円程度、冬場で2,100〜3,800円程度まで抑えられるため、省エネ性が高いです。

マッハシステムで後悔しないために確認しておくべきポイント

マッハシステムを導入してから後悔しないために、次のポイントを確認しておいてください。

  • トータルコスト
  • 他の全館空調システムとの比較
  • 結露やカビの発生率

それぞれのポイントを確認してからマッハシステムの導入を検討すると、後悔するリスクを軽減できます。
それぞれののポイントを確認して、マッハシステムを導入して後悔しないか検討しましょう。

トータルコスト

マッハシステムで後悔しないためにも、導入コストとランニングコストをふまえたトータルコストを確認しておくべきです。
45坪の家に住む場合とマッハシステムを導入した場合で、導入コストをランニングを比較します。

家のタイプ(45坪) 従来の家 マッハシステムを導入した家
空調設備 エアコン4台(各部屋に設置) エアコン1台
導入コスト 40万円(10万円×4台) 200万円
月間の電気代 3万円程度 4,000円程度
年間の電気代 36万円程度 4万8,000円程度
10年間の電気代 360万円程度 48万円程度

マッハシステムの導入コストは間取りによって変わりますが、約200万円ほどが目安です。そのため導入コストは、従来の空調設備より高い傾向にありますが、毎月の電気代を大幅にコストカットできます。

長く暮らすことを考えると、日々の電気代を節約できるマッハシステムの方が、トータルコストを安く抑えられます。

他の全館空調システムとの比較

マッハシステムを導入して後悔しないために、他の全館空調システムと比較しておきましょう。

例えば全館空調の一種である床下エアコンは、床下から各部屋に設置した吹き出し口へ空気を送り、家中を快適な室温に調整します。
マッハシステムと同じようにヒートショックを防ぎ、年中快適な室温を実現しますが、導入コストは5万円ほどと安いです。

マッハシステム以外の全館空調システムを導入した方が、自分に適している可能性があるため、複数のシステムを比較検討しましょう。

結露やカビの発生率

マッハシステムで後悔しないために、結露やカビの発生率を確認しておきましょう。

どれだけ優れた全館空調システムを導入しても、結露やカビが発生してしまうと後悔するリスクが増えます。

マッハシステムは、常に空気を循環しているため湿気が溜まりにくくカビが発生しにくい構造です。ホコリや花粉を取るフィルターが二重に設置されているため、カビの栄養となるホコリが溜まらずに、カビの発生を抑制できます。

他の全館空調システムとマッハシステムを比較する際にも、省エネ性や導入コストだけでなく結露やカビの発生率を比較しておいてください。

床下エアコンのほうがいい可能性も

マッハシステムは、年中快適な室温と健康的な生活を実現できる全館空調システムです。高気密高断熱住宅の換気課題を解決し、高い省エネ性を発揮します。

しかし、マッハシステムより床下エアコンのほうがいい可能性もあるため、双方の特徴を比較しておく必要があります。

床下エアコンは、床下にエアコンを設置するだけなので導入コストが安く、メンテナンスもしやすいです。マッハシステムは月々の電気代は抑えられますが、導入コストが高くメンテナンスにも手間がかかります。

マッハシステムを導入する前に、床下エアコンとどちらが自分に適しているか、メリット・デメリットを比較しておきましょう。

下記の記事では、床下エアコンの評判について設置後の費用やデメリットを交えて解説しています。
マッハシステムと床下エアコンを比較するために、ぜひ読んでおきましょう。

【動画あり】 床下エアコンで快適な家づくり|全館空調や床暖房との違いも解説

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