オガファーザーとは?メリットとデメリット・価格相場を徹底解説

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サムネイル引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

オガファーザーは、木と紙からできた自然素材のクロスであり、環境にやさしい特徴があります。

紙を原料としたクロスなので透過性が高く、DGNBの認定を受けるほど安全性が高い壁材です。

 

優れた機能性を備えているオガファーザーですが、「具体的にどのようなメリットがあるのか」を知らなければ導入を検討できません。

壁材選びで悩んでいる方は、オガファーザーの特徴を確認しておきましょう。

 

本記事では、オガファーザーのメリットとデメリットを詳しく解説します。

オガファーザーの種類や価格相場もあわせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

オガファーザーの特徴

引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

 

オガファーザーとは、ドイツで生まれた木と紙を原料とする壁材(クロス)です。

自然素材の紙クロスとして、ドイツ国内はもちろん、世界約30カ国に広く普及しています。

 

種類は、再生紙とウッドチップを使った「ウッドチップクロス」と、木材が材料のバージンパルプを使用した「フリースクロス」があります。

紙と木からできているオガファーザーは、自然素材特有の風合いが特徴的で、ナチュラルやモダンなテイストにマッチしやすいです。

 

オガファーザーの特徴は、主に次のとおりです。

 

  • 2種類の自然な壁紙を採用
  • 環境に優しい
  • 安全性と透過性が高い
  • デザイン性の自由度が高い
  • メンテナンス性と施工性が高い
  • 子ども部屋やDIYにオススメ

 

それぞれの特徴を確認して、壁材選びの参考にしてください。

2種類の自然な壁紙を採用

オガファーザーは、2種類の自然な壁紙を採用しており、好みに応じたタイプを選択できます。

ウッドチップクロスは、新聞紙の再生紙と製材の際に出る「おがくず」を原料とした壁材です。

 

フリースクロスは、古紙から再生されたものではなく、新しい木材を製造したバージンパルプが原料です。

天然素材を原料としたオガファーザーは、化学物質の心配がなく、ドイツでは一般住宅の6割に使用されています。

 

また安全性だけでなく、コストパフォーマンスや耐久性が優れているため、ドイツの高級ホテルや高級レストランでも使用されています。

環境に優しい

オガファーザーは、木や紙など自然素材から作られており、環境に優しい壁材です。

壁材を製造する際に発生する廃棄物や排気ガス・排水を抑えられるため、環境へのリスクを軽減しています。

 

製造時に発生するエネルギー消費を最小限に抑え、再生可能な原料を使用した壁材です。

 

オガファーザーは、エコロジー建築の認証制度EPD(Environmental Product Declaration)や、世界最先端のエコ建築評価制度であるDGNBなどの認証を受け、高い安全性が証明されています。

安全性と透過性が高い

オガファーザーは、安全性と透過性が高い壁材です。

呼吸性のある素材を使用し、一般的な塩化ビニールクロスより約16倍の放湿性能を備えています。

 

湿気によりカビやダニが発生すると、家や人に悪影響を与えるため、対策が必要です。

日本は、湿気が多くカビによる健康被害や住宅への被害を予防しなければなりません。

 

オガファーザーは、呼吸性があるため、湿気を閉じ込めずに流動させます。

そのため、カビの発生を抑制し、家や住民の健康を促進します。

 

さらに化学物質を原料とした塩化ビニールクロスとは異なり、自然素材を使ったオガファーザーは、静電気が発生しにくいです。

壁にホコリが付着しにくいため、アレルギー体質の方でも安心して暮らせます。

デザイン性の自由度が高い

オガファーザーは、デザイン性の自由度が高いため、自分好みの空間を実現できます。

 

フリースクロスは、バージンパルプを使用したフラットなデザイン性、ウッドチップクロスは紙と木が混ざり合った質感が特徴的です。

またテクスチャーをつけたデザインもあり、42種類もの着色パターンを組み合わせられます。

メンテナンス性と施工性が高い

オガファーザーは、メンテナンス性と施工性が高い魅力的な壁材です。

基本的に塗装用の下地壁紙として使用し、デュブロンという漆喰調水性塗料で仕上げやメンテナンスを行います。

 

デュブロンは、塗り重ねが10回以上できる塗料であり、不要な廃棄物を発生させません。

一度施工すると、新たに壁紙を張り替える必要がなく、子どもの成長や環境の変化に応じて塗り替えるだけでメンテナンスができます。

 

仕上げやメンテナンスに使用するデュブロンは、天然100%の漆喰調塗料であるため、漆喰のような風合いを実現できます。

子ども部屋やDIYにオススメ

オガファーザーは、自然素材を使用した安全性の高く、メンテナンス性が高いため、子ども部屋やDIYにオススメです。

 

家は長期的に暮らしていく過程で使用用途が変わるため、子どもの成長にあわせてメンテナンスできる壁材が必要です。

オガファーザーであれば、子どもが壁紙にお絵描きしたり汚したりした場合でも、デュブロンで塗り替えられます。

 

また壁のデザインをDIYで変えられるため、子どもの成長に合わせて部屋の雰囲気を変えられます。

オガファーザーのメリット

引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

 

オガファーザーは、自然素材で安全性が高いだけでなく、さまざまなメリットがある壁材です。

壁材にオガファーザーを導入するメリットは、次のとおりです。

 

  • 家を長持ちさせられる
  • メンテナンスの手間がかからない
  • 健康的な住まいを実現できる
  • 壁にホコリがつきにくい

 

それぞれのメリットを確認して、壁材選びの参考にしてください。

家を長持ちさせられる

オガファーザーは、透過性と調湿性が高く、家を長持ちさせられるメリットがあります。

湿気によりカビが発生すると、家が腐食・劣化してしまいます。

 

オガファーザーを導入すれば、調湿性によって湿気を吸収・放出し、カビの発生を抑制することが可能です。

また壁に透過性があるため、部屋の中に湿気を充満させません。

 

梅雨や雨の時季には湿気を壁が吸湿し、冬の乾燥が激しい時季には湿気を放出するため、「呼吸する壁」と呼ばれています。

メンテナンスの手間がかからない

オガファーザーは、一度貼れば貼り換えの手間がかかりません。

ビニールクロスの場合は、長年使用していると汚れが蓄積していきます。

 

対して、オガファーザーはデュブロンを重ね塗りできるため、汚れを隠して新品同様に仕上げられます。

メンテナンスの手間がかからず、DIYでデジタルやカラーを変更できる点が、オガファーザーを採用するメリットです。

健康的な住まいを実現できる

オガファーザーは、紙と木を原料としており、有害物質を含まない壁材です。

オガファーザーは、環境に優しいだけでなく、化学物質過敏症やアレルギー体質の方でも安心な住まいを実現できます。

 

またビニールクロスや塩化ビニールクロスは、廃棄時に有害物質が発生し、環境を汚染してしまいます。

オガファーザーのメリットは、健康的な住まいと環境へ配慮したエコロジカルの双方を実現できることです。

壁にホコリがつきにくい

オガファーザーは、静電気を発生させないため、壁にホコリがつきにくいです。

塩化ビニールクロスなど化学物質を含む壁材は、静電気が発生し壁にホコリがついてしまいます。

 

壁にホコリがつくと、アレルギーが発症するリスクがあるため、掃除の手間がかかってしまいます。

オガファーザーを導入すれば、壁にホコリがつくリスクを軽減することが可能です。

オガファーザーのデメリット

引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

 

オガファーザーは、さまざまなメリットがある壁材ですが、反面デメリットも存在します。

オガファーザーのデメリットは、次のとおりです。

 

  • 綺麗に仕上げにくい
  • ビニールクロスに比べて高価
  • 色柄をほとんど選べない
  • 塗装が剥がれやすい

 

メリットとデメリットを確認した上で、オガファーザーを選ぶべきか検討しましょう。

綺麗に仕上げにくい

オガファーザーは、通常の壁紙と同じように貼れますが、ビニールクロスのように簡単には施工できません。

オガファーザーは、調湿性があるため、伸び縮みする性質があります。

 

そのため、シワやスキマをつくらずに、オガファーザーを綺麗に張るには技術が必要です。

オガファーザーは、綺麗に仕上げにくい特徴があるため、施工を依頼する職人選びが重要です。

ビニールクロスに比べて高価

オガファーザーは、一般的なビニールクロスに比べて高価な特徴があります。

綺麗に仕上げるための技術料やデュブロン塗装費が上乗せされるため、ビニールクロスより費用相場が高いです。

 

そのため、できるだけコストをかけずに家を建てたい方は、オガファーザーより安価なビニールクロスが向いています。

色柄をほとんど選べない

オガファーザーは、42種類もの着色パターンを組み合わせられますが、色柄はほとんど選べません。

オガファーザー自体は、ホワイトな色合いをしており、デュブロンによって着色します。

 

オガファーザーは、ウッドチップが目立たない「スモール」と、木の質感を楽しめる「ミックス」の2種類しかないため、デザイン性が限られています。

しかしデュブロン塗装により、自分好みのカラーやデザインに仕上げられるため、こちらのデメリットはあまり感じにくいです。

塗装が剥がれやすい

オガファーザーは、塗装が剝がれやすい特徴があるため、扱いに注意が必要です。

表面にウッドチップの凹凸が生じるため、デュブロン塗装に厚みの差が生じると、塗装が剥がれるリスクが高まります。

 

またマスキングテープを貼ると、剥がす際に塗装が剥がれる可能性があります。

オガファーザーの商品の種類

引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

 

オガファーザーは、株式会社イケダコーポレーションが販売する紙クロスです。

販売されているオガファーザーの種類は、次のとおりです。

商品名

種類

概要

紙クロス DFFG

オガファーザースモール

塗装用壁紙

ウッドチップ壁紙

ウッドチップが目立たないスモールテクスチャー

紙クロス DKMG

オガファーザーミックス

塗装用壁紙

ウッドチップ壁紙

ウッドチップが目立つミックステクスチャー

紙クロス M120

オガファーザースムーズ

塗装用壁紙

フリース壁紙

バージンパルプを使用したフラットな質感

自然塗料リボス 400

デュブロン

室内・壁用水性塗料(エマルション)

漆喰調・水性塗料

漆喰のような風合いを再現する塗料

自然塗料リボス 410

ウラ

室内・壁用水性塗料(エマルション)

天然鉱物顔料

デュブロンの着色用顔料

自然塗料リボス 424

ウラ(デュブロン専用)

室内・壁用水性塗料(エマルション)

天然鉱物顔料

デュブロン専用の着色用顔料

参照元:紙クロスオガファーザー|商品一覧

 

スモールとミックスのテクスチャーが異なるウッドチップクロスと、バージンパルプを使用したフリースクロスがあります。

また仕上げ用のデュブロン塗料も販売しており、DIYでの施工も可能です。

オガファーザーの価格相場

引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

 

オガファーザーの 材料費は、260〜/㎡とビニールクロス並みの価格帯です。

具体的には、下記のような価格帯でオガファーザーを購入できます。

種類

施工面積

サイズ

価格帯

オガファーザーNEW スモール

約93.75㎡/巻

幅75cm×長さ125m/巻

30,800円

(税込33,880円)

オガファーザーNEW ミックス

約93.75㎡/巻

幅75cm×長さ125m/巻

30,800円

(税込33,880円)

オガファーザー スムーズ

約25㎡/巻

幅1m×長さ25m/巻

16,500円

(税込18,150円)

参照元:オガファーザー | イケダコーポレーション-オンラインショップ

 

ウッドチップクロスよりフリースクロスの方が、安価で購入できます。

オガファーザーは安全性とメンテナンス性に優れた自然素材の壁材

引用元:紙クロスオガファーザー|イケダコーポレーション

 

オガファーザーは、化学物質を含まない安全性と透過性に優れた壁材です。

張り替えが不要なため、廃棄物を排出せずに塗り直しだけでメンテナンスできます。

 

またデュブロン塗装で仕上げるため、漆喰のような質感と自由度の高いデザインで壁を施工できます。

自分好みのデザインで、家と住民の健康に優れた住まいを実現できるため、長く暮らす家に最適です。

 

壁材選びで悩んでいる方は、オガファーザーのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

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