庭の斜面をおしゃれにする方法|ガーデニングにおすすめの植物5選ご紹介

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庭に芝生や植物を植えると、おしゃれで美しい外構を実現できます。

しかし、庭に斜面があると高低差が生まれてしまい、どう対処するべきか悩んでしまいます。

 

「庭にある斜面を有効活用したい」「高低差のある段差を解消したい」と悩んでいる方は、庭の斜面をおしゃれにする方法を確認しておきましょう。

本記事では、庭の斜面をおしゃれにする方法を詳しく解説します。

斜面に芝生を敷くメリットとデメリットや、ガーデニングにおすすめの植物をあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

庭の斜面をおしゃれにする方法

家を建てる土地は高低差が少なく、平坦な場所を選ぶことが多いです。

しかし、日本は山が多く傾斜や高低差がある土地に、家を建てるケースも少なくありません。

 

庭に斜面があると使い勝手が悪く、外構デザインに悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

実は斜面を活かすことで、平坦な土地にはない立体的なデザインで、庭をおしゃれに仕上げられます。

 

庭の斜面をおしゃれにする方法は、次のとおりです。

 

  • 斜面を擁壁にする
  • 斜面を階段にする
  • 斜面に芝生を敷く
  • デッキやテラスを設ける

 

それぞれの方法を確認して、庭の斜面をおしゃれに改良しましょう。

斜面を擁壁にする

斜面を擁壁にすると、敷地面積を最大限に活用できます。

土が崩れずに留まっていられる斜面の角度は30度と言われており、それ以上の傾斜がある場合は土留めが必要です。

斜面の土が崩れないよう、コンクリートやブロックなどで擁壁をつくると、庭を平坦な形にできます。

平坦になった部分は花壇や芝生、テラスなどにして、転落防止のために手すりをつけましょう。

斜面を階段にする

斜面を階段にすれば、より安全性を高められます。

特に傾斜が急な斜面では、階段を設置すればスムーズに移動できます。

 

階段の端に植栽スペースを設ければ、おしゃれな雰囲気を演出することが可能です。

また手すりやスロープを設置することで、高齢者や小さな子どもでも無理なく斜面を昇り降りできる、バリアフリーな構造をつくれます。

斜面に芝生を敷く

斜面に芝生を敷くと、平坦な庭とは異なるおしゃれな風合いを楽しめます。

あえて斜面を残すことで、庭に立体感が生まれ開放的な雰囲気を演出できます。

デッキやテラスを設ける

庭の斜面が気になる場合は、デッキやテラスを設けましょう。

高低差のある地面にデッキやテラスを設けると、リビングと同じ高さの屋外スペースをつくれます。

 

デッキやテラスを設けるだけで1メートル前後、擁壁を組み合わせることで、さらに高い高低差を解消できます。

庭にデッキやテラスを設ければ、屋外でバーベキューやディナーを楽しんだり、外で読書や洗濯物をしたりと、さまざまな用途で活用できて便利です。

斜面に芝生を敷くメリット

斜面のある庭をおしゃれにしたいなら、芝生を敷きましょう。

むき出しの地面ではなく、芝生を敷くことで緑を増やすことで、庭をおしゃれに彩れます。

 

庭の斜面が気になる方は、次の芝生を敷くメリットを確認しておきましょう。

 

  • おしゃれで美しい景観を実現できる
  • 温度を下げられる
  • 土砂の流出と侵食を防げる
  • 騒音を軽減できる
  • ブロックの土留めより安価

おしゃれで美しい景観を実現できる

庭の斜面に芝生を敷くと、おしゃれで美しい景観を実現できます。

手入れの行き届いている芝生が広がる庭は、美しい緑の景観が自然の風合いを演出します。

 

また、芝生を直線的に敷くとスタイリッシュな印象を与え、カーブをつけて曲線に敷くと柔らかく洋風な印象を与えることが可能です。

芝生によって庭を自由にデザインできるので、自分好みの空間を実現しやすい点がメリットです。

温度を下げられる

庭に芝生を敷くと、温度を下げられます。

暑い夏の日には、コンクリートやアスファルトが熱を吸収して、50度から60度程度まで温度が上昇します。

対して、芝生は夏の日光でも35度から40度ほどまで温度が上がらず、熱の上昇を抑えることが可能です。

 

また、芝生から水蒸気が出る蒸散作用により、周囲の外気温を下げる効果があります。

土砂の流出と侵食を防げる

芝生は、根が地面に10cmほど張り付き、土砂の流出と浸食を防ぐ効果があります。

庭に斜面がある場合は、地滑りのリスクがあるため、擁壁を設けるケースが多いです。

 

しかし、擁壁を設置しなくても芝生を敷くことで、地滑りを防止できます。

斜面は雨が降ることで、土砂が流されるリスクがありますが、芝生を敷いておくと水はけが良くなり、土壌の浸食を防げます。

騒音を軽減できる

芝生は、葉や根が密集しているため、吸音性が高いです。

そのため、騒音を軽減し、快適な生活を実現できます。

 

芝生は土壌と一体化しており、家の前をトラックや車が走っても、振動を吸収して騒音を抑える効果があるのです。

また、人の話し声や足音を軽減するため、騒音トラブルに悩まされることなく、快適な生活を実現できます。

ブロックの土留めより安価

斜面に芝生を敷くと、ブロックの土留めを作るより安価に済みます。

ブロックの土留めを設置する場合は、材料費や建設費、基礎を造るための工事費や鉄筋補強の費用など、さまざまなコストが発生するのです。

 

対して、芝生は整地や土壌の改良などの下準備、芝生の材料費と施工費用、芝生の活着を向上させるための目土(めつち)の費用だけで施工できます。

ブロックの土留めと比較して、芝生は土や植物など安価な材料だけで施工できるため、リーズナブルな価格で斜面の問題を解消できます。

斜面に芝生を敷くデメリット

斜面に芝生を敷くデメリットは、次のとおりです。

 

  • 芝生の管理が大変
  • 管理コストがかかる
  • 周辺環境に左右される
  • 芝生の撤去・処分がしにくい

 

庭に芝生を敷く場合には、メリットだけでなくデメリットも確認しておかなければなりません。

それぞれのデメリットを確認して、斜面に芝生を敷くべきか検討してください。

芝生の管理が大変

庭の斜面に芝生を敷くと、管理が大変です。

芝生はこまめに刈り込みをして、肥料や水やりをする必要があり、手入れに時間と労力がかかります。

 

芝生の刈り込みを疎かにすると、草木が伸びて歩きにくく、蒸れて枯れやすくなるため、芝刈りは定期的に行わなければなりません。

しかし、斜面の芝刈りは大変で、芝刈り機を使っても上手く手入れできない可能性があります。

管理コストがかかる

庭の斜面に芝生を敷く場合は、管理にコストがかかることを覚えておきましょう。

水やり用の水道代や肥料代、農薬に芝刈り機と、芝生を管理するためにランニングコストがかかります。

 

芝生が傷んでくると、新たな芝生と入れ替えるコストもかかります。

業者に管理を依頼するにも、数万円単位のコストがかかるため、芝生を敷く前に管理の手間と費用が発生する点を理解しておきましょう。

周辺環境に左右される

芝生が上手く育つかは、周辺環境に左右されるものです。

日照条件や気候、土壌の状態などによって、芝生の成長スピードが変わります。

 

家の北側に芝生を敷いた場合は、常に日陰になるため成長スピードが遅いです。

芝生は1日に5時間程度の日照時間を必要とするため、日当たりの良い場所に植える必要があります。

 

十分な育成環境が整っていない場合は、庭に芝生を敷いても上手く育たない可能性があります。

芝生の撤去・処分がしにくい

斜面に芝生を敷いて管理ができなくなっても、撤去・処分がしにくいため注意が必要です。

芝生の管理コストや手間が原因で、撤去したくなった場合は、草と土にふるい分ける必要があります。

 

そのため、自分で芝生を撤去するには膨大な労力が必要となり、簡単には処分できません。

専門業者に依頼する場合でも、通常の土であれば簡単に処分できますが、芝生を敷いていると費用が割り増されます。

庭の斜面をガーデニングする際におすすめの植物5選

おしゃれな庭をを実現したい方は、芝生だけでなく斜面で育ちやすい植物を植えましょう。

斜面でも管理しやすい植物を知っておくと、デッドスペースを緑で彩れるため、おしゃれな庭に仕上げられます。

 

庭の斜面をガーデニングする際におすすめの植物は、次の5つです。

 

  • ジュニペラス・ホリゾンタリス
  • フッキソウ
  • セダム
  • シロツメクサ
  • リュウノヒゲ・タマリュウ

 

それぞれ植物の特徴を解説するので、庭の斜面をガーデニングする際の参考にしてください。

ジュニペラス・ホリゾンタリス

ジュニペラス・ホリゾンタリスは、さまざまな条件に適応し、手間のかからない常緑低木です。

地面を這うように成長し、グランドカバーとして人気があります。

 

水やりの頻度は2週間おきと手入れがしやすく、頑丈な植物なので庭の斜面に植えても、簡単に育てられます。

また、ジュニペラス・ホリゾンタリスは、常緑植物なので年中庭の斜面を緑に彩ることが可能です。

 

単独で植えても綺麗なグランドカバーとなり、他の植物と組み合わせても庭を美しく彩れます。

フッキソウ

フッキソウは、グラウンドカバープランツとして利用されることが多い植物です。

建物や樹木の影など、半日陰でも元気に育つ性質があり、庭の斜面でも管理しやすいです。

 

フッキソウは、常緑性の植物であり、年間通して庭の斜面を緑に彩れます。

また、春には白い花が穂になって咲き、季節の変化を楽しめます。

 

洋風と和風どちらの庭にも合い、耐寒性・耐暑性も高いため、初心者でも育てやすい植物です。

セダム

セダムは、花壇苗としても流通する春秋生育型の多肉植物です。

葉に水分を蓄える性質があり、乾燥に強い特徴があります。

 

国内で多く流通するセダムは、耐寒性や耐暑性に優れており、気候に左右されず育てやすい植物です。

そのため、ガーデニング初心者でも育てやすく、アロエやアガベなど他の多肉植物と組み合わせることでスタイリッシュなドライガーデンを実現できます。

シロツメクサ

シロツメクサは、幸運を呼ぶ草や子どもが花冠やブレスレットにして遊ぶことから、ポピュラーな植物です。

春から夏にかけて白い小さな花を咲かせ、たまご形の葉が3つ集まった形状が可愛らしいです。

 

葉が4つ集まったものは「四つ葉のクローバー」と呼ばれ、幸運の証として広く知られています。

シロツメクサクサは、暑さや乾燥に弱いため、半日陰の場所がおすすめです。

 

なお、品種によっては花の色は白だけでなく、淡紅や黄色など鮮やかな色もあります。

リュウノヒゲ・タマリュウ

リュウノヒゲ・タマリュウは、踏みつけにも強い耐久性が高い植物です。

細長い葉が特徴的で、公園などでもよく植えられており、グランドカバーとして人気があります。

 

春に一度刈り込むと綺麗に育ち、長さの整ったグランドカバーとして庭を覆います。

また、日陰でも元気に育つ性質がありますが、乾燥には弱いため日当たりが良すぎる場所には向いていません。

 

リュウノヒゲ・タマリュウは、剪定や株分け・水やりがいらず、一度植えるとほったらかしでも元気に育ちます。

ただ群生しすぎると枯れてしまうため、管理を徹底しましょう。

 

斜面がある庭でも植物を植えておしゃれにできる!

斜面がある庭でも、芝生や植物を植えることでおしゃれにできます。

斜面は土壌が流れないよう、土留めや階段を設置する必要があります。

 

しかし、土留めや階段を施工するには高いコストがかかるため、予算を抑えて斜面の問題を解消したい方は芝生を敷きましょう。

芝生を斜面に敷くことで、土壌の流出と侵食を防げます。

 

さらに、騒音を軽減し庭の温度も下げられるため、快適な生活を実現できます。

しかし、芝生を庭に敷くと、管理コストや手間がかかるため、注意しなければなりません。

 

芝生や植物は、周辺環境によって成長スピードが異なるため、庭の日照条件や地域の気候に適した植物を選ぶ必要があります。

本記事でご紹介した斜面におすすめの植物を参考に、庭を美しく彩りましょう。

斜面のある外構デザインにお悩みであれば以下の記事も参考にしてみてください。

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