屋根勾配は北流れ、南流れどっちが夏は涼しいのか?
こんにちは、クオホーム本田です。
今回は、屋根勾配についてご質問がありましたので、それについてお答えしていきたいと思います。
【質問】
現在、新築を検討中です。
真南向き平屋で、片流れ屋根、板金屋根、軒を1500ぐらい出す予定にしています。
現在悩んでいるのが、屋根の勾配について。
南下がりだと、屋根自体熱を持って暑くなるということはありますでしょうか。
断熱次第だとは思うのですが、同じ断熱で南下がりと北下がりを比較した場合です。
個人的には北に向かって片流れにしようかなと思っているのですが、どうでしょうか。
何かアドバイスください。よろしくお願いします。
といったご質問をいただきました。
まず平屋で板金屋根になさるという事は、多分ガルバリウムの屋根を採用されて、軒を1500出されるようですが、格好いい外観になるんじゃないかなと個人的には思います。
屋根の勾配の向きで悩んでらっしゃるようですね。
夏場、屋根に太陽熱が当たって暑いという事はありますでしょうかといった質問ですが、夏場、太陽は、太陽高度が非常に高くなります。
要は、上から陽が当たってくるんですね。
この場合、日射量でいうと、南面より北面のほうが多くなります。
ですので、南面よりも水平面のほうが太陽光が当たりますので、夏場の事を考えて、屋根を南面にしようが北面にしようが、そんなに熱量はあまり変わらないという風に思っていただいてもいいんじゃないかなと思います。
もちろん厳密にいうと、こういう風にしたほうがいいのかなというように思うんですけども、ただ屋根を北流れにされた場合、南面に窓があると、窓から直接陽が入るので、窓に日射遮蔽ができていない場合は、結局家の中が暑くなってしまいます。
そうなると、屋根勾配関係なく家の中は暑くなります。
もし、北流れにしたいというのであれば、南面にある窓の上に、しっかり庇を出して、日射遮蔽という部分も考えてもらって、外付けブラインドをつけたり、窓に陽を当てないような設計、工夫をされた上で、北面勾配の屋根にされてもいいんじゃないかなとは思います。
もし、南面の対策をされてないようであれば、お勧めは南面勾配の軒の出1500にされて、南の窓に陽を直接当てないような設計をされるほうがいいんじゃないかなと思います。
要は、窓に陽を当てないような日射遮蔽がしっかりできているかどうかというのを、まず検討してみてはいかがでしょうか。