平屋でビルトインガレージを作るのはアリ?間取り例や注意点など
クオホームの本田です。
車を収納できるビルトインガレージが自宅にあれば、利便性が高くなりますよね。
更にビルトインガレージがある家は、外観がおしゃれにもなります。
しかし、平屋では敷地面積も限られているため、ビルトインガレージを導入すべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はビルトインガレージを平屋で設計する際の間取り例について紹介します。
ビルトインガレージを設置するメリット・デメリットも詳しく解説するので、最後まで読んで新築設計の参考にしてみてください。また、以下の動画では敷地60坪、車2台の平屋設計について収録しています。
興味ある方はご視聴ください。※ガレージの設計は入っておりません。ご了承ください。
YouTube URL:平屋でプロが住みたい終の棲家を実際に設計してみた
ビルトインガレージを平屋で設計できる?
ビルトインガレージは広い床面積を使うため、2階建てや3階建て住居で採用することが多いです。
しかし、平屋でも居住面積を確保すれば、ビルトインガレージを設計できます。
ビルトインガレージは家の内部にガレージを設置して、駐車スペースをつくる設計です。
そのため、広い敷地面積があればビルトインガレージを設置しても、快適に暮らせる平屋を建築できます。
「おしゃれな平屋を建てたいけど、自宅にガレージも設置したい」と考えている方は、敷地面積と希望する間取りを考えた上で、ビルトインガレージがある平屋の設計プランを立ててみましょう。
平屋にビルトインガレージを設置するメリット
平屋にビルトインガレージを設置するべきか悩んでいる方は「ビルトインガレージがある生活のメリット」について確認しておきましょう。
自宅から直通で行けるビルトインガレージがあれば、愛車を守るだけでなく、車のメンテナンスもしやすく家の外観もおしゃれに設計できます。
平屋を建てようか悩んでいる方は、ビルトインガレージのメリットを確認して設置するべきか検討してみてください。
見た目がおしゃれになる
ビルトインガレージがある平屋は、見た目がおしゃれになります。
シャッター付きのビルトインガレージを設置すれば、平屋の中にメタリックなガレージを配置して外観にメリハリを付けやすいです。
平屋は上階がないので平坦な外観になりやすいですが、ビルトインガレージがあることで大きな屋根やおしゃれなシャッターを取り入れられます。
ビルトインガレージは実用性だけでなく、平屋にスパイスを加えるおしゃれ構造としておすすめです。
車の手入れがしやすい
ビルトインガレージがあれば、車の手入れがしやすくなります。
家から少し離れた場所の月極駐車場を契約していると、洗車やメンテナンスがしにくいです。
週末に車を磨きたくても、洗車場やガソリンスタンドに行かなければいけません。
しかし、ビルトインガレージがあれば、いつでも車の洗車やメンテナンスができます。
週末に車の手入れをしたい方や、気軽にメンテナンスを楽しみたい方は、ビルトインガレージを設置してみましょう。
雨風を防げる
ビルトインガレージがある平屋なら、雨風を防げます。
外に停めておくだけの駐車スペースなら、愛車が雨風にさらされて劣化しやすいです。
ビルトインガレージは屋根と壁に囲まれたガレージ。シャッター付きのものなら、完全に雨風を防げるので愛車が劣化しにくいです。
どれだけ車の手入れをしても外気に触れておく場所に駐めておくと、雨風による影響を受けて汚れや劣化の原因となります。
また、雨の日に出かける際にも、ビルトインガレージであれば濡れることなく車に乗れるメリットも。
愛車の劣化を防ぎたい方や雨の日でもお出かけしたい方は、ビルトインガレージを設置しましょう。
駐車場代を節約できる
ビルトインガレージがあれば、駐車場代を節約できます。
自宅に駐車スペースがない場合、月極駐車場を契約して車を停めなければいけません。
月極駐車場を契約すると賃貸料として駐車場代が発生します。
しかし、ビルトインガレージを設置すれば、毎月の駐車場代を節約できるのでお得です。
毎月の固定費を削減したい方は、ビルトインガレージがある平屋を建てましょう。
とはいえ、ビルトインガレージを設置する費用も安くないので、どちらが良いか?バランスも考えてください。
固定資産税を節約できる
ビルトインガレージを設置すれば、固定資産税を節約できます。
建物や土地などの固定資産を所有している方は、毎月固定資産税を納税しなければいけません。
固定資産税は各市町村が調査して、算出した「固定資産税評価額」を基に、金額が決定します。
ビルトインガレージの延床面積が、住宅延床面積の5分の1以下であれば、ビルトインガレージ分の固定資産税は計上されません。
そのため設計によっては、ビルトインガレージを設置することで固定資産税に計上されない空間を自宅内につくれます。
固定資産税を節約して駐車スペース・倉庫や収納スペースとして活用できるため、ビルトインガレージがある平屋がおすすめです。
平屋にビルトインガレージを設置するデメリット
平屋にビルトインガレージを設置するべきか悩んでいる方は、メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。
ビルトインガレージを設置すればさまざまなメリットを得られますが、反対にデメリットも存在します。
平屋を建築する際にはデメリットを確認してから、ビルトインガレージを設置するべきか検討してみてください。
居住面積が限られる
平屋にビルトインガレージを設置すると、居住面積が限られます。
ビルトインガレージは住宅内に設置するため、間取りを設計する際にガレージ分の面積を確保しなければいけません。
例えば、延床面積40坪の平屋で5坪のビルトインガレージを設置すると、居住スペースに使える延床面積は35坪です。
ビルトインガレージを設置するため、1部屋分の面積を確保しなければいけないので部屋数が制限されます。
居住スペースを広く使いたい方にとって、居住面積を制限するビルトインガレージの設置はデメリットに感じるでしょう。
車の駐車スペースか、他の部屋を確保したいのか、用途や好みに合わせて平屋の間取りを設計してください。
換気に注意が必要
ビルトインガレージを設置する場合、換気は特に注意が必要です。
自宅内に駐車スペースを設けるため、車の排気ガスだけでなく、ガソリン臭などもガレージ内にこもります。
十分な換気をしないと、ガレージから居住スペースに排気ガスが入りこんでしまう可能性も。
ビルトインガレージは自宅と駐車スペースの距離を近くできますが、その反対に排気ガスなどの悪影響を受けやすいので注意が必要です。
ダクト換気扇や大型の換気扇など、窓や換気システムを充実させて、ビルトインガレージの換気を徹底してください。 車庫に入れたら、しばらくシャッターは閉めないでおくといったような対策も有効でしょう。音や振動が伝わりやすい
ビルトインガレージを設置すると、自宅内に音や振動が伝わりやすくなります。
自宅内に駐車スペースがあるため、車のエンジン音や振動が居住スペースに直接響きます。
そのため、夜間に車を出し入れした際に、音や振動で世帯住人の眠りを妨げやすいです。
ビルトインガレージは音や振動が伝わりやすいので、家族構成や世帯住人とのライフスタイルの違いによっては向かない可能性があります。
ガレージと隣接した部屋には子ども部屋や寝室、書斎などを設置しないなどの間取りを考える必要も出てくるかもしれません。また、防音性や遮音性の対策も同様に検討してください。
ビルトインガレージがある平屋の間取り例
ビルトインガレージがある平屋を建てたい方は、どのような間取りで設計するべきか工務店やハウスメーカーと相談してみてください。
住宅建築のプロであるハウスメーカーや工務店と相談する前に、「どのような平屋に住みたいのか」理想の間取りを考えておくことが大切です。
間取りの希望がない場合は、ハウスメーカーや工務店の設計に任せることになるので、事前に間取り例を確認しておいてください。
平屋の間取りを決める際の参考として、ビルトインガレージがある平屋の間取り例を確認しておきましょう。
開放感溢れる57坪の平屋3LDK
転載:SUUMO|九州・沖縄版
こちらは57坪で、趣味を楽しめるように設計したビルトインガレージ付きの平屋間取り例です。
広い敷地面積に中庭を設けて、平屋全体をおしゃれなカリフォルニアスタイルに仕上げています。
ガレージは玄関の隣になり、周辺の部屋から荷物を搬入しやすい構造です。
更に、ビルトインガレージからトイレに直通で行ける間取りなので、作業途中にすぐトイレへ行ける利点も。
車の手入れがしやすく、キャンプやスポーツ・ガーデニングを楽しめる中庭がある平屋を建てることで、休日の楽しみが増えるのもいいですよね。
趣味を楽しめる平屋2LDK
上記は趣味を楽しめるビルトインガレージ付きの平屋を実現!
車を2台駐められるスペースを確保して、夫婦二人暮らしで快適に過ごせる平屋を建てた実例です。ガレージ内と住居内の行き来がしやすく、荷物の搬入や車への乗り降りがしやすいので、気軽にお出かけを楽しめます。
玄関横には縁側付きの和室があり、のんびり寛ぐこともできる居心地が良い平屋です。
平屋のビルトインガレージ施工費用について
ビルトインガレージ付きの平屋を建てる際に、気になるポイントは施工費用です。
複雑な構造となるビルトインガレージを設置することで、通常の平屋より高額な施工費用が必要になります。
使用する素材や構造のグレードや広さによって費用は異なりますが、車1台につき250万円〜400万円ほどを目安として考えておきましょう。
車2台を駐められるビルトインガレージであれば、500万円以上かかる想定で資金計画を立てると良いです。
実際の施工費用は、複数の工務店やハウスメーカーによって異なるため、見積もりを依頼する必要はあります。
そこまでお金をかけてまでビルトインガレージが必要かどうかも、家族と相談するべきかもしれませんね。
平屋にビルトインガレージを設置する際の注意点
平屋にビルトインガレージを設置する場合、いくつかの注意点を確認しておかなければいけません。
長期的に住むことになるマイホーム建設は、しっかりと計画を立てて注意点を把握しておくべきです。
平屋にビルトインガレージを設置したい方は、次の注意点を考慮して建築計画を立てましょう。
車の大きさ・台数に注意する
ビルトインガレージを設置する際は、車の大きさや台数に注意しましょう。
車は数年で乗り換える可能性があり、もしかしたら今後、現在より大きいサイズの車が欲しくなるかもしれません。
現在乗っている車にぴったりのサイズでビルトインガレージを設置すると、大きいサイズの車を駐められなくなります。
また、平屋を建てた時点では車が1台でも、子どもの成長や、奥さまと1台ずつ所有することになるかもしれません。
特に、弊社の管轄である姫路エリアでは、都心部とは違って一人一台も当たり前です。
ビルトインガレージを設置する際には、現在の車の大きさ・台数ではなく、長期的な視点で考えた広めのサイズで設計することも、検討してみてください。
広い敷地面積が必要
平屋にビルトインガレージを設置する際には、広い敷地面積が必要です。
2階建てや3階建て住居の場合、1階部分をビルトインガレージに使って、居住スペースを上階に設計できます。
しかし、平屋の場合は上階がないため、ビルトインガレージと居住スペースを1階面積で確保しなければいけません。
広い建物面積を確保するためには、広い敷地面積の土地が必要です。
一般的には平屋は50坪以上の敷地面積があると良いとされているので、家族構成や将来などを考慮した上で土地を選ぶようにしましょう。
導線を考えて設計する
ビルトインガレージ付きの平屋を建てる際には、導線を考えて設計しましょう。
駐車スペースとなるビルトインガレージは、玄関やリビングの近くに設計した方が生活しやすくなります。
ビルトインガレージの近くに、アウトドア用品や車関係のものを収納しておく趣味部屋があれば、車のメンテナンスやドライブがしやすくなります。ガレージ内に収納スペースを確保するのも良いですね。
また、寝室はビルトインガレージから離れた場所に設計して、騒音対策をするのが良いかなと思います。
ビルトインガレージを設置する際には、生活導線を考えて間取りを設計してみてください。
無理にビルトインガレージにするくらいならカーポートの選択肢も
費用や間取り的にどうしても難しそう…と思ったら、ビルトインガレージではなく、カーポートにする選択肢もあります。
下の動画では、ビルトインガレージかカーポートで悩んでいる人の質問に答えている動画です。よかったら参考にしてください。
(動画では「インナーガレージ」と言っていますが、ビルトインガレージと同じ意味です)。
姫路でビルトインガレージ付きのおしゃれな平屋を建てるなら
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ビルトインガレージがある平屋を建てれば、外観がおしゃれになり車の手入れがしやすくなります。
車好きの方やおしゃれな平屋を建てたい方は、ビルトインガレージも検討してみてください。
ただ注意点として、費用が決して安くないことと、子どもがいる家族暮らしであれば50坪以上の土地は必要になってくるんじゃないかという点は、おさえておいてください。
姫路エリアでビルトインガレージ付きのおしゃれな平屋を建てたい方は、弊社クオホームにご相談ください。
弊社クオホームでは「長持ちする家」をコンセプトに、住宅建設を行っています。
姫路エリアを対象に工務店を営んでいますので、姫路でおしゃれなビルトインガレージ付きの平屋を建てたい方は、ぜひご相談ください。
その他の質問も喜んでお受け致しますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。
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