ビルトインガレージとは?メリット・デメリットとハウスメーカー選びのポイントを解説
姫路でガレージについて考えるクオホームの本田です。
マイホームを建てるなら「大きいガレージが欲しい」「おしゃれなガレージにしたい!」と
駐車スペースにこだわりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
- 車を2台置きたい
- 車いじりが好き
- リビングや書斎から車を眺めたい
など、さまざまな目的が考えられると思います。
リビングでコーヒーを飲みながら愛車を眺める感じ、素敵ですよね…。
このようにビルトインガレージがあれば、愛車との距離を縮めることができます。
この記事では、自宅に駐車スペースを設置する方法のひとつ「ビルトインガレージ」について
メリットデメリットを中心に詳しく解説します。
また、節税に関する意外なメリットも知れますよ。
ビルトインガレージとは?
「おしゃれな駐車スペースが欲しい!」と考える人には、ビルトインガレージがおすすめです。
ビルトインガレージとは、壁と屋根で3方向を囲んだガレージで、ものによってはシャッターが付いて4方向を囲むガレージがあります。
ビルトインとは「内蔵の」「組み込まれている」という意味があり、建物の1階部分にガレージが組み込まれているものがビルトインガレージです。
駐車スペースが1階部分にあるため、別で駐車場を確保する必要がありません。
また、車がスムーズに停められるよう開口部を広く設計しており、外観もおしゃれに仕上がります。
ビルトインガレージは車やバイクを停めるための空間ですが、シャッターがあれば収納倉庫としても活用できるので利便性が高い空間です。
インナーガレージ・カーポートとの違いとは?
ビルトインガレージと混合されやすい言葉として「インナーガレージ」や「カーポート」があります。
インナーガレージとは、建物の内側に設置されたガレージのことです。
1階部分に駐車スペースを設置してガレージにするため、ビルトインガレージと違いはありません。
カーポートは住宅の敷地面積に設置する駐車スペースですが、柱と屋根だけで構成されており、ビルトインガレージと違って壁がありません。
外観に大きな差が出てくるため、愛車の環境を優先して考えたい場合はビルトインガーレージ(インナーガレージ)を検討いただくと良いでしょう。
ビルトインガレージを設置するメリット 意外なものも
ビルトインガレージを設置すると、さまざまなメリットを得られます。
- 雨風や糞害を防げる
- 防犯に役立つ
- 車のメンテナンスがしやすい
- 荷物の搬入出が楽になる
- 駐車場代がかからない
- 節税効果が期待できる
特に最後の、節税効果については、ビルトインガレージを検討している人は必見です。
雨風や糞害を防げる
ビルトインガレージを設置すると、雨風や糞害を防げます。
車は雨ざらしにしておくと劣化しやすくなりますし、強風で小石が当たって傷ができることもあります。
また、鳥のフンは厄介です。屋根の掃除はとても大変です。
愛車を大切にしたいと思う人は、ビルトインガレージを設置して雨風を防ぎましょう。
防犯に役立つ
車の敵は、鳥のフンや雨風だけではありません。
ビルトインガレージは、愛車が盗難される被害からも守ってくれます。
また、いたずらで車に傷をつけられるリスクもグッとさがります。
シャッター付きのビルトインガレージにすれば、より防犯に効果的です。
愛車を守るために、ビルトインガレージを採用するのは良いでしょう。
車のメンテナンスがしやすい
ビルトインガレージを設置すると、車のメンテナンスがしやすくなります。
外部の駐車場を契約して車を駐車している場合、車のメンテナンスが困難になります。
自宅から駐車場まで移動しても、その場で洗車できないので洗車場やガソリンスタンドに行かなければいけません。
しかし、ビルトインガレージを設置すれば、自宅から直接車のメンテナンスができます。
洗車したり車をカスタマイズしたり、メンテナンスが気軽にできるので、車好きの方におすすめです。
休日に愛車を磨いたりメンテナンスしたりして過ごしたい方は、ビルトインガレージを設置してみましょう。
荷物の搬入出が楽になる
ビルトインガレージは自宅から直結で車を駐めているガレージに行けるので、荷物の搬入出が楽です。
(もちろん、動線を考えた設計にする必要はあります)。
外部の駐車場を借りている場合は、自宅から少し離れた場所まで荷物を運搬しなければいけません。
大きな荷物の出し入れが多いアウトドア好きの方には、ビルトインガレージが向いています。シャッター付きのガレージであれば、大きな荷物はガレージ内に置いて、倉庫として活用することもできますよ。
駐車場代がかからない
ビルトインガレージを設置すると、毎月の駐車場代がかかりません。
自宅に駐車スペースがない場合は、月額駐車場など外部の駐車スペースを契約しなければいけません。
外部の月額駐車場を契約した場合、毎月賃貸料として駐車場代が発生します。
駐車場代は地方や田舎エリアで毎月5,000円ほど、首都圏や関西圏など都市部では月3万円以上必要です(地域差もあります)。
ビルトインガレージを設置すれば、毎月の駐車場代がかからないため、固定費を節約できます。
節税効果が期待できる
これは知らない人も多いのではないでしょうか?
実は、ビルトインガレージを設置すると、節税効果が期待できます。
住宅を建てた場合、毎年固定資産税を支払わなければいけません。
固定資産税額は各市町村が調査した「固定資産税評価額」に応じて、延床面積で計算されます。
ビルトインガレージが住宅の延床面積の5分の1以下だった場合、ビルトインガレージ分の延床面積は固定資産税に計上されません。
つまり、ビルトインガレージの延床面積が、住宅の延床面積の5分の1以下なら固定資産税が安くなります。
ビルトインガレージを設置するデメリット
ビルトインガレージを設置すると、メリットだけでなくデメリットも発生します。
- 住宅の耐久性能が下がる
- 住宅の間取りが制限される
- 将来の生活に支障を来たす可能性
- 音や振動の影響を受ける
- 換気の必要がある
- コストがかかる
それぞれ見ていきましょう。
住宅の耐久性能が下がる
ビルトインガレージを設置すると、住宅の耐久性能が下がります。
というのも、ビルトインガレージを設置すると住宅を支える構造(壁や柱)が少なくなるからです。
ビルトインガレージは車を駐車するため、開口部を広く設計する必要があります。
また駐車スペースは空洞で設計するため、ビルトインガレージ内には柱を設置できません。
通常であれば柱や基礎構造を設置できた部分を空洞にしなければなりませんから、少なからず、ビルトインガレージは住宅の耐久性能に影響を及ぼします。
耐久性能を上げるために高額な建築費用がかかる可能性があるので、ビルトインガレージを設置する場合は見積もりをしっかり確認しておきましょう。
住宅の間取りが制限される
ビルトインガレージを設置すると、住宅の間取りが制限されます。
1階部分を駐車スペースとして活用するビルトインガレージは、車を駐められるほどの広い面積が必要です。
そのため、ビルトインガレージ分の間取りが制限され、1階居住面積が狭くなります。
ビルトインガレージを設置する場合は、1階部分の間取りが制限されることを考慮しておいてください。
将来の生活に支障を来たす可能性
大げさに言いますが、ビルトインガレージを設置すると、将来の生活に支障を来たす可能性があります。
家が建った当初は理想的な間取りでも、年月が経過した将来はビルトインガレージが邪魔になるかもしれません。
例えば、1階部分がビルトインガレージの住居では、将来バリアフリー化したい時に対応しにくいです。
階段の上り下りを減らすために1階部分で生活をしようと思っても、ビルトインガレージで1階の居住面積が制限されています。
また子どもが成長して車を新たに購入した場合、駐車スペースが足りず月額駐車場を契約しなければならないことも。
ビルトインガレージを設置する場合は、将来のライフスタイルを考慮して長期的な視点で設計しましょう。
音や振動の影響を受ける
ビルトインガレージを設置すると、車の音や振動の影響を受けやすいです。
住宅内にガレージがあるため、車の排気音や振動が直に伝わります。
深夜帯に車で帰宅する際には、世帯住人を起こさないよう配慮しなければいけません。
換気の必要がある
ビルトインガレージを設置する場合、換気の必要があります。
音や振動と同じく、住宅内にガレージがあるため排気ガスが住宅に侵入しやすいです。
ビルトインガレージを壁とシャッターで密室にした場合、住宅内に排気ガスがこもってしまいます。
ビルトインガレージを設置する場合は、換気をおこない住宅内を快適に保つようにしましょう。
コストがかかる
ビルトインガレージはおしゃれで、外観も素敵ですが、敷地内に直置きまたは、カーポートの設置に比べてコストが高くつきます。
具体的にどれくらいかかるかは次の項目で具体的に解説します。
ビルトインガレージの費用相場
ビルトインガレージの費用は、坪単価50万円〜80万円ほどが一般的な相場です。
もちろん、材質やデザインにこだわったりすればもっと高くなることも。
車1台停められればいいという場合でも、余裕もって5坪(10畳くらいのイメージ)で、250万円〜400万円かかります。
これが、2台、3台停められるスペースを確保となると、下手すると1,000万円近く予算が必要なケースもあるでしょう。
家を建てる際には、どこに予算を優先してかけるか?を事前に考えておいたほうが良いです。
ビルトインガレージがある家の間取り例
ビルトインガレージを設置する場合は、どのような間取りを実現できるか気になる方も多いでしょう。
新築住宅を建てる際は依頼する工務店や予算によって、実現できる間取りが大きく変わります。
住宅建設の参考として、ビルトインガレージがある家の間取り例を3つ紹介しますので、参考にしてみてください。
25坪の間取り例
延床面積25坪の家であれば、3階建て住宅を建築できます。
1階床面積10坪・2階床面積10坪・3階床面積5坪の設計で、2階・3階を寝室やリビングなど居住スペースに活用可能です。
1階部分は約半分をビルトインガレージにして、残り部分を通路や和室など客間として活用しましょう。
25坪の広さがあれば、3〜4LDKの間取りで4人家族が暮らせるビルトインガレージ付きの住宅を建築可能です。
30坪の間取り例
30坪の広さがあれば、ビルトインガレージ付きの2階建て3〜4LDKを実現できます。
20坪ある1階部分にビルトインガレージと客間、10坪の2階にLDKと寝室・子ども部屋を設計可能です。
延床面積30坪の住宅は、ビルトインガレージを設置しても1階部分に十分な広さを確保できます。そのため、1階部分を収納スペース・倉庫や子ども部屋など、LDKと寝室以外の用途を集約した間取りで設計可能です。
子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、部屋の用途を変えられるので4人家族が長期的に住める間取りを実現できます。
40坪の間取り例
40坪の広さがあれば、生活動線を確保したビルトインガレージ付きの住宅を設計できます。
2階建て3〜4LDKの場合、収納スペースやLDKが広い開放的な家を建築可能です。
ビルトインガレージに繋がる廊下や扉を広く設計すれば、車への搬入出が楽にできます。
アウトドア好きや車好きの方であれば、ビルトインガレージへのアクセスの良さは重要なポイントとなるでしょう。
ビルトインガレージ付きの広々とした家を建てたい場合は、延床面積40坪以上の間取りを検討してみてください。
ハウスメーカーにビルトインガレージを依頼する際のポイント
ビルトインガレージ付きの家を建てたい場合は、ハウスメーカーや工務店に依頼しましょう。
しかしビルトインガレージの設置を依頼するには、膨大な数のハウスメーカーから、理想のマイホームを建てられる業者を探さなければいけません。
マイホーム建築の参考として、ハウスメーカーにビルトインガレージを依頼する際のポイントを確認しておきましょう。
予算をはっきり伝える
ハウスメーカーにビルトインガレージを依頼する際は、予算をしっかり決めて、伝えましょう。
ビルトインガレージを設置するには、1台分にしても250万円〜400万円と、高額な資金が必要になります。
家全体の設計プランを立てる際、かけられる予算を考慮しておかないと、ビルトインガレージを設置する予算が取れなくなる可能性も。
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際には、予算内で希望を叶えてくれる業者を探すことが大切です。
>>姫路エリアでビルトインガレージを検討中ならクオホームに相談
耐久性に優れた家を建てる
ハウスメーカーにビルトインガレージを依頼する際には、耐久性に優れた家を建てましょう。
ビルトインガレージを設置すると、住宅の耐久性能が下がりやすいです。
先程説明した通り、住宅の1階部分にガレージをつくると空洞が生まれて、建物を支える柱や構造が少なくなります。
そのため、ビルトインガレージがある家は耐久性が低くなりやすい傾向があるため、できるだけ他の部分で耐久性を補てんできる家を設計してもらいましょう。
おしゃれで機能性に優れた家を建てても、耐久性に不安があれば将来リフォームや建て直しが必要になるかもしれません。
リフォームや建て直しをすると、せっかくのビルトインガレージを使えなくなる可能性も出てくるので、建築段階から耐久性に優れた家を建てておくのをおすすめします。
姫路でビルトインガレージを設置するなら
ビルトインガレージがある家を建てれば、見た目もおしゃれで車のメンテナンスがしやすい住宅を実現できます。
荷物の搬入出が楽になるだけでなく、固定資産税の節税・駐車場代を節約できるため、家計にも優しいです。
しかし、ビルトインガレージを設置すると住宅の耐久性が下がるため「耐久性に優れた家」を建てなければいけません。
姫路エリアでビルトインガレージを設置するなら、弊社クオホームにお任せください。
クオホームは「長持ちする家」をコンセプトに、姫路エリアで工務店を営んでいます。
ビルトインガレージを採用するにしても、耐久性に優れた家を建てられますので、車好きの方や自宅に駐車スペースをつくりたい方は、ぜひご相談ください。
姫路エリアで住宅建築を検討している方は、ガレージ関連以外にもご要望あれば、お気軽に相談いただければ幸いです。
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