サイディングとは?新築住宅に使用できる外壁の種類とおすすめな外壁を紹介
外壁について考える、クオホームの本田です。
外壁は家の雰囲気を大きく左右するため、デザイン性が求められます。
また耐水性能や耐火性能など、耐久性も大きく関わってくるため、デザイン性だけでなく性能も重視して素材を選ばなければなりません。
しかし外壁にはたくさんの種類があり、どれが本当に良いのかわからない人も多いはずです。
そこで今回は、外壁素材のうちのひとつ「サイディング」について詳しく解説します。
サイディングの種類や、サイディング以外の外壁についても紹介しますので、最後まで読んで住宅建設の参考にしてみてください。
また、外壁塗装のプロが推奨する外壁について、解説した動画があります。外壁選びで迷っている方は、ぜひ動画を視聴してみてください。
YouTube:推奨する外壁材はこれ。
サイディングとは?
サイディングとは、外壁に貼る壁材の一種です。一軒家の大体が、サイディングかと思います。
サイディングは板のような壁材で、外壁に貼るだけで施工できます。
そのため、タイルのように1枚ずつ貼っていく手間がかからず、モルタルのように塗り拡げる必要がありません。
そもそも、壁の施工方法には「湿式工法」と「乾式工法」の2種類があり、サイディングは乾式工法です。
湿式工法とは、漆喰やモルタルのような水と混ぜて塗り拡げて施工します。
手作業で壁を作るためデザインの自由度が高く、こだわりの壁に仕上げられる工法です。
しかし、壁が乾くまでに時間がかかるため、工期が長くなりやすいデメリットがあります。
乾式工法は、工場で仕上げられたパネルや合板を壁に貼り付けていく工法です。
工期が短く、職人のスキルにかかわらず一定の品質を保てます。
サイディングは乾式工法なので、工期が短く比較的リーズナブルな価格で施工可能です。
また、簡単に外壁を仕上げられるため、日本国内でトップシェアを誇っています。
ただし、トップシェアだから最も優れているというわけでもないのがサイディングです。それについても順番に説明していきます。
サイディングの種類
サイディングには、大きく分けて次の4種類があります。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
サイディングの中でも、それぞれの種類によって特性や仕上がりの雰囲気が異なります。住宅建設の参考として、サイディングの種類について確認しておきましょう。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を原料としたサイディングです。
セメントを主原料としているため、衝撃に強く地震でも割れにくい特徴があります。
また、防火性能・防汚性能が高く、火災や経年劣化による影響を受けにくいです。
長期間使用できる耐久性と、豊富なカラーバリエーション・ラインナップが魅力的で、自分好みの外壁に仕上げられます。
タイル調やレンガ調など、好みに応じたデザインで外壁を仕上げられる点が、窯業系サイディングの魅力です。しかし、熱を蓄積しやすく、メンテナンスを定期的に行わなければなりません。
窯業系サイディングを採用する際には、メンテナンスの手間やコストをふまえて導入を検討しましょう。
金属系サイディング
金属系サイディングは、ウレタンなどの素材にアルミなどの金属系シートを使用したサイディングです。
従来の金属系サイディングはトタンが主流でしたが、現在はガルバリウム鋼板を使用するケースが多くなりました。
耐久性・耐火性・耐寒性に優れており、寒冷地の建物に使用されやすいです。
メタリックな雰囲気を演出できるため、モダンテイストの住宅に良く使用されます。
しかし、金属系サイディングはサビや塩害のリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
海辺や湿度が高いエリアに家を建てる際には、金属系サイディングのデメリットをふまえて、導入を検討してください。
木質系サイディング
木質系サイディングは、天然の木を塗装して外壁素材にしたサイディングです。
天然素材特有の温かみがあり、モダンな雰囲気を演出できます。
木質系サイディングのグレードにもよりますが、高級感を演出してこだわり抜いたマイホームを演出することも可能です。
しかし素材の性質上、腐食やカビが発生する可能性があります。そのため、外壁全面を木質系サイディングにする場合は、定期的なメンテナンスによるランニングコストを想定しておかなければなりません。
メンテナンス期間を長くするために、屋根下の外壁など一部分を木質系サイディングにするなど、工夫してみましょう。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニールを原料とするサイディングです。
薄くて軽い樹脂系サイディングは、塩害や凍害に強い特性があり寒冷地や海辺の住宅に向いています。
金属系サイディングより軽く、強度も高い樹脂系サイディングはアメリカで広く使用される外壁です。
色あせや変色がしにくいため、メンテナンスをせずに長期的な使用が期待できます。
しかし、樹脂系サイディングは、生産数が少なく他のサイディングに比べて、バリエーションが乏しいです。
種類が少ない樹脂系サイディングを取り扱っている業者も少ないため、新築を建てる際には業者選びを徹底しなければなりません。
樹脂系サイディングを採用したい方は、取り扱い業者やバリエーションが少ないことを理解しておきましょう。
サイディング以外の外壁
サイディング以外にも外壁はさまざまあります。実は弊社クオホームでは、サイディングはあまり推奨しておらず、以下の壁材をおすすめしています。
- そとん壁
- 天龍焼杉
- 杉板
- ガルバリウム
上記の外壁には、サイディングにはない特性と雰囲気があります。それぞれの特徴を確認して、外壁選びの参考にしてみてください。
そとん壁
そとん壁とは、シラス団地の「シラス」が原料の外壁です。
シラスはマグマが火砕流となって堆積した物質。つまり、岩石になる前のマグマのことをシラスと呼びます。
シラスを原料としたそとん壁は、天然素材にもかかわらず完全防水の外壁です。そとん壁は超微細のシラス粒子で構成されており、下塗り材と上塗り材の2層に分かれているため雨水を通しません。
また、紫外線や暴風の影響を受けにくく、経年劣化しにくいためメンテナンスフリーで使用できます。
天然素材ならではのデザイン性が人気で、人工物にはない風合いを演出できます。
新築を建てる際には、独特の風合いとメンテナンスフリーの特性を併せ持つそとん壁で、外壁を仕上げてみてください。
そとん壁については以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
天龍焼杉
天龍焼杉とは、杉の木を焼いて表面を炭化させた外壁のことです。
焼杉は表面が炭化されていることで、耐久性を向上させられます。炭は腐らないため、あえて焼くことで板の強度をアップさせているのです。
また、一般的な焼杉は機械焼きが多いですが、天龍焼杉は人の手で焼きます。
バーナーで板の表面を炙る「バーナー焼き」や、3枚の板の中で杉の板を焼く「三角焼き」など、手間をかけて板を焼くことで炭化層が厚く硬くなります。
天龍焼杉は、機械焼きに比べて炭化層が剥がれにくく、耐久性が高いです。
なお、炭のようなデザイン性の天龍焼杉は落ち着いた雰囲気があり、高級感を演出できます。
サイディングにはない天然素材特有の風合いに、こだわった耐久性を求める方は天龍焼杉を検討してみましょう。
天龍焼杉については以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
杉板
杉板は、名前の通り木材を外壁に使用する工法です。
天然素材の杉板を外壁に使用することで、木のぬくもりがある温かい雰囲気を演出できます。
サイディングなど人工外壁に比べてコストが安く、部分的な張替えもしやすいです。
しかし、カビや腐食がしやすいため、定期的なメンテナンスが求められます。
経年劣化による影響を受けやすく、割れやささくれにも注意しなければなりません。
また、木材が原料なので耐火性能が弱く、火災時の対策が必要です。
木のぬくもりが欲しい、施工コストを抑えたい方は杉板で外壁を仕上げてみましょう。
ガルバリウム
ガルバリウムとは、金属鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンで加工を施した外壁素材です。
金属系サイディングに使用されることもあり、高い耐久性能を誇ります。
金属系の素材はサビが発生するため、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、ガルバリウムはトタンやアルミなどの他金属素材に比べてサビが発生しにくい特徴があります。
また、ガルバリウムは金属素材でありながら、軽量で耐震性に優れている素材です。金属特有の風合いが魅力的で、スタイリッシュな住宅やモダンな住宅など個性的な雰囲気を演出できます。
金属系サイディングで外壁を仕上げたい方は、ガルバリウムの使用を検討してみてください。
サイディングが最も優れた外壁なのか?
サイディングは日本国内でトップシェアを誇る外壁です。
しかし、「最も優れた外壁か?」と言われると人によって異なります。なぜなら、サイディングの魅力は施工のしやすさと価格の安さにあるからです。
工場で完成したパネルを現場に運んで貼り付けるサイディングは、職人の腕にかかわらず一定水準の仕上がりになります。
職人の腕に頼らず安価で満足がいく仕上がりにできるため、サイディングを採用するケースが多いです。
ただし、安さや一定水準のレベルにこだわらず、自分好みの住宅を建てたい方はサイディング以外の外壁が向いています。
それこそ弊社で推奨している、そとん壁、焼杉など。
こだわりのマイホームを建てたい方は、自分が望む雰囲気や性能に合った外壁を検討してみてください。
自分好みの外壁やこだわりの雰囲気・性能が欲しい方は、サイディング以外の外壁も検討することをおすすめします。
外壁選びのポイントとは?
数多くの外壁があるため、どれを選ぶべきか悩んでしまうでしょう。外壁選びで悩んだ際には、次のポイントを意識してみてください。
- メンテナンス性
- 雰囲気、デザイン性
- 価格帯
それぞれのポイントを押さえて外壁を選ぶと、満足感が高い家を建てられます。
メンテナンス性
外壁を選ぶ際には、メンテナンスが楽かどうかは大事な要素のひとつです。
安くてデザイン性が良い外壁素材を選んでも、すぐにメンテナンスや修繕が必要になるとランニングコストがかかります。
住宅は長期的に使用するものなので、初期導入費だけでなくメンテナンス費を含むトータルのランニングコストを重視してください。
住宅を建てる際には、メンテナンスの手間やコストをかけずに暮らせる「メンテナンスフリー」の外壁素材がおすすめです。
メンテナンスフリーの外壁素材として、そとん壁や天龍焼杉・ガルバリウムが向いているでしょう。
そとん壁は20年、焼杉は30年はメンテナンスフリーと言われるほどです。
雰囲気、デザイン性
外壁によって、住宅の雰囲気は大きく左右されます。自分好みの雰囲気、デザインになるような外壁を選ぶことで、満足度が高いマイホームが持てます。
ネットで検索したりモデルハウスを見学したりと、自分で外壁を調べられますが、住宅建築のプロに相談してみてください。
どのような雰囲気の家を建てたいか、自分好みのデザインで仕上げられる外壁を提案してくれるでしょう。
弊社クオホームは、姫路エリアで工務店を営んでいます。この記事で紹介した、そとん壁・天龍焼杉・杉板・ガルバリウムなど多くの外壁を取り扱っています。
姫路エリアで外壁選びに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
価格帯
外壁を選ぶ際には、価格帯を確認しておきましょう。
高額な買い物となる住宅購入の際には、予算に合った素材・グレードを選択する必要があります。
木質系や樹脂系サイディング・杉板は、他の外壁素材に比べて導入コストが安いです。
しかし、定期的なメンテナンスが必要な外壁は、ランニングコストがかかってしまい割高になります。
外壁素材を選ぶ際にはランニングコストをふまえて、トータルコストを想定しておきましょう。
弊社クオホームでは、できるだけメンテナンスをせずに「長持ちする家」をコンセプトに、住宅建築をします。
初期費用だけでなくランニングコストをふまえて予算内に住宅を建てたい方は、クオホームにお任せください。
新築を建てる際はメンテナンスフリーの外壁素材がおすすめ
新築を建てる際には、メンテナンスフリーの外壁がおすすめです。
メンテナンスフリーの外壁には、次の種類があります。
- そとん壁
- 天龍焼杉
- ガルバリウム
それぞれメンテナンスの手間やコストがかからず、長期的に綺麗な状態で外壁を保てます。
また、杉板はメンテナンスが必要ですが、導入費用が安く部分改修しやすいです。定期的に外壁をメンテナンスして綺麗な状態を保ちたい方は、杉板の採用も検討してみてください。
弊社クオホームでは、そとん壁・天龍焼杉・ガルバリウム・杉板のすべてを取り扱っています。
メンテナンスフリーの外壁でトータルコストを抑えた「長持ちする家」をご提案可能です。
こだわりたい要素や好みの家の雰囲気などをご相談いただければ、お客さま目線でご希望に沿った提案をさせていただきます。
姫路エリアの住宅設計を担当していますので、姫路で家を建てたい方はクオホームにご相談ください。
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