【動画あり】スキップフロアの間取り実例や6つの注意点など

WRITER
この記事を書いている人 - WRITER -

クオホームの本田です。

新築を建てる際に、最も悩むであろうポイントは間取り設計かと思います。

建売住宅にはないオリジナルの空間を作りたいと思った時に浮かぶものの一つに、スキップフロアがあります。

スキップフロアは、中二階のようなイメージで思ってください。ステップフロアともいいます

この記事ではスキップフロアについて、メリットデメリットやどんな人がスキップフロアに向いているか?など、間取り実例をふまえて解説します。

新築の建築を検討している方は、最後まで読んで間取り設計の参考にしてみてください。

また、YouTubeにスキップフロアを採用する際の6つの注意点をまとめた動画があります。
時間がある方は、ぜひ見てみてください。

YouTube :スキップフロアの家ってどうなの?6つの注意点を解説して見ました

スキップフロアには3種類ある

「そもそもスキップフロアとは、どのような設備なのか?」気になっている方もいるでしょう。
スキップフロアとは、壁や仕切りではなく床の高低差によって、部屋を分けた空間のこと。
スキップフロアにより段差が生まれ、部屋を分けて独立した空間を生み出します。

同じ階層でありながら、高低差が作るスキップフロアの種類は、大きく分けて3種類です。

スキップフロアについて理解するために、それぞれの種類を確認しておきましょう。

ロフト式スキップフロア

部屋の天井を高くして、簡易的な上階フロアを作り出すスキップフロアをロフト式と呼びます。
ロフト式のスキップフロアは、一般的に天井が高いリビングや寝室に設けられることが多いです。

天井近くに設置するロフト式スキップフロアは、寝室や収納スペースとして活用できます。

上り下りには階段やハシゴを使用して、秘密基地のような感覚があり子どもに人気があるスキップフロアです。
また、部屋の天井を高く設計する必要があり、部屋全体を開放的な空間にできます。

小上がり式スキップフロア

通常の部屋より少し高く床を設計して、小上がりのような空間を作ることを小上がり式のスキップフロアと呼びます。

小上がり式スキップフロアは、通常の床より30〜40センチほど高く設計することが多いです。
フローリングのリビングから、少し高くした和室を設計して、座敷のような別空間を作ります。

小上がり式スキップフロアは和室や収納スペース・子ども部屋として活用されることが多く、リビングや客間に設計されやすいです。

他の階層や部屋に繋がっている訳ではないので、リビングの角に簡易和室として設計されます。

ダウンフロア式スキップフロア

通常の部屋より少し低く床を設計して、半階層の空間を作ることをダウンフロア式のスキップフロアと呼びます。

ダウンフロア式スキップフロアは半地下タイプとも呼ばれ、リビング内に独立した空間を作りたい方におすすめです。

階段などを使わずに少し降りるだけの数十センチの高低差なので行き来しやすく、リビングから見られたくない物を収納するスペースとして活用できます。

またダウンフロア式のスキップフロアを作り、クッションやおもちゃを置いておくことで、小さな子どもを見守りながら遊ばせられるキッズフロアの完成です。

リビングから見える範囲に、別空間を作りたい方はダウンフロア式が向いています。

スキップフロアをつくる意図・目的について

「なぜスキップフロアをつくるのか?」と、設置する意図や目的を知らなければ、導入を検討できません。

スキップフロアをつくる意図・目的は人によってさまざまですが、主に次のような理由が多いかと思います。

  • リビングと分けた空間が欲しい
  • 族の共有空間や子どもの遊び場を確保したい
  • 独立した収納スペースを確保したい

スキップフロアは階層を分けず壁や仕切りではなく、高低差で独立した空間を生み出せます。
そのため、リビングと分けた別空間が欲しい方や、リビングから見渡せる範囲に子どもの遊び場を確保したい方が設置する空間です。

また高低差を利用して、リビングからは物が見えない収納スペースとしても活用できます。

独立した部屋は必要なくても、ちょっとした別空間が欲しい方に、スキップフロアの需要は高いです。

スキップフロアをつくる4つのメリット

スキップフロアをつくることで、さまざまなメリットが得られます。
住宅建設を検討している方は、スキップフロアをつくる4つのメリットを確認しておきましょう。

視覚的に広く感じる

スキップフロアをつくることで、部屋に奥行きが出て視覚的に広く感じます

通常、部屋を分けると壁や扉で仕切りができてしまうため、それぞれの部屋に圧迫感が生まれやすくなります。

しかし、スキップフロアと部屋の間には壁や仕切りがありません。
そのため開放的な1つの空間に見えて、視覚的に広く感じやすくなるのです。

また、空間をスキップフロアで分けることで、使用用途が異なる空間を2部屋設けられます。
ロフトの場合や、段差を設けてダウンフロアをつくる場合は空間に高低差が生まれて、広い空間に2部屋分の用途を詰められるので便利です。

スキップフロアを設けることで、部屋を見渡した時に空間が広く感じるので、開放感あるおしゃれな内装にコーディネートできます

空間を有効活用できる

スキップフロアをつくれば、空間を有効活用できます。

具体的には、住宅の延床面積に加算されない空間を、スキップフロアでつくることができるのです。

一定の条件を満たしたスキップフロアは、住宅の延床面積に加算されません

住宅を建てる際は建ぺい率や容積率の制限により、敷地面積に対する延床面積や建物面積の割合が定められています。
しかし、一定の条件を満たしたスキップフロアは延床面積に加算されないため、建ぺい率や容積率の制限に引っかからず空間を有効活用できるのです。

延床面積に加算されないスキップフロアをつくれば、空間を有効活用できるだけでなく、固定資産税など税金対策にもつながります

次の条件を満たしたスキップフロアは、延床面積に加算されません。

  • 天井高さが1.4m以下の空間
  • スキップフロアの床面積は、同階の床面積の1/2以下で設計されている
  • ロフトの場合は同階の天井高さが2.1m以上の空間

スキップフロアをつくる際には、延床面積に加算されない範囲で設計して、空間を有効活用しましょう。

家族団らんの空間をつくれる

スキップフロアはリビングなど家族が団らんする空間から、派生させることが多いです。

リビングの隣にスキップフロアを設置して子ども部屋にすれば、キッチンやリビングから子どもが遊んでいる風景を一望できます。

また寝室にロフト式スキップフロアを設置すれば、子どもの遊び場と寝室を同じ部屋にできるので、空間を有効活用しやすいです。

スキップフロアを上手に活用することで、家族の距離が近くなり家族団らんの空間をつくれます。

独立した空間を確保できる

スキップフロアをつくることで、独立した空間を確保できます。

家の中にはLDKスペースや寝室以外にも、収納スペース・書斎・仕事部屋・子ども部屋など、さまざまな空間が必要です。

部屋数が限られている家では、独立した部屋を確保しにくいので書斎や仕事部屋を諦めなければいけません。
結果として寝室兼書斎など、1つの部屋が2つ以上の役割を担うことになるでしょう。

しかし、スキップフロアをつくれば、部屋数を増やさずに独立した空間を確保できます。
収納スペースや子ども部屋・書斎など、独立した空間を確保したい方は、スキップフロアの導入を検討してみてください。

スキップフロアをつくる4つのデメリット

スキップフロアをつくる際にはメリットだけでなく、同時にデメリットも考慮しなければいけません。
スキップフロアは独立した空間を確保できる利便性がありますが、その反面のデメリットも存在します。

住宅を建てる前に、スキップフロアをつくる4つのデメリットを確認して、導入するべきか検討してみてください。

バリアフリーではない

スキップフロアは便利な空間ですが、バリアフリーではありません。

ロフト式や小上がり式・ダウンフロア式など、いずれのスキップフロアも高低差をつくる設計なので、バリアフリーには向いていないのです。

お子さんや高齢者がいる家庭では、スキップフロアによる段差で怪我しないよう注意が必要です。

家族構成によっては、スキップフロアが向いていない場合もあるので注意してください。

設計が難しい

スキップフロアをつくるには、設計が難しくなります。

階に加算されない空間をつくり、住宅内に独立した空間をつくるスキップフロアは、設計が難しいです。

住宅の耐久性を確保したままスキップフロアをつくると、設計・建築費用が通常の住宅より高額になる可能性もあります。

ただでさえ高額な資金が必要な住宅建築では、予算を考慮して間取りを設計しなければいけません。
そのため、スキップフロアをつくりたい場合は、ハウスメーカー・工務店選びが重要になります。

スキップフロアをつくる際には、予算に合うハウスメーカーや工務店を探してみてください。

>>姫路で家を建てるなら「クオホーム」にご相談を

プライバシーを確保しにくい

スキップフロアを書斎や子ども部屋にした場合、プライバシーを確保しにくくなります。

家族同士の距離は近くなりますが、子どもが思春期を迎えた際にはプライバシーを確保できず嫌がる可能性があります。

また書斎や仕事部屋として活用する場合、リビングからの喧騒で集中できないかもしれません。

スキップフロアは家族の距離が近くなる反面、プライバシーの確保には不向きであることを覚えておきましょう。

空調が効きにくい

スキップフロアにすろと、その分、空間が広くなるので空調の効きが悪くなります。

リビング15畳・スキップフロア6畳の間取りの場合、リビングに設置したエアコンでスキップフロアの空調も管理しなければいけません。

壁がある場合はリビングの空調を管理するには15畳分の電力消費で済みますが、スキップフロアがある場合は余分に6畳分の電力を消費する必要があります。

空調を快適に行き届かせるには余分に電力を消費するため、スキップフロアは省エネ性能が悪いです。

省エネを求めるならスキップフロアではなく、壁を設けて独立した部屋を設計してみてください。

スキップフロアの間取り例


スキップフロアの設計を検討している方は、「どのような間取りにするか?」間取りを考えておきましょう。
ハウスメーカーや工務店に相談する際に、希望の間取り例を決めておくとスムーズに設計できます。

スキップフロアを活用した間取り例を3つ紹介しますので、住宅建築の参考にしてみてください。

階段の途中にスキップフロアを設けて広く見せる間取り

こちらは階段の途中にスキップフロアを設置した間取り例です。
1階から2階に繋がる階段の途中をスキップフロアにすることで、踊り場を作り出しました。

また造作で机を設置して、勉強や仕事ができるワークスペースを確保しています。

スキップフロアを階段の途中に設置すれば、見た目がおしゃれでデッドスペースを有効活用する間取りを実現できます。

スキップフロアを収納スペースとして活用する間取り

こちらは、スキップフロアを収納スペースとして活用した間取りです。

LDKや寝室にロフト式スキップフロアを設置して、収納スペースとして活用しています。
また、収納小部屋は高さ1.4メートル以内に設置して、延床面積に加算されないよう工夫した間取りです。

家全体にロフト式スキップフロアを設置することで、天井を高く設計して開放感ある空間を演出しています。
収納スペースが多いため、部屋に物が散乱しないホテルライクな内装を実現できます。

スキップフロアを寝室として活用する間取り

こちらは小上がり式スキップフロアを設置して、寝室にした間取り例です。

部屋の中に睡眠のための空間を設けることで、質の良い睡眠ができるよう工夫しています。

眠る時に広い空間より、狭い空間の方がリラックスできる人も多いです。
また眠る前にテレビやPCを見ないよう、侵入はベッドしか置かずに睡眠に特化した空間に仕上げています。

質の良い睡眠を確保したい方は、小上がり式のスキップフロアを設置して独立した空間を寝室にしてみましょう。

スキップフロアをより有効活用する方法とは?

スキップフロアは、狭い家ほど効果を発揮します。

部屋数や空間が限られている家にスキップフロアを設置すれば、空間を有効活用しやすいです。

住宅を建てる際には、建ぺい率や容積率以外にも、防火地域や斜線制限などで高さを制限されるケースがあります。

高さや面積を制限される家こそ、スキップフロアを導入して空間を有効活用すると良いでしょう

延床面積に加算されないスキップフロアを設計すれば、空間を有効活用して独立した部屋の役割を担えます。

また、スキップフロアを採用する際には、高断熱・高気密住宅で設計するのもポイントです。

室内の熱を外部に逃がしにくい断熱・高気密住宅を建てることで、スキップフロアのデメリットを1つ解消できます。

断熱性・気密性に優れた家を建てて、スキップフロアで独立した空間を確保してみましょう。

姫路でスキップフロアがある住宅を建てるなら

施工事例ではありません。イメージです。

スキップフロアを設置すれば収納スペースを確保して、吹き抜けのような開放感溢れる空間を実現できます。
子ども部屋や書斎など独立した空間を確保したい方は、スキップフロアの導入を検討してみてください。

また、スキップフロアを有効活用するためには、断熱・気密性に優れた家を建てることでより効果を発揮します。

姫路エリアでスキップフロアがある住宅を建てるなら、クオホームにぜひお問い合わせください。

弊社クオホームは、「長持ちする家」をコンセプトに断熱・高気密住宅を建築している工務店です。

姫路エリアを対象に住宅建築を行っていますので、スキップフロアに興味がある方はお気軽にご相談ください。

お問い合わせはココをタップ
※「info@quohome.com」からご返答させて
頂きますので、ドメイン解除又は受信出来る様に
設定の確認お願いします。

この記事を書いている人 - WRITER -

人気記事Top3 - Popular Posts -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です