全館空調とは?評判や流行る理由を探る。デメリット?電気代についても考えてみた

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全館空調という言葉を耳にされた事はありますか?

今、住宅業界では少しづつ全館空調システムを導入している大手ハウスメーカーや中堅どころの工務店さん、また全館空調システムのノウハウを販売している会社がどんどん増えています。

全館空調システムは、非常に効率がよく、家の中全体の冷暖房計画を立てる事ができると評判で、採用しているハウスメーカーも増えています。

しかし、実際のところはどうなのでしょうか?必ずしもメリットだけとは限りません。というわけで、今回は全館空調システムについてご紹介していきます。

 

目次

全館空調とは?流行る理由は。気になるメリットはあるのか?

 

全館空調とは?流行る理由は。気になるメリットはあるのか?

 

まずは、全館空調がどういったものか、そしてどんな点にメリットがあるのかについてご紹介します。

 

全館空調とは?

 

全館空調とは、家全体の空調を一括して行うシステムです。

現代の家の空調は、ルームエアコンが主流となっていて、それぞれの部屋に1台から複数台設置するのが一般的です。そして、エアコンの分だけ室外機が必要となっていました。

しかし、全館空調は基本的に1台の機械で家全体の空調を管理するので、室外機も何台も必要ありません。

従来は贅沢品であった全館空調ですが、近年、少しずつ新しい技術も組み込まれ進化しています。そして、各メーカーの商品の開発スピードも早いので、欠点の克服も早く、これからの発展が楽しみな分野であるとも言えます。

 

全館空調の気になるメリット

 

まずは全館空調のメリットを挙げてみましょう。

部屋と部屋の温度差が少ない

急激な温度変化が体に悪い事は知られていますが、実は家の中でもそのような温度変化に直面することがあります。

その中でも一番温度変化を感じやすいのが、冬場の入浴です。冬場は、温かい居室から寒い脱衣所に行く事で急激に血圧が上昇し、そして寒い浴室に入って更に血圧が上昇、熱いお湯に浸かる事で血管が広がり血圧低下を起こします。

これがいわゆるヒートショックと言われるもので、体にとって大きな温度差を受ける事によって血圧が大きく変化して起こる症状です。そして、これが原因で死亡してしまうケースが日本は世界一多いと言われています。

しかし、全館空調にする事によって、今まで寒いと感じていた洗面所や廊下と居室がほぼ同じ温度になる為、快適に過ごす事ができます。その結果、家族みんなが健康的に暮らせる家になるのです。

 

 

間取りの幅が広がる

全館空調にすると家全体の気温が一定になります。その結果、間取りのバリエーションが増えるメリットがあります。

現代は、広いLDKを設ける事が多いですが、スペースが広くなると空調の状態があまり良く無く、場合によっては複数台のエアコンの設置が必要になります。

しかし、全館空調であれば、建物全体をコントロール出来るので、広いLDKであっても全く問題ありません。

 

上下方向に広い空間にも有効

全館空調は、吹き抜けの様な上下に広い空間にも向いていると言われます。ですから、スキップフロアの様な高低差を設けて広がりを演出する場合においても、有用なシステムと言えるでしょう。

他にもロフトの空調にも有効です。と言うのも、厳密に言うならば、ロフトは物置の扱いになり、エアコンなどの設置は出来ない事になっています。しかし、全館空調であれば、ロフトで過ごす場合にも、快適な空間として活用することが出来ます。

 

エアコンが無いのでスッキリした室内になる

室内にエアコンがあるとインテリアデザインに制限が出て来ます。と言うのも、ルームエアコン自体が大きいので、見た目に目立ち過ぎてしまうからです。

しかし、全館空調であれば、エアコンが必要無くなるので、見た目もスッキリします。さらに、家具の配置の自由度が増したり、インテリアデザインの幅も広がります。

また、最近では簡易的な棚や収納をDIYで作る人が増えていますが、全館空調にすれば、自分好みの部屋造りがより楽しめる様になりますよ。

 

空気がきれいになる

全館空調には空気をキレイにする機能を施されているものが多いです。

一般的な24時間換気だと外気が直接入ってきてしまうので、排気ガス、花粉やPM2.5などがそのまま家の中に入ってきます。

しかし、全館空調は、高性能フィルターを通して外気を室内に給気しているため、花粉やPM2.5などの有害物質を除去した空気を取り入れることが可能なのです。

また、別に空気清浄機を買う場合には、設置するスペースも必要になってきます。その点、全館空調ならば最初から機能として付いているので、置くスペースも必要もありませんね。

 

全館空調の電気代は高くなるのか?

 

 

ところで、エアコンは一般的に「電気代が掛かる」というイメージがあります。全館空調の場合はどうなのでしょうか?

 

全館空調システムを販売しているメーカーの努力はどうなのか?

電気の使用量に関しては、ランニングコストの他にも環境問題対策の面もあるため、メーカー側も非常に努力をしています。そして、様々な点で工夫と改良を積み重ね、パフォーマンスも大きく向上しています。

メーカーの公表している電気代は意外に安く、ひと月あたりのコストは1万円程度との話もあります。ですから、その数字を見る限りでは「予想していたよりも安い」といった印象を受けます。

 

全館空調システムを設置したユーザーの口コミ・評判は?

では、一般のユーザーの声はどうなのでしょうか?

これは2つに分かれます。「やっぱり高かった」という声と「思ったより安かった」との答えです。実際の声としては、メーカーの話の通り、電気代がひと月あたり1万円程度で済んだ例と、数万円レベルに上った例が見られます。

 

住宅や地域の影響もある

ところで、ここで考えておきたいのが、設置する住宅の仕様がどうであるかです。

地域によっては非常に気温の下がる地域もあります。その場合は、暖房のためにエネルギーが多く必要となり、電気料金が上がってしまいます。

そして、家の断熱性能によって、電気の使用量も当然変わって来ます。全館空調を快適に使用するには、住宅環境なども整える必要がありそうですね。

 

全館空調のデメリットはあるのか?

 

全館空調のデメリットはあるのか?

 

 

 

次に、全館空調のデメリットについて取り上げてみましょう。

 

全館空調によっては初期費用が高額

全館空調は大型の機械を建物の中に設置し、配管をそれぞれの部屋につないで風を送ります。そして、配管は天井や壁の中に配置されるので、設置費用が非常に高額になります。

これは、機械の価格だけでなく、設置の工事も規模が大きくなってしまうことが理由として挙げられます。ルームエアコンの場合には、壁に取り付けるだけなのに対し、全館空調の場合には、壁の中や天井に配管を入れることが必要になりますので、工事の規模が大きくなってしまうからです。

 

後付けの場合には大規模リフォームが必要

全館空調は大型の機械を設置し、配管を壁や天井などに設置するシステムなので、新築には向いていますが、中古住宅への後付けをするとなると、大規模なリフォームが必要になります。

なお、リフォームをされる場合は、機械の設置スペースの確保や配管の設置などがあります。ただし、壁の中にダクトを通さなければならない為、一旦建物をスケルトン化しなければならない場合もあります。

 

メンテナンスにコストが掛かる

全館空調は普通のルームエアコンよりもメンテナンスに手間が掛かり、意外な所でコストが発生します。これは、業者によるメンテナンスが必要な事や、パーツの交換を行わないといけないため費用が掛かってしまうのです。

また、このメンテナンスをしないで放置すると、機械自体のパワーにも影響があり、家全体の空気の状態も悪くなってしまいます。

 

ひと部屋だけの温度を変えることが苦手

一般的な全館空調は、家中一括管理の為、1部屋だけ温度を変える事が出来ません。そのため、リビングを涼しくして、その一方で子供部屋を暖かくする様な操作は出来ませんでした。

しかし、最近では、部屋ごとに温度を変えられる全館空調も登場して来ています。

 

室内が乾燥しがちになる

冬場のルームエアコンでも言える事ですが、全館空調の場合は家中に吹き出し口があるため、過乾燥気味になる事があります。

そのため、使用にあたっては加湿器が必要になる場合もあります。

 

故障すると建物全部の温度調整が出来なくなる

全館空調は、1つの機械で空調全体をコントロールしているため、一旦機械が故障すると家の空調が全て止まってしまうという欠点があります。各部屋のルームエアコンを設置する場合には、その部屋のエアコンを修理すれば済むのですが、全館空調の場合はそうはいきません。

ただし、最近は機械を2台設置するタイプも登場して、応急処置的に故障への対応が出来る様になった全館空調設備もあります。

しかし、そうは言っても大きな故障をしてしまうと、機械自体の交換も考えなければなりません。

全館空調を販売しているメーカーは?

 

ここで、全館空調を販売しているメーカーを紹介します。全体の傾向としては、元々の空調機メーカーに加えて、家電メーカーの参入も見られます。これらの会社を列挙すると、次の企業が軒を連ねます。

・パナソニック
・東芝
・ダイキン
・デンソー

いずれの企業も家電での実績が豊富であったり、自動車関連や空調設備でトップクラスの企業です。

 

全館空調を推奨しているハウスメーカー(代表例)

大手のハウスメーカーで全館空調システムを推奨している大手HMも増えています。

有名どころで言うと・・・

・セキスイハイム「快適エアリー」
・パナソニックホームズ「エアロハス」
・桧家住宅「Z空調」
・ヤマト住建「YUCACO」
・三井ホーム「スマートブリーズ」

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全館空調を設置して後悔した人の声は?後悔した内容は?

 

全館空調を設置して後悔した人の声は?後悔した内容は?

ここで、全館空調にして後悔した人の声について取り上げてみましょう。

 

全館空調で後悔その1…電気代が掛かる

第一に挙がったのが、やはり電気代の問題です。暖房にしても冷房にしても、地域によっても異なりますが、全館空調のデメリットに電気代を挙げる人が一番多いようです。特に、新しくマンションなどでルームエアコンを使っていた人から声が上がりました。

ただ、その一方で「思ったよりも電気代が掛からなかった」という声もあります。

 

全館空調で後悔その2…メンテナンスが大変

メンテナンスの手間とコストに対する不満の声もあります。全館空調は、一般のルームエアコンと違い、業者のメンテナンスが発生するため、どうしても費用が掛かってしまうからです。

また、フィルター等の使い捨ての部品を交換しないといけないため、意外と高くつくといった不満の声もありました。

 

全館空調で後悔その3…ノドを痛めやすい

全館空調を設置した後に、「ノドを痛めやすくなった」と言った声も上がってます。特に小さいお子さんのいるご家庭の評価はあまり良くありません。これは全館空調による空気の乾燥によるもの、といった指摘があります。

 

全館空調で後悔その4…意外に寒い

「意外に寒い」といった声もあります。これは、全館空調により、常時風が吹くことによる物です。特に、就寝中に風が当たり続けると、体温が奪われてしまい、寒く感じる事も・・。設置する際には、設置位置などにも注意が必要かもしれませんね。

 

全館空調の設置価格の平均価格は?

全館空調を設置するにしても、コストが非常に気になるところです。実際にはどれくらい掛かるのでしょうか?

 

設置価格はどれくらい?

全館空調の設置価格は基本的にオープンプライスではありますが、販売店の情報などを見てみると、大体200万円から300万円前後の価格帯となります。ただ、この価格はあくまでも目安であり、実際には都度の見積もりが必要になります。

ちなみに、この価格はルームエアコンの設置と比較すると、やはり高額と言わざるを得ません。仮に10万円のルームエアコンを5台設置したとしても、初期費用は50万円程度で済むからです。

色んな全館空調システムがありますが、現在コスパがいいのは床下エアコンですね。

最近だと階間エアコンっていう方法もあります。

階間エアコンって一体何なの? → 一級建築士が回答します。

価格が変わって来る要因は?

全館空調の設置費用の変わる要因について挙げてみましょう。これは、主に住宅の仕様によるところが大きいです。

まず、家の広さが挙げられます。家全体が広くなれば、それだけの部屋数になりますので工事の規模も大きくなります。また、平屋の場合と2階建てでは配管が違って来ますので、コストが変わってくる要因となります。

他にも、既存の住宅に後付けで設置する場合は、機械設置と配管のためのリフォームが必要となり、これによってもコストが変わります。

全館空調のダクトにカビが生える?実際はどうなのか?

 

全館空調のダクトにカビが生える?実際はどうなのか?

 

ダクト式の全館空調システムはカビが生えると噂があります。実際はどうなのでしょうか?

 

ダクト内でのカビの生育

ここで、ダクト内でのカビの生育について考えてみましょう。カビは様々な場所に生えますが、基本的にジメジメとして温かい場所で活発になります。

そのため、エアコンのダクトの内部に湿気があったり、断熱材の中をダクトが通っている場合には、外気から来るカビの胞子からカビが発生し、増殖してしまいます。

 

掃除をしていない場合は特に危ない

全館空調は吸気と排気をしていますが、この部分の掃除をしないでおくと、目詰まりを起こしてしまい、空気の流れが滞ってしまいます。その結果、空気の動きが鈍化してしまい、カビの生育に好条件な環境を作り出してしまうのです。

 

カビの発生を放置しておくと

カビの発生を放置しておくと、第一にダメージを受けるのが、生活する人の健康です。言うまでも無く、カビは健康を脅かします。そして、長期間に渡ってカビが多い空間にいると、様々な健康被害を被ってしまいます。

実際のところはどうなのか?

実際は配管・ダクトの計上によってはカビが発生しにくいという例もありますが、エアコンを使わない時期にはやはりホコリやカビの原因になりやすいの注意が必要です。

 

全館空調システムの注意点とまとめ

今回は、全館空調システムについてご紹介してきましたが、これらの事から、全館空調を考えていらっしゃる方は、いろんな点を考慮してから検討する必要がありそうですね。

ただ大前提として一つ。「家の性能」はある一定までは担保しておかないと結局家が快適にならないと言うことは明白です。

ではどれくらいの性能が必要なのか?というのは瀬崎のこちらのブログを参考にしてください。

全館空調の評判が知りたい?それならHEAT20を知っておこう!

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メーカーによっても特徴はさまざまで、メリットもあれば、当然デメリットもあります。

全館空調自体は非常に理にかなった画期的なシステムです。しかし、いくつかのポイントを慎重に比較検討をした上で選ばれる事をぜひオススメします。

 

Z空調とは?評判も調べてみた 追記2019.04.02

全館空調システムの「Z空調」

これってどうですか?という質問がちょくちょく来ております。
これについては別のブログでお答えしていますのでご確認下さい。

Z空調の全館空調の評判がいい?気になる電気代やデメリットについてまとめてみた

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