サイディングでおしゃれな家は建つのか?外壁選びについて徹底解説!
おしゃれな雰囲気の家を建てるには、外壁選びが重要です。
外壁は家の顔となる素材で、「どのような外壁を採用するか」で住宅の印象が大きく変わります。
自分好みの住宅を建てるために、外壁の種類とおしゃれな外壁に仕上げるコツを確認しておきましょう。
外壁材のひとつ、サイディングは日本国内で最も使用されているであろう外壁素材です。
しかしだからといって、=おしゃれな家が建つわけではありません。
でもおしゃれにしたい。さて、どうしましょう。
そこで本記事では、どうしてもサイディングを使っておしゃれな家にしたい場合の解決法と、サイディング以外の外壁材の選択肢を紹介します。(弊社ではサイディングは非推奨です。その理由も話ます)
また、どうしてもサイディングを選ぶのであればコーキングがない外壁が良いのですが、コーキングレスのサイディングを推奨する理由について解説した動画も以下にありますので、外壁選びの参考にしてみてください。
YouTube:コーキングのあるサイディングはオススメしない
サイディングのバリエーションは主に4種類
サイディングは壁に貼り付ける外壁材で、サイディングのバリエーションは、主に次の4種類に分類されます。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
それぞれの種類によって、特性や仕上がりの雰囲気が異なります。サイディングで外壁を作る場合は、自分に合った種類のサイディングを使用すると良いです。
それぞれどういったものかについての詳細は「サイディングとは?新築住宅に使用できる外壁の種類とおすすめな外壁を紹介」をお読みください。
本記事ではサイディングがどういったものかは把握されている前提で「サイディングで外壁をおしゃれにできるのか」というところを説明していきたいと思います。
サイディングでおしゃれな家を建てるコツ
サイディングを使っておしゃれな家を建てたい方は、次のコツを意識すると良いと思います。
- 2色のサイディングを使用する
- 素材が違うサイディングを使用する
- ストライプやワンポイントで個性を演出する
- レンガ調や木目調で雰囲気を演出する
- 家の形に合ったサイディングを使用する
それぞれのコツを解説しますので、自分が望む雰囲気の外壁に仕上げてみてください。
2色のサイディングを使用する
サイディングを使っておしゃれな家を建てたい方は、2色のサイディングを使用してみるのはいかがでしょうか。
外壁を1色で仕上げるより、異なる2色を組み合わせるツートンカラーの方がおしゃれに見えます。
玄関やガレージだけを異なる色にしたり、1階と2階で色を変えたりと、ツートンカラーのバリエーションは豊富です。
自分好みの色合いでツートンカラーの外壁に仕上げて、おしゃれな家を建てましょう。
素材が違うサイディングを使用する
サイディングを使っておしゃれな家にするコツとして、異なる素材のサイディングを組み合わせる方法があります。
例えばベージュのサイディングを貴重として、一部分だけをレンガ調のサイディングにすると、レンガ調がアクセントになります。
ツートンカラーと同じく、異なる素材のサイディングを組み合わせることで個性を出して、おしゃれ感を演出するのもひとつです。
素材が異なるとサイディングの色合いも変わるため、ツートンカラーやアクセントカラーの役割を担えるのです。
おしゃれな家を建てたい方は、素材が違うサイディングを組み合わせてみましょう。
ストライプやワンポイントで個性を演出する
ツートンカラーや異なる素材のサイディングを組み合わせるように、カラーコーディネートを変えるだけでおしゃれ感をアップできます。
1階と2階で色を分ける横向きのボーダータイプのツートンカラーは多いですが、縦向きのストライプタイプのツートンカラーは少ないです。
他の家と差別化して個性を演出すると、おしゃれな雰囲気になります。
また、窓枠や屋根と幕板の色を変えて、アクセントカラーとしてワンポイントで個性を演出する方法もおすすめです。
ストライプやワンポイントで個性を演出して、自分好みのおしゃれな家に仕上げてみてください。
レンガ調や木目調で雰囲気を演出する
サイディングには、レンガ調や木目調などバリエーションが豊富です。金属系サイディングを使用すれば、無骨でスタイリッシュな雰囲気を演出できます。
サイディングを使っておしゃれな家を建てたい場合は、レンガ調や木目調など雰囲気を重視して壁材を選んでください。
温かみのある家にしたい方は木目調を基調とした外壁、モダンな雰囲気にしたい方はレンガ調のサイディングを選びましょう。サイディングの種類や色合いによって、家に与える雰囲気が変わります。
「どのような家を建てたいのか」理想の雰囲気を想定して、サイディングを選ぶことが大切です。
家の形に合ったサイディングを使用する
おしゃれな外壁にするコツは、家の形に合ったサイディングを使用することです。
家の形によって、似合う壁材は異なります。家の形によって、似合う雰囲気・サイディングは次の通りです。
家の形 | 似合う雰囲気 | おすすめのサイディング |
スクエア型の家 | モダン・シンプル・近未来 | 金属系サイディング |
凹凸が多い家 | 立体的・ラグジュアリー | 窯業系サイディング |
洋風の家 | ヨーロピアン・カントリー・暖かみ | 窯業系サイディング・樹脂系サイディング |
和風の家 | 和モダン・純和風 | 窯業系サイディング・木質系サイディング |
どのような雰囲気の家を建てたいのかによって、おすすめの家の形や使用するサイディングは異なります。
理想のマイホームを思い浮かべて、最適な組み合わせのサイディングを使用しましょう。
よりおしゃれな外壁を目指したいなら
サイディングも、上手く使用すればおしゃれになるのでしょうが、サイディングでおしゃれな家を建てるには限界があるため、他の壁材も検討しておきましょう。
ではサイディング以外の外壁材を使用する際、どんなところを意識すれば良いのか?
- カラーコーディネートを意識する
- 完成形のイメージを明確にする
- 理想の雰囲気に合った素材を採用する
それぞれのコツを詳しく解説しますので、外壁選びの参考にしてみてください。
カラーコーディネートを意識する
外壁をおしゃれにしたい方は、カラーコーディネートを意識するのもポイントです。
「真っ白で繋ぎ目も見えない綺麗な壁にしたい」「ダーク調でラグジュアリー感を出したい」「自然のぬくもりを感じられるウッディなテイストにしたい」
など、ご自身がどんな外観にしたいか?を明確にし、そこからどんなカラーに仕上げるか考えると良いでしょう。
また、ツートンカラーやアクセントカラーを採用する際には、色の組み合わせによってどのような雰囲気になるのか、把握しておくことが大切です。
外壁を決める際には、色や材質のサンプルを見せてもらうとよりイメージが湧きやすくなりますよ。
完成形のイメージを明確にする
おしゃれな家を建てる際には、完成形のイメージを明確にすることが大切です。
どのような家を建てたいか、イメージを明確にしておくと外壁や構造を決めやすくなります。
モデルハウスや街中で見かける家などを参考に、どのような雰囲気の家を建てたいのか、完成形をイメージしておきましょう。
外壁から選ぶのではなく、完成形のイメージに合った素材や色合いで、外壁を選ぶことをおすすめします。
理想の雰囲気に合った素材を採用する
おしゃれな外壁にする際には、理想の雰囲気に合った素材を採用してください。
壁材によって、素材が持つ雰囲気が異なります。暖かい雰囲気の家にしたい場合は木質系の壁材、高級感を演出したい場合は焼杉や金属系などの壁材といった選択肢があります。
カラーコーディネートと同じように、素材が持つ雰囲気を意識して壁材を選ぶと、グッとイメージに近づいた家が建つでしょう。
サイディング以外のおすすめ外壁素材4選
おしゃれな家を建てる際には、サイディング以外の外壁素材を検討してみてください。
外壁に使える壁材はサイディングだけでなく、さまざまな種類があります。特におすすめの外壁素材は、次の4種類です。
- そとん壁
- 天龍焼杉
- 杉板
- ガルバリウム
それぞれの特性や雰囲気を確認して、理想のマイホームに合った外壁を作りましょう。
そとん壁
そとん壁とは、シラス団地の「シラス」が原料の壁材です。シラスとはマグマが火砕流となって、岩石になる前の状態を指します。
超微細のシラス粒子で構成されているそとん壁は、天然素材でありながらも完全防水の壁材です。そとん壁は下塗り材と上塗り材の2層に分かれており、湿気は通しても雨水を通しません。
また、紫外線や暴風など経年劣化による影響を受けにくい特性があります。そのため、メンテナンスフリーで使用できるため、長期的に住む家に最適な壁材です。
デザイン性も人工物にはない風合いを演出でき、天然素材ならではのおしゃれ感を楽しめます。
独特の風合いとメンテナンスフリーの特性があるそとん壁を採用して、おしゃれな家を建ててみてください。
天龍焼杉
天龍焼杉とは、杉の木を焼いて表面を炭化させた壁材です。
焼杉は表面が焼いて炭化することで、板の強度を向上させています。
一般的な焼杉は機械焼きが多いですが、天龍焼杉は人の手で焼いて強度のある焼杉に仕上げます。
また、天龍焼杉は炭特有の落ち着いた雰囲気があり、高級感を演出したい家に向いています。
天龍焼杉はサイディングにはない高級感とこだわりの雰囲気を演出できるため、おしゃれな家を建てたい方におすすめです。
杉板
杉板は、木材を外壁に使用する壁材です。
天然素材の杉板を外壁に使用することで、木のぬくもりがある温かい雰囲気を演出できます。
サイディングなど人工外壁に比べてコストが安く、部分的な張替えもしやすいです。
しかし、カビや腐食がしやすいため、定期的にメンテナンスをしなければなりません。雨風や経年劣化による影響を受けやすく、割れやささくれにも要注意です。
また、杉板は木材が原料なので、耐火性能が弱く火災時の対策が求められます。
暖かみのあるナチュラルテイストの家やモダンテイストの家を建てたい方は、杉板を使用してみましょう。
ガルバリウム
ガルバリウムとは、金属鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンで加工を施した壁材です。
金属系サイディングに使用されることもあり、高い耐久性能を誇ります。
金属系の素材はサビが発生するため、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、ガルバリウムはトタンやアルミなどの他金属素材に比べてサビが発生しにくい特徴があります。
また、金属素材は重量がある特性がありますが、ガルバリウムは軽量で耐震性に優れているためおすすめの壁材です。
スタイリッシュな住宅やモダンな住宅などおしゃれな家を建てたい方は、ガルバリウムの使用を検討してみてください。
おしゃれな家を建てるなら外壁はしっかりこだわること
サイディングは短い工期で外壁を仕上げられるため、多くの住宅で使用されています。
しかし、サイディングでおしゃれな家を建てるには限界があるため、ご自身の理想を最大限反映したいのであれば、サイディング以外の外壁材の検討も必要かと思います。
大切なのは、一番人気を採用するのではなく、ご自身の目指す家づくりに合う壁紙を選ぶこと。
弊社クオホームの施工事例ではサイディングは一切採用しておりませんので、イメージの参考にでもしていただけたら幸いです。
また、壁材以外でも住宅設計プランでお悩みのことがあればお気軽にご相談いただければと思いますし、エリア外の方であっても、以下のリンクからメルマガ登録でさまざまなお役立ち情報を受け取ることができます。
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