皆川明さんとは何者?ミナペルホネンの創立者である世界的デザイナーを解説

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皆川明さんは、ミナペルホネンを創立した世界的なデザイナーです。

「100年続くブランド」を目指して作り上げられたミナペルホネンは、従来のファッションにはない新しいデザインが人気を呼びました。

流行に左右されないブランド「mina perhonen(ミナペルホネン)」の創立者である皆川明さんとは何者なのか?

この記事では、皆川明とミナペルホネンについて、ブランドの魅力と出来上がるまでの歴史について詳しく解説します。

ミナペルホネンとさまざまな企業のコラボ事例も紹介しますので、最後まで読んで皆川明さんの魅力を知っておきましょう。

皆川明とは?

画像引用|mina perhonen公式ホームページ

皆川明とは、何者なのか知らない方向けに「どのような人物なの」紹介していきます。皆川明は、次のような人物です。

  • mina perhonen(ミナペルホネン)の創立者
  • 既存のファッションにはないオリジナルのデザイナー

それぞれの特徴を確認して、皆川氏について理解を深めましょう。

mina perhonen(ミナペルホネン)の創立者

皆川明とは、mina perhonen(ミナペルホネン)の創立者です。

mina perhonenはフランス語で、「mina」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味しています。

皆川明は、フランスでファッションに触れた後にデザインへの道を歩みました。1995年に後にmina perhonen(ミナペルホネン)の前身である「mina(ミナ)」を設立しています。

その後、アトリエの移転や直営店をオープンさせて、ブランド名をmina perhonen(ミナペルホネン)へ改名しました。

mina perhonen(ミナペルホネン)は、皆川明が「100年続くブランド」を目指して創立したブランドです。

公式ホームページやInstagramもありますので、より詳しくは以下を参考にしてください。

mina perhonen公式ホームページ

Instagram

既存のファッションにはないオリジナルのデザイナー

皆川明は、既存のファッションにはないオリジナルのデザイナーです。

皆川氏のデザインは、デザイナーを志したきっかけでもある、北極圏近くの街・ロヴァニエミを訪れた際に一目惚れしたコートから影響を受けています。

当時、皆川氏が一目惚れしたコートとは、さまざまな色や生地を重ね合わせたコートでした。
日本では見られない独特な雰囲気と世界観に惹かれた皆川氏は、既存のファッションにはないオリジナルのデザインを手掛けるデザイナーへと成長しました。

皆川明は、異なる生地を重ね合わせた従来のファッションにはない新しいデザインを、手掛け続けたデザイナーです。
皆川氏が手掛けたデザインは、下記の「Instagram」から確認できるため、チェックしておきましょう。

Instagram「akira_minagawa725」

皆川明がミナペルホネンを立ち上げるまでの歴史

皆川明が、ミナペルホネンを立ち上げるまでに、どのような人生を歩んできたのかを紹介します。
主に次の3つの時期が、皆川明のターニングポイントです。

  • 感性豊かな幼少期
  • ヨーロッパで「デザイン」と出会う
  • デザイナーとして「mina」を設立

それぞれのタイミングを確認して、皆川明がミナペルホネンを立ち上げるまでの歴史を確認しておきましょう。

感性豊かな幼少期

皆川明は、感性豊かな幼少期を送りました。

1967年、東京に生まれた皆川明は幼い頃に両親が離婚して、祖父母と長い時間を一緒に過ごしていました。
輸入家具店を経営していた祖父母の店が遊び場だったため、幼少期からさまざまな世界のモノに触れています。

イタリア製レザーや漆、その他にも珍しい素材や商品を祖父母から教わり、「作品」への興味が育まれていきます。

保育園に入園した頃には、大勢で遊ぶより一人で何かをつくることに熱中する子どもに成長していました。
泥だんごづくりにハマって、どのすればもっと綺麗に頑丈な泥だんごをつくれるか、日々試行錯誤をしたそうです。

運動会の後にグラウンドに落ちていた石灰の粉をまぜると、泥だんごが固くなって丈夫になることを知った皆川氏は、倉庫からアスファルトの粉を持ち出して自分が納得のいく「作品」を手掛けました

皆川明は、幼少期から「作品」を創意工夫して作り上げる感性を育んでいます。

子どもの頃から色彩感覚にも優れており、高校生になるとピエロ・マンゾーニの作品集を購入して読みふけっていました。

ヨーロッパで「デザイン」と出会う

中高生と陸上の長距離選手として活躍していた皆川明は、高校3年生のときに大怪我をしたことにより、アスリートへの道を諦めました。

体育大学に進学予定だった皆川氏は、進路を選びなおす際に、ヨーロッパ旅行へ出かけます。
フランスのパリで、知人の紹介でファッションショーを手伝う経験をし、ファッションに初めてふれます。
ファッションの世界は華やかでありながら、バックステージのさまざまな人々の細やかな仕事によって成り立っていることを知りました。

フィンランドやスウェーデンなど北欧を旅するうちに、ファッションだけでなくインテリアや建築物などのデザインと触れ合い、生活の一部として溶け込んでいることに衝撃を受けます。

さらに北極圏近くの街・ロヴァニエミで、異なる生地や色を重ね合わせた独特のコートに一目惚れをして購入しています。

デザインがヨーロッパの街中や生活に溶け込み、何世代にも渡って受け継がれていることに衝撃を覚えた皆川明は、「ファッションも同様に受け継いで使い続けられないか」と考えました。

日本に帰国した皆川氏は、文化服装学院服飾専門課程Ⅱ部服装科へ入学し、昼間は縫製工場で働きます。

ここから皆川明のデザイナーとしての道が始まりました。

デザイナーとして「mina」を設立

皆川明は文化服装学院を卒業してから、大西和子のメーカー「P・J・C」などに勤務しています。
既存の布からファッションを作り上げるのではなく、布から作り上げてデザインしていくアトリエでデザイナーとしての腕を磨きます。

染物屋と生地工場で無償のお手伝いをしながら、スキマ時間にデザインの練習をしていたほど、熱心にデザイナーとして成長していきます。

そして専門学校を卒業してから約10年後に、ファッションブランド「mina(ミナ)」を東京の八王子に設立しました。
さらに5年後、東京の白金台へアトリエを移転させて、「ブランド名を「mina perhone(ミナペルホネン)」へ改名しました。

mina perhonen(ミナペルホネン)の歴史

画像引用元|mina perhonen公式ホームページ

mina perhonen(ミナペルホネン)の歴史は、以下の通りです。

1995年 皆川明が自身の初ファッションブランドとなる「mina」を設立
1996年 洋服の余り生地から「mini bag(ミニバッグ)」 が誕生
1997年 皆川明が服飾と掛け持ちで働いていた魚市場のアルバイトを辞めて、デザインへ専念する
1999年 アトリエが東京・阿佐ヶ谷へ移転される。皆川明がデザインした最初の椅子「giraffe chair(ジラフチェア)」が誕生
2000年 アトリエが東京・白金台へ移転される。「tori bag(トリバッグ)」誕生し、初の直営店がオープン。
2002年 アメリカのブーツメーカー「Stallion」とウェスタンブーツのコラボを発表
2003年 ブランド名を「mina(ミナ)」から「mina perhonen(ミナペルホネン)」へ改名。ロンドンファッションウィークへの参加、撫松庵と着物でコラボを発表など活躍の場を拡げる
2004年 パリのファッションウィークに参加。子ども服ラインや椅子の「perhonen chair」を発表
2006年 皆川明がデザイナーとして「毎日ファッション大賞」(毎日新聞社主催)大賞を受賞
2007年 京都店がオープン
2009年 青森県立美術館のユニフォームデザインを担当。英国のテキスタイルメーカー「LIBERTY(リバティ)」の2010秋冬コレクションに皆川明のデザインが発表
2010年 京都に「mina perhonen piece, Kyoto」、東京に「mina perhonen arkistot」「mina perhonen piece, Tokyo」がオープン。minä perhonenの服が京都服飾文化研究財団の収蔵対象となる
2011年 オンラインストアをオープン
2012年 東京スカイツリーのユニフォームデザインを担当
2014年 金沢21世紀美術館のユニフォームデザインを担当。経年変化を楽しむインテリアファブリック「dop(ドップ)」を発表
2016年 白金台店が移転し代官山店が新たにオープン。皆川明が「2015毎日デザイン賞」(毎日新聞社主催)、「平成27年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣新人賞」(文化庁主催)を受賞
2017年 金沢店をオープン
2018年 PORTERとのコラボバック、CONVERSEとのコラボスニーカーを発表
2022年 トータルソリューションカンパニー「JAKUETS(ジャクエツ)」によりmina perhonenがデザインした遊具と制服が発表

このようにminä perhonen(ミナペルホネン)は、世界的な認知と企業とのコラボを繰り返し発展していきました。

mina perhonen(ミナペルホネン)の魅力

画像引用元|Instagram「akira_minagawa725」

世界的に認知されるファッションブランドmina perhonen(ミナペルホネン)の魅力は、次の通りです。

  • 自然をモチーフとしたデザイン
  • トレンドに重視されない安定性

それぞれのポイントから、mina perhonen(ミナペルホネン)の魅力を確認しておきましょう。

自然をモチーフとしたデザイン

mina perhonen(ミナペルホネン)の魅力は、自然をモチーフとしたデザインにあります。

mina perhonen(ミナペルホネン)は、蝶や花・鳥などの自然をモチーフとしたデザインが多く、ナチュラルで可愛らしいデザインが多いです。
皆川氏が蝶や花・鳥など自然をモチーフとしたデザインを手書きで図面に起こし、プリントや刺繍で丁寧に表現しています。

mina perhonen(ミナペルホネン)は、蝶や花など自然をモチーフとした可愛らしいデザインが魅力的です。

トレンドに重視されない安定性

mina perhonen(ミナペルホネン)の魅力は、トレンドに重視されない安定性です。mina perhonen(ミナペルホネン)のデザインは、トレンドに左右されず時代にとらわれません。

ファッション業界においてトレンドを追うことが、「売れる商品を生み出す」近道ですが、皆川明は既にある量産型より新たなデザインによるオリジナル製品を手掛け続けてきました。

mina perhonen(ミナペルホネン)は、トレンドに左右されずブランドコンセプトを見失わない安定性が魅力的です。

mina perhonen(ミナペルホネン)と企業のさまざまなコラボ商品

引用元|mina perhonen公式ホームページ

mina perhonen(ミナペルホネン)はさまざまな企業とコラボしています。過去にコラボした事例は、次の通りです。

  • Iittala × minä perhonen
  • PORTER × minä perhonen
  • Levi’s × minä perhonen
  • SPOLOGUM × minä perhonen
  • ARNE JACOBSEN × minä perhonen
  • HELLY HANSEN × minä perhonen
  • PIERRE HERMÉ PARIS × minä perhonen
  • CONVERSE × minä perhonen

さまざまな企業とのコラボ事例を確認して、mina perhonen(ミナペルホネン)の魅力を深掘りしましょう。

Iittala × minä perhonen

mina perhonen(ミナペルホネン)は、「現代的な北欧デザイン」によるインテリアデザインを専門とするフィンランドのデザインブランド「Iittala(イッテラ)」とコラボしています。

2023年10月にコラボ第3段となる新作コレクション「forest life」を発表しました。コラボ商品は食器やキッチンクロス・エプロンと、食卓を囲む商品がラインナップされています。
参照元|mina perhone公式ホームページ「Iittala × minä perhonenコラボレーションアイテム発売のお知らせ。10月28日~」

PORTER × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、機能性や耐久性に定評がある「POTER(ポーター)」とコラボしています。

ショルダーストラップがついた2WAYトートバックをコラボ商品として販売しており、mina perhone(ミナペルホネン)の可愛らしいデザインと「POTER(ポーター)」の実用性が合わさりました。

参照元|mina perhone公式ホームページ「tambourine2WAY TOTE BAG(L)× PORTER」

Levi’s × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、デニムの王道ブランド「Levi’s(リーバイス)」とコラボしています。

「Levi’s(リーバイス)」のデニム生地と、mina perhone(ミナペルホネン)の定番デザインである「タンバリン」を刺繍したPCケースが販売されました。

他にもデニム生地とクヴァドラ生地で制作したトートバッグやクッションが生産され、各ブランドの魅力が合わさりました。

参照元|FASHION PRESS「人気ブランドが残布を再利用する「ピース de ミライ」三越伊勢丹で、ミナペルホネンのPCケースなど」

SPOLOGUM × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、ファッションだけでなくテキスタイルやアートにわたって活動するデザインブランド「SPOLOGUM(スポロガム)」ともコラボしています。

「SPOLOGUM(スポロガム)」の鮮やかな色使いとmina perhone(ミナペルホネン)の美しいフォルムが合わさり、UNISEXシャツやTシャツ・靴下にストールと、さまざまなコラボ商品が生み出されました。

参照元|FASHION PRESS「ミナ ペルホネン「スポロガム」とコラボ、色鮮やかなブラウスやユニセックスの花柄シャツ」

ARNE JACOBSEN × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、デンマークを代表する建築家兼デザイナーが手掛ける時計ブランド「ARNE JACOBSEN(アルネヤコブセン)」とコラボしました。

「ARNE JACOBSEN(アルネヤコブセン)」の腕時計をベースに、「パズル織ベルト」でコラボレーションウォッチを製造・販売したコラボ事例です。

参照元|FASHION PRESS「アルネ ヤコブセン×ミナ ペルホネンの腕時計が再販、“パズル”織のコーデュロイ素材ベルト」

HELLY HANSEN × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、防水・防寒服を中心としたスポーツアパレルメーカー「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」とコラボしています。

ポケモンのコラボアイテムとして、mina perhone(ミナペルホネン)と「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」がタッグを組み、「風」をイメージしたトートバックとポシェットを生み出しました。

参照元|FASHION PRESS「ザ・ノース・フェイス×ポケモン”駆けるピカチュウ”デイパックが富山のイベントで、ボール型サック付き」

PIERRE HERMÉ PARIS × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、ファッション業界だけでなく、マカロンで有名でスイーツブランド「PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)」とコラボしています。

皆川明のスケッチから生まれた「純然たる美しさ」をもつマカロンを、世界的なスイーツブランド「PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)」が手掛けました。

なおパッケージデザインは、mina perhone(ミナペルホネン)が担当しています。

参照元|FASHION PRESS「ピエール・エルメ・パリ×ミナ ペルホネン“マーブル模様”のマカロン、サンゴ型パート ド フリュイも」

CONVERSE × minä perhonen

mina perhone(ミナペルホネン)は、世界的なスニーカーブランド「CONVERSE(コンバース)」とコラボしています。

2018年11月にミナペルホネン直営店と「ホワイトアトリエ バイ コンバース」、ミナペルホネン・コンバース各ECサイトで限定スニーカーが販売されました。

コンバースの代表作「オールスター100」に、mina perhone(ミナペルホネン)らしい水玉模様をデザインしたコラボスニーカーと、黒と白のチェック柄のコラボスニーカーが販売されました。

参照元|FASHION PRESS「コンバース×ミナ ペルホネンの限定スニーカー「オールスター 100」空と雲が交差するチェック柄」

皆川明のミナペルホネンは時代に左右されないデザイン性が魅力的

引用元|Instagram「akira_minagawa725」

皆川明が作り上げたmina perhone(ミナペルホネン)は、時代に左右されない安定したデザイン力が魅力的です。

蝶や花・鳥など自然をモチーフとした可愛らしいデザインは、世界的に愛されています。

mina perhone(ミナペルホネン)は、海外のさまざまな雑誌やファッションショーで取り上げられ、国境や時代を超えてさまざまな人々に愛されるブランドです。

海外旅行中に出会った一着のコートから、デザイナーへの道を決意した皆川明は、魅力的なデザインを多数手掛けています。

企業とのコラボ商品だけでなく美術館や東京スカイツリーなど、自治体とのコラボも行っており、活動の幅が広いデザイナーです。

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