吉村障子とは?通常の障子との違いや3つの特徴を解説。施工事例も紹介!

WRITER
この記事を書いている人 - WRITER -

インテリアについて考えるクオホームの本田です。

吉村障子は、日本が誇る障子の最高傑作とも呼ばれるデザインです。

和室だけでなく洋室にも導入できる吉村障子。

障子を選ぶ際に、代表的なデザインとして吉村障子の名前を聞いたことがあっても「どのような障子なのか」通常の障子との違いを知らなければ、導入を検討できませんよね。

今回は、障子の最高傑作と称される吉村障子について詳しく解説します。

通常の障子との違いや、吉村障子を導入するメリット・デメリットをあわせて解説しますので、和モダンな雰囲気を実現したい方はぜひ本記事を読んで、家づくりの参考にしてみてください。

吉村障子とは?

日本の和室における窓となる「障子」の中でも、「吉村障子」は美しいシルエットで高い人気を誇ります。

多くの方々に人気がある吉村障子は、弊社クオホームでも施工させていただきました。

N/

 

建築会の巨匠「吉村順三」が考案した障子デザイン

吉村障子とは、皇居新宮殿の建設に関わった日本の建築界の巨匠、吉村順三氏が考案した障子です。

障子の枠となる「框(かまち)」と、障子の網目部分「組子」の見付寸法を18ミリで統一して、見込を30ミリにしたデザイン性で、美しいシルエットを実現しました。

…と言ってもなんのことかさっぱりわからない人が多いですよね。

簡単に言うと、框と組子の寸法が同じなので、複数の障子を並べてもつなぎ目が分からず、1枚の巨大な障子のように見えます

あえてメリハリをもたせない均一化されたデザイン性は、従来の障子にはないモダニズムを演出できます。

通常の障子との違い

吉村障子と通常の障子の大きな違いは、框(かまち)と組子の寸法にあります。

通常の障子は「框」が太く「組子」が細い傾向がありますが、吉村障子は「框」と「組子」が同じ太さです。

通常の障子であれば框ごとに障子の境目が一目で判断できるのに対して、吉村障子は框と組子が同じ寸法なので境目を一目で判断できません。

そのため、障子を何枚並べても1枚の大きな障子に見えて、無駄のないすっきりとした印象を与えてくれます。

吉村障子は、通常の障子より美しいシルエットを実現できるデザイン性が魅力的です。

吉村障子の特徴3選

和室に吉村障子を採用しようか悩んでいる方は、どのような特徴があるのか事前に確認しておきましょう。

吉村障子の特徴は、次の通りです。

  • スタイリッシュなデザインで和モダンを実現できる
  • 障子の最高傑作と称されるデザイン性
  • 日光を拡散してやわらかい光を室内に取り入れる

それぞれの特徴を確認して、吉村障子を採用するべきか検討してみてください。

スタイリッシュなデザインで和モダンを実現できる

吉村障子の特徴は、スタイリッシュなデザイン性にあります。

和室はもちろん洋室に取り入れても違和感のないスタイリッシュなデザイン性は、汎用性が高くすっきりとした印象を持たせたい部屋におすすめです。

吉村障子は和室に取り入れればすっきりとした空間を実現でき、洋室に取り入れた場合は和モダンを実現できます。

和モダンとは、洋室特有のスタイリッシュなデザイン性と和室のワビサビがある雰囲気を融合したデザインのことです。

ただの和室ではなくスタイリッシュな和モダンな部屋が欲しい方は、吉村障子を採用してみましょう。

障子の最高傑作と称されるデザイン性

吉村障子は、建築界の巨匠である吉村順三が考案した「障子の最高傑作」と称されるデザイン性が特徴的です。

スタイリッシュなデザイン性で採用を柔らかく室内に取り込み、視覚的に無駄のない吉村障子は、高級感溢れる雰囲気を演出できます。

間接照明との相性も良く、吉村障子の後ろから光を照らせば幻想的な空間を実現可能です。

こだわりの家を建てたい方は、障子の最高傑作である吉村障子を検討してみてください。

日光を拡散してやわらかい光を室内に取り入れる

吉村障子だけでなく障子は、日光を拡散してやわらかい光を室内に取り入れられます。

障子は日光を遮るだけでなく、部屋全体に適度な採光を取り入れるため、温かい空間を実現可能です。

昼は日光を拡散して室内にやわらかい光を取り込み、夜には室内から外に漏れる光を優しく緩和してくれます。

また、障子を通した光はカーテンでは実現できないやわらかい光になり、日中には電気をつけなくても明るく生活しやすいです。

吉村障子を部屋に取り入れれば、やわらかい光で部屋全体を照らしてくれるでしょう。

吉村障子のデメリット

吉村障子は美しいシルエットと和モダンを実現できるデザインで、魅力たっぷりの障子です。

しかし、吉村障子には通常の障子にはないデメリットもあるため、採用する前に確認しておきましょう。

吉村障子のデメリットは、次の通りです。

  • 引き手をつけられない
  • 施工できる業者が限られている

それぞれのデメリットを確認して、吉村障子を採用するべきか検討してみてください。

引き手をつけられない

吉村障子のデメリットは、引き手をつけられないことです。

通常であれば太い框ですが吉村障子は框が組子と同様に細いため、彫り込みの引き手をつけられません。

そのため、吉村障子を引く際には、枠自体を持って引く必要があります。

側面に回転引き手をつけることも可能ですが、枠を持って障子を引き出しても使用感に問題はないため、引き手を余分につけるケースは少ないです。

回転引き手をつければ、吉村障子の魅力である無駄のないスタイリッシュなデザイン性を損なうため、取り付けるべきかはデザイン性をふまえて考えてください。

さらに、長年枠を使って障子を引いていると、手垢や汗で枠が黒ずむ可能性があるので注意しましょう。

施工できる業者が限られている

吉村障子は高い技術が必要な障子なので、施工できる業者が限られています。

吉村障子を採用したい場合は、施工できる業者を探さなければいけません。吉村障子を採用する際には、事前に業者へ「吉村障子の施工が可能か」確認しておきましょう。

障子選びだけでなく、家づくりにおいて業者選びは非常に重要です。理想通りの家を設計できる技術があるか、家づくりを依頼する前に業者の価格帯や施工事例をもとに確認しておく必要があります。

特に吉村障子のような高い技術力が求められる設備を希望する場合は、該当エリアで施工できる業者を探すだけで一苦労です。

該当エリアに吉村障子を施工できる業者がいるか、インターネットを活用して調べておきましょう。

なお、弊社クオホームでは吉村障子を施工させていただきました。姫路エリアで吉村障子を取り入れたい方は、クオホームへご相談ください。

吉村障子を採用するメリット

吉村障子にはデメリットを補うほど魅力的なメリットが存在します。

家を建てる際には、吉村障子のメリット・デメリットを比較検討して採用すべきか考えてみましょう。

吉村障子を採用するメリットは、次の通りです。

  • 障子自体がインテリアになる
  • スタイリッシュな部屋に仕上げられる
  • 温かい空間を実現できる

それぞれのメリットを確認して、障子選びの参考にしてみてください。

障子自体がインテリアになる

吉村障子はスタイリッシュなデザイン性から、障子自体がインテリアになります。

ただの日除けとしての役割だけでなく、インテリアとして活用できる吉村障子は和モダンなおしゃれ空間を作りたい方におすすめの障子です。

均等化された窓が組子でいくつも並ぶ吉村障子は、間接照明を取り入れたり日光が当たる場所に配置したりすれば、室内に光を取り入れる照明インテリアとして活用できます。

吉村障子を採用するメリットは、部屋のインテリアとして美しいシルエットで空間を和ませることです。

スタイリッシュな部屋に仕上げられる

吉村障子を採用するメリットは、部屋をスタイリッシュな印象に仕上げられることです。

すっきりとした無駄のないデザインの吉村障子を採用すれば、障子が壁際にビシッと収まりスタイリッシュな雰囲気になります。

木特有の和テイストに無駄のないモダンな雰囲気は、凛とした印象を与える部屋を作り出すのに最適です。

和モダンな部屋やすっきりとしたスタイリッシュな空間を作りたい方は、吉村障子を採用してみてください。

温かい空間を実現できる

吉村障子を採用するメリットは、温かい空間を実現できることです。

先程説明した通り、日光を拡散して部屋全体にやわらかい光を取り入れられるため、室内が温かい空間になります。

吉村障子を採用すれば、冬は日光で暖かく夏には直射日光を遮り涼しい空間を実現できるため、年中通して過ごしやすいです。

また、障子特有の和紙と木の和テイストは、和室特有のワビサビがある空気感を生み出して、コンクリートやレンガ・クロスにはない温かい雰囲気を実現できます。

温かい空間を家の中に作りたい方は、吉村障子を採用した和室や和モダンな部屋を設計してみましょう。

和の空間が好きな人に吉村障子はおすすめ

吉村障子は、建築界の巨匠「吉村順三」が考案した障子です。障子の最高傑作と称される吉村障子は、美しくスタイリッシュなデザイン性を誇ります。

通常の障子では太く設計する框を、組子と同じ太さで仕上げるため、均一化されたスタイリッシュなデザインになります。

吉村障子は、日光を拡散して部屋全体を温かい空間にするため、カーテンでは実現できない独特の風合いが魅力的です。

しかし、引き手をつけられなかったり施工できる業者が限られているため、採用する前にしっかりメリット・デメリットを比較検討しておいてください。

吉村障子を取り入れたい方は、家づくりを依頼する前に「吉村障子を施工できる業者か」を確認してから業者を選びましょう。

高い技術力が求められる吉村障子は、施工できる業者が少ないため、取り入れたい場合は入念に業者を探す必要があります。

姫路エリアで吉村障子を採用したい方は、弊社クオホームにお問い合わせください。

クオホームでは、過去に吉村障子を施工した実績があり、和の空間が好きな方に寄り添った家づくりをご提案できます。

その他にも質問やご相談を受け付けておりますので、お気兼ねなくご連絡いただければ幸いです。

吉村障子の生みの親「吉村順三」についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。

この記事を書いている人 - WRITER -

人気記事Top3 - Popular Posts -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です