クロスの付加機能について①
長持ちする家 研究家 瀬崎です。
今回は、長持ちするクロスの話。
最近は、クロス(壁紙)に付加価値をつけた商品が多く出ています。
消臭機能・汚れ防止機能・抗菌機能・透湿機能・撥水機能・吸放湿機能。
ちなみに我が家のリビングの天井クロスは、太陽光や電気の光で、半永久的に、室内の汚れや細菌、臭いを分解する機能を有する、「光触媒クロス」を採用しています。
こんなブログを書いているくらい商品にこだわる私ですので、採用する前に、実験してみました。
以下 実験方法
①小瓶に、光触媒クロスと、一緒に『アンモニアを浸みこませた強烈な刺激臭を発するガーゼ』を入れて密閉。
②半日後に蓋をあけて臭いを調べる。
結果は、驚くべき効果が実証されました。
まったくといっていいほど、臭いがないのです。!!
これはすごい!!!
しかも、コストは、消臭効果が高いと言われる、エコカラットや、珪藻土などと比べものにならないほど安価です。
さっそく採用にいたったわけです。
しかし、住み始めて2年、実は、小瓶を開けた時の効果を感じたことはありません・・・・
後で、気付いたのですが、この実験には、問題がありました・・・
小瓶の容積に対する光触媒のクロス面積と、リビングの容積に対する天井の光触媒クロスの割合が、あまりにもかけ離れていたんですね。
つまり、リビングの広さ分の臭気を解消するには、
天井に光触媒を貼っただけでは、まったく面積が足りなかったのです。
これが、トイレなどのせまい空間でしたら、また違った結果が出たのかもしれません。
しかし、それ以外の広い空間で、光触媒クロスの使用される場合は、
消臭機能は、あくまで、「ないよりはまし」くらいに思っておいたほうがいいですね。
吸放湿機能なども、おそらくほとんど期待できないでしょう。
エコカラットや、珪藻土などと同じ機能を期待してはいけません。
あの壁紙の薄さをみたら、湿度を吸うと言ってもたかがしれています。
では、クロスの付加機能はすべて、使えないものなのでしょうか?
いえ、確実に使える機能があります。
それは、「汚れ防止機能」と、「透湿機能」です。
まず、「汚れ防止機能」についてお話します。
各メーカーが、汚れ防止機能を備えたクロスを販売しています。
みなさん勘違いされている方が多いのですが、
汚れ防止機能というのは、
X 汚れがつきにくい → 〇 汚れを落としやすい
なんですね。
他のクロスと同じように、汚れるのです。
さらに残念な事に、タバコのヤニや、油汚れなどには、効果がありません。
カタログに控えめに書いてあります。(笑)
それなら、自分の好きな色やデザインのクロスを選んだ方がいいと思う方もいらっしゃるでしょう。
私も基本的にその考えに賛成です。
大手メーカーの壁紙の汚れ防止機能に、期待してはいけません。
ただ、壁紙の中には、少し高価ではありますが、前述したタバコのヤニや、油汚れも、かなり綺麗に落とせるものが存在しています。
インクコーポレーションという会社が出している「洗えるクロス」というシリーズです。
汚れ落しに10年保証をつけているのは、この会社だけです。
HPからは、実際に汚れを落とす動画が見れます。
クリック→http://www.inkc.co.jp/works/cloth.html
ヘビースモーカーの方の喫煙ルームや、ダイニングカウンターの正面などに、
部分的に使うのが効果的です。
ここは、よく汚れます。
醤油が跳ねたり、子供が落書きしたり・・・・
お客様をおもてなしするリビングからよく見えるところなので、汚れると、余計に気になるところなんですよね。
不安を覚えた方は、一度、ご検討下さい。
次回は、クロスの付加機能「透湿機能」について お話します。
Comment
[…] 前回の記事を読まれていない方は、まずそちらを ⇒クロスの付加機能について① […]