設備の耐久性に要注意。エネファーム使って大丈夫?

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長持する家 研究家 瀬崎です。

今回は、設備について。
住宅に使う設備って、聞いて何が思い浮かびます??

 

キッチンとかお風呂とかトイレ???

 

たしかにそうです。
いわゆる水回り設備ですね。

 

他にもありますよ。
エアコン、換気システム、給湯器、床暖房なんかもそうですね。

 

デザイン性能使い勝手、そして、もちろん価格で、総合的に判断して、最終的にどの設備を採用するか決定します。

 

設備って、機械なんで、永遠に故障しないなんて事はありえません。
でも、それって、意外と頭の中からすっかり抜け落ちてしまってません??

 

今回の記事はそのあたり、ぐいぐいエグっていきます。

設備の耐久性って、把握してますか?

 

いきなり直球です。
設備の耐久性、把握していますか??

キッチンやお風呂などの水回り設備ではなく、給湯機で考えてみましょう。

現在、使用されている給湯器は以下の3種類です。

 

オール電化なら
・エコキュート

ガス給湯器なら、
・エコジョーズ

ガスで発電するなら
・エネファーム

 

答えを言いますと、どの給湯器もだいたい10年が寿命です。

 

「10年で故障すれば、そんなもん。」
「15年持ってくれれば、よう頑張ってくれた。」
「8年で、潰れたら、ついてない・・・」

 

そんな認識でOKです。

 

じゃあ、潰れた後はどうなるの??
当然、修理するか、新しく買い替えるかの2択しかありません。

 

いずれにしろ、新築して、わずか10年後に、高確率で給湯器のメンテナンス費用が発生するわけです。

 

そもそもの寿命が10年程度ですので、修理してもそう長くは持ちません。
実際は新しく買い替えることになるでしょう。

 

子供の学費が一番かかる頃と重なる場合が多いので、今は経済的に余裕があると思っている方でも、設備の修理費は把握しておいた方がよいですよ。
給湯器の種類によって買い替える費用は大きく異なります。

 

10年後はどうなっているかわかりませんが、2017年10月の時点で、給湯器を買い替えた場合の費用の目安です。

 

■エコキュート・・・50万
■エコジョーズ・・・20万
■エネファーム・・・200万

 

どうです?
全然、値段違うでしょう?

 

こうした費用も頭にいれながら、本来は、給湯器の選定をしなくてはなりません。

 

オール電化割引があるから・・・
発電してくれるから・・・・・

 

それだけで判断すると、賢い買い物はできません。
冷静に考えてみると、全然お得じゃなかったなんて事も多々ありますよ。

 

未来予測も必要です。
エコキュートは今、大人気でどんどん需要があるので、10年後に買い替える際にはもっと安くなっている可能性は十分あります。

 

でも、エネファームは厳しいかな。
全然売れていないので、おそらく、値段もそんなに変わっていないも思います。
そうなると、交換に200万かかるエネファームは、ちょっと、薦められませんよね。

 

国は補助金などをつけて、エネファームの普及に力を入れていますが、まだまだ足りません。

 

ガス給湯器をエネファームにグレードUPというCMが流れていますが、10年後は、反対に、エネファームから、普通のガス給湯器にグレードダウンする人が少なからず出てくるのではと邪推しております。

すごい設備が標準仕様ほど、要注意でっせ!


先ほどは、身近な給湯器の話をしましたが、設備ってそれだけじゃないですよね。

 

住宅会社は、どうやったら、他社との差別化ができるかということを常に考えてます。
そこでよくやるのが、斬新な空調システムの採用です。

 

地熱利用システム
太陽熱利用システム
放射空調システム
パッケージエアコン
床下エアコン
小屋裏エアコン
などなど

 

この中のどれかひとつくらいは、チラシとかで、見たことあるんじゃないでしょうか?

 

「おお、なんか凄そう!」

 

ちょっと気になる空調システムもあったかもしれません。

 

ただ、設置するのに、100万円追加でかかると言われると、本当に価格に見合うだけの効果があるかを、真剣に調べると思うんです。
たいていは、ご主人が気に入って、奥様を説得するのに、説得材料を必死で探すという流れです。

 

この場合、検討段階で商品知識がしっかり身についているので、大きな失敗は少ないです。
怖いのは、高額な設備機器が、はじめから標準採用されている場合です。

 

「こんな良いものが、初めからついてる!!ラッキー!!!!」

 

そう思うのも無理はありませんが、10年経って故障した場合は、実費負担です。
修理費を聞いて、あまりの額に思考停止になってしまうかもしれません。

 

そもそも、そんなに高額な修理費がかかる設備なら、初めから無い方がよかったんです。

設備の選び方 3つの提言


デザインや性能、価格以外に、将来に発生するメンテナンス費も、設備選定には重要な要素だという事をお伝えしてきました。

 

ここでは、より具体的に3つのポイントにしぼって、設備の選び方を解説していきます。

 

3つのポイント

・将来も部材があるか
・相見積もりできるか?
・メンテナンスしやすいか?

 

将来も部材があるか

1つめは、部材があるかどうかです。

 

パナソニックなどの大手メーカーなどが生産している商品なら余程の事がない限り、10年後に部材がなくなるということは考えられませんが、中小企業が作ったマニアックな設備機器の部品は生産中止になっている可能性もあります。

 

もし、生産元が倒産してしまった場合、部材の供給は可能なのか?
高価な設備を導入する場合、そこまで確認しておく方がよいでしょう。

相見積もりできるか?

設備を交換する必要が出た場合、相見積もりを取ることができる業者が他にいるのかも重要です。

 

相見積もりができない場合は、価格競争が起きません。

 

言葉は悪いですが、業者の言い値になってしまう可能性があります。
これは非常に大きなリスクです。

 

壊れてしまった設備と、同様のシステムを販売しているメーカーが他にあって、そのメーカーの商品に変えても、施工上の問題がない。
このような状況であれば、相見積もりをすることで、価格を抑えることができます。

 

特殊な設備機器を採用する際には、これも確認しておいたほうがよいですね。

メンテナンスしやすいか?

日常のメンテナンスが簡単にできない設備は、故障が早まります。

 

当然、重要な要素ですが、ここではもっと深い意味で、お話しております。
いわゆる町の電気屋さんで修理可能な設備かという視点です。

 

特殊な技能をもった職人でないと修理できないような設備であれば、出張費が高額になります。

 

先ほどは、「商品」を競わせないと、交換費用が抑えられない話をしましたが、ここでは「人」です。
職人を競わせないと、メンテナンス費用は抑えられません。

 

町の電気屋さんで修理可能な設備であれば、極端な話、建築会社や、販売元が倒産してしまっても、修理することができるかもしれません。

 

10年、20年と、先の事まで考えると、これまた確認しておいた方がよい点です。

まとめ

まとめますと、「商品を選ぶ際に、メンテナンス費まで考えた方が良いですよ!!」って事。

ちなみに、建てた後のメンテナンス費を考える必要があるのは、設備だけではありません。
例えば、外装材。
商品によって、200万円以上、将来のメンテナンス費が変わってくることも・・・・

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