ガルバリウム屋根と陶器瓦を比べてみた
こんにちは、クオホーム本田です。
今回は、ご質問がありましたので、それについてお答えしていきたいと思います。
「いつもメルマガを拝見させていただいています。屋根の形状を片流れで全方位に軒を出して、軒天にウッドもしくはウッド調をと考えております。日本の気候を考えると、切妻+陶器瓦の方が対候としては優れているのでしょうか。また、建築条件がないものとして、土地の方角によって屋根形状の向き不向きはあるのでしょうか(北側は軒を長めに出す等)。ご教授ください」といった質問です。
軒天材に木材、もしくは木目調の軒天材を採用したいとの事ですが、軒天というのは、屋根の裏側のことです。弊社のモデルハウスでも木材を採用していますが、見た目も落ち着いた雰囲気で高級感がでますので、デザインとしてもいいんじゃないかなと個人的にお勧めはしています。最近では、軒天の材質にもこだわるお客様も多くなってきたように思います。
では、対候性を考えると、屋根の種類や形はどういったものが適切なんでしょうか。
屋根の種類の適正は?
まずは、屋根の種類ですが、陶器瓦とガルバリウム(鉄板屋根)で長持ちするかしないかということで言いますと、陶器瓦のほうが当然長持ちするんじゃないかなと思いますが、屋根の材料に関しては、お客様のお好みで選んでもらうのがいいのかなと思っております。
陶器瓦になると、瓦を一枚一枚施工していきますので、屋根の勾配を少しきつくしないといけないのですが、ガルバリウムの屋根の場合は、ゆるい勾配でも施工が可能になります。何故ゆるい勾配でも施工可能かというと、端から端まで1枚板を並べて施工するためです。
弊社では、どちらかというと、ゆるい勾配屋根を提案する方が多いので、ガルバリウム合板を使うケースが多いんじゃないかな、って思っています。緩い勾配屋根に陶器瓦を使うと、雨漏りの原因になりますので、瓦屋根は施工ができません。
陶器瓦かガルバリウムか、メリットデメリットも大事ですが、デザインも含めて、お施主様の好き嫌いも考慮しながら、ご提案するようにしています。
屋根の形状・向きは?
屋根の形状に関してですが、片流れ、切妻、寄棟など、どれがいいのかっていうのも、これも個人的には好みで選ばれるのがいいのではないかと思っています。
切妻の外観のほうが好きだっていう方には切妻でご提案しますし、片流れがよければ片流れでご提案させて頂いた上で、軒を出すことによって、南側の遮蔽をしたり、そういったところでバランスをとります。
土地の方角によって屋根形状の向き不向きはあるのでしょうか、と言ったご質問ですが、こちらの答えは「あります」というお答えになります。
どんな屋根の形状にされても、南側はしっかり軒の出を出して遮蔽しないといけないですし、逆にいえば南側以外においては、軒を出す出さないはデザインを考慮しての話になります。それによって軒の出の長さはひとつひとつのお家によって変えています。そういったところは考えてご提案させて頂いております。