構造用合板の透湿抵抗が高くて結露する?

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こんにちは、クオホーム本田です。

 

今回は、ツーバイ工法での耐力壁の選定についてご質問いただきましたので、それについてお答えしていきたいと思います。

 

 

【質問】

よく参考にさせていただいている者です(瀬戸内地域在住)。

ツーバイ工法で、壁の断熱材は乾式のセルローズファイバーの葺き込みなのですが、耐力壁が透湿抵抗の高い針葉樹合板であり、結露について少々不安な気がします。大丈夫でしょうか。

 

 

大丈夫かと聞かれると、耐力壁に針葉樹合板を使うことによって違法な建築になるかというと、当然そんな事はありません。

 

ですので、大丈夫かと言われると大丈夫なんですが、不安材料が結露についてならば、話は変わってきます。

 

ちゃんと結露計算をして壁構成を考えられた結果、問題なければいいのですが、おそらく針葉樹合板を貼ると、
壁内結露する可能性が高いんじゃないかなと弊社は考えますので、針葉樹合板は弊社ではあまり使いません。
※必ずしも結露するという訳ではありません。

 

かと言って、針葉樹合板を使用されている会社さんはたくさんあるので、それが悪いという訳ではないのですが、弊社としては壁内結露の心配があるので、構造用合板に針葉樹合板は使わないようにしています。

 

弊社が普段使用するのは、ダイライトやハイベストウッドといった材料ですが、透湿抵抗の低いもの、
湿気をしっかり通してくれるものを、ちゃんと選ばないと怖いかなという風に思いますので、その辺は弊社のこだわりでさせてもらっています。

 

詳しくは、瀬崎が書いているブログで【結露していても、わからない家】それをぜひ一度ご覧頂けると、参考になるんじゃないかなと思います。

 

針葉樹合板においては、まだ使用されている会社も実際多いのではないかなと思いますが、それがいいのか悪いのかというと、ちょっと微妙なところだとは思います。

 

コスト的にはだいぶ安価になるので、そういった面でそちらを使われる方が多いんじゃないかなという風に思います。

 

それでもやっぱり、現場施工を考えても、合板自体が結構重たいので、大工さんからは「重たい!」と言って結構嫌われます(笑)
重たいものを持ちながら壁に釘を打っていくのは結構しんどいみたいで、施工手間が大変みたいです。

 

ですが、針葉樹合板を使う事は違法ではありません。もし、結露の心配をされているのであれば、弊社では使わないかなといった感じです。

コストとのバランスがあると思いますので、建てられる会社さんに一度聞かれてみてもいいんじゃないかなと思います。

 

 

動画でも解説してみました

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