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本田準一のここだけの話

蜜蝋ワックスにデメリットはあるの? 失敗しない様に作り方や塗り方を知っておこう。

2018.10.03.Wed

こんにちは、クオホーム本田です。

最近弊社でも「無垢フロア」と言われる自然素材系の床材を採用されるオーナー様がとても増えています。

その中でも無垢フロアを貼り終えた時の状態が「無塗装」状態の商品が多くあります。 針葉樹と言われる樹種の「杉(吉野杉)(熊野杉)」や「桧(吉野桧)(熊野桧)」「パイン(松)」などは 弊社でもよくご紹介しています。

この辺りの床材は最初は無塗装品が多いので入居前に「天然ワックス」を塗ってもらうように推奨しています。 最近では天然ワックスにも色々種類はありますが有名なところはやっぱり「蜜蝋ワックス」です。

非常に使い勝手が良い商品ではあるのですがこの蜜蝋ワックスの使い方や塗り方を知らずに失敗される方も多いので一度ざっと目を通されてみてはいかがでしょうか?

フロアにとっては一番最初のワックス掛けは重要ですからね、失敗しないようにデメリットや塗り方も勉強しておきましょう。

1、蜜蝋ワックス(天然ワックス)とは?(みつろうワックス)

「蜜蝋ワックス」という言葉は聞いたことがある方も多いと思います。古くは古代エジプト時代から人間が利用している天然のワックスです。原料は、ハチミツを採取した後に残ったあの六角形の集合体であるハチの巣、それと植物油の亜麻仁油(アマニ油)や荏胡麻油(エゴマ油)等のバインダーでできています。

ちなみにワックスとは「蝋(ろう)」のことを指します。とすると「蜜蝋」ですでに「蝋=ワックス」を含むわけですから「蜜蝋ワックス」は「蜜+蝋(ワックス)+ワックス」…「蜜ワックス・ワックス」となってしまい少々変な言葉になってしまいます。

最初の「蝋=ワックス」が広い意味でのワックスを指し、あとの方のワックスが製品・商品として狭い意味での「ワックス」を指しているのでしょう。

少し言葉遊びに脱線してしまいましたが…ハチの巣そのものはハチミツの何らかの成分が固まったものではなく、働きバチ自身が分泌する成分でできています。

ですから、ハチミツは植物性ですが、ハチの巣は動物性の蝋と言えます。 どちらにしても、蜜蝋ワックスはハチの巣と植物性油でできておりますので、「天然素材100%」と言って問題はありません。製品化される段階で何らかの添加物を入れている場合があるかもしれませんが、「天然素材100%」という言葉は強力なアピールポイントになります。

現在、木材保護用として販売されている製品化された蜜蝋ワックスも、少なくとも国産のものは天然素材100%で作られている場合がほとんどです。

2、蜜蝋(みつろう)ワックスの塗り方、失敗しない為には?

塗装で仕上げる場合とは違い、蜜蝋ワックスで木材表面を仕上げる方法は、比較的失敗しにくい方法と言えます。

ですから少しの注意点とコツをつかめば一般の方でも木材表面に塗ることは簡単です。 そもそもワックス仕上げと塗装仕上げは別のものです。が、「木材の表面に何かを塗る」という意味においては同じです。

ですから、一般的に塗装する場合と同様に蜜蝋ワックスを塗る場合も木材の下地の処理は大切です。また、蜜蝋ワックスは塗料等何も塗られていない素の木材に対して使用することが前提となります。

当初蜜蝋ワックスで仕上げた木材に対して、メンテナンスの一環として再度蜜蝋ワックスを塗るということはありますが、何らかの塗装をされた木材や、建材メーカーなどから販売されているガッチガチにコーティングされた床材に対しては、蜜蝋ワックスを塗ることは適しません。

「ワックス」という言葉から、一般的なフローリングやリノリウムの床などに塗られる、合成樹脂などを主成分とするいわゆる「ワックス」と混同されるかもしれませんのでご注意ください。

すでに何らかの塗装やコーティングが施されている木材に対して蜜蝋ワックスを使用する場合は、ペーパー(紙やすり)等で古い塗装面を除去する必要があります。

無垢の木材に蜜蝋ワックスを塗る場合、基本中の基本ですが汚れやごみはあらかじめ取り除いておきます。木材表面の仕上がりにムラがあったり、荒い場合は、丁寧にペーパーかけを行っておくと仕上がりがきれいです。

下地がきれいに出来上がってきましたら、いよいよ蜜蝋ワックスをぬります。蜜蝋ワックスの製品にもよりますが、多くの製品はマーガリンのように半固形の状態で販売されています。

製品の注意書き等を確認して、必要以上に多くの量を塗りこまないようにします。主成分が油脂ですから、塗った後放置しても乾燥しませんので少量を木材に塗り込み乾拭きして仕上げます。

乾拭きは、余計な蜜蝋ワックスを取り除くだけではなく塗りムラをなくすことにも効果的ですから、必ず乾拭きをしてください。

蜜蝋ワックスを塗り、乾拭きした後に手で触ってベタつくようだとまだ乾拭きが足りません。

さらっとした手触りになるまでしっかり乾拭きすることが失敗しないコツです。 蜜蝋ワックスで木部を仕上げた場合、半年から1年程度のサイクルで塗り直しをするとよいです。

徐々に木材に蜜蝋がしみこみ、年数を増すほど良い仕上がりになってきます。また、ハードに使用される部分や床でも人の通り道になっている部分は、蜜蝋ワックスの効果が早めに切れてしまう場合もあるかもしれません。

マットな仕上がりになるワックスですから、部分的な塗り直しもあまり気になりませんので気が付いた時にすぐに塗れるよう、小分けにした蜜蝋を普段使いの掃除道具の近くに置いておくのも良いです。

3、蜜蝋ワックスは作れるのか?作り方は?

蜜蝋ワックスを作ることは可能です。すでに蜜蝋ワックスの成分はご説明しましたが、材料は蜜蝋と植物油のたったの2つです。

その2つの材料をそろえて溶かして固めるだけです。もともと蜜蝋ワックスは木材保護用だけではなく、ハンドクリームなどとしても利用されております。

材料さえそろえられれば、作り方は簡単ですからハンドクリームなどを自作されている方は意外に多いです。

材料をそろえる場合、「蜜蝋」をどこで入手するかがポイントとなります。

最近はほんと便利な世の中になったのでネットで何でも注文できる現在ですから、蜜蝋もネット通販で手に入ります。

蜜蝋は最初にも書きましたがミツバチの巣そのものです。ハチミツを採った後の副産物とも言えますのでハチミツを生産する養蜂を生業としているところには必ずあります。

また、蜜蝋は木材保護用のワックスだけではなく、ローソクやハンドクリームなどにも利用しますので、もともと一定の流通量はあります。

ただ、せっかく蜜蝋ワックスを自作するのであれば、少々面倒ですがハチミツを生産している会社や養蜂家を訪ね、ハチの巣そのものを入手して蜜蝋を作るところから始めても面白いと思います。

現在流通している蜜蝋はそのほとんどが西洋ミツバチの蜜蝋になります。

「国産」を謳っている蜜蝋であってもその正体は西洋ミツバチである場合がほとんどです。蜜蝋ワックスを作る場合、高級な蜜蝋として二ホンミツバチの蜜蝋をおススメしているサイトもありますが、そもそも二ホンミツバチを飼育している養蜂所が少なく、二ホンミツバチの蜜蝋にこだわるとなかなか入手は難しいかもしれません。

木材保護用の蜜蝋ワックスとしては西洋ミツバチのものでも十分よい仕上がりになります。

もう一つの材料の植物油は、木材保護用ワックスにする場合は「乾性油」という部類に属する植物性の油を使う必要があります。

リップクリームやハンドクリームにする場合にオリーブオイルを使う場合もあるようですが、オリーブオイルは「不乾性油」に分類されるオイルで、いつまでたっても乾かずべたつきます。

蜜蝋ワックスに使用する植物油としては亜麻仁油や荏胡麻油などが主に使用されております。若干仕上がり具合や匂いに違いがあるようですので、時間とお金に余裕がある場合は何種類か作って試し塗してみるとよいでしょう。

2つの材料がそろったら、溶かして混ぜるだけなのですが…配合割合についても考える必要があります。木材の保護を主目的にした場合、蜜蝋を多めにすると良いようですが、蜜蝋の割合が増えるほど冷えて固まった後の蜜蝋ワックスは固くなります。

簡単に言えば塗りにくくなるということになります。この配合割合についても試せるのであれば、試作してみるのがよいと思います。実際に自作している人のレポートでは蜜蝋:植物油=2:8程度が扱いやすいようです。2:8ぐらいで配合すると撥水効果が高くなりますので水回りや水回りのカウンターに最適になります。

材料がそろい、レシピ(配合割合)が決まりましたら、あとは本当に溶かして混ぜるだけです。

ここで注意することはただ一つ「温度」です。

蜜蝋はだいたい65度程度で溶けます。ですから、蜜蝋をいれた鍋を直火にあてることは避けるようにします。蜜蝋が沸騰してしまうと成分も変化してしまいますし、そもそもロウソクに使われるということからも可燃物ですから直火は危険です。

大き目な鍋で湯を沸かし湯煎する要領で蜜蝋を溶かしましょう。蜜蝋が解けたら植物油を混ぜて、湯から降ろして自然冷却すれば蜜蝋ワックスの完成です。

4、蜜蝋ワックスは買うと価格はどれくらい?

蜜蝋ワックス 作り方

木材保護用の蜜蝋ワックスは、ネット通販でも色々と販売されております。

国内産、海外産、未漂白のものや植物油にも色々とあり一概に価格を提示できませんが、おおむね100gあたり1000~1500円前後であるようです。床に使用する場合、蜜蝋ワックス100gでだいたい5~10㎡程度に塗ることができます。

蜜蝋ワックスを作る項目でご説明したとおり、蜜蝋と植物油の配合しだいで半生の塗りやすいものから、バター状のある程度固さのあるものになります。

ですから、同じグラム数であっても製品によって塗れる面積が大きく違ってきます。 家の大きさなどにもよりますが、家全体に使用する場合は1kg程度は必要になってきます。

価格として1万円前後。

塗装屋さんに塗装をお願いすることを考えると蜜蝋ワックスを家主自身が塗れば割安になると考えてもよい程度の価格です。

 

5、蜜蝋ワックスは無垢の家具(テーブル)や革製品には使えるの?

蜜蝋ワックスの蜜蝋はミツバチの巣であり、ミツバチ自身が分泌する成分です。

バインダーとして混ぜる油も植物油ですから基本的に人体に無害です。

ですから、木製のスプーン等に塗ったとしても害はありません。正確に言えば「匂い」の部分では害になるかもしれませんが。 匂いが気にならないようであれば、テーブルなど人間が直接触れる部分、特に食事などに関係する木部に塗布するワックスとしては最適の部類に入ります。

ただし、注意すべきは1歳未満の小さなお子さんが居る場合です。

厚生労働省からも「1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。とアナウンスされているように、1歳未満のまだ腸内環境が整っていないお子さんがハチミツを摂取した場合、ごく微量ハチミツに含まれているボツリヌス菌(芽胞)が原因で乳児ボツリヌス症を発症することがあります。

蜜蝋の場合、その蜜蝋にどの程度ボツリヌス菌の芽胞が含まれているのかデータは見当たりません。ハチミツに極微量であってもボツリヌス菌の芽胞が存在し、ハチの巣は常にそのハチミツに接しているのだから、ハチの巣にボツリヌス菌が存在するかどうかは、可能性という意味ではゼロとは言い切れません。

よって1歳未満の幼児がおられるご家庭で蜜蝋ワックスを使用する場合はそのリスクを理解した上で、使用するかしないかを判断する必要があります。

少々話がネガティブな領域になってしまいましたが、いかに天然素材100%と言ってもそれがイコール人体になんら悪い影響を及ぼすものではない…と言い切れないのは何も蜜蝋ワックスだけの問題ではありません。

全ての製品には必ず良いところと悪いところがありますので、その両方を正しく理解して利用することが大切です。

革製品にも蜜蝋ワックスは保護用として良く使われています。もともとハンドクリームとして蜜蝋を使うくらいですから、革製品に対する蜜蝋ワックスの相性も抜群といえるでしょう。

ただし、革製品のお手入れにはそれぞれの革製品の取り扱い説明書をよく読む必要があります。中には「植物性油はよくない」とするものもあるようですから。

6、蜜蝋ワックスまとめ

メディアの影響もあってか、DIYが俄かに流行ってます。ホームセンターなどでもDIY向けの商品が充実してきており、蜜蝋ワックスを取り扱うところもあるようです。失敗することが少なく、天然素材であり、幼児を除けば基本的に人体に害はない。

DIYデビューの方などには最適ではないでしょうか?

無垢床を採用された際はぜひ「蜜蝋ワックス」を塗ってみてください。

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