炭化コルクって何?欠点(デメリット)は?クッションフロアより機能的訳は?

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洗面所やトイレによく使わる床材にはクッションフロアというのがあります。

建築業界的には「CFシート」とも言われます。そのほかにはフロアタイルなどという選択肢もありますが最近のオススメ材料として「炭化コルク」という商品があります

自然素材系のお家や無垢床の杉床や桧床などに合わせて利用される事が多くなっています。

この炭化コルク自体も素材は自然素材系なので水回りに杉フロアや桧フロアがちょっと心配という方は「炭化コルク」がおすすめです。

あまり聞きなれない商品だと思いますが、この炭化コルクのメリットやデメリット、施工価格について調べてみました。

1、東亜コルクの炭化コルクって何?


コルクと言えばすぐに思いつくのがワインの”コルク栓”ですね。ここで紹介する炭化コルクもコルク栓と同じ「コルク樫」という樹木の皮を利用した材料です。
ワインのコルク栓はコルク樫からはぎ取った皮を丸く打ちぬいて作りますが、それらの製造過程で余ったコルク樫の樹皮を砕いて高温の蒸気で蒸し固めたものが建築材料などに使われる炭化コルクです。「炭化」というので、素材を焼いて燃え残った炭(スミ)のことかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、正確には燃やして作るのではなく、高温で蒸し焼きにして作ります。
ちなみに、バーべーキューなどで利用される木炭も、木炭として利用されているものは蒸し焼きの状態で炭化したものになります。

コルクを利用した製品は身近に存在します。ワインのコルク栓もそうですが、掲示板等に利用されているコルクボードや履物のサンダルなどにも利用されています。コルクに触れると分りますがそもそもコルクは非常に弾力性に富みます。その秘密は小さな穴がたくさんあるからです。いわゆる「多孔質」であることがコルクの大きな特徴の一つです。
多孔質なコルクは弾力性の富むだけではなく断熱性にも優れた性能を発揮します。炭化コルクも同様に高い断熱性を有します。また、粉砕したコルクを蒸し固める段階でコルク樹皮のもつ油分が接着剤の役目をするため、余計な化学物質を必要とせず建築材料として安心して使用することができます。

2、炭化コルクのメリットは

東亜コルク
炭化コルクのメリットは、なんと言っても「天然素材100%」であるということです。

一般的に建材のメリットとしては断熱性能などの数値で表される部分の優位性や、価格が安いというようなことを取り上げることが多いです。

しかし、今後ますます環境問題はクローズアップされることになるでしょうから、「再生する樹皮を使った製品」であるということと「製品化されるまでに、余計な人工物を添加する必要がない」ということは、それを建築に取り入れるということは環境性能としてメリットが大きいと言えます。

さらに、天然素材であるということは私たち人間にとっても優しい素材であると言えます。

余計な人工物を添加してませんから、何らかのアレルギー症状をお持ちの方や小さなお子様がおられる家庭でも安心して使うことができます。

多孔質であり弾力性にも富みますから、断熱材としての利用や人が直接触れる部分のクッション材としての性能も高いと言えます。炭化コルクはおそらく断熱材としての利用が一番多いと考えられます。

 

断熱性能を示す一つの指標に「熱伝導率」があります。炭化コルクの熱伝導率はおおよそ0.039W/m・k。高性能グラスウールの16k品と同程度の断熱性能と言えます。おそらく価格の割に熱伝導率だけで考えると高性能な商品とは言い難いところです。

もともと、樹木の皮が原材料ですのでどうしても「燃えやすい」という印象が炭化コルクにはありますが、「炭化」とあるように製品化する段階で800度の高温で成型します。ですので炭化コルクは熱に強いです。

また、多孔質で弾力性に富むということから遮音性にも優れています。さらにコルク樫には天然の忌避成分であるスベリンが含まれており、ダニやカビの発生を抑制する作用もあります。炭化コルクを心材に使用したた畳も製品化されております。

もう一つ、水回りに落ちる抜け毛などがとても目立ちにくいというメリットがあります。

水回りを清潔感を出すために白っぽい色を選ぶ方も多いです。毎日の掃除が得意なかたは大丈夫ですが苦手な方にとって抜け毛やほこりが目立ちやすいのが気になるところです。

しかし炭化コルクの場合は色合い的に髪の毛などは目立ちにくいのでぱっと見た感じはほとんどわかりません。

左が炭化コルクで右が白のクッションフロア(CFシート) どちらにも髪の毛が乗っているの分かりますか?

炭化コルクはほぼ見えません(汗)一方右側の白のクッションフロアは一目瞭然ですね。しっかりと髪の毛が見えてます。

もちろん炭化コルクにすると髪の毛が目立ちにくだけで、実際に掃除をしないと髪の毛溜まるのでイヤだという方は白っぽい色がいいかもしれませんね。

 

3、炭化コルクの欠点(デメリット)はあるのか?

 

熱に強く、エコロジーの観点からも利用価値は高い炭化コルクですが、残念ながら「防火認定」等を取得している製品が見当たりません。断熱材として壁の中に入れる場合など、防火の面から炭化コルクが使用できないケースが考えられます。

また、炭化コルクが一番使われているであろう断熱材として見た場合、他の断熱材と比較して少々価格は高めです。断熱材として一番安価であると思われるグラスウールと比較した場合、5~10倍程度価格が違ってきます。

室内の水回りに採用される場合は時に欠点はなく非常に良い素材と言えそうです。

4、炭化コルクの価格は?クッションフロアの価格と比較してみた。

炭化させたコルクは、色も黒っぽいですし断熱材としての利用がメインとなってきます。炭化させる前のコルクはいろいろな形状に加工されて私たちの身近に存在します。コルク製の床材ももちろんあり、そのクッション性などから高評価を得ております。しかし、やはり価格面では少々旗色が悪いようです。
コルクの床材としては、シート状になったものやタイル状のものまた一般的なフローリング材と同様の形状のものと各種あります。タイル状に成型されたコルクの床材は、材料代だけで見た場合おおよそ5,000円/㎡~程度となります。

トイレ1帖に施工すると材料と施工手間で約35,000円ぐらいではないでしょうか?リーズナブルな床材としてクッションフロアーがありますが、クッションフロアーの価格はおおよそ3,000円/㎡程度。
天然素材であり、しかもクッションフロアーと比べて温かみのあるコルク製の床材であることを考えれば、十分検討に値する程度の価格差であると思われます。

5、まとめ

炭化コルクは、100%天然素材であるがゆえにどうしても価格面で劣ります。ですが、100%天然素材であり、特にその家に住む方々の健康面を重視するような家づくりをしているところでは積極的に利用されているようです。

断熱性能に優れて、しかも燃えにくいという性能からすればもっと積極的に断熱材として利用されて良い素材なのですが、現在の日本で断熱材として使用する場合、どうしても「防火認定」の問題が関係してきます。外壁材との組み合わせをある程度決めて、試験して防火性能を確かめ大臣認定を取得しなければ、防火上注意を要する地域や、規模の大きな建物に炭化コルクを利用することは難しいです。

ですので室内の床材の仕上げ材として弾力性など物性に優れていて、再生する天然素材100%の建築材料は中々ありません。価格面だけでなく、健康面や環境に対する負荷の面などを重視する場合は、是非候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

 

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