中村好文(なかむらよしふみ)さんという建築家・住宅作家の魅力について調べた結果は?

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先日、MOKスクール(モクスクール)にて中村好文さんの講義があり、スポット参加してきました。非常に興味津々の話ばかりで、時間を割いて参加した甲斐がありました。

中村好文さん「なかむらよしふみ」が本名ですが、通り名としては「なかむらこうぶん」と呼ばれている方が多いみたいです。

講義終了後に受講者の方から質問もありました。

「よしふみ先生?こうぶん先生?どちらでお呼びしたらよいですか??」

中村好文さん「父親は「よしふみ」と呼んでました笑。私のことを「こうぶん」と読んだのは吉村順三先生なんです笑。なので私はどっちでもいいですよ〜」という事でした。

意外なエピソードが聞けました^^

そんな、建築家・住宅作家の中村好文さんについて少しご紹介したいと思います。

 

中村好文(なかむらよしふみ)さんという建築家・住宅作家について調べてみた【経歴】

建築家であり家具デザイナー、そして住宅作家として活躍されている中村好文さん。

中村好文さんの経歴は?どのような経験を経て、その魅力的な建築物や家具が生み出されるようになったのでしょうか?また、中村好文さんの建築思想についても調べてみました。

 

中村好文さんの経歴は

(引用元:https://www.cinra.net/)

中村好文さんは、1948年に千葉県九十九里町で生まれました。

出身大学は武蔵野美術大学で、建築学科を1972年に卒業され、宍道建築設計事務所に勤務、退職されてからは都立品川職業訓練校木工科で家具製作を学ばれたそうです。

その後、1976年~1980年まで吉村順三設計事務所で家具製作のアシスタントとして勤務していました。

そして、1981年に独立し、設計事務所「レミングハウス」を設立。

レミングハウスを設立してからは、住宅建築のほか家具製作も行い、1987年に建築家の登竜門と呼ばれる「吉岡賞」を受賞、1993年には優れた建築美術制作者に贈られる第18回吉田五十八賞特別賞を受賞しています。

現在、中村好文さんは、日本大学生産工学部住居空間デザインコース教授を務め、エッセイストとして執筆活動も行っています。

 

中村好文さんの建築思想は?

中村好文さんはレミングハウスを設立する前、吉村順三設計事務所に勤務していました。そこで日本ならではの伝統的建築とモダニズムの融合を図った、建築家である吉村順三の影響を強く受けることになります。

自然素材を使用し、心地よく生活できるような住宅、見せるためのステータスシンボルのような住宅ではなく、住みたくなるような住宅を設計したいと中村好文さんは言います。

また、可能な限り石油化学製品を使わず、古びた時に美しくなるような自然素材を使いたいという建築思想も持たれています。

 

中村好文さんが設計した代表作「伊丹十三記念館」

(引用元:伊丹十三記念館HP)

中村好文さんが設計した代表的な建築物と言えば、伊丹十三記念館があげられます。愛媛県松山市にある伊丹十三記念館は、映画監督であり俳優、エッセイストでもあった伊丹十三ゆかりの品々が展示されています。

記念館には展示を見るために訪れる人だけでなく、中村好文さん設計の建築を楽しむために足を運ぶ人も多いと言います。展示が目的で訪れている人も、この記念館全体の居心地の良さに驚かれるそうです。

中村好文さんが設計した建築物を眺めて楽しむだけでなく、その空間の心地良さも感じることができ、さらに中庭も素晴らしいと好評です。

中村好文さんの魅力が存分に発揮されているという中庭には、中心に桂の木が植えられています。これは伊丹十三さんと宮本信子さん夫婦を象徴しているように、一株から二つの幹が分かれて伸びているのが特徴です。

また、記念館の外壁は年々風合いが変化していると言います。焼き杉板を用いた外壁は、板の厚みと幅が異なっており独特の風合いですが、天然素材である杉が年を重ねることでその時々の違った表情を見せてくれるようです。

外壁は光の加減によっても表情が変わるそうなので、時間を変えてじっくりと眺めてみたいものです。

 

中村好文さんといえば「照明」と「家具」が思いつく

中村好文さんは住宅などの建築だけでなく、家具や照明器具をデザインし制作されています。中村好文さんと聞いて、照明と家具デザインが思いつくと言う人も多いようです。

中村好文さん設計の照明といえば

引用元(http://douki.jp/7designers/05.html)高岡銅器団地協同組合様HPより引用

どんな空間にも合わす事の出来るペンダント照明器具「PERA(ペラ)」は、全国から多くの注文が入るロングセラー商品となっているそうです。

PERA(ペラ)はシェードの名前ですが、このPERA(ペラ)に「PESO(ペゾ)」という高さ調節のためのバランサーを付けた商品が「PERA+PESO」として販売されています。

PESO(ペゾ)というバランサーがあることで、照明のコードをカットせずに高さを調節することができるので、テーブルが変わってもそのまま使用することができます。

PERA+PESOの取扱説明書には、中村好文さんが描かれた手書きのイラストがあり分かりやすいと好評のようです。

「中村好文 ペラ」で検索すると施工例がたくさん出ますね^^

中村好文さんの家具と言えば

(引用元:http://www.dougukan.jp/special_exhibition/collaboration)

中村好文さんの家具は、ご自分が設計した住宅に置く椅子などのほか、使い勝手の良い収納・造り付け家具なども好評です。

中村好文さんがデザインする家具は、シンプルで機能的ですが、その中に暖かみを感じられるのが特徴です。使い続けていくことで美しくなる、そんな良質の素材を使用した家具は、確かな技術を持った家具職人との協働により生まれます。

安曇野ちひろ美術館にある中村好文さんの子供椅子がおもしろい

建築家の内藤廣さんが設計した安曇野ちひろ美術館の子供が遊べるスペースには好文さんがデザインした椅子が7つおいてあります。

引用元:http://www3w.blog.fc2.com/blog-entry-305.html

椅子マニアが見るとすぐに分かる。子供が楽しめるようなデザインになっています。

椅子はすべて「世界の名作椅子」になっており子供用のサイズに作っています。

リートフェルトのアームチェア

ジョージナカシマのコノイドチェア

アルヴァ・アアルトのサイドチェア

シェーカーチェア、トーネットの曲木椅子、

中村好文さんのラパン

ハンス・J・ウェグナーのYチェア

をデザインしています。

この椅子の座面をタモの一枚ものから作成して7つを順番に並べるとぴったりと木目が合うように作られています。

子供が木目を合わせながらお片付けができるようにしているんです。

この木目を揃えながら片付けるのが難しい時、実は机の後ろに答えがかいてあり、椅子一つ一つに「い」「わ」「さ」「き」「ち」「ひ」「ろ」と書いてあり、この順番に並べるとぴったり木目が合うように印を入れています。

安曇野ちひろ美術館に行かれた際は是非この椅子の裏も見てみてください。

安曇野ちひろ美術館

【HP】https://chihiro.jp/azumino/

【場所】長野県北安曇郡北安曇郡松川村西原3358−24

※ご紹介した子供椅子は安曇野ちひろ美術館にあります。東京にある「ちひろ美術館・東京」と間違えないようにご注意下さい。

 

中村好文さんのキッチンNHK「趣味どきっ!人と暮らしと、台所」が面白かった

(引用元:NHKホームページ)

NHKのEテレで「趣味どきっ!」という番組があるのですが、その番組に中村好文さんが出演されていました。

「人と暮らしと、台所」というシリーズの第3回で、中村好文さんの事務所で行われる「自炊ランチ」が紹介され、その遊び心ある使い勝手の良さそうなキッチンには目からウロコでした。

お皿や調味料の取り出しやすさなど、非常に機能的なキッチンで「なるほど!」とこちらも嬉しくなるようなアイディアが面白かったです。また、スタッフ全員が役割分担するというランチ作りも、くじ引きでそれぞれの役割を決めるなどまさに遊び心満載で楽しそうでした。

ランチの1食の平均額は300円前後、ちゃんと計算してメニューを考えているのでしょう。野菜などの食材の価格を知ることは、住宅を設計するために必要な生活感を養うためにも大切な事なのだそうです。

また、事務所内には味わいのあるやかんがありました。これはなんと50年も使っているというドイツ製のやかんですが、修理しながら愛用されているようです。年月を経てますます美しくなり手に馴染む、そんなやかんなのでしょう。

 

中村好文さんの本のおすすめを紹介

中村好文さんはエッセイストとしても知られていますが、数ある著書の中から新刊1冊とおすすめの3冊を紹介しましょう。

新刊 中村好文「湖畔の山荘」設計図集

今回のMOKスクール(モクスクール)の翌日に京都にて新刊湖畔の山荘の発売記念でトークイベントとサイン会があります。本当は行きたかったのですがすでに打ち合わせてんこ盛りの予定だったので泣く泣く断念しました。

もちろん本は購入済みです。

内容は・・・中村好文氏が60代夫婦のために設計した小さな山荘の設計図集。着想からプレゼンテーションまでのプランの変遷から始まり、基本設計図、実施図、詳細図まで、丁寧に描かれた手描き図面を高画質スキャンして全3 7 6 頁に収録。写真家・雨宮秀也氏の美しい写真とともに、中村氏の設計を隅々まで堪能できる、住宅実務者には見逃せない1 冊。

引用元:アマゾンより

これはしっかりと目に焼き付けたい一冊になりそうですね。

 

普通の住宅、普通の別荘

こちらは中村好文さんの作品集です。住宅や別荘など15作品が紹介され、写真だけでなく中村好文さんが書き下ろしたスケッチやエッセイなども掲載されています。

これなら、「作品集」というタイトルでも良いのでは?と思いますが、「普通の住宅、普通の別荘」という変わったタイトルには、中村好文さんの建築思想がこめられているようです。

気取らず背伸びせず、無駄がなく無理もしないという、身の丈に合った住み心地の良い家。普通でちょうど良い、普通がちょうど良い温もりある中村好文さんの住宅を、じっくり味わうことができる本です。

 

小屋から家へ

住まいづくりの原点は「小屋」だと語る中村好文さんの、小屋的住宅と別荘を12件紹介した本です。住むのが小屋だと想像すると、なんだかみすぼらしい感じがしてしまいますが、この本を読むと全然そんなことはないと思えるようになります。

なにもない、すべてがある。そんな素敵な小屋なら自分自身と向き合う時間も生まれるし、この本を読んでいるとどんどん小屋に住みたくなってしまうかもしれません。

 

住宅建築家 三人三様の流儀

中村好文さんのほかに、竹原義二さんと伊礼智さんの3人の共著です。住まいの神様に愛された建築家の3人が、仕事や暮らし、人生についても本音で語り合っています。

自分以外の人が設計したそれぞれの住宅を訪れ、いろいろと語り合う場面もありますが、堅苦しい専門的な内容ではなく、一般の人でも面白く読むことができる本です。写真も見やすく綺麗で、建築以外の話題についてもあり楽しく読めて飽きさせません。

これから家を建てる人にもお勧めの一冊です。

 

調べた結果:中村好文さんがますます好きになる

中村好文さんが設計した建築物・家具・照明など、どれもこれも温もりが伝わってきて、初めてなのになんだか懐かしさも感じます。心地よい暮らしとは、見栄を張ることや飾り立てることでは手に入らない、住みたいと思える住宅を選ぶことで叶うのでしょう。

作品や本だけでなく、テレビで拝見したり講義に参加することで、中村好文さんを知れば知るほどなんて魅力的な人なんだろう!と、もっと中村好文さんを知りたくなってしまいます。

そんな4月19日に行われたMOKスクールの懇親会では満を持して好文さんとツーショット。

この後、男連中から写真攻めに合い「男ばっかりか〜!!!!」と笑いを誘っていました笑。

MOKスクールに参加して、ますます好きになった中村好文さん。これからも追いかけて行きます^^

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