アクアフォームとは?驚異の熱伝導率で快適な生活を
家を建てる時に断熱材についてこだわる人は少ないです。一般の人は、どんな断熱材がいいのかわからないことでしょう。しかし、
そこで本記事ではアクアフォームという断熱材を紹介します。これから家を建てる人はもちろんですが、断熱のリフォームを考えている人に、ぜひ知ってほしい断熱材です。アクアフォームの魅力を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
アクアフォームとは?
参照:NIPPON AQUAカタログ
アクアフォームは株式会社日本アクアの製品で、現場発泡硬質ウレタンのシェアNo.1の断熱材です。多くの人に選ばれるアクアフォームには4つの特徴があります。
- 高い気密性によって発揮される断熱性能
- 現場で吹き付けることで、気密性が取れるため施工不良が少ない
- 主成分がウレタンと水なのでシックハウスの心配がない
- 発泡するのにフロンなどの温室効果ガスを使用しないため地球に優しい
アクアフォームには、アクアフォームNEOという上位モデルがあります。高い断熱性能を維持したまま、アクアフォームより地球環境に優しいモデルです。
硬質ウレタンフォームの一種
アクアフォームは硬質ウレタンフォームの一種です。硬質ウレタンフォームとは、小さな泡な集合体。その小さな泡が独立することで空気の層を作り出し、熱を伝わりにくくしています。
アクアフォームはこの小さな泡の空気層を直接吹き付けるように施工します。そのため気密性を高く施工することがで、
隙間があくなどの施工不良は起きにくくなります。 参照:NIPPON AQUAカタログ
低い熱伝導率が魅力の断熱材
アクアフォームは人や地球に優しいだけでなく、「熱を伝えにくい」ということも魅力です。 熱の伝えやすさを数値で表したものを熱伝導率と言います。この数値は、低い方がより熱を伝えにくいものです。
アクアフォームと、ほかの断熱材との熱伝導率の比較をしてみると、
- アクアフォーム 0.036W/mK
- アクアフォーム NEO 0.021W/mK
- 押出法ポリスチレンフォーム 1種 0.040W/mK
- グラスウール16K 0.045W/mK
このように、アクアフォームは非常に優秀な断熱性能を持ち、アクアフォームNEOはそれ以上だということがわかります。また、経年劣化も少なく長い年月、暖かな住宅を保ちます。
参照:NIPPON AQUAカタログ
アクアフォームの口コミ
実際にアクアフォームを使った家に住んでいる人の口コミを見てみると、メリットとデメリットがよくわかります。
口コミで出てくるメリットとして…
- 冷暖房の効きが良い
- 騒音が気にならない
- 結露の心配がない
アクアフォームの一番の強みである断熱性能で満足される人は多いです。断熱性能以外でも、防音や気密性の高さがメリットとして挙げられてきます。気密性が高い上に換気をしっかりとることで、結露しなくなると同時にカビを防ぐことができます。
口コミで出てくるデメリットとして…
- 熱が逃げないので熱がこもりやすい
- 灯油を使うストーブは使えない
断熱性や気密性が良い事によって出てくるデメリットです。また、アクアフォームを使って後悔しているという人もいます。その人は、本来なら断熱材を吹き付けてはいけないところに、吹き付けられたと言います。施工業者がやりやすいやり方で、家の品質を落とされることもあります。家を建てて後悔したくないと思う人は要注意です。信頼できる業者の人かどうか見極めましょう。
高気密・高断熱で暖かい
アクアフォームを使った家は高気密・高断熱で暖かいです。夏場の熱中症や、冬場のヒートショックを防ぎやすくなります。また、高気密の家に、24時間換気システムを組み込むことで、結露することがなくなります。結露がなくなることで柱梁が腐ることもなくなり、カビの発生などを抑えることができます。高気密高断熱を可能にしている理由は、現場で直接吹き付け発泡させることにあります。アクアフォームは最初は液体です。液体であるから複雑な形に対応でき、隙間を作らず施工ができます。
住宅の壁の中にはいろいろなものがあります。
- 筋交い
- コンセント用の電源
- 換気用のダクト
これらをかわしながら断熱材を入れないといけません。グラスウールなどの他の断熱材では、隙間なく施工するということはとても難しいです。アクアフォームなら、どのような場所でも吹き付けることさえできれば、施工不良なく断熱を取ることが可能です。
防音効果も期待できる
アクアフォームは防音効果も期待できます。小さな泡の集合体が音を吸収することで、防音効果を発揮しています。実際にアクアフォームの断熱に使っている家に住んでいる人は、雨などの外の音に気づかないほどだといいます。普通に暮らしていくぶんには十分な防音性能を発揮します。より高い防音性能がほしいと思う人は、他の断熱材と組み合わせることも考えてみてください。
他の断熱材と組み合わせることによって、防音効果はさらに高まります。その効果は、家の中で大音量でピアノを鳴らしていても外に聞こえないほどです。その分かかるコストは高くなってしまいます。お金に余裕があるならば検討してみてください。
参照:https://www.n-aqua.jp/products/aquaform_series/
費用が高い
アクアフォームの最大のデメリットは費用が高いことです。アクアフォームとグラスウールを比較した場合は、アクアフォームの方が2倍から3倍高くなります。しかし断熱材はケチるようなポイントではありません。断熱材をケチって後悔するポイントは2つあります。
- 冷暖房の効率が悪く、光熱費が上がる
- 住環境がとても悪くなる
そのような状態に断熱材を価格で選ぶと、これから10年20年と長く住んでいく家の環境がとても悪い、ということになってしまいます。アクアフォームを採用しないとしても、価格で断熱材を選ぶと必ず後悔します。しっかりと性能を比較して、価格とのバランスを考えて断熱材を選ぶことをお勧めします。
シロアリや害虫に気付きにくい
快適な住環境を保つとき、一番の敵といえるのがシロアリです。壁の中や床下などの目に見えない所からシロアリは侵入してくるので、とても気づきにくいです。シロアリは、柱や梁などの木材を食べていきますが、発泡ウレタン系の断熱材であるアクアフォームも好んで食べます。シロアリに食べられることで、隙間ができ高気密を維持できなくなると断熱性能は落ちていきます。
アクアフォームは高気密に施工できるので、本来はゴキブリやダニなどの害虫は進入できません。しかし、アクアフォームを害虫などに食べられることによって、できたスキマから入られることがあります。害虫を見つけたときには、アクアフォームの本来の性能は発揮できていないので、修理を検討した方がいいかもしれません。
おすすめのシロアリ対策
おすすめするシロアリ対策は2つあります。
- 高い防虫性能を発揮するアクアフォーム+TPを使用する
- ホウ酸系の防蟻材を使い、定期的にメンテナンスを行う
それぞれを詳しく解説します。
- 高い防虫性能を発揮するアクアフォーム+TPを使用する
日本アクアが販売しているシロアリや害虫に強いタイプのアクアフォームです。アクアフォーム+TPの中ではシロアリが活動できなくなります。断熱性のはそのままに防虫性能があるアクアフォーム+TPを使うことが、一番簡単なシロアリ対策と言えます。
- ホウ酸系の防蟻剤を使い、定期的にメンテナンスを行う
シロアリ対策で効果的なのは、定期的にシロアリがいないか確認をし、防蟻剤を使うことです。メンテナンスを行う際に注意するポイントは、人体に害のない防蟻剤を使用することです。
アクアフォームによって住宅は高気密になっています。その床下で人体に影響のある防蟻剤を使用すると、揮発した成分を体内に吸収して今う恐れがあります。そのためにも人体に害のない、ホウ酸系の防蟻剤でメンテナンスをすることをおすすめします。
まとめ
断熱材は目に見えないですが、住環境を左右するポイントです。適当に安いからという理由で選ぶと必ず後悔します。施工不良が起きにくい、アクアフォームとアクアフォームNEOを選択肢の中に入れてください。たくさんの選択肢の中から、性能と価格のバランスで選んで後悔しないようにしましょう。