北欧照明ブランド「レ・クリント」の魅力とは?
レ・クリント(LE KLINT) とは?
みなさんはレ・クリントをご存じですか?名前は初耳でも、写真を見れば、その特徴的なフォルムに見覚えがある方は多いかもしれません。
今回は、家のインテリアに欠かせない照明のおすすめブランド、レ・クリントの種類やその魅力について解説していきます。また、最近話題のレ・クリントの「キャンドルライト」の紹介も開封動画と一緒にお届けします。
おしゃれなシーリングライトやペンダントライトを探している方、お部屋の雰囲気を変えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
レ・クリントはデンマーク生まれの照明ブランド
レ・クリントはデンマーク生まれです。
始まりは20世紀初め。著名な建築家P.V. イェンセン・クリントが、アルコールランプの明かりを和らげるために紙を折って手作りのランプシェードを作りました。
そのランプシェード作りはクリント家の趣味の延長として伝わり、その明かりの美しさと機能性はたちまち評判となりました。その後1943年、息子らによって照明ブランドの「レ・クリント社」が創立されました。
ヒントは日本の折り紙から
レ・クリントの美しい幾何学構造のルーツは日本の折り紙です。
イェンセン・クリントは、日本の折り紙をヒントに最初の紙製プリーツシェードを完成させました。
そのため、レ・クリントの照明は洋室はもちろん、和室にもマッチするデザインになっています。
熟練の職人によるハンドクラフトへのこだわり
現在のレ・クリントの照明は、紙ではなく1枚の特殊なプラスチックシートを折ることで作られています。それらは全てデンマークの熟練した折り職人による手作業です。
この折る技術は基礎の習得に3年、一人前になるのにはなんと10年以上かかるといわれています。
また同じく、レ・クリントには金属や木工の専門職人も在籍しています。製造から組み立てまでの全工程を創業の地デンマークで行うことで、その高い品質を保持しているのです。
レ・クリントの照明にはどんなものがあるの?
それでは、レ・クリントには実際にどのような照明があるのでしょうか。照明の種別ごとに、有名なデザインをいくつか紹介していきます。
ペンダントライト
ペンダントライトとは天井から吊り下げるタイプの照明です。照らすものとの距離が近いため、料理がおいしく見えるようにダイニングテーブル上の照明によく使われます。
SWIRL スワール/ペンダント
松ぼっくりのようなフォルムが特徴の「スワール」シリーズのペンダントライトです。お部屋の主役になる印象的なデザインですね。
CYLINDER シリンダー/ペンダント
レ・クリントの伝統的なデザインを現代に再解釈することで生まれた「シリンダー」シリーズのペンダントライトです。同シリーズの異なる形、大きさのものを組み合わせることで洗練された空間を演出できます。
シーリングライト
シーリングライトは天井に取り付けるタイプの照明です。室内全体を明るくしてくれます。
SWIRL スワール/シーリング
先ほど紹介した「スワール」のシーリングライトモデルです。下から見上げることで美しいらせん構造を楽しむことができます。
CLASSIC クラシック/シーリング
日本の折り紙の影響を色濃く残す「クラシック」シリーズは、レ・クリントの原点ともいえます。和洋問わずマッチしそうな上品なデザインですね。
テーブルランプ
文字通りテーブルなどの上に置いて使用する照明です。デスクやベッドサイドなどで活躍してくれます。
CLASSIC クラシック/テーブルランプ モデル314
置いておくだけで部屋の雰囲気を変えてくれるような、ハッとする美しさがあります。直線と曲線のコントラストが素敵です。
CACHÉ キャシェ/テーブルランプ グレー
一見ふつうのメタルシェードですが、よく見るとシェードの中にプリーツが隠れています。「キャシェ」とはフランス語でかくれんぼを意味するそうです。
レ・クリントといえばポール・クリスチャンセンのデザイン
レ・クリントは多くのデザイナーと協業してさまざまなデザインの照明を制作しています。
中でも有名なデザイナーがポール・クリスチャンセンです。
彼がデザインしたのがこちらの「172」というモデル。
うねった波のような曲線がとても美しく、登場してから今なお愛され続けています。
ポール・クリスチャンセンは、これまで直線的なデザインが主流だったレ・クリントに新たな風潮を作りました。彼は数学の関数を使うことで、1枚のプラスチックシートから立体的な曲線のオブジェができることを発見したのです。
照明というよりもはや芸術品に近い印象を受けるポール・クリスチャンセンの作品。
それは瞬く間にレ・クリントのアイコン的存在となり、人々から愛されました。
レ・クリントの「スノードロップ」シリーズ
同じく人気なのが、フロア照明の「スノードロップ」です。
デンマークで大切にされている春を告げる花、スノードロップ(マツユキソウ)の姿をもとにデザインされました。アーチは茎を、シェード部分は花を表現しています。その幻想的で奥ゆかしい姿は、どんなインテリアにも調和してくれます。
便利な角度調整機能付き
用途やスペースに合わせて3段階の角度に調整できます。
ランプシェードとの距離によって明るさを調整できるので、読書の際に便利な機能です。
紙製シェードも選べる
レ・クリントの一部のシリーズでは、伝統的な紙製のシェードを採用しています。スノウドロップもそのひとつで、シェード部分は紙とプラスチックの2種類の材質から選べるそうです。
紙製のほうは繊維が光を複雑に反射させ、プラスチック製よりもやわらかく温かな印象を与えます。
一方、プラスチック製のほうはすっきりと明るい印象があります。
枕元に置けるテーブルランプタイプも
テーブルランプの小さいスノウドロップもあります。こちらもアーチ部分が可動するので、ベッドサイドの明かりに最適です。
ただ、フロアランプが14万円ほどするのに対し、テーブルランプは11万円するので、少し手が出しにくい印象は否めません。
人気急上昇中!レ・クリントのキャンドルライト
上質な明かりを気軽に楽しみたい。そんな方におすすめなのがこちら。
最近インスタグラムなどのSNSで話題になっているレ・クリントのキャンドルライトです。
本物の炎のように見えますが、実はLEDライトなんですよ。
日々の暮らしを豊かで心地よいものにしたいと考える人たちを中心に、日本でもひそかなブームになっています。
誕生のきっかけはデンマークに伝わる「ヒュッゲ」の文化
ヒュッゲ(Hygge)という言葉をご存じですか?
日本語で直訳すると難しいのですが、「心地よい時間を過ごす」や、「居心地のいい空間」「親しい人とくつろぐ」といった意味を持つそうです。
デンマークのある北欧では、長く厳しい冬の寒さをしのぐため、多くの時間を室内で過ごします。室内でじっとしているとつい暗い気持ちになりがちですが、デンマークの人々はそれを克服するためにさまざまな工夫を凝らしました。室内でキャンドルで灯し、お気に入りの家具や食器を揃え、親しい人たちと一緒に美味しいお菓子とコーヒーを楽しむ…。そうして心からリラックスできる空間を作るのです。これこそがまさにヒュッゲ。
デンマーク人は、こうした「ヒュッゲな暮らし」をとても大切にしています。
このヒュッゲを、いつでもどこでも気軽に取り入れられるように、と生まれたのがこちらのキャンドルライトです。
スペック紹介
アーチ状のオークの取っ手に、ガラスの筒。どこか懐かしくも洗練された美しいデザインが特徴です。
繊細に揺らめく炎はLEDですが、ロウは本物を使用しています。
USBで充電でき、満タンにすれば連続で150時間使用可能だそうです。
キャンドルライト開封動画
こちらの照明、なんと実際に購入してみました!
開封動画にしてみたのでぜひご覧ください。※現在編集中♪
[動画]
キャンドルライトが生まれたきっかけ
このキャンドルライトが生まれたきっかけは、デンマークの子供たちのある一言がきっかけだったと、デザイナーのフィリップ・ブド・ルドゥヴィセンは語っています。
デンマークはサステナブル先進国です。
「捨てる」を前提としない考えは、かつての日本にも通じるものがあります。
LEDのキャンドルライトならゴミも出ず、炎も使いません。
そして環境に優しいだけでなく、ペットや小さい子供がいる家庭でも安心して使えます。
また、消し忘れで火事になる心配もありません。
日本でもその精神性と機能性が評価され、レ・クリントのキャンドルライトはじわじわとファンを獲得中です。
その証拠に、インスタグラムではインテリア好きな女性を中心に次々と動画や写真がアップされています。持ち運びができるので、屋外やバルコニーでランタンのように使っている方もいました。
それぞれのヒュッゲの時間にやさしく寄り添う、かわいい相棒のような存在なのかもしれませんね。
まとめ:手軽にレ・クリントを楽しめるキャンドルライトはいかがでしょうか?
レ・クリントの照明について紹介してきましたが、いかがでしたか?
「172」や「スノウドロップ」…どれも優れた名品揃いだったと思います。
中でもキャンドルライトは、ヒュッゲの精神をわたしたちの暮らしに気軽に取り入れることができる照明です。
家族と地球にやさしいレ・クリントのキャンドルライト。
かわいくておすすめなので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。