杉板外壁の良さについて語る|施工事例・メリット・デメリットなど

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杉板外壁について考える、クオホームの本田です。

外壁材は家の景観を決める重要な素材。

さらに見た目だけでなく、外壁材の耐久性やメンテナンス性によって、家が建ってからの手間や費用が変わってきます

せっかく家を建てるなら、おしゃれさはもちろん、トータルコストも抑えられるような仕上がりにしたいと思いませんか?

この記事では杉板外壁の良さについて、メリット・デメリットの双方をふまえてご紹介します。
杉板外壁のメンテナンスについても解説しますので、外壁材選びの参考にしてください。

杉板外壁とは

杉板外壁とは

弊社施工事例:杉板外壁の家

杉板外壁とは、杉木から作られた板材を使って作られており、自然な風合いと美しい木目が魅力的な外壁材です。

杉板外壁は、建物に木の温かみと風格を与えるだけでなく、耐久性や防腐性にも優れています

近年は、サイディングなど鋼板やセメント材を使った外壁材が主流となりましたが、杉板外壁は名前通り杉板を外壁として使用します。

サイディングは劣化して交換する際に、ほぼすべての外壁が同じように傷んでしまっているため、全面張り替えとなるケースが多いです。

さらにサイディングを部分張替えすると、既存の外壁と新品の外壁材で見た目の違いがありすぎるため、外観がツギハギのようになってしまうためおすすめできません。

しかし、杉板外壁であれば時間の経過とともに経年変化を楽しみながら、傷んだ部分だけを張り替えて補強することが可能です。

全面張り替えの場合は数百万円のメンテナンスコストがかかりますが、杉板外壁を採用して傷んだ部分だけを張り替えれば、低コストで家を長持ちさせられます。

杉板外壁は木の風合いを楽しめるだけでなく、ランニングコストや耐久性の面でも優れた外壁材なのです。

種類:縦張りと横張りがある

杉板外壁を施工する際は、縦張りと横張りの2種類があります。

縦張りは、杉板を垂直に配置して施工する方法です。縦張りは、建物の外観に縦のラインを強調し、縦のアクセントを与える効果があります。

また、縦張りで杉板を施工することで、雨水が垂直に流れるため水はけが良く、板への浸水を防ぐことが可能です。

ストライプのアクセントで建物全体を映えさせたり、水はけが良く耐久性に優れた施工方法が良い場合は縦張りにすると良いでしょう。

なお、弊社で施工したのは縦張りです。

縦張りの杉板外壁

弊社施工事例

一方、横張りは杉板を水平に配置して外壁を施工します。横張りは、建物の外観に横のラインを強調し、シンプルな印象になる施工方法です。

横張りは、古くから活用されるポピュラーな施工方法で、落ち着いた印象を与えます。ただ、縦張りに比べて水はけが悪いため、防水処理やメンテナンスが必要です。

どちらの方式を選ぶかは、建物のデザインや個人の好みによって異なります。

杉板外壁を採用する際は、縦張りと横張りの特徴を比較して、自分好みの家にあった最適なスタイルを選択しましょう。

耐用年数について

自然特有の風合いが魅力的な杉板外壁ですが、採用する際に気になる点は耐用年数です。

どれだけ優れた景観を実現できても、耐用年数が短ければメンテナンスコストがネックとなり、採用すべきか悩んでしまいます。

しかし杉板外壁の耐用年数は、現在の主流な外壁材であるサイディング外壁より長いです。

サイディング外壁の耐用年数は15〜30年ほどとされており、ガルバニウム鋼板であれば15〜20年ほどの耐用年数になります。

対して、杉板外壁の耐用年数は30〜50年ほどであり、他の外壁材に比べて圧倒的に長持ちします。

家を建てた際に安く建築費用を抑えられても、長く住んでいく間に外壁材が劣化して張り替えが発生した場合は、余計にランニングコストがかかりコスパが悪いです。

杉板外壁を採用すれば30年後でも外壁の劣化が少なく、数枚の杉板を部分交換するだけでメンテナンスが完了します。
家は、何十年も暮らすことになる長期的な買い物です。家を建てる際は30年後の生活を想定して、耐用年数が長い杉板外壁を検討しましょう。

杉板外壁の施工事例

2023年1月に弊社クオホームが施工した杉板外壁の家はこちらです。耐震等級3の最高ランクで建てています。
詳しくは▶︎施工事例:杉板外壁の家

上記リンク先にはルームツアーの動画も載せていますので、よかったら参考にしてください。

杉板外壁のメリット・デメリット

外壁素材を選ぶ際は、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。

他の外壁にはない杉板外壁のメリット・デメリットを紹介しますので、家づくりの参考にしてください。

杉板外壁のメリット

杉板外壁のメリットは、次の通りです。

  • 自然な風合いの良さ
  • 長持ちする
  • 部分的に張り替えやすい
  • 環境に優しい

それぞれのメリットを解説しますので、杉板外壁を魅力を確認しましょう。

自然な風合いの良さ

杉板外壁を採用するメリットは、自然素材特有の風合いの良さを楽しめることです。

近年はウッド調のサイディング外壁も人気ですが、杉板外壁の自然素材特有の風合いを工業製品では再現できません。

杉板外壁は、杉木の特徴的な風合いと美しい木目が魅力的で、建物に温かみと風格を与えます。

また、年月が経過することで経年変化を楽しめ、味わい深いおもむきを演出可能です。

サイディングなど従来の外壁であれば劣化や汚れは景観を損ねることになりますが、杉板外壁の場合は経年劣化すらも風合いとなります。

人工素材で再現できない自然な風合いの良さこそ、杉板外壁のメリットです。

長持ちする

杉板外壁のメリットは、他の外壁素材に比べて長持ちすることです。

先述したように、杉板外壁の耐用年数は30〜50年と長い傾向があります。

コーキング材を使用している外壁は、外壁材のつなぎ目にあるコーキング材が劣化すると防水性が低下し浸水のリスクが生じます。

しかし、杉板外壁は寺や歴史的建造物に使用されているように、適度に乾燥すれば長持ちする素材です。

さらに、杉木は耐久性があり防腐効果も高い特徴があります。適切な処理とメンテナンスを行えば、杉板外壁は長期間使用しても腐ることなく耐久性能を保ち続けます。

杉板外壁は、優れた耐久性と防腐効果によって適切なメンテナンスをすれば、長持ちする外壁素材です。

部分的に張り替えやすい

杉板外壁が劣化した場合、部分的に張り替えやすいのが特徴です。

サイディングなど工業製品の場合は、新しいデザインが出たり使用している外壁素材が廃盤になったりと、張り替えが必要になったタイミングで替えの商品が手に入らない可能性があります。

さらに、腐食や劣化した部分だけを張り替えたい場合でも、ツギハギな外観に仕上がってしまうため全面張り替えをしなければなりません。

工業製品の場合は一部分が劣化したタイミングで、他の部分も耐用年数が経過しているケースが多いです。

基本的に全面張り替えが主流である工業製の外壁素材に比べて、天然素材の杉板外壁は劣化した杉板だけを張り替える、部分的なメンテナンスがしやすい特徴があります。

全面張り替えで数百万円のメンテナンスコストがかかるより、部分的な張り替えで出費を抑えた方がコスパが良いです。

さらに、杉板外壁は長持ちする外壁素材なので、部分的な張り替えで何十年も住み続けることができます。

コストパフォーマンスの良さを考えて外壁素材を選ぶなら、杉板外壁がおすすめです。

環境に優しい

杉木は天然の木材であり、持続可能な資源です。

近年、SDGsをはじめとした持続可能な開発目標が注目されており、杉板外壁のような環境に優しい選択肢が推奨されています。

また、杉木はCO2を吸収する効果もあるため、建物の建設においても環境負荷を軽減することが可能です。

SDGsや脱炭素化社会に貢献するためにも、家を建てる際には杉板外壁を選択肢に入れてみてください。

杉板外壁のデメリット

杉板外壁のデメリットは、次の通りです。

  • 割れや反りが起きる
  • 天候によって杉板が劣化する
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 燃えやすい

杉板外壁を選ぶ前に、メリットとあわせてデメリットを確認して採用すべきか検討してください。

割れや反りが起きる

自然素材である杉板外壁は、木材が割れたり反りが起きたりするデメリットが存在します。

杉板外壁は長持ちする外壁素材ですが、長く使用するには環境に配慮しなければなりません。

木材を腐らせる腐朽菌は、次の4要素が揃うと発生してしまうので注意が必要です。

  • 水分
  • 栄養
  • 快適な温度
  • 酸素

温度や栄養・酵素は人為的にコントロールすることが難しいので、水分を調節することが大切です。
外壁に使う木材を水はけの良い材質を選んだり水の跳ね返りが少ない設計で施工したりと、腐朽菌を増殖させないよう工夫しましょう。

しかし、杉板に水分を与えないよう注意していると、乾燥によって木材が割れたり反れたりする可能性があります。

杉板外壁を長持ちさせるためには、腐食や割れ・反りへの対策が必要です。

天候によって杉板が劣化する

杉板外壁は、雨や雷・雪など天候に左右されやすい外壁素材です。

雨や雪で水分を含みすぎると、木材が腐食してしまいます。腐食だけでなく杉板にカビが発生して、劣化や嫌な匂いが発生する可能性があるので要注意です。

杉板外壁は定期的に防水加工を施して、雨や雪に負けないよう対策しておきましょう。

また、できるだけ杉板外壁が濡れないように、軒を長めに設計する方法もおすすめです。

雷が降った際には、落雷すると天然素材である杉板外壁は燃えてしまいます。

杉板外壁を採用する際は、天候による影響を考えて家を設計しなければなりません。

定期的なメンテナンスが必要

雨や雪による腐食・カビの発生を抑えるために、杉板外壁は定期的なメンテナンスが必要です。

本物の木である杉板外壁には、防水・防腐のため保護塗料が塗布されています。

工業製の外壁素材であれば10年に1度メンテナンスが必要ですが、杉板外壁は15年に1度のメンテナンスで品質を保てるので、定期メンテナンスを欠かさず実施してください。

杉板外壁のデメリットには、定期的なメンテナンスを実施しなければならない手間が挙げられます。

燃えやすい

本物の木を使用している杉板外壁は、耐火性が弱いです。

小火が生じた際には杉板に燃え移り、家が全焼するリスクがあります。

杉板外壁で家を建てる際は、火災のリスクを考えて防火対策や火災保険への加入を徹底しましょう。

杉板外壁のメンテナンス

杉板外壁は、ノーメンテナンスでも30年間使用できる外壁素材です。

日常的に実施しなければならないメンテナンスはありませんが、腐食やカビを抑えるため水に濡らさないよう工夫しましょう。

15年に1度は防水・防腐の保護塗料を塗り直し、定期的に割れや反り・腐食が起きていないか点検してください。

割れや反り・腐食が起きていた場合は、劣化している板材のみ部分張り替えするだけでメンテナンスが完了します。

杉板外壁を長持ちさせるため、定期メンテナンスを徹底しましょう。

杉板外壁を無塗装にするとどうか?

無塗装のイメージ

杉板の経年変化を楽しみたいからと、無塗装での使用を検討する方がいます。

杉板外壁を無塗装にすると、腐食やカビが起きやすくなるのでおすすめはできません

杉板は浸透性が高い素材なので自然系の浸透塗料を使用すれば、問題なく経年変化を楽しめます。

どうしても無塗装で杉板を使用したい場合は、軒を大きく設計するなど水に濡れない工夫を施してください。

長く暮らす家を杉板外壁で設計する場合は、保護塗料を使って腐食やカビを防ぐことをおすすめします。

経年変化?経年劣化?

杉板外壁が年月の経過とともに風合いが変化する様子を、人によって「経年変化」と呼んだり「経年劣化」と呼んだりします。

経年変化を「劣化」と捉えるか「美化」と捉えるかは、個人の意識の問題だと思っています。

木材が徐々に黒ずんでくる様子を「風合いが良くなった」と捉えた場合は美化、「汚くなった」と捉えた場合は「劣化」と言えるでしょう。

杉板外壁は年月とともに風合いの変化を楽しめる外壁素材なので、ライフステージの変化とともに経年変化を楽しんでください。

さすがに腐食は劣化ですが……。

まとめ:外壁選びで後悔しないために

弊社施工事例

杉板外壁は、自然素材特有の風合いが魅力的です。

木の温かい空間で生活ができ、建物全体を優しく重厚感ある雰囲気で仕上げられます。

杉板外壁はメンテナンスの手間が少なく、定期メンテナンスをすれば30〜50年ほど長持ちする外壁素材です。

劣化や腐食が起きても部分的に張り替えられるため、ランニングコストが低い特徴があります。

環境に優しく耐久性・耐腐性に優れた杉板外壁で、自分好みのモダン住宅を建てましょう。

また、外壁選びで悩んでいる方は、その他の外壁素材を紹介した記事を読んでみてください。

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