ケイミューの外壁は何年持つ?はる・一番や光セラとの違いを各特徴で徹底解説!
外壁について考える、クオホームの本田です。
家を建てる際には、できるだけ長持ちする外壁を選ぶことが重要です。
外壁建材メーカー「ケイミュー」は、「はる・一番」や「光セラ」などの人気商品を提供しており、これから家づくりを考えている方にとって選択肢の1つとなります。
「どの外壁を選べばいいの?」「ケイミューの外壁は何年持つの?」と悩んでいる方は、ケイミューが扱う外壁の魅力とサイディングの耐用年数について確認しておきましょう。
今回は「はる・一番」と「光セラ」との違いを解説しますので、最後まで読んで外壁選びの参考にしてください。
ケイミューとは?
そもそもケイミューとは、2003年12月1日にクボタと松下電工(後のパナソニック)が出資して設立した「クボタ松下電工外装株式会社」でした。
2010年10月1日に「ケイミュー株式会社」へと改名し、クボタとパナソニックが誇る技術力と実績をフルに活用して、大手外装建材メーカーへと発展しました。
ケイミューは、屋根材・外壁材・雨どいなどの製造・販売を手掛け、外装材のセット販売を提供できるメーカーです。
さらにクボタの強みでもある「環境に配慮した事業」とパナソニックの技術力を集約した「機能性とデザイン性に優れた商品」を提供しています。
ケイミューの外壁シリーズ
ケイミューの外壁を採用しようか悩んでいる方は、取り扱っている外壁シリーズを確認しておきましょう。
ケイミューが提供する外壁シリーズは、次の6種類です。
- 光セラ
- 親水コート
- 親水パワーコート
- 金属サイディング 「はる・一番」
- LAP-WALL(ラップウォール)
- SOLIDO(ソリッド)
それぞれの特徴を紹介しますので、外壁選びの参考にしてください。
光セラ(ひかりセラ)
ケイミューの外壁シリーズで人気がある「光セラ」は、高い耐久性と美しい外観を兼ね備えています。
光セラは、特殊なコーティング技術によって太陽光を利用し、外壁表面の汚れを分解・除去できる外壁です。
太陽光によって汚れをつきにくくし、雨で汚れを落とすセルフクリーニング性能を備えています。
また、日焼けや色あせを防止するセラミックコートが施されており、長期間美しい景観を維持できます。
光セラはメンテナンスフリーで使用できる外壁として、ケイミューの外壁シリーズの中でも人気が高いです。
親水コート
「親水コート」は、ケイミューが提供する外壁シリーズの中でも優れた性能を持つ外壁です。
親水コートは、外壁表面に特殊なコーティングを施すことで、雨水や水滴が均一に広がり、汚れを浮かせて落とします。
雨が降った後でも外壁を綺麗な状態を保ち、メンテナンスフリーの生活を実現します。
また、親水コートは抗菌性にも優れており、清潔な状態を維持することが可能です。
親水パワーコート
「親水パワーコート」は、親水コートを強化したケイミューの外壁シリーズです。
親水パワーコートは、親水性と撥水性を兼ね備えており、外壁表面の汚れを雨で落とす親水コートの特性を備えています。
さらに、経年劣化に強く色あせしにくいコーティングがされており、外壁が長期間綺麗な状態に保てます。
親水コートを強化し経年劣化に耐えられる強度を兼ね備えた外壁シリーズが、親水パワーコートです。
金属サイディング 「はる・一番」
「はる・一番」は、ケイミューが提供する外壁シリーズの中で金属サイディングを採用した外壁です。
はる・一番は、アルミニウムを主成分とした軽量かつ、高強度の金属パネルで構成されています。
金属サイディングの特徴的な表面加工により、美しい質感と遮熱性・断熱性を実現しました。
はる・一番は、色やデザインのバリエーションが豊富であり、建物の外観に合わせた個性的な仕上がりを実現できます。
LAP-WALL(ラップウォール)
「LAP-WALL(ラップウォール)」は、素材を一枚一枚重ねて作り上げる、上質で立体感あふれる外壁です。
LAP-WALLは、外壁材を重ねて施工する特殊な接合方式を採用しており、シーリング(のないシームレスな仕上がりを実現します。
カラーバリエーションや素材の種類も豊富で、自分好みの外観に仕上げやすい外壁です。
さらに、防水性に優れているため、雨水や湿気から建物を保護して美しい景観を維持できます。
SOLIDO(ソリッド)
「SOLIDO(ソリッド)」は、ケイミューが提供する外壁シリーズの中でも頑丈で高い耐久性を持つ製品です。
SOLIDOは、ケイミュー独自の成型技術により、非常に頑丈な構造を実現しています。セメント由来の無垢素材を使用しており、耐震性や耐風性が高く、長期間にわたって安定した性能を発揮します。
また、SOLIDOは美しいデザインとバリエーションが豊富であり、建物の外観に個性と魅力を与える外壁シリーズです。
SOLIDOについては以下の記事で熱烈に解説していますので、カッコいい外壁に興味ある方はぜひお読みください。
関連記事:KMEW(ケイミュー)のSOLIDO(ソリド)がカッコよすぎて使ってみたい…
ケイミューの人気外壁「はる・一番」の特徴
ケイミューの外壁シリーズの中でも、金属サイディング「はる・一番」は人気が高い外壁です。
金属サイディングを採用しようか悩んでいる方は、はる・一番の特性を確認しておきましょう。
はる・一番の特徴は、次の通りです。
- 色褪せが少ない
- 防水性が高い
- 断熱性が高い
- 遮音性が高い
- 軽量で揺れに強い
- デザイン性が高い
それぞれの特徴を解説しますので、金属サイディングを選ぶ際の参考にしましょう。
色褪せが少ない
金属サイディング「はる・一番」は、色褪せが少ない特徴を持っています。
はる・一番は、遮熱・高耐候性塗装を採用しており、長期間にわたって色あせや変色が起こりにくいです。
また、遮熱性が高く太陽光による影響を受けにくい加工が施されており、建物の外観を美しく保つ特性があります。
防水性が高い
「はる・一番」は、高い防水性を備えた外壁です。
金属サイディングのパネル同士の接合部には特殊な構造があり、雨水や湿気の浸入を防止できます。
はる・一番は、防水性の高さにより建物の内部への浸水を防ぎ、住宅の耐久性を向上させる特性を備えています。
断熱性が高い
「はる・一番」は、優れた断熱性能を持っています。
金属サイディングの構造により、外部からの熱や冷気の侵入を防ぐことが可能です。
はる・一番は断熱性が高いので、建物内部の温度を安定させる効果があり、冷暖房効果の向上やエネルギー効率を向上させられます。
他の外壁材と同じ厚みでも、金属サイディングであるはる・一番は高い断熱性能を誇るため、年中快適な暮らしを実現できます。
遮音性が高い
金属サイディング「はる・一番」は、遮音性が高い特徴があります。
金属の堅牢な構造により、外部からの騒音を効果的に遮断可能です。そのため、静かな居住環境や快適な室内空間を実現できます。
閑静な住宅街など隣家との距離が近い環境でも、遮音性が高いはる・一番を採用すれば、騒音トラブルを防止して快適な暮らしを実現できます。
軽量で揺れに強い
「はる・一番」は、軽量かつ高強度な金属パネルで構成されています。そのため、地震や風などの揺れに対しても強い耐性を持っています。
日本は地震大国なので、耐震性を重視して家づくりを行う方も少なくありません。建物全体の安定性を確保しながら、軽量な素材で施工できるはる・一番は、地震対策ができる外壁として人気があります。
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デザイン性が高い
金属サイディング「はる・一番」は、デザイン性にも優れています。豊富な色やデザインのバリエーションがあり、建物の外観に自分好みの個性と魅力を再現できます。
また金属サイディング特有のメリハリを生み出せるので、さまざまなスタイルやテイストに合わせて建物の印象を引き立たせられます。
ケイミューの看板外壁「光セラ」の特徴
引用:ケイミュー公式ホームページ
ケイミューで人気がある外壁は「はる・一番」だけではありません。ケイミューの看板商品と言えば、太陽光を活用する光触媒の外壁「光セラ」が挙げられます。
ケイミューで外壁選びを検討している方は、下記の光セラの特徴を確認しておきましょう。
- メンテナンスフリーで使用できる
- 外壁を長持ちさせられる
- 厚みによって高級感を出せる
それぞれの特徴を確認して、家の外壁素材に光セラを採用すべきか検討してください。
メンテナンスフリーで使用できる
ケイミューの看板外壁「光セラ」は、メンテナンスフリーで使用することができる特徴を持っています。
光セラは特殊なコーティング技術によって表面が処理されており、汚れや付着物が付きにくい特性があります。
そのため、定期的なメンテナンスやクリーニングの必要が少なく、手間をかけずに外壁を美しく保つことが可能です。
外壁を長持ちさせられる
光セラは、外壁の耐久性を高めて長持ちさせられます。
太陽光を利用して表面の汚れを分解・除去する効果があり、外壁の劣化や変色を防ぐことが可能です。
さらに、光セラの表面は耐候性に優れており、雨や風・紫外線などの自然要因によるダメージを軽減します。
光セラを採用すれば、外壁の寿命を延ばして家の景観を美しい状態で長く維持できます。
厚みによって高級感を出せる
光セラは、厚みのバリエーションによって、外観の高級感を演出できます。光セラは、さまざまな厚みのパネルが用意されており、建物のスタイルやデザインに合わせて選択できるのです。
厚みがあるパネルは存在感があり、建物に上品で重厚感のある印象を与えてくれます。
外壁において高級感や品質の追求を重視する方にとって、光セラは理想的な選択肢となるでしょう。
ケイミューの外壁は何年持つのか?
ケイミューの外壁を選ぶ際は、「施工してから何年持つのか?」寿命を把握しておくことが大切です。
建設初期は外観が美しく性能が優れた外壁素材であっても、経年劣化とともに景観と性能が劣化していくようでは張り替えやリフォームのメンテナンスコストがかかります。
ケイミューの外壁は何年持つのかを知るために、次の内容を確認しておきましょう。
- 各サイディングの寿命目安
- メンテナンス頻度
- スーパーケイミューシールで長持ちできる
各サイディングの寿命目安
ケイミューの外壁寿命は、最大40年持つと言われています。
とはいえ、メンテナンス頻度や住宅環境によって寿命は変わるので、「定期メンテナンスを実施し、良好な環境で使用された場合は最大40年持つ」くらいの参考として覚えておきましょう。
ケイミューの外壁だけでなく、サイディングの種類によって大まかな寿命の目安は決まっています。
各サイディングの寿命は、次を目安に採用を検討してください。
- 窯業系サイディング 20~30年
- 金属系サイディング 20~30年
- 木質系サイディング 15~25年
- 樹脂系サイディング 20~30年
木質系サイディングは早ければ築15年ほどで老朽化し、張り替える必要があります。他のサイディング素材は約20〜30年ほどは、張り替えずに使用できますが長持ちさせるためには適切なメンテナンスが必要です。
メンテナンス頻度
外壁を長持ちさせるためには、日常メンテナンスと定期メンテナンスを徹底しましょう。
メンテナンスフリーの光セラでも、定期メンテナンスで破損・劣化がないか確認しておくことが大切です。メンテナンスフリーの外壁であっても、定期メンテナンスを実施している場合と何もしない場合では、何年持つかで寿命が変わります。
メンテナンス方法としては、サイディングの点検・シーリングの点検を行い、破損や劣化がある場合は交換・補強リフォームを行いましょう。
詳しくは、ケイミューの公式ホームページにある「メンテナンス方法」を確認して、適切なメンテナンスを実施してください。
スーパーケイミューシールで長持ちできる
スーパーケイミューシールを活用すれば、外壁を長持ちさせられます。
スーパーケイミューシールとは、劣化を防ぐ効果がある特殊なシーリング材です。外壁材が如何に防水性が高く耐久性に優れていても、素材をつなぎ合わせるシーリングが劣化してしまうと、外壁を長持ちできません。
スーパーケイミューシールは、防水性・耐久性に優れており、シーリングが汚れて外観を損ねたり雨水が浸水して家を腐敗させたりする劣化を防ぎます。
家を長持ちさせたい方は、スーパーケイミューシールを採用してシーリングの劣化を防止しましょう。
個人的にはSOLIDOがおしゃれで好き
引用:ケイミュー公式ホームページ
ケイミューの外壁は、シリーズごとに異なる特性があり魅力もさまざまです。
自分が理想とする外観を実現できるデザインで、できるだけ長持ちする外壁を選びましょう。
なお、この記事では「はる・一番」や「光セラ」などのケイミュー人気商品を紹介しましたが、個人的には「SOLIDO(ソリド)」がおしゃれで好きです。
SOLIDOは強固なセメント素材の外壁材を、コーキングなしで施工するため、他の外壁にはない独特の風合いを実現できます。
SOLIDOに興味がある方は、SOLIDOの特徴について詳しく解説した記事を読んで、外壁選びの参考にしてください。