ガルバリウム外壁は10年後・20年後どうなる?外壁を綺麗に保つ方法を徹底解説!

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外壁について考えるクオホームの本田です。

ガルバリウム外壁は耐用年数が20年〜30年と長く、デザイン性からも人気を集めています。

しかし、金属でできているため、サビや断熱性などの観点で不安に思う人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ガルバリウム外壁を導入して10年後・20年後にどうなるのか、外壁を綺麗に保つ方法と併せて解説します。

ガルバリウム外壁を採用するメリット・デメリットも交えて解説するので、最後まで読めばガルバリウム外壁で家を建てるべきか判断することが可能です。

ガルバリウム外壁とは?

ガルバリウム外壁とは、アルミニウムと亜鉛合金で作られたメッキ鋼板を使用した外壁です。

外観はアルミ製の金属板のような見た目・質感で、家の外壁に使用すればスタイリッシュでシックな雰囲気を演出できます。

ガルバリウム外壁は、亜鉛が溶けてしまってもアルミニウムが穴を埋める特性があり長持ちします。
さらに亜鉛の犠牲防食作用と合わさり、サビの拡大を防止できるため耐用年数が長いです。

ガルバリウム外壁は、メンテナンスフリーで長持ちする金属系外壁として多くの家に採用されています。

ガルバリウム外壁のメリット

ガルバリウム外壁を採用する前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。ガルバリウム外壁を採用するメリットは、次の通りです。

  • スタイリッシュな雰囲気を演出できる
  • 耐用年数が長い
  • 耐震性が高い
  • 汚れを落としやすい

ガルバリウム外壁は、さまざまな魅力がある外壁素材です。それぞれのメリットを確認して、ガルバリウム外壁を採用すべきか検討しましょう。

スタイリッシュな雰囲気を演出できる

ガルバリウム外壁のメリットは、スタイリッシュな雰囲気を演出できることです。

金属系外壁の特徴であるモダンでシックな雰囲気があり、カッコいいデザインが好きな方がひかれる傾向があります。

ガルバリウム外壁を採用すれば、すっきりとした印象を与えてくれるため、デザイン性を重視したい場合に使用されやすいです。

ブラック系やホワイト系などモノトーンカラーが多く、モダンでシャープな印象を実現できます。

耐用年数が長い

ガルバリウム外壁のメリットは、耐用年数が長いことです。ガルバリウム外壁の耐用年数は、20〜25年と言われています。

定期メンテナンスを行えば、40年以上も長持ちするケースもあり、外壁素材としてトップクラスの耐用年数を誇ります。

一般的に使用されるサイディング外壁の耐用年数は、次の通りです。

外壁の種類 耐用年数目安
窯業系サイディング 20〜30年
金属系サイディング 20〜30年
木質系サイディング 15〜25年
樹脂系サイディング 20〜30年

ガルバリウム外壁の耐用年数が20〜25年、メンテナンス次第では40年以上であることを考えると、比較的長持ちする傾向があります。

耐震性が高い

ガルバリウム外壁は金属系外壁の中でも極めて軽量な素材なので、耐震性に強い特徴があります。

外壁材は軽量であるほど、建物にかかる負荷が少なく地震に強い傾向があります。

島国で地震が起きやすい日本では、耐震性が高い外壁材を使用して地震対策をしておくことが大切です。

耐震性の高い外壁材を採用したい方は、ガルバリウム外壁で家を建てるのも良いでしょう。

汚れを落としやすい

ガルバリウム外壁のメリットは、汚れを落としやすいメンテナンス性の良さにあります。ガルバリウム外壁は表面が平滑なので、汚れが落ちやすいです。

ガルバリウム外壁はサビにくい特性があり、汚れがついてもすぐに落とせるため綺麗な状態で家の外観を保てます。

さらにガルバリウム外壁は、湿気や雨水を吸収しないため汚れがつきにくいです。

ガルバリウム外壁を採用すれば、家の外観を綺麗に保てるメリットがあります。

ガルバリウム外壁のデメリット

ガルバリウム外壁を採用する前に、メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。
ガルバリウム外壁のデメリットは、次の通りです。

  • 傷や色あせで劣化しやすい
  • 費用が高い
  • 断熱性・遮音性に不安がある
  • 部分的なメンテナンスができない
  • サビが発生する可能性がある

それぞれのデメリットを把握して、ガルバリウム外壁を採用すべきか検討してください。

傷や色あせで劣化しやすい

ガルバリウム外壁のデメリットは、傷や色あせで劣化しやすい点です。

ガルバリウム外壁は軽量で扱いやすい素材ですが、薄さから傷や凹みがつきやすいデメリットがあります。

また表面が経年劣化で色あせるため、長期間使用すると外観に変化が生じてしまいます。

耐用年数は長いですが、傷や色あせで劣化しやすいデメリットを把握して対策しておきましょう。

費用が高い

ガルバリウム外壁のデメリットは、費用が高いことです。

従来の外壁材、例えば窯業系サイディングと比較すると、ガルバリウム外壁は高い傾向があります。

外壁の種類 価格目安
窯業系サイディング 5,000円/㎡
ガルバリウム外壁 7,000円/㎡

そのため導入費用を抑えて家を建てたい方にとって、コストがかかるガルバリウム外壁はデメリットに感じるでしょう。

ガルバリウム外壁を採用したい場合は、業者に見積もり依頼をして予算内でコストを抑えられるよう工夫しましょう。

断熱性・遮音性に不安がある

ガルバリウム外壁を採用するデメリットは、断熱性・遮音性に不安があることです。

ガルバリウム鋼板は、断熱性・遮音性が低い特性があります。断熱性が低いため、外気温の影響を受けやすく、夏場には家の中が熱くなる可能性があります。

さらに遮音性が低い家に住むと、音が外に漏れやすく騒音トラブルに発展するかもしれません。

ただ断熱材が入ったガルバリウム外壁を採用すれば、断熱性・遮音性を高めて快適に過ごせます。

ガルバリウム外壁を採用する際には、断熱材が入った製品を探してデメリットを解消しましょう。

部分的なメンテナンスができない

ガルバリウム外壁のデメリットは、部分的なメンテナンスができないことです。

ガルバリウム外壁は破損や劣化しても、部分的な張替えができず特定の部分だけを補修・メンテナンスすることが難しいです。

サイディングのように部分的な補修ができる外壁材であれば、劣化した部分だけを張り替えるだけでメンテナンスが完了します。

しかしガルバリウム外壁は劣化した部分を補強する際に、全面的な張り替えや重ね張りをする必要があるため、メンテナンスにかかるコストが高いです。

ガルバリウム外壁を採用する際には、部分的なメンテナンスができないデメリットを把握しておきましょう。

サビが発生する可能性がある

ガルバリウム外壁は、アルミニウムや亜鉛で鉄板がコーティングされておりサビの発生を抑制できます。

しかし傷がついた場合は、コーティングが剥がれてサビが発生する可能性があるため要注意です。

サビに強いガルバリウム外壁ですが、コーティングが剥がれた際にはサビが発生するデメリットがあることを理解して、定期的にメンテナンスしておきましょう。

ガルバリウム外壁の10年後・20年後はどうなる?

耐用年数が長いガルバリウム外壁は、「10年間や20年間使用するとどうなるか?」気になるものです。

ガルバリウム外壁を採用すべきか悩んでいる方は、施工してから10年後・20年後はどうなるのか経年劣化の予測を把握しておきましょう。

ガルバリウム外壁の10年後・20年後は、次のようになる見込みです。

  • 【10年後】外壁が色あせる
  • 【20年後】腐食やサビが発生する

それぞれの経年劣化を解説しますので、ガルバリウム外壁を採用する際の参考にしてください。

【10年後】外壁が色あせる

ガルバリウム外壁を施工して、10年後には外壁が色あせてしまいます。

家を建ててから10年も経過すると、経年劣化により施工当初の光沢やツヤは消えて色あせているでしょう。

特に黒やダークグレーなどの濃い色の場合は、色あせがわかりやすいです。

とはいえ、色あせ以外の劣化は起きないと考えると、他の壁材より優れているとも考えられます。

【20年後】腐食やサビが発生する

ガルバリウム外壁を施工して、20年後には腐食やサビが発生することがあります。

軒下などなど雨掛かりのない場所や、傷がついている場所からサビが発生して劣化が進んでいる状態です。

また、ホコリや湿気が溜まりやすい場所から腐食が進んでいる可能性があります。

家の立地や経年劣化の進行状況によっては、腐食やサビも発生していないケースもあるため、あくまで参考程度に留めておきましょう。

ガルバリウム外壁を10年後・20年後まで綺麗に保つ方法

ガルバリウム外壁は耐用年数が長く、10年後・20年後でも張り替えなしに使用できる外壁材です。

しかし、メンテナンスを実施しておけば、施工してから10年後・20年後でも外壁を綺麗に保てます。

ガルバリウム外壁を10年後・20年後まで綺麗に保つ方法は、次の通りです。

  • 10〜15年でメンテナンスを行う
  • 自分でもメンテナンス可能
  • 高圧洗浄機は外壁にダメージを与える

それぞれの方法を確認して、ガルバリウム外壁を長く綺麗に保ちましょう。

10〜15年でメンテナンスを行う

ガルバリウム外壁を綺麗に保つコツとして、10〜15年でメンテナンスを実施しましょう。

ガルバリウム外壁の耐用年数は20〜25年ですが、10〜15年の周期で定期メンテナンスを行うことで綺麗に長持ちさせられます。

ガルバリウム外壁に傷やサビが発生している場合、サビが進行して劣化が早まるため早期に発見して対策する必要があります。

定期メンテナンスを実施しておけば、サビや傷を早期発見して補強できるため、長く綺麗に保つことが可能です。

また定期メンテナンスを実施すれば、汚れや腐食を防止してガルバリウム外壁を40年以上長持ちさせることも可能ですので、10〜15年周期で業者にメンテナンスを依頼しましょう。

自分でもメンテナンス可能

ガルバリウム外壁は、業者に依頼せずに自分でもメンテナンスが可能です。

基本的にガルバリウム外壁はメンテナンスフリーの外壁材なので、1年に1度水をかけて汚れを洗い流すだけで十分綺麗にできます。

しかし、大雨が降って泥水が外壁に跳ね返っている場合は、洗い流した方が腐食を防止できます。

他にも海に近い家や酸性雨が振る地域であれば、1〜3ヶ月ごとに水で外壁を洗い流しておきましょう

散水だけで汚れが取れない場合は、布やスポンジで拭き掃除をしてください。洗剤を使用する場合も、中性洗剤を水で薄めて洗い流した後、ガルバリウム外壁に洗剤が残らないように水をかけておきましょう。

強くこすりすぎたり硬いスポンジを使用して掃除したりすると、ガルバリウム外壁に傷をつけてサビを発生させる可能性があります。

また酸性やアルカリ性の洗剤は、ガルバリウム外壁のコーティングを落として劣化を進める原因となるため使用しないように注意してください。

高圧洗浄機は外壁にダメージを与える

ガルバリウム外壁のセルフメンテナンスで、高圧洗浄機は使用しないよう注意しましょう。

高圧洗浄機は水圧が強すぎて、外壁にダメージを与える可能性があります。頑固な汚れを落とす際に、高圧洗浄機を使いたくなる方もいますが、ガルバリウム外壁を損傷しないよう使用を制限してください。

散水ホースを使用して優しく汚れを洗い流すだけで、ガルバリウム外壁のメンテナンスは十分です。

10年後・20年後までガルバリウム外壁を綺麗に保つために、高圧洗浄機の使用は控えましょう。

ガルバリウム外壁を10年後20年後まで綺麗に使うため定期メンテナンスを実施しよう!

ガルバリウム外壁は、10年後・20年後まで綺麗な外観を維持できる外壁材です。

ガルバリウム外壁の耐用年数は20〜25年と長く、メンテナンスを行えば40年ほど持つと言われています。

家を建ててから10年後でも色あせが発生する程度の経年劣化なので、何もしなくても外観を綺麗に保てるメンテナンスフリーの外壁材です。

しかし、10年後まで綺麗に保ちたい方は、定期メンテナンスを実施しましょう。定期メンテナンスは1年に1度水で洗い流すだけで十分です。

お手入れが簡単なガルバリウム外壁を採用して、理想の家を建ててください。ガルバリウム外壁を採用しようか悩んでいる方は、下記のガルバリウム外壁の価格について詳しくまとめた記事を読んで、外壁選びの参考にしましょう。

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