ガルバリウム外壁は安い?高い?具体的なコストや魅力を解説
クオホームの本田です。弊社は10月にガルバリウムの家を施工!ということでガルバのお話を。
ガルバリウム外壁は、金属系外壁のスタイリッシュな雰囲気とお手入れの簡単さが魅力的な外壁材です。
ガルバリウムは安いのか高いのか?という点についてお話ししようと思いますが、結論から言うとどこに視点を置くかで変わってきます。
単純な施工費用で考えるのか、生涯のメンテナンスまで考えた上でのコストで考えるのか。
この記事では、ガルバリウム外壁の魅力的や注意点も併せて解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
ガルバリウム外壁は安い?
「ガルバリウム外壁は安い」という話も耳にしますが、実際どのくらいの費用がかかるのか価格相場は知っておきたいところ。
家の外壁材にガルバリウム外壁を使用するか、悩んでいる方は次のポイントをチェックしておいてください。
- ガルバリウム鋼板の材料費
- ガルバリウム鋼板の価格目安
- ガルバリウム鋼板の他の外壁素材の価格比較
- 耐用年数が長いため費用対効果が高い
ガルバリウム鋼板の材料費
ガルバリウム鋼板の材料費は、1㎡あたり4,000〜7,000円が相場です。
材料費の相場に4,000〜7,000円程度と振り幅がある理由は、メーカーや外壁材の質によって価格が異なることが関係しています。
さらに、断熱材入りの外壁は価格が高い傾向があり、断熱材なしのガルバリウム外壁よりコストが高いです。
断熱材入りのガルバリウム外壁を採用すれば、断熱性・遮音性の低さをカバーできるため快適に過ごせますが、導入コストが高くなります。
考え方としては基本的な断熱構成で施工できていて、ガルバリウム鋼板の下に通気層があればそんなに気にすることもありませんので施工者さんに相談して決めましょう。
ガルバリウム外壁の価格目安
家の外壁材を選ぶ際には、どれくらいの費用がかかるのか価格目安を知っておくことが大切です。30坪の家でガルバリウム外壁を採用すると、次のような費用が発生します。
施工内容 | 価格目安 |
新築 | 120〜300万円 |
外壁リフォーム | 200〜400万円 |
メンテナンス | 60〜260万円 |
新築で家を建てる際に、ガルバリウム外壁を採用すると、外壁費用で120〜300万円程度のコストが発生します。
既存住宅の外壁をガルバリウム外壁に張り替えるリフォームを行うと、200〜400万円程度の費用が必要です。
既存の外壁材の上から新しい外壁を貼るカバー工法(重ね張り)であれば、150〜200万円ほどの価格目安になります。
しかし既存の外壁材を撤去して新しい外壁材で施工する張り替えでは、100〜400万円ほどの価格が目安です。
補強のためのメンテナンスには、60〜260万円ほどの費用が必要であり、メンテナンス内容や劣化状況によって価格が変動します。
ガルバリウム住宅を検討している方は、必要な価格目安を参考に導入すべきか検討してください。
ガルバリウム外壁と他の外壁素材の価格比較
ガルバリウム外壁を採用すべきか検討する際には、他の外壁素材との価格相場を比較しておくことが大切です。
導入してから「他の外壁素材の方がよかった」と後悔しないように、前もって価格を比較しておきましょう。
ガルバリウム外壁と、主な外壁素材の価格比較は次の通りです。
外壁材の種類 | 価格目安 |
ガルバリウム外壁 | 4,000〜7,000円/㎡ |
サイディング外壁 | 4,000〜9,000円/㎡ |
モルタル外壁 | 6,000〜10,000円/㎡ |
タイル外壁 | 10,000〜20,000円/㎡ |
一般的な住宅に使用されているサイディング外壁でも、価格目安が4,000〜9,000円/㎡とガルバリウム外壁より高いです。
他の外壁材と比較すると、ガルバリウム外壁は安いことがわかります。家の外壁を選ぶ際には、外壁材の見積り依頼をして価格を比較検討してください。
耐用年数が長いため費用対効果が高い
ガルバリウム外壁は、耐用年数が長いため費用対効果が高いです。耐用年数の長さとメンテナンス頻度の低さからコストパフォーマンスが高いため、「ガルバリウム外壁は安い」と言われています。
ガルバリウム外壁の耐用年数は20〜30年程度であり、他の外壁材に比べて長いです。
メンテナンス頻度は10〜15年であることを考えると、ランニングコストをふまえたトータルコストで費用対効果が高いです。
圧倒的なコストパフォーマンスの高さから、ガルバリウム外壁は安い外壁と言えます。
ガルバリウム外壁をリフォームする際の費用
ガルバリウム外壁は耐用年数が長い特性がありますが、経年劣化による腐食やサビ・災害や衝突による凹みやヒビはリフォームによる補修が必要です。
ガルバリウム外壁のリフォームをする際には、次のような費用がかかります。
- 足場代
- 材料費
- 施工費用
ガルバリウム外壁を採用した後のランニングコストを把握するため、それぞれの費用について確認しておきましょう。
足場代
ガルバリウム外壁のリフォームには、足場代が発生します。リフォームの際に手の届かない外壁まで施工するため、足場を組む必要があります。
足場代の価格相場は700〜1,000円/㎡であり、2階建て住宅なら15万円程度が目安です。
足場の設置・解体は足場業者が行うことが多く、リフォーム業者とは別の業者に依頼することになります。
そのためリフォーム業者が作業しやすいように「好みの高さ」で足場を組む足場業者が必要であり、それぞれの業者の相性は極めて重要です。
家の広さにもよりますが、足場代として20万円程度までなら許容範囲として用意しておきましょう。
材料費
ガルバリウム外壁のリフォームする際
には、材料費が発生します。新しくガルバリウム外壁を張るための材料費が必要であり、価格目安は4,000〜7,000円/㎡程度です。
一般的に一軒家の場合は、材料費だけで50〜110万円ほど費用がかかります。
使用する外壁メーカーやランクによって材料費は異なりますが、安すぎるものを選ぶと断熱性が入っていない可能性があるため注意が必要です。
外壁面積が広ければ価格目安より高額な材料費が必要になるため、リフォーム業者に見積りを依頼しておきましょう。
施工費用
ガルバリウム外壁をリフォームする際には、施工費用が発生します。施工費用は主にリフォーム業者の人件費を指し、施工する職人の人数によって変動します。
施工費用の価格目安は、職人1人あたり15,000〜20,000円程度です。工期や職人の人数によって施工費用は変動しますが、一般的な住宅では30万〜50万円程度が価格目安になります。
さらに塗装が必要な場合は、追加で塗装費用も発生するためコストが高くなります。
施工費用は材料費の次に負担が大きいリフォーム費用なので、見積りをしっかり確認して予算内で施工できる業者を探しましょう。
ガルバリウム外壁の魅力4選
ガルバリウム外壁を採用する前に、「どのような特性がある外壁材なのか?」魅力を確認しておきましょう。
ガルバリウム外壁の魅力は、次の4つです。
- モダンでスタイリッシュな外観を実現
- 金属系外壁の中では錆びにくい
- 耐震性に優れている
- 耐用年数が長い
それぞれの魅力を確認して、外壁選びの参考にしましょう。
モダンでスタイリッシュな外観を実現
ガルバリウム外壁の魅力は、モダンでスタイリッシュな外観を実現できることです。
ガルバリウム外壁は、金属系特有のシックで落ち着いた印象があり、モダンでスタイリッシュな家を建てたい方に向いています。
都会にあうモダン住宅を建てたい方だけでなく、木目調・石積調・レンガ調などのデザインのガルバリウム外壁を選べば、さまざまな雰囲気の家を実現できます。
ガルバリウム外壁は、スタイリッシュな雰囲気を実現できるデザイン性が魅力的です。
金属系外壁の中では錆びにくい
ガルバリウム外壁は、金属系外壁の中で錆びにくい特徴があります。
ガルバリウム外壁は、アルミニウムと亜鉛合金で生成されたメッキ鋼板を使用しており、亜鉛が溶けてしまってもアルミニウムが穴を埋めて補強します。
さらに亜鉛の犠牲防食作用と合わさり、サビの拡大を防止できるため金属系外壁でありながら錆びにくいです。
定期的に散水をして水拭きでメンテナンスをすれば、サビを抑制して外壁を長持ちさせられます。
耐震性に優れている
ガルバリウム外壁の魅力は、耐震性に優れていることです。
外壁は軽量であるほど建物にかかる負荷が少ないため、地震に強い特性があります。ガルバリウム外壁は、金属系外壁でありながら薄く軽量な特性があり、耐震性に優れている外壁材です。
地震大国である日本では、家を建てる際に耐震性にも目を向ける必要があります。耐震性に優れた家を建てたい方は、ガルバリウム外壁を検討しましょう。
耐用年数が長い
ガルバリウム外壁の魅力は、耐用年数が長いことです。
ガルバリウム外壁の耐用年数は20〜30年ほどと長く、長期間使用する家に最適な特性があります。
さらに定期メンテナンスを実施しておけば、40年以上も外壁の寿命を延ばすことも可能です。
ガルバリウム外壁は、耐用年数が長く少ないメンテナンス頻度で綺麗な外観を維持できるため、10年後や20年後でも安心して使用できます。
詳しくは、下記の「ガルバリウム外壁の10年後・20年後がどうなるのか?」を解説した記事を読んで、ガルバリウム外壁の経年劣化をチェックしておきましょう。
ガルバリウム外壁は10年後・20年後どうなる?外壁を綺麗に保つ方法を徹底解説!
ガルバリウム外壁の注意点
ガルバリウム外壁は安く耐用年数が長いため、コストパフォーマンスが高い外壁材です。魅力たっぷりなガルバリウム外壁ですが、採用する際には次のポイントに注意しておきましょう。
- 傷や凹みに注意
- 断熱性・遮音性に注意
それぞれの注意点を把握して、ガルバリウム外壁を採用する際に対策してください。
傷や凹みに注意
ガルバリウム外壁を採用する際には、傷や凹みに注意しましょう。
ガルバリウム外壁は薄い商品が多く、傷や凹みがつきやすい特性があります。傷や凹みが生じると、コーティングが剥げてしまい外壁にサビが発生してしまいます。
ガルバリウム外壁は傷や凹みがつくと、サビによって劣化が進んでしまうため、取り扱いには十分注意しましょう。
断熱性・遮音性に注意
ガルバリウム外壁を採用する際には、断熱性・遮音性に注意してください。
ガルバリウム外壁は薄い金属製の銅板なので、外気温の影響を受けやすく音が伝わりやすい特性があります。
そのため夏は室内まで熱くなりやすく、生活音が外に漏れることで騒音トラブルに発展するかもしれません。
ただし断熱材が入ったガルバリウム外壁を採用すれば、断熱性・遮音性を向上してデメリットを解消できます。
ガルバリウム外壁を採用する際には、断熱性・遮音性が備わっているか断熱材の有無を確認しておく必要がありますが、基本的な断熱構成で施工できていて、ガルバリウム鋼板の下に通気層があればそんなに気にすることもありませんので施工者さんに相談して決めましょう。
ガルバリウム外壁を安く採用する方法
ガルバリウム外壁は他の外壁材に比べて安いメリットがありますが、より導入コストを抑えたい方は次の方法を実践しましょう。
- 施工業者に直接依頼する
- 屋根修理を一緒に行う
- 定期メンテナンスを実施する
- 複数の業者に見積もり依頼する
ガルバリウム外壁を安く採用する方法を確認して、家をお得に建てましょう。
施工業者に直接依頼する
ガルバリウム外壁を安く採用したい場合は、施工業者に直接依頼しましょう。
外壁工事を、工務店やハウスメーカー・リフォーム会社に依頼する際に、自社商品がない業者を選んだ場合は中間手数料が発生します。
業者は自社にガルバリウム外壁を施工できる職人が不足している場合、外部に施工業務を委託するため中間手数料が生じてしまうのです。
中間業者へ支払う仲介手数料をカットすれば、ガルバリウム外壁の導入費用を抑えられます。
屋根修理と併せて発注
ガルバリウム外壁を安く採用する方法として、屋根修理と一緒に外壁リフォームを発注しましょう。
屋根修理と外壁リフォームは、どちらも足場を組む必要があります。足場の設置費用で10〜30万円ほどかかるため、屋根修理と外壁リフォームを同時に行えば足場代をカットできます。
屋根の工事を近々する必要がある場合は、外壁リフォームと一緒に足場修理を依頼しましょう。
定期メンテナンスを実施する
ガルバリウム外壁にかかるコストを抑えるために、定期メンテナンスを実施しましょう。
ガルバリウム外壁は耐用年数が長い外壁材ですが、メンテナンスを丁寧に行えば40年ほど綺麗な状態を保てます。
基本的にガルバリウム外壁はメンテナンスフリーの外壁材なので、1年に1度水をかけて汚れを洗い流すだけで十分です。
散水だけで汚れが取れない場合は、布やスポンジを使って掃除すれば汚れを落とせます。洗剤を使用する場合も、酸性やアルカリ性の洗剤は外壁のコーティングを落としてしまうため、水で薄めた中性洗剤を使ってください。
ガルバリウム外壁を長持ちさせれば、リフォーム費用を抑えて外壁にかかるコストを削減できます。
複数の業者に見積もり依頼する
ガルバリウム外壁の採用コストを安くするために、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
複数の業者に見積もり依頼すれば、最安値で施工できる業者を見極められます。
ただし見積もり額だけで業者を選んでしまうと、後ほど追加オプションを請求されたり施工が疎かですぐに劣化したりと、余計にコストがかかる可能性があります。
複数の業者に見積もり依頼する際には、見積もり額だけでなく導入実績・口コミや評判を確認して、信頼できる業者に施工を依頼してください。
外壁にはガルバリウム以外にもいろいろある
外壁にはガルバリウム以外にも、さまざまな種類があります。
天然素材の杉板外壁や、多くの住宅に普及されているサイディング、ナチュラルな風合いが魅力的な木製外壁などさまざまです。
ガルバリウム以外の外壁材も検討したい方は、下記の記事を読んで自分好みの外壁を探してください。
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なおガルバリウム外壁の採用を検討している方は、下記のガルバリウム外壁の耐用年数を解説した記事を読んで、導入を検討しましょう。
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なお、弊社クオホームでガルバリウムをご注文いただくとオリジナルで製作いたしますので、多少安価でご提案できます。姫路エリアでご検討の方がいらっしゃいましたら、こっそりご連絡ください。