ハンスウェグナーのチェア16選!代表作のYチェアやザ・チェアを含む名作を一挙ご紹介!

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ハンスウェグナーの椅子は、世界でも最高峰の品質・デザイン性を誇る作品ばかりです。

代表作のYチェアやザ・チェアの他にも、優れた名作はたくさんあり、現在でも世界中の利用者に愛されています。

「ハンスウェグナーの作品を購入しようか悩んでいる」「ハンスウェグナーの作品の中でもおすすめのチェアを知りたい」方は、数多く存在するハンスウェグナーの中でも特に名作と呼ばれるチェアを把握しておきましょう。

この記事では、ハンスウェグナーのチェアを16作品紹介します。それぞれのチェアを画像付きで詳しく解説しますので、最後まで読んでお気に入りのハンスウェグナーの作品を見つけましょう。

ハンスウェグナーのチェアとは?

デンマークの代表的なデザイナー「Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)」が手掛けた椅子は、世界的に評価されています。

ハンスウェグナーの作品の中でも、代表作と呼ばれる作品が「Yチェア」や「ザ・チェア」と呼ばれる椅子です。

「Yチェア」や「ザ・チェア」は、シンプルでありながら洗練されたデザインで設計されており、圧倒的な座り心地が魅力的です。

北欧デザインのハンスウェグナーの椅子は、木やレザーなど天然素材を使用しており、自然の風合いを空間に演出できます。

Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)とは?

「Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)」は、デンマークのトゥナー出身のデザイナーです。

17歳から家具作りのプロとして人生を歩み始め、「コペンハーゲン美術工芸学校家具科」で家具作りの知識・スキルを学んだ後に、設計事務所へ入社しました。

後に独立してから、生涯で500脚以上の椅子を手掛けた椅子づくりの巨匠です。

ウェグナー自身が亡くなってからも、世界中の美術館やコレクターのもとで作品が残されています。

ウェグナーが手掛けたハンスウェグナーの椅子は、次のようなさまざまなデザイン賞を獲得しています。

  • Lunning Prize(ルニング賞)
  • Grand Prix of the Milan Triennale(グランプリチェア・ミラノ・トリエンナーレ賞)
  • Sweden’s Prince Eugen Medal(プリンス・エウシェン勲章)
  • Royal Danish Academy of Fine Arts’ Eckersberg Medal(エガスベア賞)

北欧デザインの発展やウェグナーのデザインの重要性を世界へ広めた人物に送られる「ウェグナー賞」がつくられるほど、Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)は影響力の強いデザイナーです。

現在でも世界中の美術館で、ウェグナーがデザインした椅子がコレクションされています。

ハンスウェグナーのチェアの価格相場

ハンスウェグナーのチェアの価格相場は、椅子の中では最高級の設定で取引されています。

ハンスウェグナーのチェアは、7万円ほどで購入できるリーズナブルなものから、高いものでは400万円以上する椅子まで価格帯が幅広いです。

高額な数万円〜数百万円単位で販売されているハンスウェグナーのチェアは、「神様の椅子」と称されるに相応しい機能性とデザイン性・人気度を誇ります。

ハンスウェグナーのチェアを購入する際には、100〜200万円は相場として用意しておきましょう。

ハンスウェグナーのチェア16選

ハンスウェグナーのチェアの中でも、代表的な作品を16種類紹介します。

  • 2次元デザインのため機械生産が向いている「Yチェア|Y Chair,Wishborn Chair(CH24)」
  • 高級感ある木のぬくもりが魅力的な「ザ・チェア|The Chair(JH501 / PP501)」
  • クラシックな雰囲気が漂う「チャイナチェア|China Chair(FH4283)」
  • シンプルで量産向きの「チャイニーズチェア|Chinese Chair(PP66)」
  • 背もたれが独特のデザインの「カウホーンチェア|Cow Horn Chair(JH505 / PP505)」
  • 力強い肘掛けの「ブルチェア|Bull Horn Chair(JH518 / PP518)」
  • スタイリッシュなデザインの「ミニマルチェア|Minimal Chair(JH701 / PP701) 」
  • オン・オフどちらにも適した「エルボーチェア|Elbow Chair(CH20)」
  • シンプルを追求した「チェア(CH23 )」
  • 洗練されたデニッシュモダンの「チェア(CH30)」
  • 時を超えて愛される「チェア(CH33)」
  • エレガントでモダンな脚の「チェア(CH36)」
  • フレームの制約を取り払った「ソーバックチェア|Sawbuck Chair(CH29)」
  • 木とスチールの異素材椅子「チェア(CH88)」
  • ラストダイニングチェア「チェア(PP68/PP58)」
  • 曲線が美しいキャスター付き椅子「スイヴェルチェア|Swivel Chair(JH502/PP502)」

それぞれチェアの特性を把握して、お気に入りのハンスウェグナー作品を見つけましょう。

2次元デザインのため機械生産が向いている「Yチェア|Y Chair,Wishborn Chair(CH24)」

「Yチェア|Y Chair,Wishborn Chair(CH24)」は、ハンスウェグナーの代表作とも称される「Yチェア」と呼ばれる作品です。

「ウィッシュボーンチェア」とも呼ばれる「Yチェア」の正式名称は「CH24」という名前であり、Y字に設計された背もたれのデザインが名前の由来となりました。

「Yチェア(CH24)」は、ハンスウェグナーの椅子に一目惚れした「Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)」の社長が、ウェグナーに依頼してデザインさせた最初の作品の一つです。

2次元デザインのため機械生産が向いており、ハンスウェグナーの作品の中ではリーズナブルな10万円前後で取引されています。

高級感ある木のぬくもりが魅力的な「ザ・チェア|The Chair(JH501 / PP501)」

ハンスウェグナーの作品の中で「Yチェア」と並ぶ代表作が「ザ・チェア|The Chair(JH501 / PP501)」です。

「ザ・チェア」は、派手な装飾や新しい素材が多様に使用されていた1949年に、シンプルな木製の椅子としてデザインされました。

「ザ・チェア」が世界的に注目を集めたのは、腰痛に悩んでいたジョン・F・ケネディが「座り心地のいい椅子」を求めて辿り着いたことがきっかけです。

椅子だけで存在すると美しく、人が座ると椅子が存在を消して利用者の存在を引き立たせる、素朴で美しいデザイン性が注目を集めました。

シンプルなデザインでありながらも「権威を象徴する椅子」として、世界中で愛されるハンスウェグナーの代表作です。

クラシックな雰囲気が漂う「チャイナチェア|China Chair(FH4283)」

「チャイナチェア|China Chair(FH4283)」は、ハンスウェグナーが17〜18世紀の中国の椅子に、時流に捕われることのないデザインのインスピレーションを見出して作成した椅子です。

クラシックな雰囲気が漂う美しいデザインで、古代中国のデザインを現代的に再現しています。

「Yチェア」や「ザ・チェア」のように背もたれを1本の曲木でつくっておらず、3本の木製パーツを組み合わせて作成しています。

家具は、どの角度から見ても美しくなければいけない」というウェグナーの信念を反映した、高い技術力とこだわりの詰まった作品です。

シンプルで量産向きの「チャイニーズチェア|Chinese Chair(PP66)」

「チャイニーズチェア|Chinese Chair(PP66)」は、先ほど紹介した「チャイナチェア|China Chair(FH4283)」より、シンプルで量産向きの作品です。

「チャイナチェア|China Chair(FH4283)」が、1945年にFRITZ HANSEN(フリッツハンセン)によって短期間製造されましたが、数年のみの限定販売となり廃盤してしまいました。

後にPP Møbler(PPモブラー)がディテールを見直し再販した作品が、「チャイニーズチェア|Chinese Chair(PP66)」です。

ウェグナーが中国の椅子から受けたインスピレーションをそのままに、背もたれを曲木に変更して、より耐久性を強化しました。

さらに脚部にも貫を渡して耐久性を高めて、背もたれは身体に沿うほど薄くカットして、より洗練されたデザインに仕上げています。

背もたれが独特のデザインの「カウホーンチェア|Cow Horn Chair(JH505 / PP505)」

「カウホーンチェア|Cow Horn Chair(JH505 / PP505)」は、「牛の角」のようなデザインの背もたれが特徴的なハンスウェグナーの椅子です。

肘掛けを短めに設計して、ダイニングチェアとして活用しやすいよう工夫されています。

テーブルやデスクと組み合わせやすい利便性だけでなく、座面や2本の後脚だけで背もたれを支える精密な計算と高い技術に、ウェグナーのこだわりが感じられます。

現在は、ウェグナーが信頼を寄せていたPPモブラー社の職人が一脚ずつ制作しており、価格帯は約100万円ほどと高額な作品です。

力強い肘掛けの「ブルチェア|Bull Horn Chair(JH518 / PP518)」

「ブルチェア|Bull Horn Chair(JH518 / PP518)」は、先ほどの「カウホーンチェア|Cow Horn Chair(JH505 / PP505)」より背もたれ部分が長く力強いデザインの椅子です。

「カウ(雌牛)」に対して「ブル(雄牛)」をイメージしてデザインされた椅子で、広めのアームと背もたれの曲線など精細に設計されています。

長時間座っていても疲れにくい設計で、肘掛け部分も長く存在感のある椅子です。

「カウホーンチェア|Cow Horn Chair(JH505 / PP505)」と同じく、現在はPPモブラー社の職人が一脚ずつ制作しており、価格帯は約120万円ほどが相場になります。

スタイリッシュなデザインの「ミニマルチェア|Minimal Chair(JH701 / PP701) 」

「ミニマルチェア|Minimal Chair(JH701 / PP701)」は、ウェグナーが自分が家で使用するためにデザインしたダイニングチェアです。

食事をしている際にダイニングテーブルへ腕が届くやすくするため、テーブルの天板とアーム部を同じ高さにデザインしました。

さらに深く腰かけると背骨が自然な曲線を維持して、長時間座っていても疲れにくい設計です。

脚部分には、木や鉄ではなくスチールを採用しているため、耐久性・耐水性ともに優れて錆びにくい特徴があります。

また食卓を囲む際に圧迫感が出ないようにコンパクトなサイズであり、価格帯は50万円ほどです。

オン・オフどちらにも適した「エルボーチェア|Elbow Chair(CH20)」

「エルボーチェア|Elbow Chair(CH20)」は、1956年にデザインされたが製品化されなかった作品を、2005年にカール・ハンセン&サンが復刻させた椅子です。

製品化と同時に世界中で大きな反響を集めて、ニューヨークICFFエディター賞を獲得しました。

1枚の無垢材から製作された曲木の背もたれが特徴的で、背もたれと肘掛けの2つの役割を担っています。

脚の上部にまるで浮いて見えるデザインの「エルボーチェア|Elbow Chair(CH20)」は、価格帯は約15万円ほどです。

シンプルを追求した「チェア(CH23 )」

「チェア(CH23)」は、ウェグナーがカール・ハンセン&サンに向けてデザインした最初の椅子コレクションの一つです。

芸術性・人間工学を考慮した座り心地と美しさを兼ね備えたフォルムに、pYチェア」や「ザ・チェア」にも使用している曲木加工を採用しています。

クラフトマンシップが映える埋め木に、ダブルで張られた美しいペーパーコードが、シンプルでありながら洗練された印象を与えます。

なお、「チェア(CH23)」の価格帯は約13万円ほどです。

洗練されたデニッシュモダンの「チェア(CH30)」

「チェア(CH30)」は、練されたディテールと背の部分に施された十字型の埋木など、ウェグナーのこだわりが詰まった作品です。

成形合板製のゆったりとした座面や、美しい曲線を描いた背もたれが特徴的で、機能性とデザイン性を兼ね備えています。

「チェア(CH23)」の座面をペーパーコードから張り込みタイプへ変えたようなデザインで、洗練されたデニッシュモダンな風合いが魅力的です。

なお、価格帯は10万〜15万円ほどです。

時を超えて愛される「チェア(CH33)」

「チェア(CH33)」は、ウェグナーが1957年にデザインしたデニッシュモダンな椅子です。

販売開始から10年ほどで廃盤となった「チェア(CH33)」を、2012年に再び復刻しました。

成形合板を使用した細く長い背もたれと、自然素材特有の温かみがある美しい木製フレームが魅力的です。

価格帯は約12万円ほどです。

エレガントでモダンな脚の「チェア(CH36)」

「チェア(CH36)」は、先端に向かうほど細くなっていくエレガントでモダンな脚が特徴的な椅子です。

シンプルな木製椅子であり、使い込むほど味が出る天然素材の経年変化を楽しめます。

洗練されたシンプルなデザインが特徴的なハンスウェグナーらしい作品で、価格帯は2万〜13万円ほどと比較的リーズナブルです。

フレームの制約を取り払った「ソーバックチェア|Sawbuck Chair(CH29)」

「ソーバックチェア|Sawbuck Chair(CH29)」は、フレームの成約を取り払った独創的な構造が特徴的な作品です。

前脚が背もたれまで伸びており、通常の椅子より比較的少ないパーツで作成できました。

フレームがないため、全体を幅広く設計できており、座っていても疲れにくく使用性が高いです。

シンプルなデザインとオーガニックでユニークなデザインが魅力的な「ソーバックチェア|Sawbuck Chair(CH29)」は、価格帯15万円前後で取引されています。

木とスチールの異素材椅子「チェア(CH88)」

「チェア(CH88)」は、スウェーデンのヘルシンボリで開催された国際博覧会に、試作品として出品された椅子です。

しかし、あくまで試作品として役目を終えて製品化はされませんでしたが、ウェグナー生誕100周年の2014年にカール・ハンセン&サンによって復刻販売されました。

自然素材である木材と工業製品であるスチールを美しく融合したデザインで、異素材を組み合わせたミニマムな椅子として人気があります。

価格帯は約10万円ほどと、ハンスウェグナーの作品の中ではリーズナブルです。

ラストダイニングチェア「チェア(PP68/PP58)」

「チェア(PP68/PP58)」は、ウェグナーが生涯最後にデザインした作品です。

背もたれに1本の木を曲げて加工する曲木を採用しており、シンプルながら洗練された美しさを再現しました。

座面がペーパーコード使用の「PP68」と張り込み使用の「PP58」があり、最後にデザインされた「ラストダイニングチェア」として、ハンスウェグナーのファンから支持されています。

曲線が美しいキャスター付き椅子「スイヴェルチェア|Swivel Chair(JH502/PP502)」

「スイヴェルチェア|Swivel Chair(JH502/PP502)」は、ハンスウェグナーの作品の中では珍しいキャスター付きの椅子です。

木とクロームとを融合させたデザインは、ウェグナーの作品の中で希少であり、彫刻品のような美しさがあります。

座面はクッション性に優れており、座り心地と機能性に特化した椅子です。

価格帯は約280万円ほどと、椅子の中でも高額な価格で取引されています。

ハンス J. ウェグナーがデザインした椅子は名作ばかり!

ハンス J. ウェグナーが手掛けた椅子は、洗練されたデザインと圧倒的な座り心地を兼ね備えた名作ばかりです。

世界中のコレクターが欲しがる最高峰の椅子であり、椅子の中では桁違いな価格帯で取引されています。

ハンスウェグナーの作品を購入したい方は、この記事で紹介した代表作16種類の中から気に入った作品を見つけてみてください。

中にはリーズナブルな価格で購入できる作品から、数百万円単位の高価な椅子まであるので、予算と相談して購入を検討しましょう。

椅子以外にもあります↓
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