シーサンドコートの特徴とは?似ている塗料5選と徹底比較!
家を建てる際には、外壁塗料にこだわることで自分好みの外観と機能性を確保できます。
住友林業が提供するシーサンドコートは、名前のとおり「海の砂」である自然素材が含まれた外壁塗料です。
外壁塗料選びで悩んでいる方は、シーサンドコートの特徴を確認して、自宅の外壁に使用するべきか検討しましょう。
この記事では、シーサンドコートの特徴についてメリットとデメリットの双方を詳しく解説します。
シーサンドコートと似ている他の外壁塗料を5つ解説しますので、最後まで読んで自分に合う外壁塗料を選びましょう。
シーサンドコートとは?
シーサンドコートとは、名前のとおり海の天然素材を取り入れた外壁塗料です。「名前を聞いたことがあるけど、どのような外壁塗料かわからない」と疑問に思っている方は、シーサンドコートの次の特徴を確認しておいてください。
- 住友林業が提供する外壁吹付け塗料
- 製造メーカー
- カラーバリエーション
- 仕上げパターン
家の外壁塗料選びで悩んでいる方は、シーサンドコートの特徴を確認しておきましょう。
住友林業が提供する外壁吹付け塗料
シーサンドコートは、住友林業が提供する外壁吹付け塗料です。
住友林業オリジナルの外壁塗料であり、マイカ・珊瑚・ホタテの貝殻などの骨材が含有されており、太陽光でキラキラと反射する美しい外観に仕上げられます。
下地であるモルタルの上に吹き付けて塗装することで、独特の素材感と意匠性の高いデザインを実現します。
さらに耐久性も高く防水・耐久性にも優れているため、家を長持ちさせたい方におすすめです。
シーサンドコートは、住友林業でしか採用できないため、外壁に使用したい場合は住友林業に依頼する必要があります。
製造メーカー
シーサンドコートを提供している施工会社は住友林業ですが、製造メーカーはエスケー化研です。
エスケー化研がシーサンドコートを製造し住友林業に納品しているため、他のメーカーに問い合わせてもシーサンドコートを使用できません。
そのためシーサンドコートを利用したい場合は、住友林業に依頼する必要があります。しかしシーサンドコートにこだわりがなければ、他のメーカーが提供する外壁塗料の中から、似たような質感・性能の塗料を選ぶのも1つの手です。
エスケー化研と取引をしている施工業者に問い合わせれば、同じような質感・性能の外壁塗料を取り扱っている可能性があります。
シーサンドコートを採用するべきか悩んでいる場合は、他の塗料とコスト面や性能面などを比較して、採用するべき外壁塗料を検討しましょう。
カラーバリエーション
シーサンドコートのカラーバリエーションは、ベースカラー9色・アクセントカラー3色の計12色です。
人気が高いカラーは純白の「01」であり、暗い色合いが好みの方には黒の「10」や焦げ茶の「11」、紺の「12」などのアクセントカラーが向いています。
シーサンドコートは、明るい色のほうがキラキラと貝殻やサンゴが輝いて見えやすいため、特にこだわりがない場合は「01」や「06」などの明るい色がおすすめです。
仕上げパターン
シーサンドコートは、同じ色合いでも仕上げによって雰囲気が大きく異なります。シーサンドコートの仕上げパターンラインナップは、次のとおりです。
- ラフ仕上げ
- 刷毛引き仕上げ
- ヘアーライン仕上げ
- トラバーチン仕上げ
- シラスL仕上げ
シーサンドコートは、耐久性と寿命の長さが特徴的で、耐用年数は約20年ほどです。しかし耐用年数はあくまで寿命の目安であり、施工方法や環境条件・メンテナンス方法によって、外壁の寿命が変わります。
シーサンドコートは他の外壁塗料に比べて厚く塗られるため、長期間美しい景観を保てます。しかし、厚塗りによって耐久性を確保していますが、ひび割れのリスクがあるため定期メンテナンスが必要です。
仕上げの際には、上記の5パターンから好みの仕上げ方を選択する必要があるため、自分好みのデザインで外壁を仕上げましょう。
シーサンドコートを採用するメリット
シーサンドコートを採用するメリットは、次のとおりです。
- 仕上がりが上品で美しい
- 耐久性が高い
- つなぎ目がない
- 防水性が高い
- 景観を綺麗に保てる
シーサンドコートのメリットを確認して、外壁塗料として採用するべきか検討しましょう。
仕上がりが上品で美しい
シーサンドコートを採用するメリットは、仕上がりが上品で美しいことです。
シーサンドコートで仕上げた外壁は、貝殻やサンゴが太陽光を受けてキラキラ輝くため、上品で美しい景観を実現します。
特に明るい色合いのカラーを選べば、晴れの日にはキラキラと光る上品な景観を楽しめます。
耐久性が高い
シーサンドコートを採用するメリットは、耐久性が高いことです。
シーサンドコートは、モルタル吹付け塗装と呼ばれる施工を採用しており、モルタルを外壁に塗り固めた上でシーサンドコートを吹き付けて塗装します。
きづれパネルと呼ばれる特殊な外壁材を下地に使用することで、従来のモルタル施工で課題となるひび割れの発生を抑制できます。
さらにシーサンドコートは、一般的な吹付け塗料に比べて、紫外線や雨水による変色や劣化が少なく、外気の影響を受けにくいです。
シーサンドコートは、耐久性が高く外壁の変色や劣化を抑えられるため、家を長持ちさせられるメリットがあります。
つなぎ目がない
シーサンドコートを選ぶメリットは、つなぎ目がないことです。一般的な外壁で使用されるサイディングの場合、目地と呼ばれるつなぎ目が生じてしまいます。
つなぎ目があると汚れが溜まったり、定期メンテナンスの手間がかかったりとデメリットが発生しますが、シーサンドコートは塗装仕上げのため目地がありません。
そのため外壁一面を統一化されたデザインで施工できるため、美しく上品に仕上げられます。
防水性が高い
シーサンドコートのメリットは、防水性が高いことです。
シーサンドコートは伸縮性が高く、膨張・収縮・振動など建物へのダメージを軽減し、雨水の侵入を防げます。
さらにシーサンドコートは、下塗りに水性ミラクシーラーエコ、中塗りに弾性カラーサーフSiという素材を使用しており防水性が高いです。
水分や湿気の侵入を防ぐ耐水性の高さから、湿気が多い地域にも向いています。
景観を綺麗に保てる
シーサンドコートを採用すれば、景観を綺麗に保てます。
防水性や耐久性の高さだけでなく、カビや藻類への対抗性も兼ね備えているため、白など明るいカラーを選んでも汚れがつきにくいです。
衛生的にも優れており景観を綺麗に保てるため、メンテナンスの手間を軽減し、長く美しい外観を維持できます。
シーサンドコートを採用するデメリット
シーサンドコートを採用するとさまざまなメリットがありますが、反面のデメリットも存在します。
外壁塗料を選ぶ際には、特徴とあわせてメリット・デメリットの双方を確認しておきましょう。
シーサンドコートを採用するデメリットは、次のとおりです。
- 凹凸があり怪我に注意が必要
- 吹付けムラが生じるリスクがある
- 初期費用が高い
それぞれのデメリットを確認して、シーサンドコートを採用するべきか検討しましょう。
凹凸があり怪我に注意が必要
シーサンドコートで施工した外壁は、凹凸があり怪我に注意が必要です。
シーサンドコートは、貝殻やサンゴなど固形物が混じっているため、仕上がりの表面がザラザラしており硬い凹凸に覆われています。
そのため、身体をぶつけてしまうと怪我をする可能性があるため、不用意に手をついたり身体をもたれかけたりしないよう注意しなければなりません。
また凹凸に汚れが溜まるデメリットもあるため、定期的に掃除をして美しい景観を保ちましょう。
吹付けムラが生じるリスクがある
シーサンドコートを採用するデメリットは、吹付けムラが生じるリスクがあることです。
シーサンドコートは手作業で施工するため、職人の力量によってムラや塗り漏れが生じる可能性があります。
早い段階でムラや塗り漏れを指摘できれば修正してもらえるため、施工過程はチェックしておきましょう。
初期費用が高い
シーサンドコートを採用するデメリットは、初期費用が高いことです。
美しい景観と耐久性を兼ね備えた外壁塗装ですが、他の外壁塗装と比べて初期費用が高い傾向にあります。
ただし耐用年数が長いため、長期的な視点で考えればコストパフォーマンスが高い外壁塗装です。
外壁塗装を選ぶ際には、初期費用の高さだけで判断するのではなく、メンテナンス費用などランニングコストをふまえたトータルコストで考えましょう。
シーサンドコートと似ている他の塗料5選
シーサンドコートは住友林業に依頼すれば外壁塗装として採用できますが、他のメーカーが提供する似た塗料を使用する方法も検討しましょう。
住友林業以外の業者に外壁施工を依頼したい場合は、次のシーサンドコートと似ている塗料の採用を検討してください。
- セラミエレガンス
- サンドフレッシュSI
- ネオフレッシュティアラ
- RSダイヤモンド
- SODO
上記の塗料は、シーサンドコートと同じく意匠性の高く美しい景観を実現できる外壁塗料です。それぞれの特徴を確認して、家の外壁に使用する塗料を選びましょう。
セラミエレガンス
セラミエレガンスは、シーサンドコートの製造元であるエスケー化研が開発した外壁塗料です。
セラミエレガンスの特徴として、次のような機能があります。
- 高耐久
- 高耐候性
- ひび割れ追従性
- 透湿性
- 工期短縮
- 防かび・防藻性
- オール水性
- 超低汚染仕様(オプション)
セラミエレガンスは、アクリルシリコン樹脂と天然石・セラミック着色骨材を主成分としており、耐久性・耐候性に優れている外壁塗料です。
さらにひび割れを防止し湿気や水分は通して、結露による劣化や腐食を防止する機能が備わっているため、家を長持ちさせられます。
防かび・防藻性に優れており、美しい景観と衛生的な環境を維持できます。
またオプション機能で、超低汚染型水性クリヤートップ「SKセラミファイントップ」や、超低汚染型弱溶剤形クリヤー塗料「クリーンエレガントップシリコン」を使用すれば超低汚染性を実現することが可能です。
サンドフレッシュSI
サンドフレッシュSiは、シーサンドコートと同じくエスケー化研が製造する外壁塗料です。
天然石やセラミック着色骨材などが塗料に含まれているため、シーサンドコートと似たような質感を実現できます。
サンドフレッシュSiの特徴は、次のとおりです。
- 高耐久
- 高耐候性
- ひび割れ追従性
- 工期短縮
- 防かび・防藻性
- 超低汚染仕様(オプション)
仕上がりがシーサンドコートに似ているだけでなく、耐久性やひび割れを防止する機能、防かび・防藻性など性能も似ています。
またトップコート不使用で施工できるため、短い工期で外壁を仕上げられます。
ネオフレッシュティアラ
ネオフレッシュティアラは、山本窯業化工が提供する外壁塗料です。
上塗り塗料の中にさまざまな色の天然雲母が含まれており、本物の天然石のような景観に仕上げられます。
シーサンドコートにも雲母は含まれているため、似た質感で仕上げられます。
ネオフレッシュティアラの特徴は、次のとおりです。
- 豊富なカラーで自由自在な色彩
- 自然素材で無機系の雲母を使用し、奥行きのある高意匠性を実現
- 2工程の簡単施工により、スピーディーな仕上がりを実現
- 高耐候性
- 遮熱ガードで省エネ性を発揮
- 美観を保持し建物を保護する可とう性
- 下塗りが超高機能で安心
ネオフレッシュティアラは、カラーバリエーションも豊富で高耐候性・遮熱性により、快適な住環境を実現できます。
美しい外観を維持し建物を保護する可とう性により、長期間住んでいても外壁の劣化が少ないです。
※可とう性=外力が加わった際に折れることなくたわむ性質。
RSダイヤモンド
RSダイヤモンドは、関西ペイントが提供する多彩模様技術を使用した外壁塗料です。
高級感のある外観に仕上げられ、カラーバリエーションもベーシックカラーからモダンカラーまで豊富に揃えています。
RSダイヤモンドの特徴は、次のとおりです。
- 抜群の意匠性
- 高耐候性
- 防カビ・防藻性
- 低汚染性
- 優れた弾性
- 環境に優しい水性塗料
カラーバリエーションは30種類あるため、自分好みの外観に仕上げられます。
SODO
SODOは、アイカ工業によって住友林業オリジナル塗料として開発された外壁塗料です。
30年間塗装不要のメンテナンスフリー塗料として、日本家屋や和モダンな邸宅に適した土壁のような景観を実現します。
SODOの特徴は、次のとおりです。
- ホルムアルデヒド対応
- 防カビ・防藻性
- 不燃性
- 高意匠性
- 調湿性
SODOは、防カビ・防藻性によって景観と衛生面を長期にわたって維持し、色あせに強い特徴があるため、長く見栄えの美しい状態を保てます。
自分に合う外壁塗料を選ぶために、複数の商品の特徴を比較検討しよう!
シーサンドコートは優れた機能を備えた外壁塗料ですが、自分に合う外壁塗料を選ぶためには、複数の商品を比較検討することが大切です。
シーサンドコートの他にも優れた外壁塗料は多数存在しており、それぞれメリットやデメリットが異なります。
外壁塗料は、雨風に長期間さらされる外壁を守る役割と景観の美しさを維持する役割があるため、できるだけ長持ちするものを選びましょう。
シーサンドコートは、長い耐用年数と優れた耐久性・防水性により、長期的に使用できる特徴があります。
他の外壁塗料を比較する際にも、耐用年数や耐久性を確認して、初期費用だけでなく長期的な視点で採用するべき商品を選びましょう。