100坪の土地にはどんな家が建つか?間取り例や活用方法、注意点など

WRITER
この記事を書いている人 - WRITER -

100坪の土地があれば、かなり広い家を建てられます。

坪数を聞いて、すぐに具体的な広さを思い浮かべられない人は多いかもしれません。

例えば100坪の土地はバスケットコート2面分の広さと同程度で、家を建てるのに十分な広さです。

そこで今回は100坪の土地にはどんな家を建てられるのか、間取り例や家を建てる際の注意点をふまえて解説します。
100坪の土地を活用する方法も紹介しますので、土地探しの参考にしてみてください。

また、100坪の広さを考える際の参考として「1坪が何平米なのか」解説した動画がありますので、時間がある方がぜひ視聴してみましょう。

You Tube:1坪って何平米(㎡)なの??面積について解説しました

100坪の土地はどれくらいの広さ?

家を建てる際には土地を購入する必要がありますが、1坪がどのくらいの広さなのか理解しておかなければ土地を選べません。
土地の広さは坪単位以外にも平米・畳など、さまざまな単位で示されます。

「1坪=何坪=何畳」の関係性を理解しておけば、具体的な広さをイメージしやすく、家づくりをスムーズに進められます。

まず、100坪の土地はどれくらいの広さになるのか、具体的な広さを理解しておきましょう。

1坪=3.31平米なので100坪=約331平米の広さ

坪単位と同じく、不動産業界で表記されることが多い平米単位について解説します。
1平米とは「1㎡」なので「縦1メートル×横1メートル」の広さです。

平米単位は縦と横の広さをかけ合わせた面積なので、具体的な広さをイメージしやすくなります。

「1坪=約3.31平米」なので100坪の土地は約331平米の広さです。
311平米と聞いても明確な広さをイメージしにくいですが、縦18.2メートル×横18.2メートル分の面積と同程度の広さになります。

1坪=約2畳なので100坪=約200畳の広さ

坪単位や平米単位と同じく、畳単位は間取りの広さを表す際によく使用されます。
実際、不動産を探す際には「リビング12畳・寝室6畳の1LDK」など、畳表記で間取りを記載しているケースがほとんどです。

畳単位は「畳1枚あたりの面積」を指し、全国で畳の広さに誤差があるため地域によっては畳単位の広さが微妙に異なります。

「1坪=約2畳」の広さになるため、100坪の土地は約200畳の広さと同程度です。
畳200枚分と考えれば、100坪の土地をかなり広く感じるでしょう。

100坪の広さの具体例

「100坪=約331平米=約200平米」と広さの関係性を理解しても、明確に面積をイメージすることは難しいです。

100坪の広さを具体的な面積で表すと「6レーンの25メートルプール1つ分」「バスケットコート2面分」ほどの広さになります。

25メートルプール1つ分の広さが土地になると考えれば、100坪の土地がいかに広いかがわかります。

100坪の広さをイメージできない場合は、25メートルプール1つ分の広さかバスケットコート2面分の広さを思い浮かべてみましょう。

100坪の土地に家を建てる前に知っておくべき3つの制限

100坪の土地があれば、広い家を建てられることがわかりました。
しかし、家を建てる際には土地いっぱいの広さで間取りを設計することができません。

なぜなら、家を建てる際には、土地に対して次の制限が設けられるからです。

  • 建ぺい率
  • 容積率
  • 用途用地

100坪の土地を手に入れても、100坪の家を建てられるわけではないので注意しましょう。

時間がある方は、次の建ぺい率・容積率の制限について詳しく解説した記事を読んで、家づくりの参考にしてください。

建ぺい率の制限

家を建てる際には、建ぺい率の制限を守らなければなりません。
なぜなら、家を建てる際に土地がいっぱいの広さで間取りを設計してしまうと、隣接する建物との隙間がなくなるからです。

隣接する建物との間に隙間がないと、騒音トラブルに発展したり火災や震災時に二次災害を引き起こしたりと、危険が生じてしまいます。

建ぺい率とは「土地の敷地面積に対する建物面積の割合」のことを指し、建物を真上から見た際の床面積を制限する指標のことです。
敷地面積とは土地全体の広さ、建物面積とは建物を真上から見た際に外壁面積を意味します。

たとえば1階床面積が25坪・2階床面積が10坪の家の場合、真上から見た際の建物面積は25坪です。
建ぺい率が50%の土地を100坪購入した場合、建物面積50坪までの間取りで家を建てられます。つまり、1階床面積50坪・2階床面積40坪の家であれば問題なく設計可能です。

しかし、60坪の平屋を建てようとした場合は、建ぺい率50%をオーバーするため設計できません。

人々が共同して暮らしていくうえで、建物の間に隙間を生み出す建ぺい率の制限を守って、家を設計する必要があります。

容積率の制限

建ぺい率の制限と同じく、家を建てる際には容積率の制限を守る必要があります。

容積率とは「土地の敷地面積に対する延床面積の割合」のことです。延床面積とは、建物の各階の床面積を合わせた総床面積のことで、容積率の制限は土地の広さに対して家全体の床面積を制限する役割があります。

容積率の制限がないと上階の面積を制限できないため、高層ビルのような家ばかりになり景観を損ねて地震発生時のリスクが増大してしまいます。
建ぺい率で隣接する建物との間に隙間をつくり、容積率で建物の上階への設計を制限しているのです。

たとえば、容積率130%の土地を100坪入手した場合は、延床面積が130坪までの間取り設計ができます
つまり、建ぺい率50%の土地では、1階床面積50坪・2階床面積40坪・3階床面積40坪など延床面積120坪の間取りで家を設計可能です。

100坪の土地に家を建てる際には、建ぺい率とあわせて容積率の制限に注意しておきましょう。

用途用地の制限

土地には用途用地の制限が設けられており、どの用途用地に分類されるかで建てられる家の面積が異なります。
主に「住居系」「商業系」「工業系」の3種類に分類され、どの用途用地に指定されているか調べておきましょう。

住宅系の用途用地でも、次の8種類に分類されます。

  • 第一種低層住居専用地域
  • 第二種低層住居専用地域
  • 第一種中高層住居専用地域
  • 第二種中高層住居専用地域
  • 第一種住居地域
  • 第二種住居地域
  • 準住居地域
  • 田園住居地域

用途用地によって、高さや面積など家の間取りが制限されるため、家を建てる前に土地の用途用地を確認しておいてください。
なお土地の用途用地は、国土交通省の国土数値情報を活用した「用途地域マップ」から確認できます。

参照:用途地域マップ

100坪の土地に建てられる家の間取り例

100坪の土地があれば、どのような間取りで家を建てられるかシミュレーションしてみましょう。
平屋・2階建て・3階建て住宅の間取り例を、次の条件でシミュレーションします。

  • 建ぺい率50%
  • 容積率100%

シミュレーションを参考に、100坪の土地に家を建てる際の間取りを考えてみましょう。

4LDKの平屋

100坪の土地に平屋を建てる場合、開放的な4LDKの間取りで設計できます。

100坪の土地に対して建ぺい率50%・容積率100%なので、敷地面積50坪の平屋を建設可能です。
延床面積50坪の家であれば約100畳の広さを自由に使えるので、リビングや脱衣所・浴室などを広くした4LDKの平屋を建てられます。

6LDKの2階建て住宅

100坪の土地に2階建て住宅を建てる場合は、6LDKの間取りで設計可能です。
100坪の土地に対して建ぺい率50%・容積率100%なので、1階床面積50坪・2階床面積40坪の2階建て住宅を建てられます。

1階部分にリビング・ダイニング・キッチン・浴室・トイレ・客間を設置し、2階部分に4つ部屋を設計可能です。

6LDKもあれば5人家族が暮らしても、各世帯住民に1部屋を設けることができ、各々のプライベートを確保して生活ができます。

部屋数がそれほど必要ない場合は、部屋数を減らして各設備を広めに設計することも可能です。

7LDKの3階建て住宅

100坪の土地に3階建て住民を建てる場合は、7LDKの間取りで設計可能です。

100坪の土地に対して建ぺい率50%・容積率100%なので、1階床面積40坪・2階床面積30坪・3階床面積30坪で3階建て住宅を建てられます。

7LDKの間取りがあれば、2世帯住宅で暮らせるほどの部屋数を確保できるため、世帯住人が多くても問題ありません。

ただ1部屋の広さが狭くなる可能性があるため、各部屋を広めに設計したい場合は部屋数を減らして設計しましょう。

100坪の土地の活用方法

100坪も土地があれば、家を建てて住む以外にも、次のような活用方法があります。

  • アパート経営
  • マンション経営
  • 賃貸併用住宅
  • 高齢者施設・介護施設
  • 戸建て賃貸経営
  • 駐車場経営
  • 太陽光発電
  • コインランドリー経営
  • 売却

100坪の土地を活用して、3階建てや4階建てのアパート・マンションを建てれば、賃貸経営ができます。
他にも一軒家を賃貸併用住宅として活用したり、高齢者施設・介護施設として運用可能です。

また、賃貸需要が少ないエリアであれば、駐車場やコインランドリー、太陽光発電を設置して活用できます。

100坪の土地の活用方法に悩んだ際は、自分が暮らす以外にも経営や売却などで収入化するのもいいかもしれませんね。

まだまだある!100坪の土地にどんな家が建てられるか?

100坪の土地は、賃貸経営や駐車場経営などさまざまな活用方法がありますが、自宅として活用する際には次のような家が建てられます。

  • 体育館のある家
  • 庭でキャンプができる家
  • 子供とボール遊び、庭に遊具を設置できる
  • 庭にプールが作れる
  • ドッグランを作れる
  • 別荘として使える
  • ビルトインガレージを作れる開放的な家
  • ロータリーがある家
  • 車椅子でもスムーズに生活できるバリアフリーな家

100坪の土地があれば設計の自由度が高く、理想の家を建てられます。上記のように庭に遊具やドッグラン・プールを設置したり、キャンプやボール遊びをしたりと広大な庭を設計可能です。

また、体育館を設置したりビルドインガレージを設けたりと、趣味を楽しむ家を建てられます。

廊下や階段も広く設計できるため、車椅子でもスムーズに生活できるバリアフリーな家を建てて、老後に備えるのも1つの手です。

平屋にビルドインガレージをつくりたい方は、次の記事を読んで間取り例や注意点を確認しておいてください

100坪の土地に家を建てる際の注意点

100坪の土地に家を建てる際は広めに設計できる分、次のポイントに注意しましょう。

  • 土地が広いため建築費用が高くなる
  • 固定資産税の納税義務が生じる
  • できるだけ複数の業者に見積もり依頼をする

建築コストや住んでからの税金を考えていないと、家を建ててから後悔することになります。
100坪の土地に家を建てて後悔しないために、3つの注意点を確認しておきましょう。

土地が広いため建築費用が高くなる

土地は坪数が多いほど高くなります。そのため、100坪の土地を購入するには、高額な費用がかかるため注意しましょう。

特に都市部や主要駅へアクセスしやすいエリア、開発が進んでいる人気エリアは土地の坪単価が高いです。

さらに、広い土地に家を建てる場合は建物面積も広くなるため、外装費用・建築費用が高くなります。

100坪の土地に家を建てる際には、予算をオーバーしない範囲で家づくりができるか、資産計画を立ててください。

固定資産税の納税義務が生じる

100坪の土地を購入した後は毎年、固定資産税の納税義務が生じます。
固定資産税とは、毎年1月1日に土地や建物を所有している者に対して、納税義務が発生する税金です。

家の購入資金だけを用意して、家を建てると毎年支払う固定資産税で生活が困窮する可能性があります。
家を建てる際には、初期費用だけでなく固定資産税など税金を含めたランニングコストを想定して、資産計画を立ててください。

また、住居や商業施設・店舗など一定条件を満たした「人々が暮らす開発都市」である市街化区域内に、家を建てた場合は都市計画税も納税しなければなりません。

家を建てる際には固定資産税や都市計画税など、ランニングコストが発生するため注意が必要です。

関連:外構工事は固定資産税の対象になるのか?

100坪の土地に家を建てる際は下調べやイメージが大切

イメージです。

100坪の土地があれば、かなり広い間取りで家を建てられます。
家を建てる際には、土地の具体的な広さを理解して「どのような家を建てたいか」イメージしましょう。

かかる費用などの下調べも重要です。

こういった100坪の土地で家を建てるためのコツなどを含めた情報や、公には書けない内容等、メルマガで発信しています。

以下よりご登録ください。登録無料、いつでも解除可能です。

公式メールマガジン【ほぼ日刊】家づくりで200万円得する情報

この記事を書いている人 - WRITER -

人気記事Top3 - Popular Posts -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です