これで解決!部屋の湿気がやばいと起こるトラブルと対策3選
湿気対策について考える、クオホームの本田です。
梅雨の時期、外は雨、家の中はジメジメ、どこにいても居心地悪くて嫌ですよね。
実は、部屋の湿気がやばいと居心地が悪いだけでなくカビやダニが発生し、体調を崩しやすくなるのはご存知ですか?
快適に生活するためにも、湿気対策をして部屋を除湿することが大切です。
そこで今回は、部屋の湿気がやばいと起きるトラブルと対策について詳しく解説します。
湿気が溜まりやすい家の特徴もあわせて解説しますので、あなたの家はどうなのか?この記事でチェックしてください。
部屋の湿気がやばいとどうなる?
部屋の湿気がやばいと、ジメジメして不快な思いをしてしまうでしょう。
そもそも湿気とは何か?について、湿気が溜まりやすい季節や場所をまじえて解説します。
部屋の湿気がやばくて悩んでいる方は、湿気について対策を講じる際の参考にしてください。
そもそも湿気とは?
そもそも湿気とは、空気中の水分量や湿度を表す言葉です。
空気中の水蒸気の量を湿度と呼び、湿度が高いほどジメッと感じて低いほどカラッと乾燥した空気を感じます。
空気中に含まれる水分量は、相対湿度と呼ばれる数値で決まっています。相対湿度は温度が高いほど高くなるため、暑い部屋ほど湿気を溜めやすいというわけです。
温度が下がると空気中に水分を溜められなくなり、水滴となり結露してしまいます。結露が発生すると、カビが発生して景観を損ねて嫌な匂いを発生させるため要注意です。
また、湿気が多いとジメジメとして汗をかきやすくなります。
部屋に湿気が溜まる主な原因は、次の通りです。
- 人の呼吸や汗
- 外気との温度差による結露
- 室内干しをしている衣類の水分
- 風呂場や水回りの水分
- 観葉植物に含まれる水分
空気中に含まれる水分量が増えると湿気を感じて、発汗やカビ・結露が生じてしまうので対策を講じなければなりません。
部屋に湿気が溜まりやすい季節は梅雨だけではない
実は部屋に湿気が溜まりやすい季節は梅雨だけではなく、冬にも湿気が溜まりやすくなるんです。
梅雨は雨量が多く、外の湿度が高いため部屋の中にも湿気が入り込みやすくなります。
冬はというと、外自体は気温や湿度が低いのですが、暖房をつけるため外と中の気温差が生じて結露が発生しやすくなります。
結果、湿気が増えやすくなるということです。
部屋の中で湿気が溜まりやすい場所は?
部屋の中でも特に湿気が溜まりやすい場所を把握しておけば、効率よく湿気対策ができます。
部屋の中で湿気が溜まりやすい場所は、主に次のとおりです。
- 北向きの部屋
- 風通しの悪い部屋
- ベッド、布団の下
- 押入れやクローゼット
- 靴箱
- 窓辺など外気と接する場所
北向きの部屋は湿気が溜まりやすい傾向があるので、対策が必要です。
さらに、風通しの悪い部屋は換気がしにくく、湿気が溜まりやすいので入念な対策が求められます。
他にもベッドや布団の下は風通しが悪く、寝汗による水分が溜まっている可能性があるので湿気が溜まりやすい場所です。
押入れやクローゼット・靴箱も普段は扉を閉められており、風通しが悪いので湿気が溜まりやすいため注意しましょう。
また、窓辺など外気と接する場所は、室温と外気温の差で結露が生じやすく湿気が溜まりやすくなります。
部屋の中で湿気が溜まりやすい場所を理解して、重点的に対策しましょう。
湿気がやばいと起きるトラブル3選
湿気がやばいと汗をかいて不快に感じるだけでなく、さまざまなトラブルを引き起こします。
湿気によるトラブルは、次の3つです。
- カビが発生する
- ダニが発生する
- 体調を壊しやすくなる
カビが発生する
湿気がやばいと、カビが発生します。カビは、気温20〜30℃・相対湿度60%の環境で発生しやすいです。
そのため結露が多い場所や浴室・水回りなどの水分量が多い場所は、カビは発生しやすいので注意しなければなりません。
カビが発生すると見た目が悪いだけでなく、カビ臭い匂いが発生するので不快に感じてしまいます。
さらにカビはアトピー性皮膚炎や喘息、アレルギー症状を引き起こす可能性があり、健康面にも悪影響を与えます。
一度出来たカビは早急に除去しなければ、どんどん繁殖してしまうので早めの対策が必要です。
ダニが発生する
湿気が多いとダニが発生しやすくなります。なぜなら、湿気によってカビが発生し、ダニの発生へと繋がるからです。
ダニはカビを餌として繁殖し、どんどん部屋の中をダニだらけにします。ダニが大量発生すると痒みや咳など、アレルギー症状を引き起こしてしまうの湿気対策を講じなければなりません。
ダニは一度に50〜100個ほどの卵を生むため、一度ダニ被害が拡大した部屋はダニの繁殖が進んで大変な被害を引き起こします。
できるだけダニの繁殖が進む前に被害を抑えるため、湿気対策をしておきましょう。
体調を壊しやすくなる
湿気がやばいと体調を壊しやすくなります。
人は汗をかいて体温調節をしますが、湿気がやばいと汗をかきやすく正常に体温調節できません。
さらにカビやダニだけでなくウイルスも湿気が高い環境を好むため、病気になるリスクが増加します。
体温調節が正常にできず免疫力が低下した状態で、ウイルスが多い部屋にいると体調を壊すリスクが増加します。
湿気がやばいとインフルエンザや熱中症などにかかり、体調を壊すリスクが生じるので要注意です。
部屋の湿気がやばい時の対策3選
部屋の湿気がやばいと、さまざまなトラブルへと発展することを確認した後は、具体的な対策方法を把握しておきましょう。
部屋の湿気がやばい時の対策として、次の方法が効果的です。
- 部屋の出入り口を開けて換気する
- 扇風機や換気扇・エアコンなどで除湿する
- 除湿剤を使う
- 家の気密性を高める
それぞれの対策を紹介しますので、自分にあった湿気対策を実践してトラブルを回避してください。
部屋の出入り口を開けて換気する
湿気対策として、部屋の出入り口を開ける方法が効果的です。具体的には、窓や玄関のドアを開けて、部屋の中を換気しましょう。
部屋の中に溜まった湿度の高い空気を循環させて、換気することで溜まった湿気を外に逃します。
タオルや布で窓についた結露を拭き取ってから、窓を開けて換気すると効果的です。
ポイントとして、窓だけでなく玄関や扉など部屋の出入り口を開け放って、空気の通り道をつくりましょう。
窓だけを開けても外から空気が入り込むだけで、部屋の空気を逃がす出口がありません。
できれば窓と部屋の扉・玄関を開け放って、空気の通り道をつくると換気効率が高くなります。
梅雨の時季は外の湿気が気になり窓を閉める方もいますが、湿気が多い日に部屋を密閉すると結露によって余計湿度が高くなる可能性があるので要注意です。
扇風機や換気扇・エアコンなどで除湿する
湿気がやばい時の対策として、扇風機・換気扇・サーキュレーター・エアコンの除湿機能を活用しましょう。
扇風機やサーキュレーターで部屋の湿気が多い場所に風を当てると、溜まった湿気が拡散されて効果的に除湿ができます。
また、エアコンの除湿機能を使えば部屋の中にある湿気を吸い取り、除湿してくれます。
なお、エアコンの除湿機能には除湿とともに冷房機能を作動させる「弱冷房除湿」と、温度は下げずに除湿だけする「再熱除湿」があるので、状況に応じて使い分けましょう。
季節や部屋の温度に応じて、エアコンの除湿機能を使い分けることが大切です。詳しくは、エアコンの除湿機能について詳しくまとめた記事を読んで、湿気対策をしてください。
除湿剤や除湿してくれるアイテムを使う
湿気がやばい時は除湿剤を使いましょう。
除湿剤を使って湿気を対策すると、空気中に含まれる水分を吸い込んで除湿できます。
なお、除湿剤はさまざまな種類があるので、用途や部屋の環境にあったタイプを選ぶことが大切です。
他にも、身の回りのものが除湿剤代わりになる場合もあります。
・炭 炭には多孔質という小さな穴がたくさん空いており、水分を吸収してくれる。そのため、クローゼットや靴箱に炭を置いておけば除湿効果がある。
冷蔵庫に入れておけば湿気による嫌な匂いを軽減できる。 ・新聞紙 新聞紙は表面に凹凸があるため、通常の紙より吸水性が高い。
靴箱に入れて湿気を取り、靴の嫌な匂いを対策できる。 ・重曹 重曹は水に溶けやすく吸水性が高いため、空気中の水分を吸い取って除湿できる。
下織布に重曹を包んで設置しておけば、簡易的な除湿剤として活用可能。
また、除湿剤として使い終わった重曹は掃除に再利用できるのでコスパが良い。
部屋の換気や扇風機・エアコンの除湿を行うだけでなく、除湿剤を用意して湿気対策を実践しましょう。
家の気密性を高める
今住んでいる家での対策としては不向きですが、これから家を建てよう!と思っている場合は、家の気密性を高めることで湿気対策にもつながります。
家の気密性については当サイトでも何回か記事にしていますので、よかったら参考にしてみてください。
関連記事:高気密高断熱の家は失敗や後悔の元?2025年断熱・省エネの義務化についても解説
湿気が溜まりやすい家の特徴
湿気の対策方法を理解したら、湿気がやばい時でも効果的に除湿ができます。しかし、どうせ家を選ぶなら、できるだけ湿気が溜まりにくい家を選びたいものです。
家を選ぶ際の参考として、湿気が溜まりやすい家の特徴を理解しておきましょう。次のような家は、湿気が溜まりやすい可能性が高いです。
- 低層階にある家
- 結露しやすい家
- 風通しが悪い家
なぜ湿気が溜まりやすいのか、それぞれの物件にある要因を解説しますので家選びの参考にしてください。
低層階にある家
マンションやアパートで低層階にある物件は、湿気が溜まりやすい傾向があります。なぜなら、地面から湿った空気が部屋の中に入り込みやすいからです。
雨の日や地面が湿っている日には、部屋に湿気が入り込みカビの原因となります。
日当たりが良い物件であれば湿気を軽減できますが、日陰や風通しが悪い低層階の物件に住んだ場合は湿気対策が必要です。
マンションやアパートに住む場合は、低層階を避けて物件を選んだ方が湿気が溜まりにくい傾向があります。
結露しやすい家
結露は湿気に直結します。そのため、結露が多い家は湿気が溜まりやすいです。
湿度が高いエリアや寒冷地にある家は、結露しやすい特徴があります。具体的には湖や海・河の近く、雪が降るような寒冷地は結露対策が必要です。外が寒く部屋の中が温かいと、窓や壁に結露が発生する可能性があるため、寒い季節は入念な湿気対策が求められます。
風通しが悪い家
風通しが悪い物件は換気性能が低く、湿気が溜まりやすいです。
窓を開けても風が入らなければ家の中を換気できないので、湿気が溜まってしまいます。
住宅密集地や高層ビルに囲まれた物件は風通しが悪く、湿度が高くなりやすいので要注意です。
風通しが悪い物件は、除湿剤を設置したり扇風機やエアコンの除湿機能を活用して、湿気対策をしましょう。
これから家を建てる場合は、風通しが悪くない場所に土地を買うことをおすすめします。
気密性が低いと湿気がやばい?
高気密住宅を購入する際に「気密性が高いと、湿気た空気が外に逃げず湿度が高くなるから心配」という声を耳にします。
しかし、本来は反対に気密性が低い家ほど外から湿気が室内に入り込み、部屋の湿気が高くなるのです。
高気密な家は外気の湿度や温度による影響を受けにく多いため、湿気が溜まりにくい特徴があります。新しく家を建てる方は、気密性の高い家を建てて湿気対策をしましょう。
なお、気密性が高くても換気性能が低いと部屋の中の湿気を外に逃がせられないので、気密性だけにこだわらないよう注意しましょう。
家を建てる際は、高気密で換気性能が備わった住宅にしてください。
湿気対策の徹底は大事!でもエアコンのつけっぱなしには注意を
湿気がやばいとカビやダニが発生し、体調を壊しやすくなります。
特に梅雨や冬の時季は湿気が溜まりやすく、対策しなければなりません。北向きの部屋や風通しが悪い部屋、クローゼットや靴箱の中、ベッドや布団の下は湿気が溜まりやすいので要注意です。
除湿剤や扇風機・エアコンの除湿機能を活用して、湿気対策をしましょう。
かと言って、エアコンをつけっぱなしにして湿気対策をしていると、光熱費が高くなるだけでなく体調を崩す可能性があります。
エアコンつけすぎで体調崩さないよう、冷房と除湿の違いを解説した記事を読んで、状況に応じて使い分けられるようになりましょう。