【冬の結露対策11選】窓関連5つと部屋関連6つ

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冬場の窓ガラスには結露が発生しやすく、窓サッシを濡らしてしまいます。

放置しがちな窓の結露ですが、対策をしないと人や住宅に被害を生じさせるため、注意しなければなりません

「窓の結露が気になる」「結露対策をしたい」方は、窓の結露を予防する対策法を実施しましょう。

そこで、この記事では窓でできる結露対策を5つご紹介します。

部屋全体でできる結露対策も6つ紹介しますので、最後まで読んで窓の結露を予防しましょう。

そもそも結露が発生する原因とは?

そもそも結露が発生する原因を知らなければ、対策ができません。窓の結露対策をするために、結露が発生する原因を把握しておきましょう。

結露は、空気中に含まれている水分が温度の変化によって水滴に変わる現象です。空気中に含める水分の最大量は、飽和水蒸気量で変わります。

飽和水蒸気量は空気が冷やされるほど減少するため、寒い季節に結露が発生しやすいです。
そのため、次のような状況では結露が発生しやすい特徴があります。

  • 窓は結露が発生しやすい
  • 冬場は結露が発生しやすい

詳しくは下記の記事で、結露が発生する原因と解決法について解説していますので、結露対策の参考に読んでおきましょう。
関連記事:結露の原因と解決法:家の中で湿気を減らす方法

窓は結露が発生しやすい

室内外の温度差が生じやすい窓辺は、結露が発生しやすいです。
具体的には、窓ガラスやサッシ部分に結露が生じて、汚れやカビの原因となります。

他にもクローゼットの中や家具の裏側など、空気が通りにくい場所は結露が生じやすいため注意が必要です。

家の中で結露が発生しやすい場所を把握しておけば、対策しやすくなります。結露を防止するためには、窓周辺を重点的に対策を実施しましょう。

冬場は結露が発生しやすい

結露は外の温度が下がる冬場に発生しやすいです。結露は室内外の温度差によって、飽和水蒸気量が変化して空気中の水分が水滴に変わることで発生します。

そのため、暖房で温められた空気が外の冷えた空気に触れることで、飽和水蒸気量が減少して結露が発生します。

冬の窓ガラスやサッシに結露が発生しやすい理由は、暖房で温められた空気が窓を伝って冷やされるからです。

他にも冬場に浴室や台所でお湯を使うと、温かい空気が冷えて結露が発生します。冬場は結露が発生しやすい傾向があるため、重点的に対策が必要です。

窓の結露を放置して生じる被害

結露の原因を把握した後は、窓の結露を放置していると、どのような被害が生じるか確認しておきましょう。

窓の結露を放置して生じる被害は、次の通りです。

  • ダニやカビによる健康被害
  • 住居の腐食・劣化につながる

それぞれの被害を確認して、結露対策を実施すべきか検討してください。

ダニやカビによる健康被害

窓の結露を放置しておくと、ダニやカビによる健康被害が発生します。

結露を放置しておくと、水滴からカビが発生し、エサを求めるダニが集まってきます。ダニやカビは1度発生すると、増殖・繁殖をして際限なく増えるため注意が必要です。

ダニやカビが発生すると、アレルギーやアトピーなどの健康被害へ発展します。

結露を放置しておくと、居住者の健康被害へつながるため対策が必要です。

住居の腐食・劣化につながる

窓の結露を放置しておくと、住居の腐食・劣化につながります。

結露によって壁や天井・床が濡れた状態が続くと、クロスやフローリングを腐敗させて住宅が劣化します。
壁や天井の表面だけでなく、壁の中や天井裏にまで結露が発生すると取り除くことは困難です。

住宅の基礎部分まで腐敗が進むと、取り返しがつかないほど劣化が進むため注意しなければなりません。

またシロアリは湿った木材を好むため、木造住宅で湿気を放置しておくと家がボロボロに食い荒らされてしまいます。

結露は窓に発生しやすいため、窓の結露対策が必要ですが、壁も一緒に対策しておくことが大切です。詳しくは下記の記事で、壁の結露対策を解説していますので、窓の結露対策と併せて読んでおきましょう。

壁がびしょ濡れ!手遅れにならないよう部屋全体で行う結露対策を解説!

窓でできる結露対策5選

窓に結露が発生しないよう、下記の5つの対策を実施しましょう。

  • 結露が発生しにくい窓を導入する
  • 結露防止シートを活用する
  • 結露防止スプレーを活用する
  • 結露吸水テープを活用する
  • 食器用洗剤で窓を掃除する

窓でできる結露対策を実施すれば、住宅や人への被害を防止できます。

結露が発生しにくい窓を導入する

窓でできる結露対策として、結露が発生しにくい窓を導入しましょう。

高性能な窓を導入すれば、結露が発生しにくくなります。具体的には、次のような窓を導入すれば結露が発生しにくいです。

  • 複層ガラスの窓
  • 真空ガラスの窓
  • 二重サッシの窓

窓ガラスやサッシ自体を結露が発生しにくいものに交換すれば、長期的な効果が期待できます。ただし、窓の導入費用にコストがかかるため、予算と相談して導入するべきか検討しましょう。

結露防止シートを活用する

窓でできる結露対策として、結露防止シートを活用する方法があります。
結露防止シートを窓に貼ることで、窓の温度を下げにくくする断熱効果が期待できます。

窓の断熱性能を向上させれば、外気温の影響を受けにくく梅雨や冬場などの結露が発生しやすい時期でも、窓に結露が生じにくいです。

結露防止シートは、ホームセンターや100均で購入できるため、リーズナブルな価格で窓の結露対策ができます。

結露防止スプレーを活用する

窓でできる結露対策は、結露防止シートと併せて結露防止スプレーの活用がおすすめです。

結露防止スプレーを窓に吹きかけることで、水分を吸収する薄いコーティングを行なえます。スプレーのコーティングによって水滴を吸水すれば、窓サッシに水滴が落ちることなく、住宅への被害を防止できます。

結露防止スプレーはホームセンターや100均で購入できますが、効力は1ヶ月ほどと短期間なので定期的に買い直さなければなりません。

結露吸水テープを活用する

窓でできる結露対策として、結露吸水テープを活用しましょう。

結露吸水テープは、窓サッシ付近に貼り付けることで垂れてきた結露をテープが吸い取り、住宅への被害を軽減できます。

結露吸水テープはスポンジのような吸水力があり、テープで結露を吸水して時間をかけて蒸発・乾燥させるアイテムです。

結露防止シートやスプレーと同じく、ホームセンターや100均などで手軽に購入できますが、持続的な効果は期待できません。
結露防吸水テープを活用する際は、吸水力に限界が来る前に定期的な張り替えが必要です。

食器用洗剤で窓を掃除する

窓でできる結露対策として、食器用洗剤を活用する方法があります。20倍程度に薄めた食器用洗剤で窓を掃除すると、界面活性剤の効力で窓の表面張力を低下させて、結露を発生しにくくします。

薄めた食器用洗剤をタオルに染み込ませて、乾拭きをすることで窓を結露しにくい状態にコーティングできる対策法です。

家にある食器用洗剤で手軽に実施できる結露対策ですが、効果は1週間ほどと短期間しか見込めません。

部屋全体でできる結露対策6選

結露は窓だけでなく部屋全体で発生するため、除湿・結露対策を行っておくことが大切です。

窓でできる結露対策と併せて、部屋全体でできる対策を実施しましょう。部屋全体でできる結露対策は、次の6つです。

  • 部屋を換気する
  • 除湿機やエアコンの除湿機能を活用する
  • サーキュレーターで空気を循環させる
  • 室温を20度前後に設定する
  • 観葉植物や水槽の置き場所を考える
  • 電気式の暖房機器を活用する

それぞれの対策法を確認して、結露による健康と住宅への被害を抑制するために実施しましょう。

部屋を換気する

部屋全体でできる結露対策として、部屋を換気することが大切です。結露は部屋に湿った空気が溜まることで発生します。

そのため、部屋を換気して湿った空気を逃がせば、結露の発生を抑制できます。定期的に窓を開けて換気したり、換気扇を使用して部屋を換気したりと、湿気を循環させて外へ逃がすことが大切です。

結露を防止するために部屋を換気して、湿気を溜めないよう対策しましょう。

除湿機やエアコンの除湿機能を活用する

部屋全体でできる結露対策として、除湿機やエアコンの除湿機能を活用する方法が挙げられます。

部屋を除湿すると、湿気を取り除いて結露の発生を抑制できます。除湿機やエアコンの除湿機能には、湿気を取り除く効果があるため、結露対策としておすすめです。

結露が気になる冬や梅雨には、部屋全体を除湿して結露対策をしましょう。

関連記事:エアコン除湿温度の適正設定とは?快適に感じる湿度・温度を徹底解説!

サーキュレーターで空気を循環させる

部屋全体でできる結露対策には、サーキュレーターや扇風機を使う方法があります。サーキュレーターや扇風機で、湿気の溜まっている場所に空気を送り込むことで、空気を循環させて結露を防げます。

湿気が滞留すれば結露が発生する原因となるため、空気を循環させて湿気を溜めないことが大切です。

特にクローゼットや物置、部屋の隅っこは湿った空気が滞留しやすいため、サーキュレーターを使って空気を循環させましょう。

室温を20度前後に設定する

部屋全体でできる結露対策として、室温を20度前後に設定する方法がおすすめです。

結露は、室内外の温度差によって飽和水蒸気量が変化して発生します。そのため、冬場に暖房で室温を温めすぎると、室外との温度差で結露が発生してしまいます。

室温を20度前後に設定してエアコンを稼働させると、室外との温度差が少なく結露が発生しにくいです。

換気や除湿も大切ですが、室温を調整して温度差を軽減すれば、結露対策と省エネ効果の両方を得られます。

観葉植物や水槽の置き場所を考える

部屋に観葉植物や水槽など、水分を含むものを置いていると結露が発生する原因になります。そのため、結露を対策するためには、観葉植物や水槽の置き場を考えることが大切です。

窓辺や部屋の隅っこなど結露が発生しやすい場所に、観葉植物や水槽を設置しておくと、結露の発生を促進させます。

観葉植物や水槽は、風通しがいい場所に置いて空気を循環させましょう。また、観葉植物や水槽の周辺に、珪藻土や除湿機を設置して結露対策をすることも可能です。

電気式の暖房機器を活用する

結露対策をするために、暖房機器は電気式のものを活用しましょう。なぜなら、石油ストーブやガスストーブなどの燃料式の暖房機器は、燃料を燃やす際に水蒸気を発生させて、温度と一緒に湿度を上昇させます。

湿度が上がれば結露が発生しやすくなるため、燃料式の暖房機器は結露対策に向いていません

結露を対策する際には、エアコンやハロゲンヒーターなどの水蒸気を発生させない、電気式の暖房機器を活用しましょう。

窓の結露対策をして快適な生活につなげよう!

窓の結露対策を実施すれば、結露による健康や住宅への被害を抑制して、快適な生活につなげられます。

結露を放置しておくと、カビやダニ・シロアリが発生するリスクが生じるため対策が必要です。
結露は温かい空気が急速に冷やされることで、空気中の水分が水滴へ変化するため、冬場や湿気の多い場所で発生しやすい特徴があります。

そのため、室外の温度を伝える窓で結露対策を実施することが大切です。窓でできる結露対策の他にも、部屋全体を除湿・換気すれば結露を防止可能です。

観葉植物や水槽など水分を含むものの設置場所を変えたり、暖房機器を電気式のものに変えたりするだけで、結露対策につながります。

健康維持と家を長持ちさせるために、窓の結露対策をしておきましょう。

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