パッシブハウスとは?世界最高峰の気密断熱性を誇る高性能住宅をご紹介!
パッシブハウスとは、世界最高峰の気密断熱性を誇る高性能住宅です。
省エネに特化したエコ住宅や高気密高断熱住宅を探している方は、パッシブハウスという言葉を耳にしたこともあるでしょう。
パッシブハウスは、高い断熱性と省エネ性を兼ね備えた住宅です。
高気密住宅や省エネ住宅を建てたいと考えている方は、パッシブハウスの特徴を確認して建設するべきか検討しましょう。
この記事では、パッシブハウスの特徴について詳しく解説します。パッシブハウスが推奨されている理由やメリット・デメリットについても併せて紹介しますので、住宅購入を検討している方は最後まで読んでください。
【パッシブハウス設計】温熱環境を整える設計の4つのポイント
パッシブハウスとは?
パッシブハウスとは、環境先進国ドイツで物理学者のファイスト博士が導き出した高断熱な省エネ住宅です。
断熱材や高性能な窓・換気システムを導入して、家から熱を逃さない仕組みを実現しています。
寒い冬や暑い夏でも、限られた冷暖房効率で快適な室温を実現できるため、年中快適な生活を送れます。
さらにパッシブハウスは快適な空間だけでなく、エネルギー消費を抑えて地球環境に優しい省エネ性を兼ね備えた高性能住宅です。
住宅の断熱性能を向上させることで、冷暖房設備に依存しない自然な暮らしを推奨しています。
パッシブハウスとは、人々の暮らしと地球環境を守る省エネ性と断熱性を高めた住宅のことです。
【内部リンク】パッシブハウスとは?メリット・デメリットと基準や予算を解説!
パッシブハウスの認定条件
住宅が一定のエネルギー効率・気密性を兼ね備えることで、パッシブハウスに認定されます。
パッシブハウスの認定条件は、次の通りです。
年間冷房需要 | 15kWh/m2以下(地域により除湿需要が加算) |
年間暖房需要 | 15kWh/m2以下 |
年間一次エネルギー消費量 | 120kWh/m2以下 |
気密性能 | 50パスカル加圧および減圧時に漏気回数が0.6回以下(C値0.2相当) |
上記の基準を満たしたパッシブハウスであれば、年中快適な室温で生活を送れます。
冷暖房設備を補助程度の利用で、快適な室温を実現できるため、省エネ性が高くエコです。
パッシブハウスに認定されるには、省エネ性を判断する基準をクリアする必要があるため、施行できる工務店が限られています。
パッシブハウスの特徴
「そもそもパッシブハウスとは、どのような住宅なのか?」詳しく知らない方は、以下の3つの特徴を確認しておいてください。
- 世界最高峰の断熱性能
- 冷暖房設備に依存しない自然エネルギー推奨
- 開放的なデザインを実現
パッシブハウスについて理解を深めるために、3つの特徴を解説します。
世界最高峰の断熱性能
パッシブハウスは、世界最高峰の断熱性能を持つ住宅です。
パッシブハウスは、屋根や壁・床の断熱性・気密性を高めるために、断熱材や高精度な窓を導入しています。
「自然の力を利用して限られたエネルギー効率で快適な暮らしを実現する」省エネ性を追求したパッシブハウスでは、最低限の冷暖房効率で暮らせるように、高い断熱性・気密性を備えています。
冬には外の寒さが室内に伝わりにくく、スキマ風が入りこみにくいです。反対に暑い夏には、外の熱気が室内に伝わりにくく、冷房で冷やされた空気が外に逃げにくい特徴があります。
世界最高峰の断熱性能を誇るパッシブハウスに住めば、年中快適な室温で生活ができます。
冷暖房設備に依存しない自然エネルギー推奨
パッシブハウスとは、冷暖房設備に依存しない自然エネルギーを推奨した住宅です。
地球環境を守るために、エネルギー消費を最低限に抑えたエコな生活を推奨しており、自然本来の風や採光によって快適な室内環境を実現します。
パッシブハウスは、立地や太陽の向き・風向きをふまえてオーダーメイドで設計するため、冬には日光で暖かく夏にはほどよい風を感じられます。
さらに高い断熱性・気密性によって、外気温に影響されず快適な室温を維持できるため、最低限の冷暖房効率で生活が可能です。
パッシブハウスは、冷暖房設備に依存せず自然エネルギーによって快適な室温を実現するため、地球に優しく光熱費をカットして家計にも優しい特徴があります。
開放的なデザインを実現
パッシブハウスの特徴は、開放的なデザインを実現できることです。
自然エネルギーによって室温をコントロールするパッシブハウスは、気密断熱性が高い木製窓や開放的な大開口を導入するケースが多いです。
木製窓や大開口は、美しいデザインと機能性を兼ね備えており、自分好みの開放的なデザインで住宅を仕上げられます。
さらに、エアコン1台で家中を快適な室温にコントロールできるため、構造上問題がない範囲で余分な仕切りを無くすことが可能です。
家中の室温を最低限の冷暖房消費でコントロールできるパッシブハウスであれば、吹き抜けや広々としたLDKなど間取りも自由に設計できます。
広々とした間取りや開放的なデザインで住宅を設計したい場合は、パッシブハウスをご検討ください。
パッシブハウスが推奨されている理由
パッシブハウスは世界の厳しい基準をクリアし、建てられている住宅です。そのため、高性能な断熱性・気密性に加え、省エネ性を兼ね備えている特徴がありますが「なぜパッシブハウスが推奨されているのか?」理解しておかなければ導入を検討できません。
住宅選びで悩んでいる方は、次のパッシブハウスが推奨されている理由を確認しておきましょう。
- 日本は窓の断熱性能基準がない
- 物価上昇に伴う光熱費の節約
- 人生100年時代において長く住める家が必要
それぞれの理由を確認して、パッシブハウスの魅力を把握しておいてください。
日本は窓の断熱性能基準がない
パッシブハウスが推奨されている理由は、日本に窓の断熱性能基準がないことです。
世界では窓の断熱性能基準が設けられており、外気温の影響を受けない住宅づくりが行われています。
「各国の窓における断熱性能基準」
- ドイツ 1.3W/m2k
- イギリス 1.8W/m2k
- フランス 2.6W/m2k
- 中国 2.0W/m2k
- 日本 義務基準なし
室内で暑さを感じる原因の7割、寒さの場合は6割が窓から伝わる外気温が影響しています。
しかし、日本では窓の断熱性能基準が設けられていないため、夏には暑く冬には寒く感じる住宅が建てられているのが現状です。
パッシブハウスに住めば、世界最高峰の断熱性能を担保できるため、窓から受ける外気温の影響を防げます。
そのため、年中快適な室温をコントロールして最低限のエネルギー消費で生活できます。
物価上昇に伴う光熱費の節約
パッシブハウスに住めば、冷暖房消費を抑えて生活ができるため光熱費を節約可能です。
近年は、世界情勢による物価上昇が続いており、光熱費の節約が求められています。
パッシブハウスは、エアコン1台で家中の室温を快適にコントロールすることが可能です。そのため、冷暖房に依存せず快適な室温を維持したまま、大幅に光熱費を節約できます。
人生100年時代において長く住める家が必要
パッシブハウスが推奨される理由は、人生100年時代において長く住める家が求められているからです。
パッシブハウスは夏は涼しく冬は暖かい特徴があるため、壁内や屋根裏に発生する結露を防止できます。
結露によるカビは、建物を腐食・劣化させる原因となるため、家を長持ちさせるには対策しなければなりません。
パッシブハウスであれば、カビや腐食の進行によって修繕リフォームをする必要がなく、ランニングコストを抑えて長く暮らせます。
光熱費だけでなくリフォーム費用を含むランニングコストを抑えて、長く住める家が欲しい方はパッシブハウスを検討しましょう。
パッシブハウスのメリットデメリット
パッシブハウスには、メリット・デメリットの双方があります。
住宅選びに悩んでいる方は、パッシブハウスのメリット・デメリットを比較検討しておきましょう。
「パッシブハウスのメリット」
- 年中快適な室温で過ごせる
- 冷暖房費を節約できる
- 地球環境に優しい
- 健康の維持・増進につながる
「パッシブハウスのデメリット」
- 初期費用が高くなる
- 立地に制限がある
- 工期が長い
- 施工できる業者が限られている
パッシブハウスに住めば、高い断熱性・気密性によって年中快適な室温で過ごせます。さらにエネルギー消費を抑えて自然エネルギーによって、快適な空間を実現するため冷暖房費を節約することが可能です。
地球環境に優しいだけでなく、結露によるカビやダニの発生を抑制できるため、健康の維持・増進にもつながります。
しかし、高性能な住宅であるパッシブハウスを建てるには、従来の住宅より高い初期費用が必要です。
パッシブハウスは、自然エネルギーを利用して室温をコントロールするため、太陽の向きや風向きなど立地に制限があります。
他にもパッシブハウスの建設には高い技術が求められるため、施行できる業者が限られており工期が長いデメリットがあります。
パッシブハウスのメリット・デメリットについては、下記の記事で詳しく解説していますので「パッシブハウスに住むべきか悩んでいる」方は、ぜひ読んでおきましょう。
【内部リンク】パッシブハウスにデメリットはある?建てる際の注意点と併せて徹底解説!
高気密高断熱住宅を建てたい方はパッシブハウスを検討しよう!
高気密高断熱住宅を建てたい方は、パッシブハウスを検討しましょう。
パッシブハウスは、世界最高峰の断熱性・省エネ性を兼ね備えた住宅です。
冷暖房設備に依存せず、採光や風などの自然エネルギーを利用して、年中快適な室温を実現できます。
さらにエアコン1台で家中の室温をコントロールできるため、余分な仕切りは取り除いて開放的なデザインで設計可能です。
暮らしの快適さだけでなく、地球環境に配慮し開放的なデザインで住宅を建てられるため、パッシブハウスは魅力たっぷりの住宅です。
ただしパッシブハウスを建てるには、高い建築技術が必要になるため、施行できる工務店が限られています。
そのため、パッシブハウスを建てたい場合は、まず建設可能な工務店を探さなければなりません。
姫路エリアでパッシブハウスを検討している方は、クオホームにご相談ください。
クオホームは、高気密高断熱住宅を提供している工務店です。「長持ちする家」をコンセプトに、パッシブハウスを建設する技術も有しています。
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