長持ちする一条工務店の柱

この記事を書いている人 - WRITER -

長持ちする家 研究家 瀬崎です。

今回は、長持ちする構造材の話

大壁(おおかべ)と真壁(しんかべ)の違い みなさんわかりますか?

大壁とは、柱を壁材で挟みこみ、柱が完全に隠れた壁を言い、最近の家はほとんどこの大壁で作られています。

一方、真壁とは、柱と柱の間に薄い壁があるだけで、常に柱が見えている状態です。
昔の家は真壁が主流でした。今でも、本格的な和室では真壁が使われています。


大壁にすることで、断熱材の厚くしたり、筋かいを太くすることができます。
反面、柱の状態がまったくわからなくなってしまうという危険がもあります。

真壁の場合、柱が見えるので、腐ってきたり、白蟻が食べると早期に発見が可能です。
しかし、大壁の場合は、気付いた時には、もう深刻な状態になっている場合がほとんど。

真壁に比べて、より壁の中の状態について注意を払うことが必要です。

基本となるのは、内部結露に対する安全対策です。

・壁内に入った湿気を外部に排出するために、透湿抵抗の低い外周合板を使用すること。

・壁内に湿気をいれないように、居室側の防湿処理をしっかり行うこと

・外部からの湿気の流入を抑え、内部の湿気の排出を促進できる通気工法の採用。

次に、あげるのが、より安全を求める方へ推奨する対策です。

・構造材に耐久性に非常にすぐれたヒノキ、ヒバなどの心材を使用する。

・構造材に半永久的に防腐・防蟻性能を発揮する加圧注入材を使用する。

これらの対策は、つまり、「内部結露」や、「雨漏り」等などで、構造材が水分を含んでしまった場合に備えてのものです。

「ヒノキ」や、「ヒバ」を柱に使用すれば、耐久性の面から非常に安心できます。

しかし、コストの問題で、建売り住宅や、ローコスト住宅では、安価な「スプルース」という樹種が積極的に採用されていてます。

スプルースは加工しやすく、ねじれや曲りが少ない扱いやすいメリットの反面、防蟻性能に問題をかかえています。

つまり、白蟻に食べられやすい構造材なんです。

内部結露や、雨漏りに対する設計&施工がしっかり行われた状態であれば、スプルースでも問題はないと思うのです。

怖いのは予期せぬ何かがあった場合です。

例えば・・・

必要なタイミングで、屋根材や、外壁のメンテナンスを行えなかった場合、

地震や台風、集中豪雨等で、新築時の完全な状態ではなくなってしまった場合、

何十年も先の考えると、本当に何があるかわかりません。

ですので、クオホームでは、万が一に備えて、構造材を加圧注入することを推奨しています。

「加圧注入材」は、大手ハウスメーカーでは、一条工務店が採用されているのが有名です。

(大手ハウスメーカーは、価格に、肝心な家の性能が伴っていないところが多いのですが、一条工務店は、しっかり性能に力を入れているので好感が持てます。)

加圧注入材の安全性について、不安に思われている方も中にはいらっしゃるようなので、

それについては、近いうちに詳しくお話します。
今回、一番お伝えしたかったのは、
長持ちする家を建てるためには、2重3重の安全対策が重要だという事です。

関連記事
結露していてもわからない家 

 

 



 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

人気記事Top3 - Popular Posts -

Comment

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です