頭が良くなる家を考える!
長持ちする家 研究家 瀬﨑です。
今回は、いつもと少し違う視点から長持ちする家について考えてみたいと思います。
家を一般的な建て方で建てると、築後10年~15年くらい経った頃に、メンテナンスに大きなお金が必要になります。
子育て世代の家では、お子様の受験時期と重なり、学費が家計を圧迫しますので、なかなか家のメンテナンス費まで、用意できないというのが現状でしょう。
この学費ですが、ご存じのとおり、公立と、私立では、比較になりません。
できれば、学費の安い公立の学校に通って欲しいのが、本音ではないでしょうか?
そうすれば、家をしっかりメンテナンスできます。
少し強引かもしれませんが、お子様の成績次第で、家の寿命が変わってくるとも言えます。
定期的にメンテナンスして家を長持ちさせるためには、お子様に勉強を頑張ってもらい、公立に合格してもらわなければなりません。
では、ここで質問です。
「もし、家の建て方で、お子様の頭が良くなる方法があるのなら、知りたいとは思いませんか?」
『頭のよい子が育つ家 (文春文庫)』という本があります。
一時期少し話題になっていたので、読まれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
この本の中では、一章で、実際に、有名中学に合格した生徒たちの家の間取りを例を紹介し、
二章以降で、どうしてその間取りがいいのかを解説していくという手法を取っています。
結論を言ってしまうと、お子様に 日当たりのいい勉強部屋を与えるのではなく、家族と積極的にコミュニケーションが生まれる様な間取りにすることが大変重要だと結論づけています。
コミュニケーションが生まれる間取りとは、具体的に言うと、
・家族の生活音が聞こえる吹き抜け
・気配を感じられるように、はっきりした間仕切りを少なくする事や、ガラスの建具を使用すること
・行き止まりがなく回遊できること
などを挙げています。
従来の暗記型の詰め込み学習では、最近の入試問題には対応しきれなくなっているという背景もあり、コミュニケーション能力を高めることが、成績UP、有名校合格への近道となるそうです。
たしかに、うなづけるところもあります。
では、もう一冊、
今度は、『教室の環境と学習効率』という本を紹介します。
こちらは、かなり専門的な内容になっており、一般の方には少々読みにくいかと思います。
この本では、換気と、温熱環境に焦点をあてて、それが、学習効率にどのような影響を与えるかと言う事を、実験DATAを踏まえて検証しています。
空気が悪い教室や、蒸し暑い教室で勉強してもあまり集中力が続かないのは、実験結果を見るまでもなく、皆さん、実体験でおわかりかと思います。
その感覚は間違いではなく、様々な実験によって得られた結果も同様に、空気が新鮮で、涼しい環境で、勉強している生徒の成績が一番いいというDATA が出ています。
補足しておくと、もともと成績のいい生徒は、環境の変化による成績の変動は少なく、反対に普段、成績のあまり良くない生徒は、環境に影響されやすく、成績の低下が大きいというDATAが出ていました。
この2冊の本から、私なりに「頭のよくなる子が育つ家」を考えてみます。
ハイレベルな高気密、高断熱住宅で、リビングには大きな吹き抜け、リビング階段、
間仕切りはできるだけ少なく、建具は引き戸主体。建具高は天井いっぱいまでとし、開放した際は、すべての部屋がつながるように計画。
すべての部屋からリビングが見えるように室内窓を設置。
全室換気システム搭載。
偶然にも、クオホームの推奨している家に、非常に近いのに驚きです。
快適に生活できて、維持費もかからず、その上、学費もかからない。
いい事しかありませんね・・・!!